ウマ娘~医者の競馬人生~   作:気まぐれな変人

2 / 3
お気に入り、しおり、感想等々大変励みになっております
モチベがそもそも落ちやすいので少しでも増えると失踪する確率が下がります

大変お待たせしました。いろいろ考え直してたので細部が変わっていることをご了承ください。大まかなプロットを練りましたが、とりあえず1990~2000をなぞる形でやっていきます。ウマ娘化されてない子もでてくるかも?

なんでお気に入り数減ってないんですかねぇ?めっちゃ嬉しいけどびっくりと逃げ道塞がれてる感に苛まれてますが??

ちなみに今回の話は説明会等、記憶が戻った日のことになります。飛ばしてもそんなに支障は無いかと。少しTRPG要素が出てきます。


新人トレーナー始動
プロローグ“誕生と記憶”


「んー知らない天井.........そんなこともないな」

 

 

 混濁する記憶。そう言えば今日は俺の誕生日だ。いや"だった"が正解だろうか?

 家族から誕生日を祝って貰い、その後に自室に帰ってきて寝転がり、10時を過ぎた頃だろうか、意識が朦朧としたところまでははっきりと記憶に......いやこれは俺の、リタの記憶であって璃断の記憶では無い。間違いなく俺自身ではあるのだろう。記憶が混ざった今でも違和感がまるでない。まるで......"記憶をリセットしてそのままの器でこの世界で過ごしたリタ"に"別世界で過ごし、死んでしまった璃断"の記憶を入れ込んだ形のようだ。

 

 そうそう、前世の記憶だが、死んだことははっきりと思い出せる。それに前世で何をやっていたか、どんな知識を持っていたか、誰と過ごしていたか、どういう経験をしてきたか。そのすべてがこの30分ぐらいで流れ込んできた。思わずトイレに駆け込み、腹の中のものを吐き出してしまったのも仕方が無いことだろう。常人の記憶だったらともかく"平和な世界"で生きているリタがベースの記憶に"化け物"と戦い続けてきた璃断の記憶がそのまま増えたようなものなのだから

 

 

「うえっ......とりあえず落ち着いた。正気がゴリゴリと削られ、時間をかけて精神の平衡を取り戻していくなんて感覚初めて味わったわ......ホントに気持ち悪い」

 

 

 前世含めても味わったこと無いような"異常"な状態。しかしそれも数分経てば慣れて、何事も無かったかのように部屋に戻る。これに関しては璃断の適応力だと普通に発狂しててもおかしくなかったかもしれない。

 

 そんなことを考えながら現状を把握するため混ざった記憶を解していく。幸い今の時刻は10時半ごろ。まだ寝るにしても時間があり、ありがたいことに考える時間は山ほどあった。この時期に記憶が戻ってくれたのは幸いといったところだろうか。

 

 まず璃断の記憶から整理してみよう。といっても死んだ以外特段問題なことは無いのだが、気になるのは2点。"呪文"と呼ばれる前世で得た特殊な現象を発生させるものが使えるのかという点と"AF(アーティファクト)"と呼ばれる超常現象を発生させたり、能力を向上させたりといったことをしてくれるものがあるのかという点......なのだが後者についてはすぐに解決した。

 

 

「少なくとも記憶が戻る前から持ってたものはない......そして記憶が戻ってきた瞬間に出てきたこのピアスと鍵のアクセサリー、あとは粉の入ったお守り。半分ぐらいはこっちに流れ着いてきてそうかな?正直この世界に持ってきたらダメなものはないっぽいから必要なさそうなものがはじかれた形かな?」

 

 

 同時に流れ着いてきたものを軽く説明しよう。順番にピアス、だがこのピアスはかなり説明が難しい。付けてるだけでいろんな行動がしやすくなって若干知識が増えるといったところだろうか。それ以外に効果は無いのだが医療とかに使う分にも助かるから正直ありがたいものではある。

 

 そしてこの鍵。これは一度あちらの世界で死んだときに壊れてるはずだが......記憶が軸のアイテムだからこちらに出てきたのだろう。まあ今はほんとに見た目だけのおしゃれグッツになってるっぽいのだが、まあこれはありがたく身につけとこう。見た目がかなり気に入っていたので効果のあるなし関わらずありがたい。

 

 3つめが粉の入ったお守りだが、これがあるってことは

 

「おいしょっと」

 

 こんなふうに思いっきり頭をぶつけても怪我一つ無い。鉄パイプぐらいの威力の攻撃であれば軽く防いでくれるだろう。この世界でそんなことあるか?って思ったけどこの世界のリタはどうやらウマ娘のトレーナー?とやらに興味が湧いて勉強をしているらしい。トレーナーになるのであればウマ娘という身体能力お化けの蹴りとかが致命傷にならないからある意味助かるのだろう。

 

 

