Drei DetonatioN ~鋼の咆哮~   作:日下部慎

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第7話「Drei Detonation ~ 鋼の咆哮」

「ぐあああぁぁっ!」

 

「こ、こいつはマズイぜ……」

 

「く……!」

 

 アークチームは地獄じみた熱波にあえぐ。

 周囲は数千度の超高熱。

 ボディの破損による気密性の低下もあって、ゲッターアークの空調機能が間に合わない。

 ゲッターアークのコクピットは、もはや火葬炉の中の(ひつぎ)と化した。

 眼球は乾いて開けられず、息を吸えば肺が()ける。

 それでもすぐ死に至らないのは、さすが超人的な身体能力を持つアークチームといったところだが……それも時間の問題。

 

「う……ああ……」

 

「ぐ、ぐぅぅっ……!」

 

「くっ……! しっかりしろ、拓馬! 獏!」

 

 すでに拓馬と獏はグロッキーで、かろうじてハチュウ人類とのハーフであるカムイだけが耐えられている状態だった。

 対するザウルスチームは万全……とまではいかないが、機体を操るのに支障はない。

 とりわけバイスは意気軒昂(いきけんこう)

 燃えさかるプラーナの高まりのままに、今こそゲッターアークを仕留めんと咆哮する。

 

「終わりにするぞ、カムイ! アークチーム!

 インシニレイト……ビィィィーーーーーームッ!!」

 

 吐き出される竜の吐息。

 伝承において竜は、炎の息を吐き、あらゆる戦士・豪傑を焼き払って(ちり)と化してきたと、地上の各地で伝えられる。

 その古典を再現するかのごとく、灼熱の業炎がゲッターアークに迫る。

 

 だがしかし。

 竜とは勇者に討たれるものであると、古今東西の伝説は我々に語る。

 

「オープン……ゲット!」

 

 押し寄せる炎の川を、ゲッターアークは分離して(かわ)した。

 これこそゲッターロボ。

 起死回生の一手は常にここから始まる。

 

 ――しかし、その行動をバイスは読んでいた。

 

(今すぐ真ゲッターザウルスを破壊しなければ、流拓馬と山岸獏は死ぬ。

 奴らはここで勝負を決めに来るしかない!)

 

 アークチームは分離しながら炎を回避し、真ゲッターザウルスの背後に回って再び合体しようと集合する。

 背後へ振り返る真ゲッターザウルス。

 その時には既に――2発目のインシニレイトビームの充填が完了していた。

 普通なら有り得ない。

 だがバイスは、先のインシニレイトビームを50%の出力で放っていたのだ。

 1発目を囮にして、すぐさま本命となる第2射を撃ち出すために。

 

(今、アークチームで動けるのは熱に耐性のあるカムイだけ……

 ならばキリクになるしかない!)

 

 そうして振り向きざまに、真ゲッターザウルスは背後で合体を終えたゲッターキリクへと、最後の一撃を放つ。

 

「――――なんだと?」

 

 自分の目で見たものが信じられない。

 そんなことは有り得ないはず。

 だが現実として、それはここに起きていた。

 

 真ゲッターザウルスが振り返った先にいたのは、ゲッターキリクではなく――

 ゲッターカーンだった。

 

「バカな……人間が、動けるわけが……」

 

 50%の出力であっても、その炎熱は脅威の威力。

 両手を交差して防御姿勢をとったカーンは、数百メートルもの距離を吹き飛ばされた。

 ダメージも甚大だった。両腕を中心に全身が焼け焦げ、装甲が溶けている。

 だが壊れていない。

 まだ形を留めている。

 まだ戦える。

 

「オープン、ゲット!」

 

 ゲッターロボは再び分離する。

 そして3つの機体は最短距離で集合した。

 分離から合体まで、ジャスト1秒。

 これまでの合体の中で最も早い、最速で完璧なゲッターチェンジだった。

 そして姿を現すのは――ゲッターキリク。

 

「行け……カムイ……」

 

 朦朧とした拓馬の呟きに応えるように、キリクは突撃した。

 右手のゲッタードリルを真ゲッターザウルスに向けて突き出して。

 呆然とするバイスにゴズロが叫ぶ。

 

「バイス!」

 

「う……い、インシニレイトビーム、再充填だ!」

 

「ダメだ、間に合わん!」

 

