蒼穹の神姫   作:葛葉

1 / 13
試作品です。評価が良ければ、続き・最初のリメイクもやりたいと思います。

感想をどんどんください。


蒼穹の神姫

F0バトルを制し、一連の事件を解決した後に、更なる高みを目指し、神姫マスター

となった、俺は、相棒のアーンヴァルMk2型のユイと共に町を歩いていた。

 

「マスター、今日のバトルは良かったですね」

「ああ、今日の挑戦者は最後まで諦めずに食い付いてきてこっちが負けそうになったな」

 

そんな会話をしていると、歩道からボールが道路の方へ転がりだした。

その後を追いかける小さい子供

 

道の向こう側から、クラクションを鳴らしながら突っ込んでくる車

 

 

「っ!危ない!」

俺の体は、咄嗟に動きだし歩道を出て子供を押しだす。

 

子供は、転げながらも車からの衝突を避けることができた。だが、俺は

 

 

ギャギャギャーーーーーーー!!!!!

 

「ぐあっ」

当然、車にはねられた。体全体に衝撃を感じ、電柱に頭を強打する

 

 

「イヤアアアアァァァァァ!!!!!!マスターーーーーーー!!!!」

遠くからユイの悲鳴を聞きながら、ごめんと呟きながら、俺の意識は失っていた。

 

 

 

 

 

 

こうして俺は死んだ。だが、俺は生きていた。ただし、別人の赤ん坊となって

 

 

 

 

俺の名前は、一夏であった。

どうも、この世界にも日本は、あるようで勉強も苦労せんですむと思ったのは内緒だ。

 

 

 

 

数年後経って、重大な事が判明した。何と、この世界には武装神姫が無いことだ!

何ということだ。彼女たちと過ごした日々が無かった事になってしまうなんて

 

 

 

 

更に数年後、姉の友達の変な人が「IS」を発表した模様だ。

これは、女性しか操れないようだが、もしかしたら武装神姫が誕生するかもしれないと淡い期待が湧いてきた。

 

 

けれど、その期待は裏切られた。

 

 

待っていたのは、女尊男卑という地獄なものだ。

ISは女性しか乗れない、つまり女性は偉いという考え方が広まってしまった結果だ。

 

 

毎日のように、男性の被害・自殺などが寄せられる。

ある会社など、女性を害しただけで、多額の賠償金を支払われた上で倒産された事もあった。

 

 

学校でも地獄だった。毎日のように女性からいじめられる日々。

武装神姫のバトルを繰り返し続けた俺にとって、武装神姫のないこの世界は地獄に見えた。

 

 

 

 

 

 

それから、数年後

 

偶然ISを触れたことにより、ISが乗れることが判明した後にIS学園に入れられた。

この頃は、惰性に生きていた俺にとっては、何をされようとどうでもよかった。

 

そんな感じで、授業を受けたらクラス代表で俺に推薦が集中し、それを異議として

唱えた、イギリスの代表候補と決闘することになった。

 

 

もはや、何一つやれることは無く一週間が過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、今ピットにいた。

 

何故か?

 

それは、俺のISがまだ届いていないからだ。

 

「おりむー、なかなかISこないね」

俺に話しかけるのは、同居人にして初日から懐かれた、布仏本音だ。

名前が呼びにくいので、のほほんさんと呼んでいる。

 

「まあ、のんびり待とう」

そう言った途端、向こうから慌てる足音が聞こえてくる

 

 

「織斑、織斑、織斑、織斑くーーん!」

その声と共に、入って来たのは、副担任の山田真耶先生だ。

 

 

「山田先生、落ち着いてください。ゆっくりでいいからしゃべってください」

俺は、山田先生を落ち着かせる。

 

「は、はい・・・・・・・・・そうでした、こんなことしてる場合じゃありませんでした。

織斑君!ようやく届きました!ISが」

「・・・・・・そうですか」

 

正直言ってISには、興味が無かった。むしろ、見たくなかった。

なぜなら、ISの方向性はともかく、外見だけは神姫に似ているものが多く

心も無い女性が操縦している所を見ると、神姫が泣いているようにも見えるからだ。

 

 

そんな俺をよそに、壁が開くと1機のISが迫り出された。

それは、白であった。

 

 

「これは?」

疑問に思う、俺に凛とした声が掛けてくる

 

「これは、お前の専用機白式だ。フィッティングする時間が無いからさっさと乗れ」

「姉さん」

言った途端、出席簿で殴られる。

 

頭を押さえる俺に「織斑先生だ、馬鹿者」と掛けられる。

 

出席簿で殴った人は、担任であり俺のただ一人の姉である織斑千冬だ。

俺が、物心がついたころから、両親はいなく、千冬だけが家族だった。

 

周りからは、怖い人と思われているようだが、多くの神姫に接した俺にとっては、千冬はどう接してよいのか分からない普通の家族であるんだ。

 

 

「おりむー、頭からすごい音したけど、だいじょうぶー?」

だいじょうぶだと、答えようとした所

 

「さっさと乗らんか馬鹿者」

姉さんからの催促が来た。

 

 

しょうがないとばかりに、俺は起き上がり、白式に触れようとした途端

 

 

―――――・・・・・・!

 

(・・・?)

ふと何かが聞こえて、辺りを見回す

 

すると

 

――――・・・・ァ!・・・タァ!

 

 

「(これは?)何か声が聞こえてきませんか?」

「?何も聞こえないようだが?」

姉さんは聞こえてないようだ。他の人を見ても同じ反応だ

 

 

――――・・・ス・・!マ・・・ター!

また、聞こえた。

 

(もしかして)

 

目の前にある白式を見る。

白式は変わらぬようだが

 

―――・・スター!マスター!マスター!!

