採点が終わった後は概ね原作通りに西くんと加藤たちが揉めた。
猟奇的な性格の西くんと正義感の強い加藤はまるで水と油だ。やっぱり相性は最悪だった。
それでも玄野が機転を利かせてツンデレ西くんから情報を引き出した。
要約すると
・今ここにいる俺たちはオリジナルのコピー
・ガンツの存在を部外者に話すと死ぬ
はい。箇条書きにするとあまりにも悲惨な状況すぎて涙がで、出ますよ。もし原作知識が無かったら···考えるだけで恐ろしい。
ちなみに、西くんが部屋から出ていくまで俺はずっと無言で棒立ちしてました。
···いや、知識チートでマウント取って“俺TUEEEEEE!!”しようかとも思った。
訳知り顔で意味もなく「ガンツ···
でも暴露したら絶対面倒くさいことになる。
何となくそんな気がする。特に西くんは何をしでかすか読めない。
だからじっと我慢してた。俺偉い。
「んじゃ···帰るか」
外に出てタクシーを拾う。
3人は後部座席に、俺は助手席に座った。
ここまで精々2時間くらいの出来事で、しかも敵はGANTZ世界じゃぶっちぎりの雑魚。
それでも終わってみれば精神的にキツい。人型の生き物を殴り殺した感覚もまだ残ってるし。
······あー、気分悪い。でも腹減った。
あんな惨劇の後も食欲を持てる体に感謝だな。
せっかく生き残れたし、少し高めのカップ麺食べるか。勿論米も入れてな!
◆◆
《Side玄野》
ネギ星人を殺した次の日、ヤンキー集団にカツアゲされそうになった。
ツイてねえなと思ったけど、サイバー全身タイツを着たお陰で余裕で撃退できた。
さっきまではネギ星人よりも恐ろしく見えた奴らが、まるで草食動物のように見える。
俺は···強い!
スーツを着た状態ならプロボクサーにだって勝てる。この学校内で唯一相手になるとしたらスーツを着た黒川くらいだろう。
◆◆
アパートに帰ったら、何故か俺の部屋の前に岸本さんが座っていた。
「あ···生徒手帳か」
「うん···玄野くんに上着貸してもらったでしょ。着替えたとき部屋に落としちゃったみたい」
「これ届けるために来てくれたの?」
「···うん。じゃあね」
「え?あ···ありがと」
なんだもう帰んのか、随分とあっさりだな···と思っていたら、成り行きで弁当を買って食わせることになった。
家の飯は食わないでいいのか?
まあ可愛いからなんでもいいけど。
「何かあったの?」
「っ···別に。···ただお腹空いてただけ。それじゃ。······ごめんね、ご飯までご馳走になっちゃって」
「あ···いいけど···」
「じゃあね···」
そう言うと、岸本は部屋から出ていった。
一体なんだったんだろうと思っていると、コンコンと玄関をノックする音が聞こえた。
ドアを開けると···また岸本!?
「あれ···どうしたの?」
「このアパートさ···ネコとか犬とか、飼っちゃダメなの?」
「は?いや飼ってる人いるけど···」
「そっか···じゃあさ···」
「玄野くん···あたし飼ってくれない?」
「は?」
「···ごめん。だめ、だよね」
「いや!!ダメじゃない···ダメじゃない」
「ほ、本当?」
「ん?てゆーか“飼う”ってどういうこと?」
「え?だから、その···ペットみたいに私を飼うの」
「い、意味分かんない···」
「だ、ダメだったら···仕方ないけど···」
「いや!!ダメじゃない···ダメじゃない」
「ごめん、あたし···変なこと言ってるよね」
「うん···いや!!そんなことない!!···そんなことないと思う」
「ありがとう···じゃあ、あの、シャワー借りてもいいかな?」
「シャワー!?···うん、いいよ」
ツイてる!最近ツイてる!!
疑問はあるけど···今は深く考えますまい!!
◆◆
《Side黒川》
ギョーン ギョーン
Xガンのトリガーを2度引く。
ババンッ ババンッ
少しのタイムラグの後、離れたところに置いた空き缶が弾けた。
「よし、やっと安定してきたな」
GANTZ世界に転生して、しかもおっ死んでミッションに参加するハメになった不幸な俺だけど、俺には情報チートがある。
武器の使い方も最初から知ってる。
ならばそれを使いこなせるようにするべきだろう···というわけで、暇を見つけてはXガンの射撃練習をしている。
射撃スキルなんかなんぼあってもエエですからね。というかパンピーな俺ではガンツソードを使いこなすのは少し厳しいからな。
「次は田中星人か···」
次のミッションはネギ星人の時よりもずっと難しいだろう。
特にステルスを使えないのが辛い。
それでも···俺は死なない。
DTのまま死んでたまるか。
虚空を睨みつけて、「おっぱい」と小さく呟いた。
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オリ主のキャラが“おっぱい星人”で固定されました。おっぱいに対する執念は玄野を上回ります。
どの武器が好き?
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