 ガンリューの言う通り、間に合うはずもない。

 初速から音速を超えたゲッターキリクが数百メートルの距離を越えて真ゲッターザウルスに到達するまで、わずか数秒。

 スロットルレバーを最大限に押し出すカムイに、獏が言葉をかける。

 

「カムイ……やつの中心を……」

 

「任せろ、今度は俺にも分かる」

 

 以前のバグの時とは違って、今度は迷いなく。

 カムイはまっすぐに突き進み、()()にドリルを突き立てた。

 ドリルの先端をあてた場所。

 そこはゲッタービームによって進化した胴部の左側と、変化していない右側、そのちょうど境目の部分だった。

 その境界線をドリルで突かれた途端、パキンと乾いた音をたてて、超合金の装甲は拍子抜けするほどあっさりと割れた。

 そしてドリルはそのまま真ゲッターザウルスの胸部を突き刺し、竜血炉(ブラッドグレイル)を貫いた。

 

「ど、どうして……」

 

 有り得ない。

 たとえ通常の超合金ニューZだったとしても、こんなに簡単に破壊されたりはしない。

 ましてや今の真ゲッターザウルスは、ゲッター線を浴びて以前よりも硬度が増しているのだ。

 唖然とするザウルスチームにカムイは告げる。

 

「ゲッター線で進化したせいだ。

 強度が異なる金属の境目は物性が急変するため、応力特異点と低靭性部になる。

 その境界線にドリルを当てることで破壊靭性を超える応力が発生し、さほど大きくない衝撃でも破壊できる」

 

 その説明に答えたのはザウルスチームではなく拓馬だった。

 

「バカ野郎……俺にも分かるように言いやがれ……」

 

「分かりやすく言うなら……性質が違う金属の境目は脆い、ということだ」

 

 勝敗は決した。

 完全に動作を停止した機体の中で、ザウルスチームは絞り出すように言う。

 

「……敗因は分かってる」

 

 そう言うゴズロにガンリューが続く。

 

「やつらは最初から最後までずっと、3人で戦っていた。

 だが俺たちの中で戦ってたのは……バイス、お前だけだった」

 

「思えば昔からそうだった……

 お前が先頭に立って、俺たちはいつも後ろをついて行ってたよな……」

 

「負けたのは俺たちのせいだ」

 

 そんな仲間の言葉をバイスは(さえぎ)るように、

 

「……言うな」

 

 と、ただそれだけを口にした。

 そんな彼らの悔悟(かいご)と無念を飲み込むように、真ゲッターザウルスの体に火がついた。

 壊れた竜血炉(ブラッドグレイル)から噴き出した炎が機体を包む。

 間髪入れずカムイが叫んだ。

 

「脱出しろ! ザウルスチーム!」

 

 しかしバイスは首を横に振る。

 

「この真ゲッターザウルスは脱出装置が取り外されている……

 カムイ、頼む……地リュウ一族は……」

 

 死を前にした末期(まつご)の言葉。遺言。

 だがそんなものを聞く気のないカムイは、ザウルスチームに向かって声を張り上げる。

 

「待て! 恐竜帝国には……俺にはお前たちが必要だ!!」

 

 手を伸ばしても届かない。

 次の瞬間、真ゲッターザウルスは爆発し、大小さまざまな破片となってサブ・スペースに散った。

 カムイは唇を噛み、コンソールを叩く。

 

「ザウルスチーム……!」

 

 同胞の死を嘆き、握った拳を震わせるカムイ。

 しかし……獏はおぼろげな意識の中で、それに気がついた。

 

「ん……? おい、あれ……」

 

「どうしたってんだ……獏」

 

「あ、あれ……そこだ、そこ」

 

 瀕死の獏がなんとか指を動かし、仲間のモニターに送った座標の先……

 そこには脱出ポッドが(ただよ)っていた。

 

「まさか……」

 

 勿論(もちろん)、そこに入っているのはザウルスチーム。

 驚くアークチーム。

 だが誰よりも驚いているのは、中にいるザウルスチーム本人だった。

 なにしろゴール三世が「脱出装置は不要」と言ったのを、彼らは直接その場で耳にしていたのだから。

 

 

***

 

 

「おや……?

