きーん!こーん!かーん!!こーん!
どこか懐かしい予鈴と共に午前中の授業が終わったことを告げる。
教室にいた女子たちは、お喋りしながら席を立っていく。
俺は、机の上の教材を纏めている所だった。
俺はこう見えて真面目な人であり、予習・復習を怠らなかったから
授業にきちんとついていけていた。
問題は、隣の席で頭から煙を出しているユイだろう
あの騒ぎの後、ユイは「マスターの隣は私が座るべし!」と強弁に主張し
ユイは隣に座った。
だが、彼女の地獄はここからだった。
彼女が元々ISだったとはいえ知識は0である。
当然ながら授業についてこれず、とうとう席から動かない屍と化した。
「マ・・ス・・・ター・・・・お・・・・腹・・・すきま・・・・した・・・・・」
訂正しよう。
どうやら、お腹がすきすぎて動けないだけの様だ。
「おー、ゆいいん?だいじょうぶー?」
のほほんさんは心配そうに尋ねる。
ゆいいんは、のほほんさんが付けたユイのあだ名のようだ。
「ゆいいん、チョコ食べるー?」
そう言って、チョコを片手に近づける。
ユイも頭を上げて、口を開けてスタンバイしチョコを待ち構える
徐々に近づく口とチョコ
だが
「ダーメ」
俺はそれを横から取り上げる
「マ・・・・マスター!!ひどいです!私に飢え死にしろというのですか!?」
ユイは涙目に抗議する。
当然ながら、俺は意地悪をしてやったわけではない。
「今は、お昼休みだから昼食をとるぞ。だから、お菓子は禁止」
そう、昼食のためだ。
昼食という単語を聞いた途端、ユイは仕掛けバネのように、ガバっと起き上がった。
「そうでした!マスター!急いで食堂に移動しましよう!!」
ユイが目を輝かせながら言う。
実は、ユイは武装神姫の頃から、俺達の食事に興味を持っていたらしく
常々に食べたがっていた。
だが、昨日は怒涛の検査によって食べる暇もなく、今朝はゼリーで済ましたらしく
まだ、食事はしてないということらしい。
「さあさあ、急ぎますよ!マスター、食べる物が無くなってしまいますよ」
そう言いながら、ぐいぐいと引っ張っていくユイに
俺は苦笑しながら付いていくことになった。
「ふおおおおおおおおおおおおぅうぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
恍惚の様な声を上げるのは、ユイだ。
なぜ、このような声を上げるかは?
座っているユイの前にあるテーブルの上には、多くの料理が所狭しとあるからだ。
ユイは券売機の前で「好きに選べ」というマスターの助言に従って
多くの料理を選択した結果であった。
「マスター!これ全部食べていいですね?」
キラキラと輝かせながら言う、ユイに苦笑いしながら
「ああ、残さず食べるんだぞ」
「勿論です。頂きます!!」
そういうや、食事を食べ始める。その食べるスピードは速いこと速いこと
どれほどのスピードかは
大盛りのラーメンが1分少々で完食してしまったほどだ。
ユイは食べながら「美味しいでーす」と笑顔を振りまいていた。
周りにいる女の子達は、リスのように食べるユイにほわ~んとしていた。
「ああ、なんて愛らしい」
「も・・・持って帰りたい・・・」
(ドバッドバッ)←鼻血中
「か・・・唐揚げいる?」
「売れるぞー!写真が売れるぞー!」
なかなかカオスとしているようだ。
俺は、それを横目に日替わり丼を食べていた。
「おりむー、ゆいいんってすごいたくさん食べるねー」
「ああ、昨日からまともに食事をとっていなかったからだろうな。
好きにすればいいんだよ」
そう言いながら食べ進む。
そして、のほほんが質問をしてきた。
「ねえねえ、おりむー。もしも、ゆいいんが毎日これだけ食べるとしたらお金大丈夫~?」
(ピタッ)
「・・・・・・・・・」
その質問に答えられなかったのが何よりの答えだろう。
あなたの人間の体の仕組みを、詳しく答えられますかと同じように言えるわけがないんだから、ユイが無知なのは仕方ないんや。
あらかじめインストールしているならともかく、ユイは武装神姫なのだから知識はないんだろうなと思います。むしろ、体で覚える直感タイプだと思っています。
次は、実技とパーティに入りたいと思います。
・・・・このペースで完結できるかな?