2094年5月1日
午前9時
東京 自衛隊第1駐屯地前
真由美「ここね。」
この日、真由美の姿は東京にある自衛隊の駐屯地前にあった。
真由美「待ち合わせ時間はもう直ぐだけど。」
と真由美が腕時計的時間を確認していると、
リーシャ「おや、七草家の娘も時間は守れるだな。」
リーシャがティルファーとアイリ、ノクトを連れて現れる。
真由美「本来、今回の件は貴方の問題でもあるから1番についておくべきだと思うだけど。」
リーシャ「言うではないか。」
と空気が重くなり始めた瞬間、
椿「駐屯地前で、アティスマータ王国の王女も七草家の長女も器が狭いのね。」
真由美「何ですって!!」
リーシャ「何だと!!」
今度は椿も紗夜と共に到着し、火に油を注ぐ。そして、口喧嘩が悪化すると思われた瞬間、
摩利「3人とも、言い合うのは良いが、ここを何処か認識してるのか。」
と摩利が克人、キリト、アスナ、リーファ、シノンと共に到着する。そして、全員が集まったと同時に
G36「皆様、お集まりになりましたか。」
と駐屯地からメイド姿の女性が姿を見せる。
真由美「貴方は、確か葉山君の・・・・・。」
G36「はい、私は戦術人形のGr G36、現在は指揮官の下で、第6小隊の隊長を務めています。今回は皆様を古田中将の元までご案内する為に来ました。それでは、ご案内致します。」
と言われ、真由美達はG36の後をついて駐屯地内に入って行く。
午前9時10分
G36「こちらが我々の基地になります。」
とG36が目の前の建物を紹介するが、
キリト「ここが基地?」
と至って普通の建物が目に入る。すると、
古田「いや、正確にはこの建物の下にあると言うべきかな。」
と古田が建物からの出てくる。
G36「古田様、予定通り隊長達のご友人達をお連れしました。」
古田「ありがとう。ここからは私も共に案内するのでサポートの方を頼む。」
G36「かしこまりました。」
古田「では、皆これから基地に行くから着いて来てくれ。」
と建物内に入って行く。すると、
克人「古田中将。何故、国防軍という軍隊がありながら、自衛隊という組織が存在するのですか。」
と聞くと、
古田「元々、確かに我々も国防軍と一味ではあった。しかし、魔法という存在が出来て以来、国防軍の間にも魔法主義に専念する人達が現れて出した。しかし、それにより反魔法主義いや、平等主義を唱える者と魔法主義に唱える者と二つの陣営が出来てしまい以降、この二つの陣営はよく争うようになった。そして、今から17年前、平等主義を唱える者達は国防軍から独立する形で新たな軍隊を組織した。それが自衛隊という組織だ。私は、自衛隊が設立された直後はまだ国防軍にいたが、ある時にスカウトを受けてね。それ以来、自衛隊隊員としてここにいる。」
真由美「今も自衛隊は平等主義を掲げているのですか。」
古田「いや、今は大きく変わり、国防軍とも仲良くやっているよ。いつまでも所属違いで争っていては国は守れないからね。さて、着いたよ。」
と古田が立ち止まるが、目の前には
摩利「行き止まりですが。」
ただの壁しか無いが、
古田「いや、ここにあるパッドにパスコードを押すと。」
ゴーーー
真由美「壁が!?」
左右に開き、目の前にエレベーターが現れる。
古田「ここから下が我々の基地だ。」
とボタン押すと、
ウィーン
エレベーターが下へと降り始める。そして、
降りる事、数十秒後
バッ
突如として灰色の鉄骨ばかり景色から変わり、明るくなる。そしてエレベーターから見える景色は、
真由美「ここが葉山くん達の基地!!」
リーシャ「なんて広さなんだ。」
最新鋭の機械に囲まれ、物質、弾薬、車両など全ても揃い、奥には大規模なドームや街、森が広がっていた。すると、
古田「ここが我々の基地だ。常にいつでも出撃できるように、輸送車、装甲車、戦車、戦闘ヘリを配備、また実践にも射撃場は勿論、山岳、平原、市街地などの訓練施設も設備されている。」
摩利「これほどの施設をなぜ、地下に。」