 これは一体、どういうことかな?」

 

 そう言ってアレクシスは隣にいる真ゲッターザウルスの製作者へと目を向ける。

 ……が、そこには誰もいない。

 ただ空のベンチがあるだけだった。

 

「な、なにっ!? いつの間に……!」

 

 誰にも知られず忽然(もちろん)と姿を消したオラシオ・コジャーソ。

 その彼は今、渋谷駅から遠ざかっていくタクシーの中にいた。

 

「お客さん、どこへ?」

 

「そうだな……光子力研究所は分かるか?」

 

「えぇ……? 富士山のあたりだから、遠いっすよ?」

 

「行けるところまででいい。行ってくれ」

 

「へえ、わかりました」

 

 タクシーの運転手との会話を短く切り上げると、彼は足を組み、後部座席にどっかりと背を預けた。

 そうして大きく息を吐いて独りごちる。

 

「はぁ~……注文通りに作らなかったんじゃあ、報酬は諦めるしかねえか……」

 

 それから彼は窓の外を見やる。

 通り過ぎるビルや、その隙間から見える空と雲しか見えず、これといって何があるわけでもない。

 ただ、その目線は南の方角を向いていた。

 遠い遠い先には南極があり……そこでは今もドライストレーガーが戦っているだろう。

 彼は小さく口を開くと、ぽつりと呟いた。

 

「……もし空の先に面白いもんがなかったら……次は地の底にでも行ってみるかねぇ」

 

 

***

 

 

 ゲッターアークは彼らの前に立ちはだかる障害を排除した。

 後は『真なる地球』を破壊するのみ。

 壊すのは難しくない……とのことだったが、あれほど大きな設備であれば、キリクやカーンでは時間がかかる。

 ゲッターキリクは、広範囲の攻撃手段を持つゲッターアークにチェンジした。

 

「アークを動かせるのか、拓馬」

 

「少し休めば……ま、なんとかな」

 

 つい数分前まで息も絶え絶えだった拓馬と獏だが、驚異的な回復力を見せ、今では普通に会話できる程度には体調を戻していた。

 

「時間に余裕はある、もう少し回復しておけ。その間に……」

 

 カムイは離れた場所に浮かんでいる、壊れた飛空船に目を向けた。

 

「皇帝……ゴール三世。あなたに聞きたいことがある」

 

 そう前置きしてカムイはゴール三世に()く。

 

「あなたがここにいるのは不自然だ。

 恐竜帝国の技術では、まだ並行世界の移動は不可能……

 それに進んで危険に赴く性質(たち)でもない。

 気になるのはクエスターが言った“彼女”とやら……

 いるのだろう。あなたをそそのかし、この事態を引き起こした黒幕が」

 

「う……」

 

 ゴール三世は反論の言葉もなく、返答に(きゅう)する。

 それは肯定したも同然だった。

 

 

 

()の話をしておるのか?」

 

 

 

 その声は唐突に、サブ・スペースに響き渡った。

 声色からすると、女性。

 静かでよく通る……やけに威厳じみたものを感じる声だった。

 拓馬、カムイ、獏の3人は声の出どころを探って、周囲に目を向ける。

 

 ……そこで彼らは目を疑うものを発見した。

 

 サブ・スペースに浮かぶ黒い『真なる地球』の方から、飛来してくる人影……

 それは()(セミ)など、ありとあらゆる昆虫を混ぜて合体させたような、なんとも異様な生物で……その頭部には女の顔があった。

 異様なのは姿形(すがたかたち)だけではない。

 あろうことか、それは宇宙空間に近いサブ・スペースの中を生身で飛んでいた。

 それを目にしたゴール三世が叫ぶ。

 

「だ……大女王メルドウサ!」

 

 ゴール三世が呼んだ名にアークチームが反応する。

 

「大女王メルドウサ……諸葛孔明が口にした名だ」

 

「するってえと、あれが敵の大ボスってわけか?」

 

「未来から俺たちの地球にロボットやバケモノどもを送り込んできた、アンドロメダ流国とやらの女王か」

 

「ああ。そしておそらく、クエスターが言っていた“彼女”と見て間違いあるまい」

 

 ついに姿を現した、地球を危機に陥れた元凶。

 冷静にその正体を把握するアークチームに、大女王メルドウサは少し意外そうな顔を見せた。

 

「ほう……この()を見て驚かぬか」

 

「へっ、生身で宇宙を飛ぶなんざ號もやってたことだ。大したことねえ」

 

「それより“コ”って何だ?」

 

「おそらく古代中国の王が使う自称だな。

 身寄りのない、孤独な者……という意味だ」

 

 そんな掛け合いをするアークチームを見て、大女王メルドウサは笑う。

 

「ふっふっふっははははは……

 可笑(おか)しなやつらよ。では、これならどうだ?」

 

 そう言うとメルドウサはマントの下から手を出し、それを近くに漂う飛空船(レビテートシップ)に向けた。

 するといきなり、飛空船(レビテートシップ)の中でゴール三世が苦しみ始める。

 

「あっ、あが、うぐあああああ~~~~!!

