【Fate×呪術】もしも虎杖悠二と東堂葵がカルデアのマスターになったら...   作:矛盾ピエロ

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まずは、本作で扱う原作様と先達の二次創作作者の方々に敬意を。

本作は作者がYoutube上で「もしも東堂葵がカルデアのマスターだったら...」について掲示板で話し合われている様子の動画を見たことに端を発します。

ただ、あらすじでも言ったのですがど~しても作者が東堂と女性サバのラブでコメな波動を受信できなかったので、虎杖にもついていってもらいました。

n番煎じの内容となっているかもしれませんが、お楽しみいただけたら幸いです。
ただ、Fateシリーズは歴史が長いシリーズなので色々勉強中です。投稿頻度は月2回(15と30)を目安にゆっくり更新していく予定です。

*今話は原作が始まる前のブラザーズ招待編です。メタな発言などがありますのでご注意を。そういうのが苦手な方は読み飛ばしていただいても問題はありません。
その次の本編1話目を楽しみに待っていてください。


もしも呪術のブラザーズがカルデアのマスターになったら...

 

 沈んでいた意識が浮上する。パチッと開かれた視界に一目散に飛び込んできたのは見慣れ始めた木造の教室でも崩壊し荒廃した都市でもない。真っ白、そう表現するしかないほどに視界に移る全てが白い部屋だった。

 

「おはよ」バッ

 

 自分のものではない、それどころかこれまでに聞き覚えのない声を背後に聞くと同時に振り向きながら飛びずさり、即座に構える。鋭く睨みつけた先にいたのは奇妙なお面を被った長身で黒スーツの男だった。

 

 その姿に奇妙さを感じるよりも先に隣にもう一人いることに気づく。目の前の男を極力視界から外さないようにそちらを確認すれば、そこには見知った顔があった。

 

「東堂!」

 

「むっ!ブラザー!お前もいたとはな...」

 

 それはこっちのセリフだ、という言葉を飲み込んで今は眼前の奇妙な男に意識を向ける。

 

「もういいかな?はじめまして」

 

「「...」」

 

 親し気な態度を崩さない初対面の男にどう接するべきか...悩みながらも口に出す。

 

「あんたは誰?ここはどこ?どうやって俺たちを――「ストップ!ストップ!ちゃんと君たちの疑問には答えるからさ、そう慌てないで。ゆっくり話そう。お互い忙しい身でもないだろうしさ」

 

 あふれる疑問を遮りながら男はそう言って一つ手を叩いた。

 

 パンッ

 

 目の前に突如出てきた一人掛けのソファ二つ。腰かけろとでも言いたげに差し出された手の平を見て、東堂と視線を交わす。このままでは話が進まない、言葉無く伝わってくる東堂の考えに小さく頷いて、警戒しながらもソファに腰かけた。

 

「うぉっ!すっげーやわらかい!」

 

 あまりの柔らかさにびっくりして思わず声が出た。

 

「ふふっ♪ソファ、いい感じでしょ?...と、それはまぁ置いておくとして質問に答える前に聞かせて欲しいんだけどここに来る前の記憶ってどんな感じ?」

 

「ここに来る前...ってそりゃあ――」

 

 瞬間、思い起こされるのは――――激闘の記憶、憂愁の別れ、そして平穏なその後。

 

 フラッシュバックするかのように一瞬で思い出した膨大な記憶に頭痛がして顔をしかめる。小さな呻き声を消すような咳払いの音が隣から聞こえてそちらを見れば東堂も自分と同じような感じなのだと理解した。

 

「伝わるかは定かではないが...強大な敵との激闘の後、束の間の平穏を取り戻したところまで、といったところか」

 

 どう伝えるべきかを悩んでいたら東堂がかみ砕いて説明してくれた。それに対してお面の男は満足そうに頷いた。

 

「うんうん、懸念していた問題はなさそうだね。それじゃ、質問どうぞ」

 

 そこからは長い時間をかけて現状を把握することになった。

 

 

#####

 

 

「それじゃあ、まず...あんたは?」

 

