こちら京都戦線異常あり   作:キメ紅茶

4 / 6
第4話

 

 

「近衛曹長が率いる小隊は、京都駅の安全を確保してもらう」

 

 

 

最悪だ、たった1個小隊を率いて自殺をしてこいとご命令だ人質がいる中バズーカでやっと倒せる鬼を相手に戦えとそんな命令を目の前の上官は言っている。そもそも数が足りない。京都事変前までは、30人の満員だった小隊も現在は19人の半数近くとなっている。迎撃任務ならまだしも人質の安全確保ともなると不可能に近い。

 

 

 

「安心しろ、無策に突撃させる訳がないだろうに君の表情にでやすいのだな。」

 

 

 

自分の頬を触れてみれば引きてっていた。だから普段から周りに考えを当てられるのだと眼の前の現実から逃げつつ表情を直し正面を向く

 

 

 

「今作戦のフェーズは3つに分けられる。第一フェーズは、東雲3等陸尉が率いる戦車大隊による陽動だ。」

 

 

 

スクリーンに京都市の地図が映る京都市を囲むように軍が配備されてあるが後方の予備部隊が少なく、いつどこで崩れてもおかしくない脆弱な防衛戦であった。

 

 

 

「ここ東寺に進軍し占領陣地を形成し京都駅周辺に砲撃、敵を挑発し京都駅に集まっている化け物たちを引き寄せます。」

 

 

 

無茶苦茶だ一発でも誤射をしてしまえばとんでもないことになる。いくら時間がないとはいえ強引すぎる作戦だ一体何を焦っている?

 

 

 

「偵察の結果、京都駅のの周辺に怪物は固まっておりそれ以外は市各地に5から10体ほど固まっているていどです。そのため京都に集中している化け物さえどうにかしてしまえば救助は可能と判断しました。」

 

 

 

「しかし、誤射の危険性がある以上危険では?直撃せずとも建物に被害が及べば最悪人質に命の危機もあります。」

 

 

 

「目的は敵の陽動です。そこまで本格的な攻撃は行いませんそれにあの怪物たちは音によく反応します。陽動は十分可能でしょう。」

 

 

 

化け物たちの生態はよく理解っていない、つい先日突如出てきたのだから当然だが

 

先の戦闘で理解ったことといえば餓鬼は小さく力もないが歯が肉食動物のように鋭くその咬合力が非常に強い。鬼は力も防御力も高く5.56m弾では弾かれてしまうため対戦車用の無反動砲を使わなければ話にならない最低でも擲弾銃がなければ傷をつける事もできないため厄介極まりないそして他の戦線では牛と蜘蛛を合体させたかのような鬼も出現している。しかし、共通しているのが戦える者を優先して攻撃すること耳がいいのか音によく反応することだこれにより隠密での行動が非常に難しく多くの民間人の被害者を出す原因にもなった。

 

 

 

「そして第2フェーズは貴官の率いる小隊は下水道伝い京都駅に侵入安全を確保する。民間人の安全を確保し次の避難誘導を行う。」

 

 

 

「下水道ですか?地下にも敵は発生しているのでは?」

 

 

 

「今のところ下水道などには奴らは見られてはいません。しかしいつ奴らが出てくるかは分からない以上警戒は怠らないように」

 

 

 

「承知しました。しかし人質の避難はどうするのでしょうか?車両による輸送では敵を殲滅しない限り不可能に思われますが。」

 

 

 

「そのとおりだだが神は我々の味方をした。」

 

 

 

作戦説明中口を閉ざしていたし基地司令が突如話した。

 

ついにおかしくなったのか?

 

 

 

「第3フェーズは貨物列車による輸送だ何故だがわからんが鉄道が無事であるため敵を引き寄せている内に列車に人質を詰め込み救助する。」

 

 

 

「はっきり言いましょう正気ですか?」

 

 

 

「正気だとも近衛曹長、短期間で人質を救助し敵を殲滅しなければならないそのためには狂っていると言われようとも断固たる意思を持って成し遂げなければならないのだ。」

 

 

 

司令の刺すような目つきが俺を見つめていた。先程までの落ち着いた雰囲気から張り詰めどこか追い詰められた司令の口が開いた。

 

 

 

「もはや我々は手段を選んではいられない敵はあまりにも未知の存在だ、どのような行動を取ろうともリスクしかあるまい、であるのならばこちらが出せるありったけを出し勝利をもぎ取るしかあるまい。我々は自衛隊だ国民を守る盾とあらんと国家に忠誠を誓った兵隊だ貴官も服務宣誓をしたはずだならば義務に答え給えたとえ無茶だろうが正気で無かろうが貴官には国民を守るために作戦を遂行す義務がある。」

 

 

 

「貴官にも家族が居るのは重々承知しているだがしかし家族を戦友を国民を守るためにこの作戦に参加してもらいたいレンジャー資格を持つ貴官ならできるはずだ。」

 

 

 

厳しいことを言ってくれるレンジャー訓練を突破しようが敵とのスペック差を縮められるわけでもあるまい、まず持って部下も火力も何もかも足りていないのだ精神力で戦いに勝つことはできない精神力を根拠に戦わさせられるのはかつての戦争で十分だ。

 

 

 

「在日米軍からいくつか武器を供給してもらった、そして小隊に補充要員準備してある作戦までに顔合わせを済ませておけ義務を果たすのだ曹長。」

 

 

 

「承知しました…」

 

 

 

畜生め!!




セリフだけで誰が誰なのか区別できるように書くのは難しいネ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。