「残りの生存者の反応···ちょっと変な所にあるけど、どうする?」
「変な所って?」
「アメリカチームから渡された地図に
「······玄野、どうする?」
「とりあえず行ってから考えよう。···えっと、玉男さん?俺を最初に転送してくれ」
「分かッた」
情報がないというのは不気味だけど···人間が生存できているということは、転送した瞬間即死ということは無いだろう。
予想通り、即死はしなかったけど。
転送された場所を見た瞬間に思った。
···やっぱ来るべきじゃ無かったかもしれん。
「ここは···」
コンクリ(っぽい材質)の壁や骨組みだけが残った廃墟が立ち並ぶエリア。
俺の記憶が正しければ、ここはクソ強い生物兵器(?)群が居る場所だ。
奥へ進むと、巨人によって身ぐるみを
多種多様な虫(?)っぽい化け物たちと戦っているが、状況はあまり芳しくない。
今この瞬間も若い男性が魚に似た星人に喰い殺され、初老の女性が“光球腫瘍”によって異形と化している。
「アンタたちも人間を助けに来たのか!?」
「私たちいきなりここへ転送されたの!」
どうやら彼らは俺たちが呼びかけるよりも先に、拐われた人間を助け出そうとしていたらしい。
“いきなり転送された”ということは、彼らのブラックボールは巨人によってハッキングされたのだろうか。そしてこの“狩り場”に誘われた?
原作でも明確にされていないから、単なる予想でしかないけど。
「アンタら逃げろッ!こっちも猛者揃いだったのに勝てなかった!」
「···行くぞみんな」
「おいッ!やめろって···ああクソッ!」
一応攻略方法は考えてきた。
その通りに動けば···。
まずは“光球腫瘍”をばら撒くヤツをZガンで叩き潰した。
俺が“光球腫瘍”と呼んでいるだけで正式名称は知らないが、その効力は知っている。
宙にフヨフヨと漂っている光の球に触れたら最後、体が悍ましい変形を遂げ、身体機能を乗っ取られて人間を襲うようになっていまう。
しかも奪取されるのは身体機能だけで、
だから最優先で殺す。
次は細長いカマキリのような生物の群れ。
コイツも身体を破裂させて“光球腫瘍”をばら撒くクソクリーチャーだ。
「Zガンだ!Zガンで何もさせずに潰せッ!!」
対処法を何故知っているのか後で突っ込まれるかもしれないけど、そんな事はこの際些事だ。
とにかく“最適解”をみんなに共有する。
今度は巨大スケルトンの集団。
ここでも原作知識の大盤振る舞いだ。
「首の後ろを狙えッ!」
コイツは全ての銃撃を無効化する能力、
クソモンスすぎるだろ巫山戯んな。
そう思いつつ恐怖を“無視”して真っ先に駆け出し、最高速度を乗せた渾身の蹴りで頚椎を砕く。
他のみんなもそれに続いて、各々の手段で首を攻撃してくれている。
「はァ···はァ···」
「黒川···どうしたんだよ、お前···」
「何でも無い。···次行くぞ」
人間たちを喰らう化け物も、天井にへばり付いてるデカブツも全部殺してみせる。
さっき戦った巨大スケルトンの強化版みたいなやつも、動きが速いだけでパターンは同じだ。
今の俺なら全部“視える”。
「アイツが···最後か」
俺たちの頭上に居座る化け物を見据える。
「待ってくれ···嫌な予感がする」
「このまま全員で逃げよう···その方がいい」
勝手に言ってろ。
コイツは掛け値無しのバケモン
このまま放置していたら、宇宙船を破壊する前にコイツに殺されるだろう。
コイツの能力は欠損を無視して行動する生命力、Zガンでも抉れない耐久力、掌と視線を起点としたサイコキネシス、異形生物の呼び出し。
弱点は脳味噌。
「(確かXガンは通用する、ただおそらく脳へ向けた銃撃は念力で逸らされる。Zガンでスタンさせた後にソードを突き刺せばいけるか?)」
「───お前、頭に血ィ上りすぎやで」
「···は?」
突然岡に声を掛けられた。
「若造は大人しく他の奴ら頼っときゃええねん。そこで黙って見とけ」
「·········」
「
岡もブラックボールのプロテクトを行っていたらしく、虚空から武器が“転送”されてくる。
しかし···俺が知らない武器だ。
見た目はブラックボール仕様の日本刀といった感じだが、ガンツソードとは別物だ。
鞘から抜いた刀身が紫電を纏っている。
「お前らも下がっとき。コイツは俺が殺る」
真上の化け物が岡を脅威と見定めたのか、巨大な掌を岡に向けて念力を放つ。
地面が大きく抉れるが、しかし堅牢なハードスーツが岡を護った。
「行くで」
重厚なる究極の黒衣を纏ったまま跳躍し、肘からジェットを噴き出して剛拳を加速。
そのまま怪物の顔面を殴り飛ばす。
墜落した怪物も念力で反撃するが、ハードスーツの耐久を貫くには至らず、岡の歩みも止まらない。
「終いや」
怪物の額に雷刀が突き刺さり、雷鳴が轟く。
紫電の超電圧によって周囲が照らされ、あまりの眩しさに目を閉じる。
やがて光が止み、俺が恐る恐る目を開けると、そこには動かなくなった怪物の姿があった。
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《テンションがおかしくなった黒川》
前世の黒川が原作を読んで、一番のトラウマになったのが今回の
レイカが死ぬ未来を上書きするために奮戦したが···世界はそれを死亡フラグと呼ぶんだぜ。
今作では岡に窘められたので事無きを得たが、一歩間違えていたら“黒川死亡→レイカ狂戦士化”という最悪コンボをキメていた。
ちなみにレイカから「私たちを頼れ」と言われたことは頭からスッポ抜けていた。
このアホ!!!
《黒アメちゃん》
ブラックボールの呼び方は部屋ごとに異なる。
東京では『ガンツ』だし、大阪では『黒アメちゃん』。それ以外の地域の呼び名は不明。
《レーザーソード》
巨大ロボット(7回目クリア報酬)の付属品*1。
見た目はガンツスーツのレンズが付いた、メカっぽい鞘付きの日本刀。
大きさは可変で、人間だけでなく巨大ロボットにも持たせられる。
映画『GANTZ:O』では巨大ロボットに乗った岡が牛鬼戦で使っている。
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