「僕?僕は矛盾(ほたて)矛盾(むじゅん)って書いてホタテって読む。強いていうなら...そうだなぁ...神様、みたいな?」

 

「はぁ?」

 

 突拍子のない言葉に変な声が出る。

 

「ちょ、そんな変な人を見るみたいな目で見なくても...えっと、なんかさ、ライトノベルっていう小説とかさ、漫画やアニメでもいいけど異世界に転生する、みたいなジャンルあるじゃん?その時に主人公に力を与える高次元の存在、いわゆる神様的なのっているじゃん?そういう風に捉えてもらえばいいかな?」

 

「あー...なんだっけ?なるぞ!みたいな?」

 

「ブラザー...正しくは“なろう系”と呼ばれるジャンルだ。一般人が特別な力を使って異世界で活躍する類の読み物だな。ちなみに高校生男子が対象になりやすい」

 

「あーそうそう!なろうね、ハイハイなろうなろう。うん、おっけー...で、あんたはその小説で言う所の神様みたいなもの、と」

 

「うん、そんな感じ。正確には全然違うんだけど、話すと時間がいくらあっても足りないからね。その認識が分かりやすいかな」

 

 

#####

 

*以下、台詞メインで話が進むため「」の前に誰が喋ってるかを載せます。

 

 

東「ここはどこだ?察するに貴殿が普段生活している外界と切り離された空間であると俺は推測しているが...」

 

虎「???」

 

矛「あー...ドヤ顔で語ってくれてるところ申し訳ないんだけど、ちょっと違うかな。ここはお客さんを案内する応接室みたいなもんだよ。あ、ちなみに二人とも分身みたいな存在だからね。本体?本人?は今も呪術師としてバリバリ活躍中だから。弱体化とかもないからその辺りも心配しないで」

 

虎「えっ!?そうなの?!」

 

矛「うん、分かりやすい例えで行くと...宿儺の指、は違うか。力の分散とかはないし...うーんコピー用紙?」

 

虎「コピー用紙ぃ?」

 

矛「そうそう、本体とそっくり同じままのコピーみたいな?」

 

虎「っつーか宿儺について知ってるんだな...」

 

矛「うん、君たちのファンですから」

 

東「フッ」ニヤリ 

 

虎「へへっ...」テレ

 

 

#####

 

 

虎「そう言えば東堂、腕治ってるんだな。あの、ハンバーグ師匠のヤツじゃなくなってる」

 

東「ビブラスラップだな。ふむ、アレはアレで悪くなかったんだが...」

 

虎「そうなの?いや、まぁ確かに術式使えてたしな...」

 

矛「いや、あれズルいでしょ...近接格闘は弱体化してたけど、術式の効果範囲拡張とか術式対象の複数選択とか、めちゃくちゃやりたい放題やってたじゃない...」

 

東「不義遊戯(ブギウギ)がそうありたいと望んだんだ。俺はそれに応えたまで」

 

虎「?」

 

矛「?...まぁいいや。一応傷とか怪我とか全部治すことも出来るよ。東堂君の左腕以外はまだ弄ってないから治したかったら言ってね」

 

虎「んー、いいや」

 

矛「...いいんだね?」

 

虎「なんつーか、言葉にしにくいんだけどさ...残しておかなきゃいけない気がするんだ」

 

東&矛(腕組頷き理解者面)

 

虎「二人とも一発殴っていい?」

 

 

#####

 

 

虎「俺たちがコピーなら伏黒たち、というか向こう?の心配は無くなったとして...じゃあなんで俺たちを呼んだの?呼ぶ...でいいのか?生み出す?んー...?」

 

東「その辺の言葉の綾は後で考えればいいさ、大事なのは今ブラザーが言った通り“なぜ”俺達がこの場にいるのかだ」

 

矛「そこだよねー...うーん...“IF”っていう概念があるじゃん?」

 

虎「イフ...?」

 

矛「あの時ああしてれば...とか、あの時こうしなければ...とか、過去の物事に対して別の選択を取っていた場合に分岐した未来に思いを馳せることさ」

 

