ゴジラVSポケットモンスター「ポケモンでゴジラパーティー 」 作:GMKゴジラ
四天王にガメラ要素を取り入れていきます。
セキエイ高原。ポケモンリーグ本戦の四天王戦は、
通常のシングルバトルではなくダブルバトル形式で行われていた。
俺は何故かゲームともアニメとも違う状況に困惑した。
氷タイプ使い・カンナの佇まいは凛として厳粛だが、その瞳には挑戦者を迎え撃つ鋭い闘志が宿っている。
積み重ねた無数の勝利が物語るように、彼女のポケモンたちは圧倒的な強さと安定感を誇り、まるで冷たい氷壁のごとく挑戦者を迎え返してきたのだ。
だが、こちらも負けられない。ニドキング“バラゴン”、バタフリー“モスラ”、サザンドラ“キングギドラ”、そしてバンギラス“ゴジラ”という布陣はまさに「大怪獣総攻撃」である。
大怪獣総攻撃チームはこの頂上決戦に挑む。
セキエイ高原に吹き荒れる冷たい風の中、ポケモンリーグ本戦――四天王カンナとのダブルバトルの火ぶたが切って落とされた。
カンナは代名詞ともいえる氷タイプの使い手。
その凍てつく戦法は容赦なく、そして並々ならぬ統率力を誇っている。
一方、俺が繰り出すのは、ニドキング“バラゴン”、バタフリー“モスラ”、サザンドラ“キングギドラ”、そしてバンギラス“ゴジラ”の四体。
この激闘の行方が、俺たちの怪獣王への道を左右する。
■ 初手:バラゴン(ニドキング)&モスラ(バタフリー) vs ジュゴン&パルシェン
審判の「バトル開始!」の声を合図に、まずカンナが繰り出したのはジュゴンとパルシェン。双方ともに強烈な氷技と水技を駆使し、特にパルシェンはその殻の硬さと鋭い攻撃で相手を粉砕する戦法を得意とする。
対する俺は、先発にバラゴン(ニドキング)とモスラ(バタフリー)色違いを並べた。バラゴンのパワーとモスラのサポート性能を組み合わせ、まずは手堅く攻めようという狙いだ。
俺がバラゴンを繰り出すと、バラゴンはなんと地底から出現したのであった。
「移動していた震源が地表に現出しました」
観客席からどよめきが上がる。
「行くぞ、バラゴン! とっしんでジュゴンを押し切れ!」
「モスラ、鱗粉攻撃(しびれごな)でパルシェンを足止めだ!」
バラゴンは雄たけびをあげると、地響きを立てながらジュゴンめがけて激突する《とっしん》を放つ。ジュゴンは素早い動きでかわそうとするが、勢いに乗ったバラゴンの突進は重く、ジュゴンをまともに弾き飛ばした。
「ジュゴン、まだやれるわ! れいとうビームよ!」
カンナの冷静な指示。ジュゴンは体勢を立て直し、すぐさま口元に冷気を溜め始める。一方バラゴンは、さらに追撃しようと《かみつく》の態勢を取った。ジュゴンが吐き出した白い冷気は凍えるような一撃だが、バラゴンはそれを受けながらも強引にジュゴンの横腹に噛みつくように攻める。
ジュゴンは痛みに身をよじるが、これ以上は耐えきれなかった。バラゴンの攻めに屈し、そのままフィールドに倒れ込む。
「ジュゴン、戦闘不能!」
審判が宣言する。
ジュゴンを倒して手応えを感じた瞬間、パルシェンがキラリと殻を開き、冷気を纏った鋭い眼光を向けてきた。モスラの《しびれごな》で少しは動きを縛れたと思ったが、それを力ずくで振り払い、猛然と氷の棘を放ってくる。
