ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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アナザールート(後)

風大左衛門キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

説明しよう!(誰に?)

 

風大左衛門とは、“喧嘩最強”を目指して日本一の人口を誇る東京へと単身上京し、自分と互角に渡り合える相手を探す生粋のバトルジャンキーである!

その実力は···池袋の大多数のヤンキー、複数の高校の番長、更にはメキシコ人のスーパーライト級世界チャンプをたった1人で倒してしまう程である!

そんなヤベーやつがこの学校に目をつけて、矛先が玄野に向いてしまったのだ!

 

まあ玄野はスーツ着てるから余裕なんだけど。

物陰から見守っていると、案の定制服の下にスーツを着込んだ玄野に風大左衛門がぶっ飛ばされていた。

風本人はあっさり負けたことに驚いている様子だが、ケガ一つなくピンピンしている。

建物の壁に思いっきり叩きつけられてたのに。

まさしく人外級の戦闘力だ。

 

是非とも()()()()()()

玄野や不良が立ち去った後、呆然自失といった感じで座り込む風に声をかけた。

 

「やっ、こんにちは。アンタ凄く強いんだね」

「···なんやお前」

「俺は玄野の──さっきアンタを吹っ飛ばしたヤツの、知り合い···かな?」

「負けた俺を笑いに来たんか?」

「違うよ。さっきの玄野は···ズルしてたようなもんだし。そこまで気にしなくても良いんじゃない?そういや、かなり訛ってるけど出身はどこ?西の方?」

「博多」

「博多かぁ、博多と言えばトンコツラーメンだよな···腹減ってる?美味しいラーメン屋知ってるから奢るよ」

 

この後は部活をバックレて、男二人でラーメンを喰った。

ちなみに風の評価は「博多のラーメンとは別物だが悪くはない」という感じだった。

 

「連絡先交換したいんだけど、電話ある?」

「無い」

「···うんまあ、そんな気はしてた。じゃあコレ俺の電話番号と住所が書かれた紙ね。俺一人暮らしだから、何かあったらいつでも連絡して」

「おう。ありがとうな」

 

とりあえず今はコレで良し。

早めに風との関係を築けたのは大きい。

風大左衛門という漢は無口だが情に厚く、しかもかっぺ星人編から最終回までノーデスという作中屈指の戦闘力と生存力を誇る強キャラなのだ。

 

そんな彼が新宿大虐殺に巻き込まれず、カタストロフィ編でもフリーになったら···俺のボディーガード役になってくれるんじゃないか。

ガンツスーツ無しでも巨人族の尖兵くらいなら倒せそうだし。

そんな下心はおくびにも出さずに、「また会おう」と言って風と別れ、帰途についた。

 

 

◆◆

 

 

早速ガバを発見した。

 

玄野もしくは加藤が千手を倒したなら、どちらかが100点に到達していてもおかしくない。

そしたら彼らは100点メニューのうち1番···“記憶を消されて解放される”ことを選択するだろう。

玄野や加藤が戦線離脱してしまうと深刻な戦力不足に陥ってしまう。

 

「やべえよ···やベえよ」

 

というわけで急ピッチで()()()()()

アメリカチームのカタストロフィ調査結果掲示サイト(偽)。

かなり安っぽいが、これでも俺にしてはよく頑張ったほうである。

 

このサイトにそれとなく誘導して、ダメ押しに「こんな世界がもし来るんだったら···記憶と武器を失くすのは危険すぎるよな」みたいなことを言って釘を刺す。

いいか、1番は絶対に選ぶんじゃねーぞ!

 

まあ···既に玄野か加藤が100点に届いていた場合は意味ないんですけどね。

千手戦を乗り切ることで頭が一杯だった。

痛恨のミスである。

 

 

サイト(偽)を玄野に見せてみた。

反応を見るに、玄野はガンツの記憶を喪っていないようだ。

「何言ってんだ?」と言いたげではあったけど、かなり真剣に話を聞いてくれたからな。

“カタストロフィ”という言葉には心当たりが有ったんだろう。

 

 

◆◆

 

 

風を新宿大虐殺から助けようか迷っていたけど、そもそも発生しなかった。

千手戦の生き残りが多かったから、大幅な人員補充が必要無かったのだろうか。

カタストロフィ編の戦力に不安はあるが···ともかくこれで風はフリーになったはずだ。

風ェ!お前は俺にとっての生命線だ!

マジでよろしくお願いします。

死にたくないんです······ッ!

 

 

◆◆

 

 

風から電話が掛かってきた。

“タケシ”という子供を成り行きで毒親から保護したんだが、どうすればいいだろうか、とのこと。

 

「じゃあ俺の家に住んでいいぞ」

『いや、そんな···悪か。安いアパートを探せれば何とかなるやろう。数日間泊めてくれりゃ十分や』

「遠慮しないで。国から金は多めに貰ってるし、バイトすれば生活費は足りるでしょ」

『忍びないな』

「構わんよ」

 

しゃーなし、部活辞めてバイトするかな。

カタストロフィが来たらどのみち学校はぶっ壊れる(物理)んだし。

 

 

風とタケシと俺の3人ぐらしは想像以上に快適だった。タケシは可愛いし、風も細やかな気遣いができるナイスガイだった。

オメー絶対モテるよ。俺が保証する。

 

少し心配だった生活費も何とかなっている。

風も俺と同じ牛丼屋でバイトしてくれるようになったからな。しかも俺は放課後が主だけど、風は深夜勤務がメイン。

時間帯がズレているからどっちかがタケシの面倒を見れるし、深夜割増が美味しい。

え、風は学生だから深夜勤務は無理?