古田「我々、特殊部隊は世間には知られていない。その為、我々の戦術や装備についての露見を防ぐ為だ。」
と説明する。すると、
克人「なるほど、でも人員はどこから。」
と問うと
古田「この組織の人員の大半はG36くんのような戦術人形で占めている。彼女達は元々ロシアを民間軍事会社、グリフィンの戦術人形だったが、正規軍が4年前にグリフィンを裏切り、攻撃した。その際に、我々が亡命の手助けし、以降彼女達は我々の一員として葉山君と戦っている。」
と話していると、
ガチャン
エレベーターが止まり、
古田「では、施設について紹介するよ。」
とエレベーターから降りる。すると、
カリーナ「古田中将。お疲れ様です。」
と1人の女性が出迎える。
古田「ご苦労。紹介しよう、私や葉山君のサポートをしてくれているカリーナ君だ。」
カリーナ「カリーナです。ここからは私が皆様をご案内します。」
古田「すまない、私は用事があるので失礼するよ。基地見学楽しんでいってくれ。」
と真由美達に挨拶する。すると、古田は去って行く。そして、
カリーナ「それではご案内します。」
とカリーナに言われ、真由美達はついて行く。そして、最初にたどり着いたのは、
午前9時22分
射撃場
ダンッ
カチャ
ダンッ
カチャ
カリーナ「こちらが、射撃場になります。今はSV-98さん達が動く的を的確に狙い撃つ訓練をしてます。」
摩利「彼女達はいつもあんな訓練をしているのか。」
カリーナ「いえ、訓練は各部隊ごとにどの訓練を行うか決まっていて今日はこのように射撃場で訓練する時もあれば、奥にある各地形エリアの訓練も行います。皆、常に備えられるように葉山隊長がスケジュールを組んでいるんです。」
真由美「葉山君が、全てスケジュールを立てているの。」
カリーナ「はい、隊長は常にそれぞれ部隊に合わせてスケジュールを立てています。それにこの施設の設計図を建てたのも隊長なんです。」
摩利「そんな事まで。」
と話していると、
『間も無く、AR小隊による市街地戦におけるバイオテロのシュミレーションを開始します』
と放送が流れる。
アスナ「シュミレーション?」
カリーナ「おそらく、葉山隊長とAR小隊による訓練の事だと思います。」
真由美「葉山君、今ここにいるの!?」
カリーナ「はい。だいたい、いつも土日はこちらで訓練をされてますよ。よければ、訓練を観られる場所があるのでご案内しますね。」
と真由美達はカリーナに案内され、向かったのは
午後9時25分
第1司令本部
「葉山中佐及び、AR小隊、配置にきました。」
古田「分かった。では、2分後にシュミレーションを開始する。」
「了解しました。」
と古田が指示を出していると、
プシュー
と自動ドアが開き、
カリーナ「こちらが第1司令本部になります。あっ、古田中将、やはりこちらに来てたのですか。」
カリーナと共に真由美達が入ってくる。
真由美「カリーナさん。ここは何をする場所なの?」
カリーナ「ここでは、実際に指令を出す場所で戦闘においての状況を常に確認できるように各隊員に付けられているカメラやドローンの映像をモニターにも映しています。今は訓練の状況を確認しているところです。」
古田「真由美君達も観て行くといい。今から葉山君達の訓練が始まるところだ。」
真由美「そうですか。では、折角ですので拝見させて貰います。」
古田「訓練内容は、都内にて生物兵器を使ったバイオテロのは情報を入手。我々はそのバイオテロを使われる前に奪取し、抑えること。しかし、1キロ先には市民も多くいる。そんな中でバイオテロの阻止。普通の隊員なら厳しいだろうが、葉山君達には容易い事だろう。」
と話していると
「訓練開始!!」
と流れる。 そして、
午前9時27分
タッタッタッタッ
ガチャ
裕翔「スタングレネード、用意。」
裕翔達は作戦開始と同時にドア周辺に近寄り、M4達に指示を出す。そして、
カチャ
裕翔「やれ。」
とドアを開けると同時にスタングレネードが建物内に放り込まれ、
パンッ
パンッ
パンッ