「パルシェン、《れいとうビーム》!」
バラゴンは「あなをほる」で地中に潜って回避する。
「赤い怪獣、地中に潜りました。パルシェンは当たりを探しているようです!」
「頑張れ、赤い怪獣、パルシェンが狙ってるぞ!」
審判や観客たちが興奮して声援を飛ばす。
その瞬間、地中からバラゴンが姿を表し、パルシェンに向かって突撃する。
しかし、パルシェンは体をひねるようにバラゴンを弾き飛ばし、バルゴンを地面に叩きつける。
続けて発射される「れいとうビーム」
突き刺さるような氷のビームがバラゴンを直撃。先ほどジュゴンとの打ち合いで既に体力を削られていたバラゴンは、凍える痛みに耐えきれず、そのまま膝をつき、沈黙した。
「バラゴン、戦闘不能……!」
しかし、モスラは羽を大きく揺らしながら《クロスヒートレーザー(サイケこうせん)》でフォローしようとするが、パルシェンは堅牢な殻で防ぐが、少々よろめく。しかし、こちらも最初の一体を失ってしまった。
◻️モスラ&キングギドラ vs パルシェン&ルージュラ
バラゴンを失った俺は、次のポケモンとしてキングギドラ(サザンドラ)を送り出す。場に残っているモスラはダメージこそ受けていないが、すでに疲労は見えている。一方のカンナは、新たにルージュラを繰り出してきた。その妖艶な姿と強力なエスパー技を操る戦い方は要注意だ。
「モスラ、《クロスヒートレーザー(サイケこうせん)》でパルシェンを攻めろ! キングギドラはルージュラを牽制するんだ!」
モスラは羽根をきらめかせ、七色の光線を放つ《クロスヒートレーザー(サイケこうせん)》をパルシェンに当てる。パルシェンは硬い殻で防御を試みるが、先ほどの戦闘で少なからずダメージを受けていたのか、衝撃で後退する。
「流石はアルファタイタン、偽りの王だ!」
俺は叫ぶ。
ルージュラは冷静に次の手を打ってくる。モスラを狙い、《サイコキネシス》の念動力を使いこの場を制圧しようとしている。カンナは厳しい表情で声を上げた。
「ルージュラ、そのままモスラを叩くわよ。れいとうパンチ……と行きたいところだけど、技を変えるわ」
その言葉と同時に、パルシェンも殻を鳴らしながら攻撃のタイミングを伺っていた。すでにからをやぶるでパワーとスピードを底上げしており、ルージュラと二匹がかりでモスラを仕留めるつもりなのだ。
「パルシェン、素早さを活かして一気に突きなさい! ルージュラ、ふぶきで援護を!」
ところが、モスラとキングギドラの連携によって絶妙に攻撃をかわされたパルシェンは、予想外の反撃を食らいはじめる。モスラが風を巻き起こしてパルシェンの視界を奪う。
そこを逃すキングギドラではない、引力光線(チャージビーム)をパルシェンに向けて放つ。
からをやぶるで特防が低下していたパルシェンは、渾身の一撃を耐えきれずついに力尽きるのだった。
「パルシェン、戦闘不能……!」
パートナーを失ったルージュラは悔しそうにしながらも、冷静さを保って戦闘態勢を崩さない。その瞳には、なおもモスラを仕留めるための鋭い光が宿っていた。
しかし、ここでルージュラの新たな動き――と構えるはずが、カンナの目が鋭くなった。
「来なさい、ラプラス!」
■ 終盤:ラプラス(バルゴンのようなポケモン)とルージュラとの連携?