 

「もしかして、君が呼んでいるのか?」

そう言った途端

 

 

突然、白式が光り輝き!部屋が光りに包まれる

 

「な?「織斑先生!何ですかこの光は?」私にも分からん!」

「おー、おりむー、まぶしいよー」

 

その声を聞きながら、俺の意識は薄れ出した。

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めてみれば、そこは草原だった。

 

驚く俺に、遠くから一人の女性が駆け寄ってきた。

 

その女性は俺と同じくらいの身長で、涙を浮かべており、どこか見たことあった姿だった

「もしかして・・・・?」

 

だいぶ、近よって来た。その姿は記憶よりも大きいが

「お前はユイか?」「はい!マスター!」

 

ユイが体に抱きついてきた。ユイは抱きつきながら泣いていた

「マスー・・・・!あの事故で亡くなってしまってから、もう会えないと思っていました。

ここで、もう一度会えるとは思いませんでした。嬉しいです!マスター!」

そういって、より強く抱きつく。

 

俺もその体を離さぬように、強く抱きしめながら、聞く

「すまなかったな。お前を置いていってしまって。所で、何でユイもここにいるんだ?」

 

疑問を聞いてみるが、ユイも分からないという表情だ

「分かりません・・・。マスターが亡くなってから、私もマスターの後にと思い、自ら

スイッチを切ったのですが、気がついたらIS?というもののコアになっていました」

 

ユイも分からないようだが、俺にはどうでもよかった。もう会えないと思った、愛おしい者と出会えたのだから

 

「難しい事は分からん、だが、一つだけ言える事は」

「?」

ユイは何を?という顔をする

 

「お前と共にもう一度戦える事だよ」

「!!私もです!マスターと共に戦えるのは、とても嬉しいです!」

ユイは、すごい笑顔で答えてくれる

 

 

「・・・・ユイ」「はい、マスター・・・・」

手を差し伸べて

 

「お前の力を貸してくれ」「マスターがおっしゃるなら」

手がつなぎ合った途端、光が包まれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の中を覆い尽くした、光が消えていく

 

目が慣れてきた私達が見たものは、

 

一夏とISを纏った少女だった。

 

 

「なっ!お前は誰だ!」

私が声をかけてみるが、少女は意に介さないとばかりに、一夏に言う

 

「マスター。どうやら、この機体は遠隔神姫ライドシステムだ搭載されているようで

遠距離でもマスターと一体になれます」

「そうか?特には大丈夫なのか?」

「ええ、頭の中で念じるようにすれば、出来るみたいですよ」

 

事態が掴めない私達をよそに、一夏は近くにあった、椅子に座り「ライドオン」と呟いた。

 

少女が「ウッ」と呻いていたようだが、それっきりだ。

一夏は眠ったように動かない

 

「おい、どういうことか説明してもらおうか?」

私は呼びかけるが、一夏は反応しない

 

 

「おい!ふざけ「ふざけていませんよ、姉さん」!!」

その声は目の前の一夏が発した声ではない。

 

まさかと、慌てて振り返ってみれば、先ほどからの少女がいた。

だが、開かれる口から出る言葉は

「ごめん、説明したいけど、今は時間がないから、後でいいか?」

一夏の口調だった。

 

「ああ・・・・。何も問題がなければ、試合をやってもらうができるな?」

「ええ、何も問題ありません・・・・・のほほんさん、山田先生」

 

「ふぇっ?」「は・・はい!何でしょう?」

間が抜けた返事を返す、二人に、少女が言う

 

 

「それじゃあ勝ちにいってきます」

そういって、カタパルトに乗る

 

 

「織斑先生、どういうことでしょうかね」

「私にも、分からん。ただ・・・・・」

私は一夏を思い浮かべる。

 

一夏は何をやらせても、熱中することなく、子供らしくなかった。

その一夏が先ほど見せたのは、まるで子供のようだった。

「あの、一夏が喜ぶものなんだ」

 

そして、のほほんは

「おりむー・・・・がんばれー・・・・」

勝利を祈っていた。

 

 

 

 

 

 

 

カタパルトで待機する、ユイはマスターと会話を楽しんでいた。

「懐かしいですね。この待ち時間が」

「ああ、最初のころは、とても長く感じていて死にそうだったな」

 

そういうと、クスクスと笑うユイ

「ええ、そうでしたね。ですが、そのマスターがどんどん強くなって神姫マスターと

呼ばれた事を私は嬉しく思いますよ」

「おいおい、それを成し遂げたのは、俺一人の力じゃないんだぜ。他の神姫やお前が

いてくれたおかげで成れたんだぜ」

「そうですね・・・。他の神姫にも会いたいですね。私だけマスターと共にいて

一人占めしているようでわ「そんなことない」えっ・・・?」

驚くユイに畳みかけるように言う

 

「俺は、お前に会えた事を、とても嬉しく思っている。そして、愛しているのは

お前だけだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

長い沈黙の後に、破ったのは水音だった。両目から止留めなく流れ続ける涙が落ちる音だった。

 

「嬉しいです。マス・・・タ・・・―・・・・。私も愛しています」

 

そう言ったところ、カタパルト発進のアナウンスがかかる

 

 

そして、気持ちを切り替えて、キリっと睨みつける、ユイ

 

「いくぞ!ユイ!」「ええ!」

シグナルが青になる

「織斑一夏!」「アーンヴァルMk2型ユイ!」

 

 

「「行きまーーーーす!!」」

 

 

白い騎士は目の前の蒼空へ思いっきり駈け出した。

 




箒は、一夏が剣道に興味がなかったことによって、フラグが立ちませんでした。
ただし、兎は、なぜか興味を持っているようです。

一言感想ください。お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。