 ば、バカな、約束が……」

 

 アークチームが制止する間もなく、大女王メルドウサは突き出した(てのひら)をぐっと握る。

 すると、パン、と乾いた音をたててゴール三世の頭が果実のように潰れた。

 メルドウサが手を下ろすと、ゴール三世を乗せていた機体が爆散する。

 

「兄上……」

 

 あまりにもあっけない、皇帝ゴール三世の最期だった。

 愕然とするカムイに代わって計器を見た獏が言う。

 

「こりゃあ……SRXや龍虎王のT-LINKとほとんど同じ波形だぜ」

 

「いわゆる念動力ってヤツか……」

 

「ああ。だが出力はリュウセイたちの比じゃねえ」

 

 これにはアークチームにも緊張が走る。

 メルドウサに今と同じ事をやられたら、アークチームに防ぐ手立てはない。

 であれば、彼らのとるべき行動はひとつ。

 

「やるぞ! カムイ、獏!」

 

 仲間の返答を待たずに拓馬はゲッターアークを突撃させた。

 

「バトルショット! カッタァァァァ!!」

 

 突進と同時にまっすぐ突き出された拳は、あえなく空を切った。

 避けられた……とは少し違う。

 

「消えた……!?」

 

「くっくっく……()はこっちぞ」

 

 その声は背後から。

 ゲッターアークは即座に振り返り、再び拳を突き出す。

 今度は確かに見た。

 ゲッターアークの拳は確実に大女王メルドウサを捉え――しかしその体に触れる直前、標的はそこから姿を消していた。

 そして今度は、突き出したゲッターアークの拳の上に立っている。

 大女王は心底可笑(おか)しそうにアークへ目を向けていた。

 

「……くそっ!

 だったら、これならどうだ!

 サンダァァァァ! ボンバァァァァァッ!!」

 

 背面の翼を展開させ、周囲一帯へと無差別に雷撃を放つゲッターアーク。

 これなら逃げ場はないはず……

 少なくとも近場には。

 大女王メルドウサの瞬間移動で遠くまでは逃げられないことに期待した攻撃だが、果たして――

 

 その効果がなかったことを、拓馬は耳元で告げられる。

 

「ふふ……さしもの()も、生身で兵器を受けたくはない……」

 

 それは本当に耳元から。

 ゲッターアークのコクピット内。

 シートに座る拓馬の真後ろから発せられた。

 

「う――おおおおおおッ!?」

 

 反射的に叫んで拳を振るう拓馬。

 しかしその裏拳はコクピットの壁面にめり込み……そこには何もなかった。

 大女王メルドウサは既にアークの外、その顔の前にいて、薄い笑みを浮かべている。

 拓馬の背筋にぞわぞわとした怖気(おぞけ)が走り、全身の毛穴という毛穴が開いて髪が逆立った。

 

「は……はあッ……く、くそっ……!」

 

 この世に生まれて20年近く。

 かつてこれほどの緊張感を、拓馬は味わったことがなかった。

 ……正確に言えば、そう。

 恐怖していた。

 

「へ……へへ……まったく、たまげたぜ。

 こんなに強いんだったら、最初から自分で出張って来りゃあいいじゃねえか。

 そうすりゃ、部下もあんなに死なずに済んだろうによ」

 

 己の内から()い出る感情に支配されぬよう、軽口を叩いてみせる拓馬。

 それに大女王メルドウサは呆れた様子で返す。

 

「たわけたことを。時間移動は悪魔の領域……

 宇宙にひとつしかない大女王の身でやることではない」

 

 それは未来の戦場で武蔵に言われたことと同じだった。

 過去への移動はあまりにも大きな危険で、ミクロの時空軸の歪みで星雲をも吹き飛ばすエネルギーを発することもある。

 科学的な知識を持つ文明であれば決して触れぬ悪魔の領域なのだ……と。

 それから大女王は続けて言う。

 