と炸裂音が響くと同時に
裕翔「ゴー!ゴー!」
と建物内に入り、
パスッ
パスッ
パスッ
装備したハニー・バージャーでプロジェクションで生成された2人の敵を素早く倒す。そして、
裕翔「・・・・・(3つに別れるぞ。SOPⅡ、ROは右の部屋を、M4、AR-15は右の部屋を、俺とM16で真ん中でこの通路を抑えるぞ。)。」
とハンドサインで送る。そして、
ダンッ
ダンッ
左右のドアが蹴り破られると同時に
パスッ
パスッ
パスッ
と左右からサイレンサーの音が響いてくる。そして、裕翔達の方にも
ダンッ
ダンッ
と敵がドアから現れるが、
パスッ
パスッ
と裕翔とM16は倒し、前に進む。そして、それをモニターで観ていた真由美達は
第1司令本部
リーシャ「すごい。みんな動きが早い。」
克人「それだけではない。動く速度も完全に同じだ。これは完全にチーム内での連携に戦術が完璧でなくては不可能だ。古田中将、前から気になっていたのですが、葉山達とよくいる彼女達は。」
と聞くと、
古田「彼女達はAR小隊。このこの組織において精鋭部隊の1つさ。彼女達は、葉山君と3年間、今まで多くの任務を遂行してきた。故に葉山君も信頼しており、連携力も強い。」
克人「1つということは、他にも精鋭部隊が居るのですか。」
古田「あぁ。2つ目の部隊君達も先の戦闘で共にした404小隊。ドイツ製の武器の戦術人形で構成されており、汎用性も高い。3つ目は、AK小隊。ロシアの武器で構成されており、例え過酷な環境な任務でも不屈な精神で挑む
熊のような部隊さ。今の上げた2つの部隊は、今は葉山君といるAR小隊と大差のない実力と経験を持つ部隊さ。」
克人「なるほど、ご説明ありがとうございます。」
と話していると、
「中将。間も無く、葉山中佐とAR小隊が倉庫へと辿り着きます。」
と報告がくる。
古田「よし、ここからの敵は精鋭部隊に変更、敵はナイトビジョンを装備しているとする。」
「分かりました。」
と指示出すと、敵の設定が変更されていく。すると、
真由美「古田さん、何故このタイミングで変更されたんですか。」
古田「実戦では情報が全て正しいとは限らない。現に、先の戦闘では情報とは違う数の敵が現れた。そんな時に現場に対応できなければ意味がない。こうして想定外の事態などの訓練もあるおかげでこの国の平和を守れているのです。」
と説明する中、裕翔達は
ダッ
裕翔「ここから先は倉庫で、障害物も少ない。上手く立ち回れ。」
M4「了解。」
と裕翔はドアノブに手を伸ばした瞬間、
パッ
突如として、電気が切れ、暗黙となる。
裕翔「電源を落とされたな。電源を落としたということは向こうはナイトビジョンを装備している可能性があるな。こっちも全員装着。」
と指示すると、
カチャ
裕翔とAR小隊は頭にナイトビションを着け、
裕翔「ドアを開けたら、フラッシュバンを投げ込め。発破したらそれぞれ各自の判断で敵を撃て。ただし、グレネードだけは使うな。」
と伝え、
裕翔「いくぞ。」
とドアノブに手を伸ばし、
ガチャ
裕翔「投げろ。」
と開けると同時にフラッシュバンが投げ込まれる。そして、
パンッ
と発破音が響くと
裕翔「続け!!」
ダンッ
ドアを蹴破り、
倉庫内へと突入する。
ダダダダダダ
パスッ
パスッ
と裕翔は倉庫内に入ると同時に2人を素早く倒し、
タッタッタッ
ダダダダダダ
敵の攻撃を避けつつ、障害物の裏に身を隠す。しかし、
ダダダダダダ
次の敵が裕翔が隠れる障害物に向かって撃ちつつ、近づいてくる。すると、
SOPⅡ「ハッハッハッ!!くらえ!!」
と左から台車の上に寝そべった状態でSOPⅡが発砲しつつ奇襲を仕掛け、3人を倒す。
裕翔「ナイスだ、SOPⅡ!!」
と裕翔も発砲しつつ、前に出る。すると、
SOPⅡ「弾切れ!!再装填!!」
裕翔「カバーする!!」
とSOPⅡがリロードする為に遮蔽物に身を隠すと、後方から裕翔が援護する。そして互いに背中を任せることにより裕翔達は敵を次々に倒して行き、
2分後
ブーーー
