転校後の生活は“最高”の一言に尽きた。
いつも席をくっつけて授業を受けたり、お弁当を“あ〜ん”で食べさせあったり。
周りの視線は煩わしいけど、そんなに気にするレベルじゃない。
むしろグラドルという職業は見せてなんぼ。
いっそ零くんとの関係を周知の事実にしてしまうのも悪くない。
放課後には運動部が時々利用するらしいトレーニングルームを借りて、ウェイトトレーニングを週に2,3回行っている。
私1人で器具を使うのは危険という名目で、彼が所属する陸上部の顧問に零くんを“貸して”もらえるから、2人きりでの訓練だ。
ただ急な仕事が入ると訓練を途中で止めないといけないから、そこは問題かな。
···3回連続で中断させられた時は、マネージャーには申し訳無いけど軽くキレた。
半ばヤケになって、いっそ芸能界引退してやろうかとも思ったけれど、カタストロフィ後の事を考えるなら私の収入は必須だ。
ここは堪えなければ。
さて。恐竜とゆびわ星人に続く3度目のミッションの相手は、人間に擬態するオニ星人だ。
まずはXガンも併用して雑魚を蹴散らす。
喰らったら死ぬ強酸は怖いけど、射程は狭いし動きも鈍い。
仮に数十人で囲まれても打開は可能だ。
まあそんな無駄に危険な事はしないけど。
雑魚とは属性が異なる、幹部と思しき鬼たちも前世の知識と技術で完封した。
まずJJさんと東郷さんに加勢して“岩鬼”を瞬殺。
零くんに化けていた“擬鬼”も斬り殺す。
···余りにも杜撰な擬態に腹が立ったので、殺した後もXガンを連射してミンチにしておいた。
見た目を繕えば騙せると考えるなんて酷い侮辱だ。思い出すだけで苛つく。
そして最後にして最強の鬼──“雷鬼”はYガンを使って動きを止めた後に首を斬った。
人類の速度を超越した雷を相手に、真っ向から戦うのは流石に厳しい。
攻撃の予備動作は余裕を持って見えるけど、無駄なリスクを背負う必要は無い。
だから前世で零くんが使っていた戦術を真似てあっさりと撃破した。
ミッション終了後の採点の結果、複数人が100点に到達。
全員が100点メニューの“2番”を選択し、強力な武器を獲得した。
これで私も自前のZガンを手に入れられた。
···実は零くんも今回のミッションで100点を獲っていたから、私は100点メニューの“1番”──つまり“記憶を消された上でのガンツからの解放”を提案していた。
カタストロフィは残りの戦力でも十分に打ち勝てるから問題無い。
そして零くんが私との関係を忘れてしまっても様々な“物証”は残るから、それらをネタにして再度の攻略を行えば関係修復は容易だ。
だけど「レイカを置いて逃げる事はしない」と断られてしまった。
······思い出すだけで疼いてくる。
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・レイカ
仕事の合間を縫ってほぼ毎日ヤっているが、身重になると戦闘では致命的だからという理由で、きちんと避妊はしている。
ただしカタストロフィが終わったら産みまくる予定らしい。
世間の反応?知りません。
《オマケ》
レイカ「死ね死ね死ね死ね死ね死ね···死ね」
黒川(擬態)「どうしてこんな目に」
黒川(本物)「星人にここまで同情したのは初めて。次は俺の番かもしれない···?(震え)」