「それに比べて並行世界の移動は安全よ。

 しかし起点を作るのが難しい……アンドロメダ流国の技術をもってしても。

 だが諸葛孔明の座標を追跡することによって、こちらの世界と任意での移動が可能となったのだ」

 

 この世界に大女王メルドウサが現れた理由が明かされる。

 さらに続けて彼女は、吐き捨てるように言った。

 

「ふん……そこだけは諸葛孔明の功績と言えような。

 その後は、これまで通りの無能者……

 よもやゲッターアークに負けるなどとは、役に立たぬ男よ」

 

 その言葉を聞いて半ば反射的にカムイが口をついた。

 

「諸葛孔明は最期まで大女王の未来を願っていたぞ」

 

 しかしカムイの言葉に対してメルドウサは、いまいち要領を得ない、といった様子で首をかしげた。

 

「……? それを言う意味があるのか?

 臣下が()に尽くすのは当たり前のことであろう?」

 

 それを聞いてカムイはグッと奥歯を噛んだ。

 そんなカムイの様子に頓着(とんちゃく)せず、大女王メルドウサはふいとゲッターアークに背を向けた。

 

「さて、遊んでやるのは終わりだ。ようやく準備が整った」

 

 それは勝利宣言であった。

 つまり――今から『真なる地球』を起動させる、ということ。

 

「バカな! クエスターが言った時間には、まだ一時間以上もある!」

 

 しかしそう言ったところで時間が止まるわけではない。

 拓馬はゲッターアークを操り、再び大女王メルドウサに攻撃する。

 だがメルドウサは瞬時にして姿を消し、そして――

 

 真っ黒だった『真なる地球』が光を放つ。

 

 広大なサブ・スペース全域に広がるかと思える眩い光が広がり、やがて収まった後……

 そこには『真なる地球』はなかった。

 代わりに、ひとつのロボットが佇んでいる。

 全身は白と青で、特徴的なのは目が左にしかない隻眼(せきがん)であること。

 頭部や脚部が先鋭化しており、全体的なフォルムは真ゲッター2を彷彿(ほうふつ)とさせる。

 しかしアークチームはそれとは別に、その初めて見るはずの機体に対し、奇妙な既視感を覚えていた。

 

「ロボット……?」

 

「なんだ? この世界を他の世界から隔離するんじゃなかったのか?」

 

 一体どういうことなのか。

 困惑するアークチームに向けて、大女王メルドウサは現れた機体の内部から告げる。

 

「あの男がそう言ったのか?

 あんなに簡単に騙されるとは。あれで真理の探究者を自称するのだからな。

 本当に……ふふっ、ははははははっ……!」

 

「嘘だったってわけかよ!」

 

「くく……なに、やつにも充分に利益はくれてやった。

 あの女……サイクラミノスといったか。

 あの男だけでは倒せぬところを、()与力(よりき)してやったのだからな」

 

 それでカムイがわずかに感じた謎も解ける。

 ゲートから落ちてきたフロスデウスが既にボロボロの状態だった理由が。

 だが戦慄すべきは、それを生身の大女王メルドウサがやったということだ。

 よほど気分がいいのか、メルドウサは聞いてもいないことを饒舌(じょうぜつ)に語る。

 

「あの陰気(いんき)くさい女は並行世界から色々と()んでいたようだが……

 ()をこの世界への侵略者と判断して、斥候(せっこう)を差し向けてきていたな。

 それが自らの隠れ家を教えることになるとも知らず……哀れな女よ」

 

 それはアークチームとは関わりのない話。

 代わりにピンと来たのは、遠くを流れる脱出ポッドの中にいるザウルスチームだった。

 

「まさか、あの時に戦った黒い機体……」

 

「皇帝ゴール三世は、あの大女王とやらと繋がっていた。

 つまり……居たのか。俺たちとオラシオがいた、あの隠れ家(セーフハウス)に」

 

「俺たちは、あの女の代わりに戦わされたってのか!?」

 

 ザウルスチームにとっては衝撃だった。

 実は自分たちのすぐ近くに、全ての黒幕が隠れ住んでいたなどと。

 しかしこれらの話と関わりのないアークチームは、今の自分たちにとって重要なことを()く。

 

「あの『真なる地球』ってのは、どうなったんだ?