 さて、転生ものはいくつかのパターンに分けられる。現代を生きている人なら多少なりとも小説というか達で触れたことがあるだろう。リタも詳しくは無いが、多少なりとも見聞きしてきた記憶はあった。大雑把に分けると生まれた瞬間から前世の記憶を持っているパターン、生まれた瞬間に体を乗っ取る形で転生者に上書きされるパターン、体に入り込んで二重人格(厳密には若干違うが)のような状態になるパターン、そして今回のように生まれて一時してから記憶が戻るパターンだ。

 なぜ最初から記憶が反映されていなかったか。これは確証は無いが

 

 

「おそらく赤子の小さい脳に記憶を宿すには、あまりに記憶の内容が濃く、重かったということだろうな」

 

 

 単純な話ではあるが、人はもちろん成長に伴っていろいろ覚えていくし、そのようにできている。その仮定をガン無視して記憶を入れるというだけで負担はでかいだろう。その上人間には理解しがたい"化け物"の記憶なんて、最悪廃人になってもおかしくない

 

 

「そういや俺はウマ娘とやらのトレーナーを目指しているのか」

 

 

 まだ完全に同一としての認識が終わりきってないが故の中途半端な言葉を呟く。この世界では前世では存在してなかった"ウマ娘"という存在。名前の通り馬と同一のものみたいで、人の姿をしている馬という認識で良さそうだろう。それのトレーナーを目指しているらしい。

 

 

「中央のトレーナーね。えっと?受験が12月終わり頃......2ヶ月ほどかな」

 

 

 ちょうどトレーナー養成学校も卒業し、試験を受ける直前というタイミングで記憶が戻ったらしい。このタイミングで戻ったのは良いタイミングではあるのだろう。本来なら試験直前に記憶が戻ると大変なことになりそうなものだが、本気を出して勉強していたため、この時期には勉強が終わってしまっている。なんだったら2ヶ月前であれば、ウマ娘関連の医療の勉強を改めてやり直すことで、前世の知識がプラスに働くだろう。

 

 

「どうせならあるだけ便利だし医療関係の資格も取っとくか?本来なら専門学校行かないと受験資格が無いんだが、トレーナー養成学校がその役割果たしてるみたいだし」

 

 

 前世で得た知識、それを腐らせるのはもったいないとばかりに、専門書やらを買いあさり、受験の申し込み申請を入れていく。無いとは思うが、万一トレーナー試験に落ちたとしても別の進路という選択肢にもなる。専門書やら受験費用やらはもちろん高いのだが、いわゆる親ガチャというものに恵まれているため、無駄なものじゃ無ければ買っても怒られない。それでも申し訳なく思ってたリタは学校に通いながらがっつりアルバイトを入れていた。その費用がある上、明確な将来への投資のため迷うことが無かった。

 

 

「......気が進まないけどあれも調べとこうか」

 

 

 その作業が終わった後、前世で縁があった"化け物"を調べていく。もちろんただ検索しても出てこないのは理解しているのだが、あの"化け物"は地球規模、宇宙規模での事件を起こす。そういう規模がでかい事件やその被害を調べていけばそういうものにたどり着けるのだ。たまに記憶や記録から消されてることもあるが、全ての痕跡を消すことは不可能。前世はそれによる依頼をよく受けていたせいでよく巻き込まれていたのだが...

 

 

「でもなさそうだね。安心した。正直できることなら関わりたくなからなぁ......」

 

 

 調べて、そういう存在がいない、あるいは事件を一切起こしてない無害な状態になってるのを確認して安心する。そしてその過程で出てきた3女神とやらを改めて見る。おそらくそういう生物がいないのはこの神様由来のものなのだろう。あれらが異常発生ではなく、生物の始祖的なものである以上なにかしらの介入が無い限り居てしかるべきだからだ。いないのなら安心ではある。それがわかれば解決に奔走することもない

 

 

「そしたら......いっときは勉強漬けかな?」

 

 

 そう呟く。少なくとも、トレーナー試験、医療関係の試験、そして諸々の手続きをしてトレセン学園に入る4月までは忙しくなるだろう。もちろん順調にいけばという話ではあるが。リタにとってはここ最近はずっとそんな感じみたいだが、璃断にとっては自分の能力の強化で忙しいのはずいぶん久しぶりのように感じた。これも時間が経ち、一つになってしまえば違和感もなくなるのだろうけど。

 そんなことを思いながら、床につくのだった。




Q.誕生日っていつ?
A.10月26日

Q.なんで実質別世界に来たのに平然としてるの?
A.TRPG(クトゥルフ)で死ぬほど経験してるので今更だから

今回の一人称の脱字はミスではなく意図的なものです。なんだったら今回だけです。

本編とは一切関係ないのですが、このキャラクターは筆者がベースで、小学校の夢のまま"努力し続けて"医者になったifの自分にクトゥルフを多量に体験して独自の方向に走ったキャラなので、ウマ娘として競馬が普及してる世界なら確実にトレーナーを目指します。しかも努力ができるifなので...遠回しに筆者が努力苦手といっていますが気にしたら負けです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。