Ange Vierge 青蘭に咲く乙女たち   作:楠富 つかさ

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第四話 魔法少女と遭遇

お姉ちゃんと別れて中学の体育館へ向かう私、北条千尋。桜の木が植えられた小道を通って向かっていると……。

 

「うわぁ……夢にまで見た青蘭学園に、私、今日から……」

 

空色の髪をした小柄な女の子が、体育館を見上げながら何か言っている。

 

「君もプロフレスなの?」

「え、あ! はい! さくら、高峰さくらです!! 今日から一年生です!」

「よかったぁ。同じだね。私、北条千尋。千尋でいいよ」

「よろしくね、千尋。私も、さくらでいいよ」

 

体育館に入ってから、どのクラスなのかとさくらに尋ねると、私と同じ4組であると返答がきた。クラスに話せる人ができてよかった。お姉ちゃんは大丈夫だろうか。入学式の席順すら適当で、並べられたパイプ椅子に詰めて座る。

 

「私ね、ずっと魔法少女になりたかったんだ」

「魔法……少女?」

 

アニメとかに出てくる女の子のことだろう。お姉ちゃんが見てニヤニヤしていた気がする。

 

「そう、魔法を使って世界を救う女の子。私のエクシードは、どんなものでも魔法のアイテムにできるの」

 

凄い……と思う。どんな力かピンとこなかったけど、私の光を操る力より解釈に幅がありそう。そんなことを考えているうちに入学式が始まり、中等科を担当する先生たちや、新入生代表の挨拶が執り行われた。途中うとうとしてしまったせいで記憶が曖昧だが、入学式は無事に終わり教室への移動になった。

 

「千歳、寝てたでしょ?」

「はは、ついね」

 

広大な敷地を持つ青蘭学園は中等科と高等科の校舎、共有スペースで構成されており、プールや体育館は別個に作られている。共有スペースは食堂や図書館、保健室や部室が置かれている。そんな感じで中等科の教室に入ると、窓の外の景色が目に飛び込んできた。やっぱり青蘭学園からの眺めは最高だ。

 

「すごいよね、この景色」

「うん」

 

黒板に張られた席順を見て、思わず笑顔。さくらと隣同士だ。

 

「さくらは、どの寮に住んでるの?」

「陽光寮だよ。中学生が多い寮でね、二人部屋のパートナーは違うクラスなんだぁ」

「私は葉果寮、寮母さんがいない寮でね、高校二年の先輩が料理を作ってくれるんだ。寮にはお姉ちゃんと二人で住んでるの」

「そぉなんだ。葉果寮なら、道の向かいだと思うから、今度遊びに行くね」

「今度なんて言わずに今日おいでよ」

 

そうして学校初日から友達ができ、しかも部屋への招待をしていると……。

 

「北条と高峰! ホームルーム始めるぞ!」

「「は、はい!!」」

 

いつの間にか来ていた先生にしかられてしまった……。まぁ、いいか。




寮の名前は適当。ただし、さくらの住む陽光寮はひだまり荘を意識。百江なぎさネタを使いたかったけど、多分無理。だって、さくら中学生だし。

中学生は誰を出そうかなぁ……。
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