 そのロボットの材料にしたのか?」

 

 獏の率直な疑問にも、大女王は気分を害することなく鷹揚(おうよう)に答える。

 

「これはゼロン・セイクン。

 そこにあった地球のミニチュアとサブ・スペースに満ちたエネルギーを使って次元を歪め、何処か並行世界で地球の奥に眠るセイクンを()び寄せたのよ」

 

「なるほど……最初から、その機体を作るのが目的か。

 何だというのだ? そのセイクンというのは」

 

 カムイの問いを受けて、メルドウサはセイクンについて解説する。

 

「そうさな……貴様らも以前に相まみえていよう、バグのことは覚えているな?」

 

 無論、アークチームは覚えている。

 この世界に来た直後、諸葛孔明が乗るバグと死闘を繰り広げたことは、彼らも鮮明に記憶していた。

 

「バグというのはセイクンを元にした劣化模造品だ。

 このセイクンは、天地創造の力を持つオリジナルの機体」

 

「な、なに!?」

 

「あれで……劣化コピーだってのか?」

 

 バグの脅威を知るアークチームは驚愕を禁じ得ない。

 その反応に気を良くした大女王は得意満面に告げる。

 

「セイクンのナビゲーターは、この世の全てを意のままにできる!

 本来、セイクンはバグの一族にしか起動できぬ代物だが……

 ()は宇宙にあまねく全ての種の頂点!

 故にあらゆる生物の遺伝情報を持ち……それらを組み替え、書き換えることも可能!」

 

 大女王メルドウサは大言する。

 それは自信……というよりも。

 絶対的な確信に満ちた口調で、彼女は言い放った。

 

()は全宇宙で最も優れた種の長であり、全ての能力が他と一線を画する!

 故に――全宇宙は()に支配されるべきである」

 

 

***

 

 

 チェコ共和国、プラハの公園上空。

 ここではまだドライクロイツの残った部隊とクエスターとの戦いが続いていた。

 しかし未だ大きなダメージを負っていないアルティム・フィーニに対して、ドライクロイツの機体はいずれも大小さまざまな手傷を負っており、消耗が激しい。

 ドライクロイツにとっては苦しい状況。

 それを余裕を持って高みから見下すように、クエスターは攻撃の手を止めてドライクロイツに向けて言った。

 

「私は彼女……大女王メルドウサに共感している。

 暴力により宇宙を支配しようとする神文明エーオスとゲッターエンペラー……

 我らはそれに抗い、宇宙に正しい秩序をもたらす者だ」

 

 並行世界の女王に自分の身の上を重ねるクエスター。

 さらに、彼にとってはもうひとつ共感する理由があった。

 

「そして、全宇宙で最も優れた者が、全宇宙に裁定を下すのは至極当然のこと。

 そこへ来て、彼女は完璧だ。

 身体性能、脳機能……全てが人類種を遥かに超越している。

 彼女なら私のように、宇宙に正しい秩序をもたらすことだろう」

 

 それを竜馬が一喝する。

 

「笑わせるな!

 そんなもん、ただ支配するやつが変わっただけだろうが。

 何から何まで一人で決めようなんざ馬鹿げてる。

 誰かお前の周りに、止めてくれるやつはいなかったのか」

 

 その言葉にクエスターの身体がピタリと止まる。

 怪訝(けげん)に思うドライクロイツの面々の前で、彼は(うつむ)き、記憶の奥深くから何かを思い出そうとしていた。

 

「……私にも、かつては共に戦う仲間がいた。

 だが神文明エーオスを倒した後……彼らは誰も私を理解しようとしなかった。

 だから私は、彼らをこの手にかけなければならなかった」

 

 口調こそ淡々としたものであったが、そうやって語るクエスターの様子からは、何やら深い懊悩(おうのう)の気配が(かす)かに感じられた。

 だが竜馬はそんなクエスターに共感しない。

 そして否定もしなかった。

 ただ受け入れ、シンプルに返す。

 

「そうかよ。そいつは運が悪かったな」

 

「運?」

 

「馬鹿をやり出した手前(てめえ)を止められねえほど、仲間が弱かったんだろ」

 

「……!」

 

 クエスターの表情が変わる。

 激昂(げっこう)して何事かを言いかけ……しかし彼はそれを喉奥に飲み込んだ。

 代わりに彼は真ゲッタードラゴンに鋭い眼差しを向け、告げる。

 

「貴様も同じだ。いずれゲッターエンペラーに乗れば……」

 

 予言される不吉な未来。

 だがそれを竜馬は一笑に付した。

 

「ハッ! こいつらがそんなタマかよ!