『目標物確保。訓練を終了します。AR小隊は武器の点検を終え次第、それぞれの場所で待機。葉山中佐は点検が終わり次第、調査室にお越しください。』
と指示が出され、裕翔達は訓練エリアを後にする。
そして、全ての訓練を見学した真由美達は
摩利「凄いな。作戦にかかった時間は僅か7分。こんなに早いなんて。」
古田「これくらい早く動かなければ、いざという時に市民を守れる事はできないよ。我々は基本、世間に知られてはならない存在なのだから。さて、訓練も終わった事なので、次の場所に移動しようか。リーズシャルテ様。ここからは貴方の国に関して、少し政治的な話も含まれるのでご了承を願います。」
リーシャ「分かっている。元よりそのつもりだ。」
古田「それでは、こちらへ。」
と真由美達は古田共に第1司令本部を後にする。
午前10時
第3調査室
古田「こちらでは、今までの戦闘などで押収した兵器や物を調査し、情報を得るための部屋です。では、どうぞ。」
ヴィーン
とドアが開き、真由美達は入ると、
リーシャ「こ、これは・・・・・装甲機竜。」
直ぐ目の前に1機の装甲機竜が目に入る。
リーシャ「これは・・・・まさか。」
と話そうとすると、
裕翔「見ての通り、前回の戦闘で鹵獲した装甲機竜だ。」
と裕翔が姿を見せる。
真由美「葉山君。」
リーシャ「裕翔。」
と不安そうに裕翔の顔を見ていると、
?「そろそろ、調査に関して説明してもいいですか。」
と白衣を着た1人の女性が現れる。
古田「紹介しよう。彼女はペルシカ。我が組織においての技術諜報部の主任で、今回装甲機竜の調査を任せている。」
ペルシカ「ペルシカです。早速ですが今のところわかっていることを説明します。まず、この装甲機竜の種類はワイバーンであり、異世界においてアティスマータ王国を含め、広く普及している装甲機竜です。また、この他にもワイアーム、ドレイクといった大破した装甲機竜を多く確認しました。この機は、唯一損傷も少なく発見され、鹵獲という形でこちらで調査させてもらっています。そして、これらの装甲機竜がどうやって傭兵に渡ったのかですが、やはりこの機が来たのはアティスマータ王国からです。調査した結果、作物などの貿易の際にコンテナに紛れて混んでいたと思われます。そして、一度、日本から出てロシアに渡り、そして大亜連合に渡ったと。」
ノクト「何故、日本で使うのに一度、他国に輸送するのですか。」
裕翔「足取りを消すためだ。日本でそのまま使えば、直ぐに誰が何処から入手したかが直ぐに分かる。だが、敢えて海外に一度輸送する事で足取りを辿ることは困難になる。現に今、誰がアティスマータ王国からこれほどの量の装甲機竜を持ち出したのかが、分かっていない。やり方はめんどくさいが、相手はこういったやり方に慣れてる奴だ。だが、2つ分かったことがある。」
リーシャ「何だ?」
裕翔「1つは、この件にアティスマータ王国内で兵器を横流しした奴がいる事。2つ目は、この件にあるPMCが関わっている事だ。」
リーシャ「PMC・・・・傭兵の事か。」
裕翔「そうだ。このPMCの会社名は『ザコム・ブレッシャー』。ロシアの傭兵会社で世界各地に拠点を置く大規模な会社だ。しかし、これは表向きで裏で行なっている事はテロ組織と大差ない。暗殺、資金提供、武器やCADなどの横流し。多くのテロ組織や軍隊のバックとなっている。」
リーシャ「じゃあ、この会社が我が国から装甲機竜を。」
裕翔「恐らくは。それにコイツら去年、俺たちとやり合った組織でもある。」
摩利「何だと、いつだ。」
裕翔「おいおい、お前らも居ただろ。スコーピオンの件だよ。」
摩利「スコーピオンだと。どう関係しているんだ。」
裕翔「奴は、この会社の傭兵だ。用済みになったから殺されたが、奴はこの会社の所属だった。しかも、スコーピオンは俺たちと同じ龍の目を持つ奴だ。後、これはドイツにいた間だが、奴らは龍の目に関する研究者を襲って研究データを持ち出している。ここからは、俺の予測だが、この会社には多くの龍の目の力を持つ傭兵が所属していると思う。」
