ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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カタストロフィ⑥

残りの生存者の反応···ちょっと変な所にあるけど、どうする?

「変な所って?」

アメリカチームから渡された地図に()()()()()()()()()()()()。行く?

「······玄野、どうする?」

「とりあえず行ってから考えよう。···えっと、玉男さん?俺を最初に転送してくれ」

分かッた

 

情報がないというのは不気味だけど···人間が生存できているということは、転送した瞬間即死ということは無いだろう。

 

 

 

予想通り、即死はしなかったけど。

転送された場所を見た瞬間に思った。

···やっぱ来るべきじゃ無かったかもしれん。

 

「ここは···」

 

コンクリ(っぽい材質)の壁や骨組みだけが残った廃墟が立ち並ぶエリア。

俺の記憶が正しければ、ここはクソ強い生物兵器(?)群が居る場所だ。

 

奥へ進むと、巨人によって身ぐるみを()()()()()多数の一般人やガンツスーツを着た人間が十数人程いた。

多種多様な虫(?)っぽい化け物たちと戦っているが、状況はあまり芳しくない。

今この瞬間も若い男性が魚に似た星人に喰い殺され、初老の女性が“光球腫瘍”によって異形と化している。

 

「アンタたちも人間を助けに来たのか!?」

「私たちいきなりここへ転送されたの!」

 

どうやら彼らは俺たちが呼びかけるよりも先に、拐われた人間を助け出そうとしていたらしい。

“いきなり転送された”ということは、彼らのブラックボールは巨人によってハッキングされたのだろうか。そしてこの“狩り場”に誘われた?

原作でも明確にされていないから、単なる予想でしかないけど。

 

「アンタら逃げろッ!こっちも猛者揃いだったのに勝てなかった!」

「···行くぞみんな」

「おいッ!やめろって···ああクソッ!」

 

一応攻略方法は考えてきた。

その通りに動けば···。

 

 

 

まずは“光球腫瘍”をばら撒くヤツをZガンで叩き潰した。

俺が“光球腫瘍”と呼んでいるだけで正式名称は知らないが、その効力は知っている。

宙にフヨフヨと漂っている光の球に触れたら最後、体が悍ましい変形を遂げ、身体機能を乗っ取られて人間を襲うようになっていまう。

しかも奪取されるのは身体機能だけで、()()()()()という最悪の仕様だ。

だから最優先で殺す。

 

 

次は細長いカマキリのような生物の群れ。

コイツも身体を破裂させて“光球腫瘍”をばら撒くクソクリーチャーだ。

 

「Zガンだ!Zガンで何もさせずに潰せッ!!」

 

対処法を何故知っているのか後で突っ込まれるかもしれないけど、そんな事はこの際些事だ。

とにかく“最適解”をみんなに共有する。

 

 

今度は巨大スケルトンの集団。

ここでも原作知識の大盤振る舞いだ。

 

「首の後ろを狙えッ!」

 

コイツは全ての銃撃を無効化する能力、弱点()以外の超絶防御力、そしてスーツの耐久力を無視する即死級攻撃力を持っている。

クソモンスすぎるだろ巫山戯んな。

そう思いつつ恐怖を“無視”して真っ先に駆け出し、最高速度を乗せた渾身の蹴りで頚椎を砕く。

他のみんなもそれに続いて、各々の手段で首を攻撃してくれている。

 

 

 

「はァ···はァ···」

「黒川···どうしたんだよ、お前···」

「何でも無い。···次行くぞ」

 

 

 

人間たちを喰らう化け物も、天井にへばり付いてるデカブツも全部殺してみせる。

さっき戦った巨大スケルトンの強化版みたいなやつも、動きが速いだけでパターンは同じだ。

今の俺なら全部“視える”。

 

「アイツが···最後か」

 

俺たちの頭上に居座る化け物を見据える。

 

「待ってくれ···嫌な予感がする」

「このまま全員で逃げよう···その方がいい」

 

勝手に言ってろ。

コイツは掛け値無しのバケモン()()()()()、ここで倒さなきゃいけないんだ。

このまま放置していたら、宇宙船を破壊する前にコイツに殺されるだろう。

 

コイツの能力は欠損を無視して行動する生命力、Zガンでも抉れない耐久力、掌と視線を起点としたサイコキネシス、異形生物の呼び出し。

弱点は脳味噌。

 

「(確かXガンは通用する、ただおそらく脳へ向けた銃撃は念力で逸らされる。Zガンでスタンさせた後にソードを突き刺せばいけるか?)」

「───お前、頭に血ィ上りすぎやで」

「···は?」

 

突然岡に声を掛けられた。

 

「若造は大人しく他の奴ら頼っときゃええねん。そこで黙って見とけ」

「·········」

黒アメちゃん(ブラックボール)、“雷の刀”転送してくれや」

 

岡もブラックボールのプロテクトを行っていたらしく、虚空から武器が“転送”されてくる。

しかし···俺が知らない武器だ。

見た目はブラックボール仕様の日本刀といった感じだが、ガンツソードとは別物だ。

鞘から抜いた刀身が紫電を纏っている。

 

「お前らも下がっとき。コイツは俺が殺る」

 

真上の化け物が岡を脅威と見定めたのか、巨大な掌を岡に向けて念力を放つ。

地面が大きく抉れるが、しかし堅牢なハードスーツが岡を護った。

 

「行くで」

 

重厚なる究極の黒衣を纏ったまま跳躍し、肘からジェットを噴き出して剛拳を加速。

そのまま怪物の顔面を殴り飛ばす。

墜落した怪物も念力で反撃するが、ハードスーツの耐久を貫くには至らず、岡の歩みも止まらない。

 

「終いや」

 

怪物の額に雷刀が突き刺さり、雷鳴が轟く。

紫電の超電圧によって周囲が照らされ、あまりの眩しさに目を閉じる。

 

やがて光が止み、俺が恐る恐る目を開けると、そこには動かなくなった怪物の姿があった。

 

 

──────────────────────

 

《テンションがおかしくなった黒川》

前世の黒川が原作を読んで、一番のトラウマになったのが今回の生物兵器戦(クソボスラッシュ)

レイカが死ぬ未来を上書きするために奮戦したが···世界はそれを死亡フラグと呼ぶんだぜ。

今作では岡に窘められたので事無きを得たが、一歩間違えていたら“黒川死亡→レイカ狂戦士化”という最悪コンボをキメていた。

 

ちなみにレイカから「私たちを頼れ」と言われたことは頭からスッポ抜けていた。

このアホ!!!

 

 

《黒アメちゃん》

ブラックボールの呼び方は部屋ごとに異なる。

東京では『ガンツ』だし、大阪では『黒アメちゃん』。それ以外の地域の呼び名は不明。

 

 

《レーザーソード》

巨大ロボット(7回目クリア報酬)の付属品*1

見た目はガンツスーツのレンズが付いた、メカっぽい鞘付きの日本刀。

大きさは可変で、人間だけでなく巨大ロボットにも持たせられる。

映画『GANTZ:O』では巨大ロボットに乗った岡が牛鬼戦で使っている。

 

 

*1
※捏造設定。

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