 甲児にアムロ……それだけじゃねえ。

 チームラビッツだって最初は情けねえガキどもだと思ったが、なかなかどうして伸びやがる。

 今はもう、あいつらがどこまで育つか楽しみでしょうがねえよ」

 

「……やはり私の話はお前達にも理解ができないようだ。

 ならば愚劣な人間にも分かるよう、力という絶対の真理をもって示そう!」

 

 そうして再び戦いの火蓋は切って落とされた。

 猛然と襲い来るクエスターのアルティム・フィーニに対し、竜馬の真ゲッタードラゴンは……

 いや、ゲッターチームの真ゲッタードラゴンが。

 そして彼らと共にドライクロイツの仲間たちが迎え討つ。

 

 

***

 

 

 時を同じくして、大女王メルドウサが全宇宙の完全なる統制を宣言した。

 彼女はどのようにしてそれを実現するかも、(あわ)せて語る。

 

「ひとつ、地球人類は滅ぼす。

 これは当然であろう。ゲッター線の色濃い種を残すわけにはいかぬ」

 

「…………」

 

 拓馬は何も言わない。

 ただ静かに、メルドウサの乗るゼロン・セイクンを睨み据えている。

 女王は続けて言う。

 

「ふたつ、宇宙のすべての種を支配下に置き、逆らう種族は滅ぼす。

 これもまた当然のことよな」

 

「一応聞くが……共存する気はないのか」

 

 カムイは抑えた口調で疑問を口にした。

 それに対してメルドウサは、

 

「する意味があるのか?」

 

 逆に聞き返してくる。

 

「…………」

 

 それでカムイも黙った。

 最後に大女王メルドウサは告げる。

 

「みっつ、支配下に置いた種も思考を奪い流国の奴隷とする。

 これで完璧よ。全宇宙が()のもとに、等しく庇護下となり安寧(あんねい)が与えられる」

 

 これに獏が異を唱えた。

 

「待てよ、考えることすら許さないってのか?」

 

「平和のためには最善であろう?」

 

「…………」

 

 こうして3人ともに口を閉ざした。

 アークチームが何も言わないのをいいことに、メルドウサは新しく造られた機体のデモンストレーションを開始した。

 

「せっかくだ。()が宇宙の覇者となった今日という日の記念に……

 貴様らにも特別に、セイクンの力の一端を見せてやろう」

 

 彼女はそう言うと、軽く手を振った。

 するとその瞬間、サブ・スペース全域に無数のゲッターロボが出現する。

 その数、数万……数十万……いや、それ以上。

 アークチームが未来で見たゲッター軍団をも遥かに凌ぐ、ゲッターロボの大軍勢だった。

 

「どうだ? 無論、幻などではないぞ?

 これらは一つひとつが()の時代に存在する最上位のゲッターロボよ」

 

 メルドウサが再び手を振ると、それらの全てが一斉に消えた。

 

「こんなこともできる……」

 

 次に彼女はパチンと指を鳴らす。

 するとサブ・スペースの空間そのものが、一瞬にして広大な砂漠に切り替わった。

 そこには重力があり、ゲッターアークはいつの間にか地面に立っている。

 

 再び大女王は指を鳴らす。

 すると次は全てが海中に。

 これらは瞬間移動などではなかった。

 彼らは移動などしておらず、ゼロン・セイクンの力によって空間そのものが創り変えられているのだ。

 

 また指を鳴らす。

 今度は見たことのない金属で造られた槍のような摩天楼が立ち並ぶ、遥か遠い未来の都市へと。

 

 指を鳴らす。

 次は激しい暴風が吹きつける磁気嵐の中。

 

 パチン。

 闇の中を落下する。

 落ちる。

 落ちる。

 延々と落ち続ける。

 機体を動かそうとしても飛ぶことができない。

 ただ真っ暗な闇の中をひたすらに落ち続ける――

 さながらそれは、地獄の最下層へと至る果てなき前路のよう。

 

 あまりに荒唐無稽。

 まさしく驚天動地。

 

