遊戯王世界で遊戯王するわけないだろ!! 作:アステリアス
ある晴れた昼下がり、ウィッチクラフトの年少組、シュミッタ、ポトリー、ピットレの三人は、アトリエから少し離れた街へと足を伸ばしていた。
「ねえ、ピットレ。今日行く駄菓子屋ってどんなところ?」
ポトリーが期待に満ちた声で尋ねると、ピットレは自信満々に胸を張った。
「聞いて驚くな! そこには、色とりどりのキャンディーに、噛むと中からシュワッとした粉が出てくる飴、それからなんと、一本でいろんな味が楽しめる棒があるんだ!」
「本当!? そんなすごいお菓子があるの?」
ポトリーは目を輝かせ、早足になった。その後ろでシュミッタは苦笑いを浮かべながらも歩を進める。
「まあまあ、まずは行ってみないとわからないわよ。それにしても、駄菓子屋なんてどんなところなのかしら。初めて行くから少し緊張するわね」
目的地に到着すると、三人の前に現れたのは、どこか懐かしい雰囲気の小さな店だった。木製の看板には手書きで「駄菓子 つばき屋」と書かれている。
「わあ……見て見て! 中がすごくカラフル!」
ポトリーが先頭を切って店内に飛び込む。ピットレとシュミッタも続き、目の前に広がるお菓子の世界に思わず息を呑んだ。
店内には所狭しと並べられた駄菓子が、カラフルなパッケージで三人を出迎える。小さな棚にはラムネやスナック菓子が山積みされ、ガラス瓶には色とりどりの飴玉がぎっしり詰まっている。
「どれもこれも美味しそうね……どれから選べばいいのか迷っちゃう」
シュミッタがため息混じりに呟くと、ポトリーがにやりと笑ってアドバイスを送る。
「こういうときは、まず一番目立つものを手に取る! ほら、この大きなスナック菓子なんてどう?」
ピットレが手にしたのは、袋いっぱいに詰まったコーンスナックだった。
「それ、私も食べてみたい! シュミッタもどう?」
「いいね。それじゃあ、それと何か甘いものも選びましょ」
三人は店内をぐるぐる回りながら、それぞれの好みに合うお菓子を次々と手に取っていった。
「全部でこれくらいかしら?」
レジの前で三人が集めたお菓子を並べていく。その数の多さに、店主のおばあさんが優しく笑う。
「たくさん買ってくれてありがとうね。このラムネはサービスだから、みんなで分けて食べるといいよ」
おばあさんが手渡してくれた瓶入りのラムネに、三人は一斉に歓声を上げた。
「わあ、ありがとうございます!」
シュミッタがお礼を言い、三人は大事そうにラムネを抱えながら店を後にした。
アトリエに戻ると、テーブルの上に広げた駄菓子の山を前に、三人はわいわいと盛り上がった。
「これ、美味しい! 中からシュワッとした粉が出てくる!」
ポトリーが嬉しそうに叫びながら飴を舐める。ピットレはスナック菓子を両手で抱え、ポリポリと夢中で食べている。
「こういうのもたまにはいいね」
シュミッタは微笑みながら小さなチョコレートを口に運ぶ。そんな彼女たちの姿に、アトリエは笑い声と幸せな空気に包まれていった。