遊戯王世界で遊戯王するわけないだろ!! 作:アステリアス
異世界に飛ばされた俺、増田。
今日はウィッチクラフト・ハイネとリバーシで勝負することになった。
ハイネは服飾のプロフェッショナルで、ピッタリした衣装が彼女の美しいスタイルを強調している。窮屈そうな胸元が若干気になる。ぐへへ。
「あの、マスター? どうしました?」
彼女に話しかけられて、俺は慌てて目線をそらした。
「な、なんでもない! さあ、リバーシを始めようぜ!」
「ふふ、そうですね。では、準備をしましょう」
プレッシャーがないときの彼女は穏やかで楽しそうだ。俺も負けていられない。
「マスター、準備はいいですか?」
「おう、俺だってリバーシには自信あるからな! 今日こそ実力の差を見せてやる!」
「ふふ、それなら遠慮しませんよ」
ゲームが始まり、ハイネが静かにコマを置く。その一手は無駄がなく、序盤から俺の黒いコマがひっくり返されていく。
ん……? ハイネがコマを置こうとしたとき、気づいた。おっぱいの谷間が、強調されているッ!? ピッタリとしたドレーピングの衣装がこれでもかと言わんばかりに美しい曲線を際立たせていて、なんていうか……すごく目のやり場に困る。
「マスター、どうしました? 集中していないようですが」
「いや、集中してる! すっごい集中してるぞ!」
「そうですか? でも、こういう時こそ落ち着いて次の手を考えないと」
ハイネは柔らかく微笑むと、再び身を乗り出して盤面を見つめる。そのたびに豊かな胸元が視界の隅に入り込み、俺の思考はすっかり混乱状態だ。
「くっ……これではリバーシに集中できない……!」
「何か言いましたか?」
「な、なんでもない! ほら、次の手に集中しよう!」
なんとか取り繕いながら次の手を打つ俺だが、視界の誘惑に抗い続けるのは正直言ってつらい。これが……これがハイネの本当の戦術なのか!?
「おいおい、これ俺の負けパターンじゃないか……」
「マスター、次の手をどうしますか?」
ハイネが身を乗り出しながら盤面を指差す。その動きに伴って、ピッタリとしたドレーピングの衣装がさらに体のラインを強調し、俺は一瞬目が泳いでしまった。
「えっと……次の手は……あ、こっちだ!」
なんとか冷静さを保ちながらコマを置くが、どうにも集中できない。
「マスター、なんか焦ってませんか? ほら、ここをこうすれば……」
ハイネが再びコマを置きながら白いコマをひっくり返す。そのたびに柔らかそうな胸元が微妙に揺れるのが視界に入る。
「ぐっ……いや、それは反則級だろ……!」
「え? マスター、何か言いました?」
ハイネが小首を傾げて微笑む。その無邪気な表情に、俺は「何でもない!」と慌てて言い訳をした。
ハイネが微笑を浮かべながら俺を見つめてくる。なんだかそれが癪に障る。
「こうなったら、力技で逆転するしかない!」
俺は思い切って一手を打ち、白いコマを一気に返した。しかし、その直後。
「それ、ここでこう返されますよ」
ハイネが淡々とコマを置き、俺の黒いコマがほぼ全滅。盤面は再び真っ白になった。
「ぐはっ! またやられた!」
俺は頭を抱えながらスタジアム……じゃなくてテーブルに崩れ落ちた。ハイネは控えめながらも得意げな顔をしている。
「やりました!」とハイネが両腕を元気よく上げた瞬間、ピッタリした衣装が動きに合わせて体のラインをさらに強調し、俺の視線は完全に持っていかれた。
「いや、それ反則だって……」
「マスター、何がですか?」
ハイネが首を傾げて無邪気に尋ねる。俺は慌てて目線をそらし、「なんでもない!」と必死でごまかした。だが、彼女も状況に気が付き、顔を真っ赤に染めた。
「マ、マスター! い、いったいどこを見ているんですか!」
「違う! 違うんだって! そんなつもりじゃなくて……!」
俺が慌てふためいて言い訳を重ねる中、ハイネは動揺しすぎて、「きゃあっ!」とバランスを崩し、そのまま俺の胸元に倒れ込んできた。
「うわっ!?」
俺は咄嗟に彼女を支えようとするが、勢いに押されて二人ともテーブルに崩れ落ちる。ハイネの柔らかな感触が直に伝わってきて、俺の思考は一気に停止した。
「やわらけぇ……、いい匂いもする。あぁ~ハイネ最高なんじゃあ……」
「マ、マスター……!」
顔を真っ赤にしてこちらを見上げるハイネ。その潤んだ瞳が俺に向けられると、ますます喉がカラカラになる。
「す、すみません! すぐに起きます!」
彼女が慌てて体を起こそうとするが、その拍子に再びバランスを崩し、今度はさらに密着する形で俺の胸に倒れ込んできた。
「ちょ、ちょっと待って! これ、完全に事故だからな!? わざとじゃないからな!」
「わ、私だってわざとじゃありません! でも、この状況は……」
ハイネは顔を真っ赤にしながら必死に起き上がろうとするが、動くたびにその柔らかな感触がさらに主張してきて、俺の冷静さは限界を迎えそうだった。
「ま、待って! 本当に落ち着こう! お互い深呼吸だ!」
「そ、そうですね! ふーっ……ふーっ……」
二人して深呼吸を繰り返し、何とか体制を整える。だが、心拍数が落ち着くまでしばらく気まずい沈黙が続いた。
「えっと……その……」
「え、ええ、なんでもないです!」
ハイネが視線を逸らしながらリバーシの盤を片付け始める。俺も手伝いながら、彼女の赤く染まった顔が妙に可愛らしくて、思わず笑ってしまいそうになる。
「リバーシは、また次回ってことで……」
「そうですね……次はもう少し、落ち着いてやりましょう……」
片付けが終わる頃には、なんとか普段通りの空気に戻りつつあった。とはいえ、俺の心の中では、さっきのハプニングがしばらく忘れられそうになかった。