なんかいけちゃったんだよ。老け顔だからかな。

 

 

◆◆

 

 

俺達が平和を謳歌している間、池袋と大阪とローマが壊滅した。

僅か半年足らずで大都市が立て続けにぶっ壊れるとかヤバすぎる。

 

「そろそろカタストロフィが起こるんだろうな」

「本当に宇宙人なんか来るのか?」

 

風は懐疑的だが、残念なことに確定である。

しかもイタリアが崩壊したということは制限時間は1週間未満。

じゃけん、とっとと避難しましょうね。

 

 

空が血の色に染まったタイミングで、予め買い占めていた食糧やら水やら色々抱えて、地下鉄廃線跡にやって来た。

本当は田舎の空き家にでも避難したいと思ってたけど、さすがに建物の防御力がクソ雑魚すぎるから断念したのだ。

え、侵入許可?

そんなモンうちにはないよ(天下無双)

 

 

避難してから数時間後。

外が何やら慌ただしい。

ズーン、ズーンと巨大な足音(?)が響き、人々の悲鳴や建物の破壊音が地下にまで聞こえてくる。

 

物音が一先ず収まったタイミングで時間を確認すると、もうすっかり夜だった。

外へ様子を見に行くと···辺りには死体が散乱し、建物がズタズタに破壊されていた。

巨人族の兵器と思しき馬鹿でかいディスク状の物体が、見渡すだけでも数十は転がっている。

 

「タケシ、あんま見るなよ」

「うん···」

 

こんな惨状···まだ幼いタケシが見て良いもんじゃないな。

早く日常が戻ってくることを祈るばかりだ。

 

 

翌日。

巨人族の侵攻はより苛烈になっていた。

俺達のいる場所が断続的に大きく揺れて軋む。

天井の耐久も限界が近いのだろうか、さっきから小石がパラパラと降ってきている。

 

「風、タケシ!大丈夫か!?」

「うんっ」

「俺とタケシは平気やッ!」

 

いつでも地下から出られるように、地上の出入り口の近くで待機しようとして───一際大きな揺れの後に出入り口が崩落してしまった。

 

「マジかよ···!」

 

だけどまあ、ある意味では好都合だったかもしれない。まさかこんな所に人間がいるとは、巨人族の奴らは考えもしないだろうからな。

 

「今の時間は14時···外の物音が収まってたら、20時にこの瓦礫を取り除こう」

「ああ、分かった」

 

 

必死になって瓦礫撤去に励み(道具なんか持っていないから全て素手だ)···しかし風が尽力した結果、僅か3時間で人間1人が這い出せる程度の空間が出来た。

 

携帯ラジオだけを手に持って地下から脱出。

アンテナを伸ばして、何かニュースがやっていないかと思いダイヤルを回す。

ザザザー···というノイズの中に、少しだけ人間の声が混じっていた。

チャンネルを合わせると、男性が興奮した口調でまくし立てていた。

 

「人類が···!2()()()玄野計が異星人の英雄に勝利しました!奇跡が起こりました!人類が圧倒的戦力の侵略者を撃退しました!!」

 

 

 

──────────────────────

 

 

アナザールート:コピー玄野×レイカ

(というかこっちが正式ルート)

 

《原作との差異》

・千手戦の生き残りが増加

玄野、加藤、JJ、東郷の4人が生存。

ちなみに西くんは、原作通り田中星人に倒され“ママー”と言ってくたばった。

 

・仏像編で加藤が離脱

黒川(オリ主)の懸念通り、加藤が千手観音を倒して1番を選択してしまった。

 

・チビ星人全滅

黒川(オリ主)はズル休みまでして襲撃を回避しようと試みたが、全部無駄だった。

 

・新宿大虐殺、不発

猛者4人が生存しているため、和泉に超能力師弟や筋肉らいだーを殺させるほど、黒玉の“運営”が切羽詰まっていなかった。

ただし和泉だけは“ミニガンツ”で呼び出した。

あとレイカもストーカーに刺殺されてガンツ部屋にやってきた。

 

・吸血鬼、全滅

和泉が襲撃された時にみんなでボコった。

和泉が虐殺してないから玄野たちと共闘できた結果こうなった。

氷川やキル・ビルは部屋に来ない。死んだ。

 

・通り魔に刺されて加藤が再び参戦

『GANTZ:O』準拠。

 

・岡生存→レイカ生存→コピー玄野生存

玄野がいたから岡が生存。

岡がいたから巨人族の生物兵器が呆気なく死んでレイカも生存。

レイカが死んでないから神星人に特攻を仕掛けずコピー玄野も生存。

 

・イヴァ戦

原作の戦力に加えてコピー玄野と岡がいる状況で、負けるわけが無い。

満を持して登場したのに割とあっさり負けたイヴァくんは泣いていい。

 

 

《まさかの2話完結》

さすがに素っ気なさすぎるので、別視点の話も1話だけ書く予定です。

しばらくお待ち下さい。

 

 

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