克人「なぜ、そう思う。」
裕翔「1つは、スコーピオンを殺した奴だ。恐らく、スコーピオンを殺したのもこの会社に所属している奴だ。しかもスコーピオンほどの力の持ち主を殺せる奴がそこらへんのいる傭兵とは思えない、スコーピオンや俺と同じ力の持ち主、もしくはそれと同等の魔法師かだ。2つ目は、ドイツで襲われた研究者は、ある研究の主任で同時、護衛としてドイツで数少ない龍の目の持ち主の1人付けていた。しかし、これもスコーピオンと同じく殺され、研究者も重症を負い、データは奪われた。俺もその殺された護衛とは向こうで手合わせをしたが、それなり強い人だった。」
真由美「奪われたデータの内容は何だったの?」
裕翔「そこは俺も分からない。だが、龍の目に関する事は間違いないだろう。奴らの目的は不明だが、俺達と同じ力を持つ奴が敵にいる。これは確実と言って良いだろう。」
紗夜「私達と同じ同胞がこんな悪事に手を染めるなんて。これが世界に明るみになれば、私達の立場は・・・・・。」
古田「そうならない為にも我々が尽力するよ。今回の件は政府公認の下、無かったことにする予定だ。折角、アティスマータ王国との気付いた国交を失うわけにはいかないからね。とにかく、リーズシャルテ様、今後は我々と警察にお任せください。何かあれば、連絡します。」
リーシャ「宜しく頼む。」
と話は進んで行き、
午前11時
古田「では、話はこれにて終わりとしよう。」
リーシャ「感謝する。今日は色々と。」
古田「いやいや、これも仕事なので。それよりもこれから皆んなはどうするのかね。」
と聞くと、
真由美「皆んなで、お昼を食べて街で遊ぼうかと。」
と答える。すると、
古田「そうか。なら、葉山君。君も一緒に行ってくるといい。」
裕翔「はっ!?」
古田「ここ最近、またこの基地に籠る事が増えてきたからね。少しは気分転換に遊んできなさい。」
裕翔「いやいや、まだ調査が・・・・。」
古田「君がここにいたとして直ぐに情報が入る訳じゃない。それに気分転換も重要な任務だ。いざという時に倒れられても困るからね。という事で真由美君、後は宜しく頼んだよ。」
真由美「はい。」
と返事すると、
ガシッ
裕翔「えっ!?」
真由美「行くわよ。」
と裕翔の服を掴み、真由美は強引に裕翔を連れ出し、姿を消す。
真由美「おい!!放せ!!うっ・・・・・首が・・・・閉まる。」
と声が聞こえるも、少しずつ遠のいていく。そして、完全に聞こえなくなると、
摩利「じゃあ、私達も行くか。」
アスナ「そ、そうね。それじゃあ、古田さん。今日はありがとうございました。」
古田「いやいや、良い社会科見学になって何よりだよ。後、うちは基本、これでも人手不足でね。試験はあるが、やる気のある隊員はいつでも大歓迎だよ。」
摩利「本当ですか。私、大学は防衛大に進学する予定なんです。防衛大は基本、国防軍に進むのが普通ですが、国防軍に入った後でもこの隊に入隊できますか。」
古田「可能だよ。だけど、基本この隊は臨時入隊中に希望者が我々にとって必要なのか判断する。」
摩利「分かりました。ありがとうございます。」
古田「渡辺君の入隊を待っているよ。」
摩利「はい。それでは失礼します。」
と摩利達も部屋を出ていく。そして、最後に
克人「古田中将、少し教えてくれませんか。先日、勝手ながら前に葉山について調べたのですが、葉山のご両親の父方は四葉の執事の親族と分かっているのですが、母方の方は一切、情報がないのは何故なのですか。」
古田「流石は十文字家だ。そこまで、調べていたとは。だが、悪いが教える事は出来ないよ。これは彼が20歳になるまで言わないように言われていてね。まだ、葉山君自身も知らない。」
克人「そうですか。勝手な真似をして申し訳ありません。それでは、失礼します。」
と去って行く。そして、それを見送った古田は
古田「彼が20歳になるまでか。俊介、元部下であるお前の約束は必ず守る。それが私にしてやれる最後の事だ。」
