LimbusCompanyの囚人14番「変な犬」 作:吉良吉良星☆
こちらの小説は変な犬兄貴とリンバスのクロス小説です。
囚人と化した変な犬兄貴の珍宝と運値で都市の不条理に抵抗していきます!
それでは本編どうぞ!
暗い森
「〈くそ…!急に□□□を進めすぎたか…!〉」
「〈□□□の場所すらわからなくなるなんて…〉」
此処は黒い森、この森の片隅である危機が訪れていた。
危機を被っていたのは赤いコートを羽織り、なんと赤い時計が頭になっていた人型だったのだ。
そしてその異形を傷つけ、追い詰めている三人の影がいた。
「そろそろ終わらせようか」
「狼、何急いでいるんだ此処は誰も来ないだぞ?」
「それでも教えには従わないと時間も無いんだし」
「獅子、お前は仕事をこなす時に感情的になりすぎている」
「公私くらいは区別してくれたら良いんだが」
背が低く蒼い髪を持ち剣を持つ狼と呼ばれた女、背が大きく金髪にガントレットをつけた女、そして髭を生やした黒髪に獲物のハルバードを持った男…。これがあの異形を追い詰めていた三人のようだ。
「それにしてもこの者からもアレを見つける方法は得られなさそうだな」
「そうだね、じゃあこれで終わらせても良い?」
「ああ、口がないんじゃあまともに聞き込めないからな」
ハルバードを持った男が何かの情報を異形から聞き取れないと言うと、狼がそろそろ始末をして良いか聞きそれに男は許可を出す。
しかしそのやりとりをした直後、次には始末されるかもしれない所に突如森に騒音が響いてきた。
「………何だこの音?「豹」、お前まさか後ろに追跡者を着けてきたのか?」
「いや追っ手では無いはずだ、獣の可能性は…」
バキバキ…何かを折る音を奏でて段々と近づいてくる音、ガントレットの女は男…もとい「豹」に追っ手かと聞くがそれは無さそうだった。
「豹」は獣じゃないかと言うが…。
「いや…あれはバス?どうしてこんなのがこの森に転がり込んで…」
どうやら音の正体はバスだったようだ、これが木々を薙ぎ倒し此処まできたのだ。しかしなぜバスが森へと入り込んだのか…?狼が疑問に思う。
そして……バァン!!…と、何とバスは明らかに殺す気で三人に突っ込んでいき近くにいた獅子を跳ねてしまった。
「っ!?獅子が押された?」
そしてバスの扉が開く、そしてそこから色白の白髪碧眼の女性が突然の出来事に混乱する異形に向かう。
女性が異形に何か復唱をするように言うと異形は心の内にその言葉を叫んだ…。
お前の星に従え
…どうやらこれは「契約」だったようだ、先の言葉を唱えた異形は体を多くの鎖が貫く感覚が伝わると、女性…名札に「ファウスト」と書かれたものが礼をする、と未だ空いているバスの扉にファウストと似た服を着た人たちが続いてきた。
その中で一番先に異形へと近づいた者がいたようだ。
「ほうこれが管理人か」
「この人が投稿者とその他ゆかいな仲間たちを導く管理人ことダンテだね」
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「〈これであなたが教えてくれた通りに指示をすれば、この人たちが代わりに戦ってくれるってこと?〉」
「そうです、あなたが正しい指示をすることが出来たら、ですが」
私は…ダンテ、本当は自分の名前すらわからない、記憶喪失ってやつだったけど、この女性、ファウストという人が私をダンテとそう言っていたからそうだと思う…。
今、私はファウストに先頭の指示の仕方を教えてもらって、周りにいるスーツの人たちは指示を聞いてもらえるようになったらしい。
…にしても。
「初めまして管理人さん私はつい先日まで厄災共と戦っていたものでしてねぇまだ完全に消し去ることは出来てないんですけどこのバスに乗って今こそ私の目標を…」
「うるせぇな!!なにぺちゃくちゃくっちゃっべてんだよ!!」
「変な犬さん、そんな長い自己紹介は後にして管理人さんを狙ってるあの人たちの相手をしましょう!」
(アンニュイ犬)
「挨拶は大事だけど流石に長すぎだね」
「かなり個性が強い…白くて二足歩行の犬とハムスター?がいるな…?」
「…今は気にしなくて大丈夫です」
そうなのかな…と思ってしまうが確かに今はあのクソ共を倒さなきゃ駄目だ。少なくとも獅子って呼ばれた人はもう立ち上がってるし、本当は帰るべき場所があってとても重要な盤面にあったはずだけど…わからなきゃどうしようもないな。
「えー、と、時計指揮官様…?こほん…とにかく戦闘命令をお下しください!」
「戦闘命令なんているか?個別戦しかないだろ…」
「よ〜し!それなら投稿者の実力を見せつけてやろうかなしょうがない!」
「何言ってんださっさとぶっ潰すぞ!!」
「あぁ!?ちょっと!?」
…うん、意欲も十分そうだな…。
「最善を尽くしてください、ダンテ」
ファウストからもそう言われたし、やるしかないか…。
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そこから少し…。
くそ!どうしてこうなったんだ!?私はファウストに言われたように指示を出して戦ったはず…!