虎「あぁ...!そのイフね!はいはい」

 

矛「...うん、まぁいいか。その“IF”ってやつを見たいなと思ってね」

 

虎「ほー...それだけ?」

 

矛「うん、それだけ」

 

虎「えぇ...?なんかもっとさ、悪い奴を倒してほしいとか、厄介な問題を解決して欲しい、みたいな感じじゃなくて?」

 

矛「うん?あーまぁ...なくはないけど、本題はそこじゃないかな」

 

虎「えぇ...ちなみに拒否権とかって...」

 

矛「ないね」

 

虎「ッスゥー...」

 

東「落ち着けブラザー」

 

虎「東堂...!なんか考えがあるんだな!」

 

東「ここまでお膳立てされた以上、この神モドキに付き合わずに帰ることは不可能に近いだろう。「神モドキて」となれば!思考を切り替えてこれから俺たちが送られる世界について聞くのが理知的な判断というものだ...」

 

虎「結局諦めてんじゃねーか!...とは言ったものの他にどうすることも出来ないのも事実かぁ」

 

矛「うんうん!覚悟も決まったようだね!ありがと!」

 

虎(一発殴らせてくれねーかな...)

 

東「それで?肝心のこれから俺達が出向くことになる世界について話してもらおうか」

 

矛「コホン、えーそれでは発表しましょう!これから虎杖悠二、東堂葵の二名が向かうのは...!」

 

 空中で上からなにかを引っ張るような動作をした神様モドキの動きに合わせてプロジェクターが現れ、映像が流れだす。

 

 

 

神代の終わり、西暦を経て人類は地上で最も栄えた種となった。

 

我ら星の行く末を定め、星に碑文を刻む者。人類をより長く、より確かに、より強く反映させるための理――人類の航海図なり。

 

時は2015年現代。輝かしき人類の蹄跡は続き、人理継続保障機関カルデアによって、人類史は100年先までの安全を保証されていた――はずだった。

 

ある日突如として示唆された人類の滅び。2017年、何の前触れもなく、何が原因かも分からず、人類の滅びが保証されてしまった。

 

専門家の必死の研究により、不可解な謎を観測したカルデアは人類絶滅を未然に防ぐため、実験途中の時間旅行の決行に踏み切る。

 

それは、術者を過去に送り込み、過去の事象に介入することで時空の特異点を探し出し、解明・破壊する禁断の儀式。

 

その儀式の名は――聖杯探索。グランドオーダー。

 

それは、未来を取り戻す物語。人類史上最大規模の戦いが、いま、幕を開ける。

 

 

矛「と!いうことで!二人にはFate Grand Orderの世界で人類を救いに行ってもらいまーす!」

 

 パチパチパチパチ!と興奮気味な拍手の音だけが真っ白な空間に響き渡る。

 

虎「行ってもらいまーすって言われても、正直映画の予告見てる気分だったんだけど。てゆーか、そのグランド、オーダー?ってなに?」

 

東「...ブラザー」

 

虎「?何か知ってるのか東堂」

 

東「これはハードな旅になるぞ」

 

 不吉な言葉を残した東堂を問いつめる間もなく部屋全体が眩く発光し始める。

 

「んじゃ、頑張ってね。送る先も大本のコピーみたいなもんだから余計な心配はしないように。後の詳しいことは東堂君から聞いてみて。それで大体なんとかなると思うから。あぁ、あと最後に一つだけ―――――これは確かに人類が未来を取り戻すための物語だ。でも、それだけじゃない。虎杖悠二と東堂葵が“それ”を成す物語だよ」

 

 出会ったはじめと何一つ変わらない親しげな声だけが耳に届く。そしてその言葉を最後に意識がプツリと途切れた。

 

 




盛大に始めといてなんですが、見切り発車と言いますか次の本編1話目も完成してから投稿するべきでしたね。申し訳ない

ただ、どれだけ遅刻しようともエタるのだけは避けるために頑張ろうと思います。
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