と呟くのであった。
午前11時30分
某バイキングレストラン
裕翔「全く、こっちはまだやる事があるのに・・・・・はぁ、全部予定が狂ったよ。」
アイリ「仕方ないことだと思いますよ。裕翔さん、古田中将の言う通り、裕翔さんは最近、週末は家に帰って来ないんですから。」
摩利「まさか、葉山がこんなに社畜能力が高かったとは私も予想外だったよ。」
とバイキング形式で並べられた食事を裕翔達は皿に乗せて行く。そして、
それぞれが席に戻ると、昼食を取り始める。すると、
リーシャ「そういえば、裕翔。お前、CADの作製、調整ができるらしいな。頼みなんだが、私専用のを作ってくれないか。」
裕翔「まぁ、出来ないことないが・・・・・。」
と裕翔とリーシャが話していると、
椿「そんな事より、裕翔君。私のCADの方を調整、お願いできるかしら。」
と椿が割り込んでくる。更に、
真由美「はい、昼食中にそんな話をしないの。葉山君、さっき100食限定のスイーツがあったから一緒に取りに行きましょ。」
と真由美も参戦してくる。
摩利「ハァ、また始まったよ。」
と摩利がため息をつく。そして、
リーシャ「七草!!貴様、何抜け駆けをしようとしているだ。」
椿「そうよ!!私はこれから裕翔君に頼みがあるの。」
真由美「私はそれに葉山君が困ってるから助けてあげてるのよ。」
といつも如く、言い争いが始まる。それを見た裕翔は
裕翔「まるで、どんぐりの背比べだな。」
キリト「いや、お前が原因だろ。」
と裕翔の発言にキリトがツッコミを入れる。そして、時間は過ぎてゆき、
午前12時
キリト「ふぅ〜、食べた。」
アスナ「キリト君、いつも食べすぎよ。」
と裕翔達はレストランから出る。すると、
リーシャ「それで、食事を終えたのは良いが、これからどうするんだ。」
と聞くが、
真由美「・・・・・。」
椿「・・・・・。」
摩利「・・・・・。」
と誰も話さない。すると、
裕翔「適当にそれぞれ行きたい所に行けば良いじゃないか。」
と言うと
真由美「そうね。それじゃあ、行きましょうか。」
とゆうと達が向かったのは、
午後12時20分
裕翔「ここは、前に真由美と来たデパートか。」
去年の夏に真由美と来たデパートだった。
真由美「うん、1ヶ月前から営業を再開したらしいわ。あの、宝石店も前とは場所が違うけど営業を再開したって。」
裕翔「そうか。あの時は色々とあったからな。」
と話していると、
リーシャ「お前達、何の話をしてんだ。早く行くぞ。」
と言われ、
裕翔「今、行くよ。」
とデパートに入って行った。
午後1時
アスナ「アイリちゃんにはこの服が似合ってるかなぁ。」
アイリ「いえ、私は・・・・。」
と女子達が店内で服を選ぶ中、
裕翔「ハァ、時間かかるな。」
キリト「仕方ないだろ。女っていうのはそういうものなんだから。」
と裕翔、キリト、克人は、既に真由美達が購入した服などが入った紙袋を持ち、外で待っていた。
裕翔「それにしても、このデパート、俺達が喜ぶ店とかが少ないんだよ。」
キリト「まぁ、言われてみれば確かにそうだか。十文字はどういった店とかに興味があるんだ。」
克人「俺は、本やCADに関する店などよく行くな。」
キリト「真面目だな。葉山は?」
裕翔「基本は、克人と同じようにCADや本屋とかにも行くが、たまにあるミリタリー系の店にも行くぞ。モデルガンとかも買うから。」
キリト「流石は、特殊部隊って感じだな。」
と話していると、
真由美「葉山君。」
と真由美が店から出てくる。そして、
真由美「少し、付き合ってくれないかしら。」
と言われ、
午後1時17分
「お待たせしました。」
裕翔が真由美について行き、寄った向かったのはデパート内にある花屋だった。そして、頼んだ花束を受け取ると、再び歩き始める。
裕翔「なんで、花束なんか買ったんだ。」
真由美「これがないと流石に失礼だからね。」
と言い、向かったのは、
午後1時20分
裕翔「此処は・・・・去年の自爆テロの現場か。」
