岸本ルート、後編。
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田中星人編が終わった今も、岸本の胸は揉めていない。
原作の玄野は上手いことやって何度か揉んでたけど···あんなエロ同人みたいなセクハラを堂々とする勇気は俺には無い。
···情けないけど、もう岸本と同居出来ているだけで十分な気がしている。
洗濯や風呂掃除とか色々やってくれるし、何よりこんな巨乳美少女と一つ屋根の下で暮らしている時点で破格の幸運···だけど。
「あ···金縛り」
「···俺もきたよ」
田中星人との戦いを終えて家に帰った後、俺は岸本から100点メニューについて質問された。
原作知識通りに説明すると、岸本は表情を曇らせてこう言ったのだ。
「私が死んでも“再生”しないでね」と。
だから岸本と一緒に居続けるためには、星人と戦って生き残らなきゃいけない。
コピーじゃ替えの聞かない、たった1つの命だから···敵がどんなに強くて、危険で、死ぬ可能性と隣合わせだったとしても。
「···勝たなきゃ、絶対に」
◆◆
仏像星人たちとの戦闘はかなり順調だ。
仁王像は動き出す前に俺が撃ち殺し、大仏も玄野が斬り殺した。
雑魚の仏像群はタイマンならまず負けない。
「計ちゃん、やっぱ凄え···」
加藤は感心しつつ、レーダーを見て残敵の数を見る。残りは2か所。
「外にいる奴はさっきの戦いを見るに雑魚だな。でも本堂の中にいる奴の強さは分からない···俺が1人で行って、様子を見てくる」
「大丈夫なのか?」
「···平気だよ。ヤバかったらすぐ逃げるから、近くで待機しててくれ」
「生きて帰れるのよね。全員家に帰れるんでしょ···?」
「今回はボスを黒川と計ちゃんが倒してくれたから、後は楽勝ッすよ」
「いや油断は禁物だぞ、加藤」
ここからが本番なんだからな。
◆◆
制限時間にはまだまだ余裕がある。引き戸の前で呼吸を整えて···意を決して中に入った。
そこには原作通りに5体の仏像が立っていた。
「いつれぬ さらせ───」
真ん中にいる千手観音が理解不能の言語を言い終える前に、四天王の頭と千手観音が持つ
その数瞬後。四天王は頭が破裂したが、千手観音は
「!?」
そのままXガンを連射するが、何故か時計にだけは当たらない。
どういうわけか時計から攻撃が逸れる。
原作で東郷が時計を破壊できなかったのは偶然じゃなかったのか!?
「ちッ···!」
保険として持ってきていたYガンをホルスターから抜き放ちざま撃つ。
俺と敵との距離は10mも無い。
射出されたワイヤーは正しく千手へと向かい···
「な···あ···!?」
体に絡みついて拘束する直前に
XガンもYガンもダメなら次はソードだ。
刃渡りを3メートルほどまで伸ばして振るった。
取り敢えず胴を斬って動きを止めてから、コイツが手に持ってる溶解液を時計に浴びせればいい。
しかし千手が手に持った剣で受け止めてしまい、これも失敗。
というか腕の本数多すぎだ、いい加減にしろ。
···基本武装は全部試したけど、少なくとも俺では時計を破壊できない事が分かった。
「(······本当にそうか?)」
俺だってこの殺し合いには慣れてきている。
狂時機を壊せば再生が止まることも知っている。
「·········」
ソードをホルスターにしまい、拳を固める。
再生能力さえ潰せば残った誰かが倒してくれるはずだ。“転送”されれば怪我は治るし、俺がここで千手観音と戦うのは“アリ”だ。
「ふ───ッ」
ステップを刻み、キックボクシングの構えを“再現”する。···原作の真似っこだ。
「ッ!」
千手観音が手に持った即死剣で突きを放ち、俺が身を捻って避ける。
首への横薙ぎは上体を大きく反らして回避。
そして千手が傾けた水瓶を蹴り飛ばす!
中に入っていた溶解液が狂時機を溶かし、再生がようやく止まった。
「ああアァァ゙!!!」
一番の脅威だった灯籠レーザーも壊せた。
···素人にしては上等だったな。
「痛ッ···ゥ゙···!」
しかし俺の限界はここまでだった。
ほんの僅かに水瓶を蹴り飛ばすのが遅れたせいで、俺の右足は膝から下が“溶けて”いる。
仰向けになりながら、千手観音と···すぐ後ろにいる玄野を見上げる。
「玄野···頼む」
「任せろ!」
胴体を断ち斬られ、千手観音は呆気なく死んだ。
「やったぞ、岸本···ッ」
「黒川くん!足が···!」
安いもんだ、足の一本くらい···と言いたいけどめっちゃ痛い。転送はよ、はよ。
◆◆
◆◆
千手観音を倒した翌日の朝。
テレビで『テロ?!
実際はイカれたグロ現場なのだが、それはガンツによって隠蔽されているのだろう。
「今日も学校行くの?昨日···あんな酷い怪我したのに」
「いやもう治ったよ?ほら右足見て」
「私は心配してるの、バカ!」
なんかいきなり怒られた。
「なんで1人で戦うの···もっと頼ってよ」
「岸本を死なせたくないから」
つい口に出しちゃったけど仕方ない。
これは本音だから。
「岸本だってさ、もし加藤が死にかけてたら庇おうとするでしょ。それと同じ」
「···なんで加藤くん?」
「だって加藤の事好きでしょ?」
「違うよ?」
「私が好きなのは···黒川くんだよ」
「ここに住まわせてくれてから、ずっと優しくて···気付いたら好きになってた」
「···だから、少しずつなら···」
「···えっちなことも」
「ちょっと俺散歩に行ってくるわ!!!」
告白を遮って、寝間着のままで部屋を飛び出した。·········いやほんとゴメン、岸本。
ひょっとしたらそうかもな、とは思ってたけど、いざ言われるとダメだ。
あの場に居続けていたら、俺は間違いなく岸本を襲っていただろう。
“少しずつ”なんて絶対無理だ。
告白の返事は頭を冷やしてからにさせてくれ。
「とりあえず···学校、休むか······」
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岸本の生存が確定したので一区切り。
桜丘含む仏像編メンバーの大多数も生き残ったため、ここから先は原作と拙作の本編とほむほむガンツを足して3で割り、岸本を付け足したようなご都合展開になります。
カタストロフィもかなり楽になります。
半狂化黒川+玄野2人+岡八郎がいる状態では負けようが無いです。
つまりなんやかんやでハッピーエンド確定!
P.S.
恐竜編でレイカの乳をガン見してしまった黒川は、ミッション終了後の自宅にて、抵抗虚しく岸本に“捕食”されました。