なのに全員負けてしまった!
「な、なぁやめてくれって!攻撃しといてだけど話せばわか…」
1人、剣で貫かれる…。
「これは…理想的あらず」
「はぁ…とんでもないことになるのはわかっていたんですが…」
2人、剣で斬られ…。
「ねぇ!ちょっと待って私まだ興すらのって…!!」
ガントレットに潰され…。
「待てやめろ一体何をするつもりなんだ!そんな硬くて長いモノ♂で投稿者を真っ二つにしてどうするつもりなんだぁぁぁぁ!!」ブゥゥゥ…
「よわい」
そして真っ白い二足歩行の犬…?がハルバードで頭ごと斬られ何故か爆発した。
…いやおかしく無い??
普通切られると爆発することは無いはずだけど??
けどそんなことは僅かにしか気にせなかった、何せこのままだと私もやられてしまう。
「…私だけが残りましたね」
「〈ファ、ファウスト!何か無いのか!?奥の手のようなものとかが…〉」
「…奥の手、と言うよりは…」
「ただ、星を追いかけるのです」
そう言い残しファウストはハルバードに腹を突かれ力無く倒れてしまった。
「集団自殺ごっこか?あんまり良い趣味では無いな」
「〈そんなことを言われても…わかりようが無いじゃあないか…〉」
男がファウストを貫いたハルバードを引き抜く、そしてどんどんと私の前へと近づいていき命がうるさいほど警鐘を鳴らしていた。
私は…このまま死ぬのだろうか?男についてきた獅子が私の胸ぐらを掴んで…。
「蛇に伝えろ、偽獅子」
「!?」
「これは、止められない流れだとな…」
「あ、赤い…」
私が獅子に胸ぐらを掴まれたその時、私たちの間から焼き尽くされるような視線が注がれた。
灼かれそうな、それでいて冷たかった視線のする方に顔を向けると、赤い目を向けて朱く熱されたグラディウスを持った男だった。
そいつが獅子と狼の四肢を一瞬で切る、そして赤い目の男は男にさっさと立ち去れと伝えると、男はまともに歩けない2人を担ぎ暗闇に走っていった…。
だけど…。
「………」
「何だよ…お前もあいつらの仲間だったのか?」
「でももう全員…」
「いえ、何もおそ…」
「いやー死んだかと思ったまったく こんなのいたずらじゃ済まないゾ? 」
「えっ!!…嘘だろ!?」
「…」
私が全員死んでいると言おうとした時、何と突然死体の一つが喋り始めた!
どうやらハルバードで両断されていた犬が喋っていたようだ。
さっき死んだ時は爆発で見えなかったが、綺麗に切られて断面が見えている…だいぶ気持ち悪いな…。
「さっきの三人は明らかに強さの桁が違っていたので本来はまだ相手できないヤツだったね」
「…いきなり喋り出しては管理人に大きい混乱を招くじゃあ無いか「囚人14番」…」
「いや待ってくださいよ投稿者は「D(ダンテ)」に気を病まなくて良いぞと、ただ気遣いたいために声をかけただけなんですよ?ほらダンテはこれから訳のわからないこと続きになりそうだし、そう言うメンタルの…」
「もう良い、口を閉じていろ」
(アン二ュ犬)
犬の長い弁明に苛立ったのか赤い視線をより一層強くした男が静かにと言うと、犬は「ダメか…」と言わんばかりに黙りこくってしまった。
そして男は犬が黙ったのを見て頷くと、ようやく私の方に振り向いてきた。
「さてと…先ほどの話ですが、何も遅くはありませんダンテ」
「私たちに必要な物はただ…」
「巻き戻す時間だけだから」
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