そのラプラスは、一目で並みのポケモンとは違う恐ろしさを宿していた。背中にはバルゴンを思わせる結晶状の突起があり、『ガメラ対バルゴン』で描かれたあの“殺人虹光線(オーロラビーム)”を放つ力を持つという。その姿を見て、俺は思わず心の中で――
「虹の化け物め……やつの虹光線は恐ろしい破壊力を持つって聞いたが、まさかラプラスにこんな形で受け継がれているとは……」
映画『ガメラ対バルゴン』のシーンが脳裏をよぎる。あのときガメラが苦戦したように、虹のビームは氷と光の複合とも言える圧倒的な攻撃力を誇った。しかもカンナのラプラスは零下200℃の冷凍液(れいとうビーム)までも繰り出す。
「ラプラス! バルゴンの力、今こそ見せるときよ! 『殺人虹光線(オーロラビーム)』、そして零下200℃の冷凍液(れいとうビーム)、いっぺんに放ちなさい!」
「『虹の化け物を止めなければ、人類は滅亡する……!』――ガメラがあの時言われたように、これは本物だ……!」
俺は思わず喉が鳴る。モスラとキングギドラはまだ健在だが、ルージュラとの2対2かつ、凶悪な火力を持つラプラスが加わったとなれば油断はできない。
ラプラスが甲高い声を上げると同時に、背中の結晶が怪しく虹色にきらめく。次いで吐き出される零下200℃の《れいとうビーム》がフィールドを凍りつかせ、さらに“殺人虹光線 (オーロラビーム)”が追撃のごとく放たれる。
「モスラ、《ぼうふう》で風を起こせ!」
「キングギドラ、カテゴリー6のハリケーン(ぼうふう)で援護するんだ!」
両者ともに“ぼうふう”で乱気流を生み出し、ラプラスの冷気をかき消そうと試みる。だが、そのパワーは凄まじい。モスラは虹色のビームをまともに受けてしまい、そのまま地面に激突。
「モスラ、戦闘不能……!」
さらに、キングギドラも逃れようと上空に飛び上がるが、ルージュラの《れいとうビーム》が足止めし、そこへラプラスの殺人虹光線 (オーロラビーム)が直撃。キングギドラの三つの首が悲鳴のような咆哮を上げ、その場に墜落する。
「キングギドラ、戦闘不能……!」
最終局面:ゴジラ(バンギラス) vs ラプラス&ルージュラ
もはや俺の手持ちで残るのは、バンギラス“ゴジラ”ただ一匹。相手はこの場で最強の火力を誇るラプラスと、しぶとく生き残っているルージュラ。1対2のダブルバトルは、極めて不利な状況だ、相手には最強のラプラス、いやバルゴンと無傷のルージュラも生き残っている。
「フフ……まだやるの? ラプラス、ルージュラ、最後の連携で仕留めましょう」
「くっ……ゴジラ、頼む!」
ルージュラが、《れいとうビーム》をゴジラに放つ。零下の冷気がゴジラの頑丈なボディを凍えさせ、さらにラプラスがそこに殺人虹光線(オーロラビーム) を重ねようと背中を輝かせる。
「『あのバルゴンは氷の怪獣、虹光線は悪魔の虹……しかしガメラが氷漬けにされようとも、最後には勝利したんだ!』」
俺は映画のシーンを思い出しながら叫んだ。ゴジラの目が妖しく光り、周囲に黒いオーラが漂い始める。これは“憎しみのオーラ”……かつてロケット団や悪質なトレーナー達に虐殺されたポケモンたちの残留思念が力を貸しているのか。
「ゴジラ、《放射熱線(かえんほうしゃ)》!」
ゴジラが口を大きく開き、青い人魂のような熱線をルージュラに叩き込む。持ち前の素早さで回避しようとするが、あまりに凄まじい負のエネルギーはGMKの映画で戦闘機を追尾したように放射熱線はルージュラを追尾し、ルージュラは放射熱線を受けて爆散するように倒れ込んだ。
「ルージュラ、戦闘不能!」
さすがのカンナも、この急激な逆襲には目を見張る。だが、最強のラプラスがまだ残っている。
「ラプラス、零下200℃のれいとうビームをもう一度! それで動きを止めて、『虹』の仕上げを……!」
れいとうビームを放ちつつ、
背中の突起がいっそう虹色に輝き始め、フルパワーで放つ、殺人虹光線(オーロラビーム) のチャージに入るラプラス。
ゴジラは冷凍液(れいとうビーム)で氷漬けにされ、全身を凍りつかせる。
