ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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カタストロフィ⑪

Q.なぜTOUGHネタを入れたのか。

A.深夜テンション。これに尽きる。

 

※作品タグを追加しました。

 

──────────────────────

 

「自爆はやめてくれ!これ以上はこちらも攻撃しない!!」

 

巨人軍はガンツチームの手によって崩壊し、イヴァが斃れた以上、早期の立て直しは不可能。

もはや勝敗は決した。

 

「お願いだッ!もう戦争はしたくない!どこか無人の惑星を探してくれ!アンタたちなら出来るはずだ!」

 

たった1人残った巨人の兵士は、玄野の懇願を聞き···それでも軍に殉ずる覚悟は変わらなかったらしい。自らの首を掻き斬り果ててしまった。

 

やはりスペースコロニーの自爆は避けられなかったか···それならいっそ、地球へ墜落しないように完全に破壊する手立てを───と、そこまで考えてようやく気付いた。

 

「自爆が始まらない?」

 

爆発音は響かず、地面も全く揺れてない。

 

「へッ···セキュリティ甘々なんだよ」

「西くん!?」

西くんが巨人の管理下にあったブラックボールを経由して、メインシステムにハッキングしたんだ。僕は少し手助けしただけ

 

どんな脳味噌してるんだ。

機械に疎い俺でも、西くんのやった事はヤバい──それも超弩級に──と分かる。

 

「もうこの船は自動操縦に切り替えてある。コイツらが地球に来ることはもう無えだろ」

「なら全部···終わった、のか···」

 

達成感と充足感、そしてほんの少しの哀情を滲ませながら、西くんは小さく「ママ」と呟いた。

 

「玉男さん···俺たち全員、地球に転送して下さい」

 

 

ジジジ───

 

 

ここに居る全員で守り通した、俺たちが生きる蒼い星へ──最後の“転送”が始まった。

 

 

◆◇◆◇

 

 

《Side超高度文明異星種族

 

やはり地球人類が勝利したか

 

私以外の生物が居なくなり、静まり返った“部屋”に私の独り言が響く。

私が伝えた、巨人族を撃退しうる最低限の性能を持つ兵器の情報。

地球人類はそれを見事に使いこなしてみせた。

あまつさえ中枢にハッキングを仕掛け、“慈悲の”追放を行ったのは予想外だったが、それも含めて納得の結果だったと言える。

 

玄野計···そして黒川零

 

前者の存在と、その重要性は最初から察知していた。巨人族を撃退し、間接的には全宇宙の秩序をも揺るがす“キーストーン”。

だが後者の存在はさほど気に留めていなかった。

 

『アンタ···俺の()()を知ってるか?』

 

あの意味深な発言が気にかかり、彼の“魂”が歩んだ歴史を観測しようと試みた。

そして驚くべき事実を知った。

 

“別世界”の民···そして“原作知識”

 

彼の前世は次元すらも超越した、文字通り“別世界”の住人だったのだ。

そこにはこの世界と同じように太陽と地球が存在し、同じような文明が築かれていた。

しかしコチラの世界とは随所に相違が存在している。玄野計や巨人族は存在せず、私の存在も確認できない。カタストロフィは気配すら無い。

何よりも驚くべきことに、一連の出来事がたった1人の人間によって、“漫画”という形で記録されていたのだ。

 

一見すると表面上は何も変わっていないように見えて、宇宙の秩序や概念といった根本的な要素が全くの未知。

随分と永く生きてきたが、これほどまでに好奇心を刺激されたのは宇宙誕生以来初めてだ。

 

『アンタはやっぱり神じゃ無かった』

 

成程。このことを見抜けなかった私は、彼の目にはさぞ滑稽に映っていたのだろう。

 

さて、観測を続けようか

 

かの世界を、全て知り尽くすまで。

 

 

◆◇◆◇

 

 

セバスチャンという人間の複製体を介して“ソレ”の存在は予め識っていた。

フィクションの対象に対して抱く、たまらなく愛おしい感情──“萌え”。

私はソレに魅入られてしまった。

 

黒川零の魂を時空を越えながら◯年観測した私の美意識は、日本人のソレに限りなく近い。

見目麗しい少女が使命の為に戦う姿を、美しく尊いものだと感じるようになった。

 

この素晴らしい感情を、私は✕年掛けて同族に“布教”した。

初めの頃は「コレの何が良いのだ」と言われたものだが、今では全員が“萌え”アニメーションの虜である。

 

今週のプリキュア見た?

当然だ

やはり利発な子が戦うのは良いものだ

最高だ

 

未来に放送される『HUGっと!プ◯キュア』の映像データを他の次元から取り込みつつ、私は同族との語らいを心ゆくまで楽しんでいた。

 

そしたら最終話で脳破壊された。

 

 

 

──────────────────────

 

これにて本編完結。

残りはエピローグを1話だけ書いて終了です。

 

《超高度文明異星種族》

“萌え”の沼にどっぷりハマった。

秋葉原には週5で通っている。

巨人族が地球への侵略を再開した時は、1人残らず“抹消”するつもりでいる。

ソレでいいのか上位存在。

 

《黒川を転生させたのは何者か》

意思や自我を持たない“◆概念”の生理現象、あるいはバグによって黒川は転生した。

“◆”の事は神星人もとい超高度文明異星種族も知覚出来ていない。

“◆”の詳細をテキスト化するとこのサイトがクラッシュする。

 

 

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