昨年の夏、裕翔と真由美がこのデパートに来た際に自爆テロに遭遇し、犯人を含め6人の命が奪われた現場だった。そして、事件現場には既に多くの花束が添えられていた。そこに真由美は買った花束を置くと、
真由美「あの爆発の後・・・・母親の元で泣いてた子供事、覚えてる。」
と聞いてくる。
裕翔「あぁ。覚えてる。」
真由美「あの子のお母さん、あの後亡くなったの。」
裕翔「知ってる。俺も親をテロで亡くしてる。気持ちは嫌というほど分かる。きっと、あの子は永遠に犯人を恨んで生きる事になる。」
真由美「そうよね。私でもきっと同じ気持ちになるわ。でも、犯人も気持ちも分からなくないな。犯人は昔は普通に真面目な魔法師だったけど、劣等扱いされ、周りからいつも見下されて自爆テロっていう犯行に至ったって言われてるわ。」
裕翔「・・・・・だが、どんな理由があろうと彼が罪の無い人を巻き込んだ事は変わらない。犯人に親を殺された子は永遠に奴を憎む。」
真由美「分かっているわ。でも、あの時私が何とかしていれば、こんな事には・・・・・。」
裕翔「真由美。そんなことを言ったても仕方がない。あの時、誰かが止めていればなんて起きた後ならいくらでも言える。もし悔やむなら、次に同じ事を起こさないようにするしかないんだ。その為にも今、俺はこうして戦ってる。前にも言ったが、お前はお前なりの戦いをしろ。それだけだ。」
真由美「そうね。・・・・・ありがとう。」
と言うと、真由美は
真由美「・・・・・。」
静かに手を合わせる。そして、裕翔も
裕翔「・・・・・。」
同様に手を合わせ、黙祷を捧げる。そして、数秒手を合わせると、
真由美「じゃあ、行きましょうか。」
裕翔「あぁ、そうだな。」
と戻って行くのであった。そして、また時間は過ぎていった。
一方
埼玉 防衛医学大学病院
701号室
裕翔達が真由美達とショッピングを楽しんでいる中、裕翔の姉、咲は昏睡状態で6年も目を覚まさない妹の雪の見舞いに訪れていた。
ガラガラ
咲「雪、お姉ちゃんが来たよ。」
と声をかける。そして、
咲「雪、最近裕翔にね、お友達ができたの。あの裕翔に。雪も見たら驚くと思うよ。私もとても驚いたもの。・・・・・今日もお花持ってきたから、花瓶に入れてくるね。」
と一度、病室を離れる。すると、
ゴソッ
雪「・・・・・。」
咲が離れると同時に6年も寝たままの雪の目が開き、ゆっくりと体が起き上がる。そして、
雪「・・・・・此処は。」
とゆっくりと体を動かし、ベットから降りようとするが、
雪「・・・・あっ。」
ドサッ
長い間、眠っていた事もあり、立つ事も出来ず、足を床につけ、立とうとした瞬間、倒れる。それでも、
雪「・・・・・ッ。」
テーブルを使い、立ち上がり、窓の外を見る。
雪「・・・・・私は・・・なんで・・・・・。」
と外の景色を見ていると、
ガラガラ
と扉が開く。そして、
咲「・・・・・雪。」
雪「・・・・・お姉様。」
と呟くと、
咲「・・・・雪!!」
と咲は涙を流しつつ、雪に抱き締しめるのであった。
そして、
午後4時
ブーーー
裕翔「うん?電話。」
2時間後、ショッピングをちょうど終えた裕翔の元に電話がくる。
裕翔「姉さんからだ。」
真由美「咲さんから?」
裕翔「あぁ。少し電話に出るよ。」
と電話に出て、
裕翔「姉さん、何か・・・・・雪が!?分かった。直ぐに向かう。」
とスマホを切ると、
真由美「葉山君、何かあったの。」
裕翔「雪が・・・・目を覚ましたらしい。今から病院に向かう。」
と言うと、
ウィーン
近くにあったAIタクシーに乗り込む。すると、
真由美「私も行くわ。」
と真由美がタクシーに乗り込んでくる。
裕翔「おい。お前は・・・・。」
真由美「良いから、急いでるんでしょ。」
裕翔「・・・・ッ。分かった。出すぞ。」
と言うと裕翔と真由美は防衛医学大学病院に向かうのであった。
続く
どうも、アニ督です。今回もご愛読いただきありがとうございます。次回も可能な限り早めに投稿するので、よろしくお願いします。では、次回もお楽しみに。