しかし、こおり状態という不利な状況、ラプラスの圧倒的な威圧感を前にしても、ゴジラは微動だにしない。全身のオーラをさらに燃え上がらせながら、目を光らせ――
「ゴジラ、《体内放射(悪の波動)》だ!」
ゴジラの全身から放たれたエネルギーが、ラプラスのによって凍らされた氷を内側から焼き払い、爆散させる。
ラプラスは驚きながらも冷静に全力で殺人虹光線(オーロラビーム) を放とうとする。
「ゴジラ、すべての力を解放しろ!《ウラニウムハイパー熱線(はかいこうせん)だ!!》」
ラプラスの虹色の結晶が限界まで輝き、その殺人虹光線 (オーロラビーム) がゴジラを撃ち抜こうとする。
悪魔の虹と言われるその閃光は、凍てつく大地ごとゴジラを吹き飛ばそうと言わんばかりの凄まじい威圧感を放っていた。観客席からも悲鳴に似たざわめきが広がり、まさにガメラをも追い詰めた“バルゴン”の力そのものだと誰もが直感する。
しかし、その瞬間――ゴジラの白目がさらに妖しく輝き、全身から滲むように噴き出した黒いオーラが一気に収束する。ゴジラの喉奥から低い唸り声が響き、まるで周囲の時間が一瞬凍りついたかのように感じられた。次の刹那、ゴジラの巨体が大きくのけぞり、口中に凝縮された膨大なエネルギーがとうとう解き放たれる。
放たれた赤いはかいこうせん《ウラニウムハイパー熱線》は、視界を真っ赤に塗りつぶすほどの閃光と轟音を伴いながらラプラスの虹色の光線と激突。一瞬、虹色のビームに押されかけるように見えたが、ゴジラの憎しみのオーラがまるで後押しするかのように熱線を加速させ、ついには虹色を呑み込んでしまう。
「うそ……! あのバルゴンの力を超えるなんて……!」
カンナの目が驚愕に見開かれる中、ゴジラの放つ熱線はラプラスに到達し、場を揺るがす大きな爆音が轟く。衝撃波に耐えきれなくなったラプラスは悲痛な鳴き声を上げながら後方へと吹き飛ばされ、ついに大きく吹き飛ばされた。
さらに、熱線の威力はそれだけではない。氷のフィールドの水を溶かし、大きな水溜まりを作っていたのだった。
ラプラス、いやバルゴンが水の中に沈んでいく。
苦手な水の中で、細胞が溶けていくようだった。
氷のステージを縦横無尽に支配していたラプラスが、虹色の輝きを散らしながら力尽きると、やがて静かに動かなくなる。溶け切る前にカンナはバルゴンをボールに戻す。
「ラプラス……、戦闘不能!」
審判のコールがフィールド全体に響き渡る。1対2という絶望的な状況からの逆転劇が、今ここで完遂されたのだ。俺は大きく息をつき、崩れるように膝をつきそうになるのをこらえながらゴジラへと駆け寄る。まだ燃え上がるかのような凶暴なオーラをまといながらも、ゴジラは俺の姿を確認するとゆっくりと頭を下げる。
カンナの目には悔しさを滲ませつつも、そこには敵わなかった者への確かな敬意が宿っている。
「あなたのゴジラ……そして仲間たち。あのガメラをも苦しめたバルゴンの力を超えるとは、見事なものね。あなたになら、この先の四天王に挑む資格があるわ」
俺は深く頷く。バラゴン、モスラ、キングギドラ――そしてゴジラ。「大怪獣総攻撃」の仲間たちが繋いでくれたバトンこそが、この奇跡的な勝利を呼び寄せたのだ。
こうして、凍てつく氷の女王カンナとのダブルバトルは幕を下ろした。響き渡る歓声の中、俺は次の四天王、さらにその先の頂点へと歩みを進める覚悟を新たにする。
「奴の虹光線は恐ろしい破壊力を持つ……しかし、正義を信じる力があれば必ず倒せるはずだ!」
――映画『ガメラ対バルゴン』を思わせるこの言葉を胸に、俺たちは次の戦いへ臨むのだった。
だが、「GMKゴジラは正義じゃないぞ」と心の中でうっすらとも思い返しながら次なる四天王、シバへの戦いの準備を進めると心に決めた。
ラプラス
NN バルゴン
通常個体の3倍の体躯、虹色に輝く背中のトゲを持つ
口からは零下200℃の冷凍液(れいとうビーム)を放ち、背中から放つ殺人虹光線(オーロラビーム)の威力はギドラやモスラを一撃で瀕死にした
モスラやギドラに押し勝ち、ゴジラを凍らせるなど非常に強力な“怪獣”だった
四天王が最強と言われるのは“怪獣の力”であった
次回、
「KILL!」
「ゴジラVSコング」