 ゲッターアークと一緒に落ち続ける脱出ポッドの中で、ザウルスチームは恐慌状態となる。

 

「なんだ!? なんなんだこれは!?」

 

「ゆ……夢だろう。そうに決まってる」

 

「有り得ん……セイクンとは一体……」

 

 実際に起きている現象としては、以前にゲッターアークが戦ったバグと同じことだった。

 搭乗者が思い描いた通りに世界を改変する能力。

 天地創造の力だ。

 ただし諸葛孔明の頭脳をもってしてさえ、せいぜいが手元に武器を創り出す程度で精一杯だった。

 だがこの大女王メルドウサは、完全にセイクンの力を使いこなしている。

 

「ふっふ……ふっ、ははっ! あはははははははははは!!

 素晴らしい……ゼロン・セイクン、この力……!

 勝てる! ()はゲッターエンペラーを超える力を手に入れた!!」

 

 哄笑(こうしょう)の後、彼女は再び指を鳴らす。

 すると周囲は再び元のサブ・スペースの状態に戻った。

 変えるも、戻すも、自由自在。

 指先ひとつで世の全てを転がす絶対者。

 まさに神にも等しい力であった。

 

 これを可能とするのは、次元違いとも言える脳の処理速度。

 まず脳の作りからして人間とは根本的に異なっていた。

 人間とは違った進化の遙か先にある頭脳。

 そしてそれを収める肉体。

 彼女の自称はなにも大袈裟なものではなく、掛け値なしに全宇宙の頂点に立つ存在であり……そこには疑いようがなかった。

 

 だがしかし。

 そんな彼女に唯一不足しており、しかしアークチームが豊富に持っているものがあった。

 それは戦闘経験。

 死線をくぐった場数だ。

 先ほどゲッターアークの相手をしたのも、サイクラミノスを下したのも、彼女にとってはほんのお遊び。じゃれ合いに過ぎない。

 死と隣合わせの「戦場」を自身の肌で感じたことがない。

 

 ……だから彼女は気付けなかった。

 

 全身焦げ跡だらけでボロボロ。

 目の前にいる壊れかけのゲッターアーク。

 その中で、巨大な力が渦巻いていることに。

 

「さあ、余興は終わりだ!

 まさかと思うが……()が貴様らを殺すのを躊躇(ためら)うと思っていたか?

 はは、だとすれば哀れよな!

 このセイクンならば、時間軸を誤魔化し貴様らを消す方法なぞいくらでもある!」

 

 気分の高まりを隠そうともせずに、大声で殺害を宣言する大女王メルドウサ。

 ……対するアークチームは静かだった。

 拓馬、カムイ、獏。

 3人が思い出すのは、かつて自分たちが教わったこと。

 

 

『プラーナを高めるのは感情を強めるのと同じだ。

 だがプラーナは高めるだけじゃなく制御するのも大切なんだ。

 うまく制御できないと方向性を失っちまって、大きな力にならないからな』

 

 

 その言葉を3人はずっと心に留めてきた。

 ドライクロイツとして戦ってきた約1年ほどの間、ずっと。

 重ね続けた修練の成果が、今ここで現れようとしている。

 

「ふっははははは! ゲッターアーク、消滅せよ!!」

 

 高笑いの後、大女王メルドウサはゲッターアークに殺意を向ける。

 その瞬間――

 

 

『プラーナは感情の起伏で増加するんだ』

 

 

 ――()ぜる。

 ゲッターアークの中で、3人が同時に叫んだ。

 

「おおおおおおおおおおおおッ!!!」

 

 次の瞬間、アークは金色の閃光と化していた。

 

「アーク!」

 

「シャイン!!」

 

「ボンバァァァァァァァァァァァッ!!!」

 

 3人の激しい感情にゲッター炉心が呼応し、(ほとばし)るゲッターエネルギー。

 ゲッター線を照射された合成鋼Gがうなり、ゲッターアークは全身から(きし)みをあげる。

 あたかもそれは、拓馬、カムイ、獏の3人の声に応えて、ゲッターアークが雄叫びをあげるかのようであった。

 

 そして、いつか見た、大空を翔ける不死鳥のように。

 

 ゲッターアークは止まることなく、自らの体をもって、敵機の中心を貫いた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 ゼロン・セイクンの胴体に丸々とした大きな穴が空く。

 大女王メルドウサは最後まで理解できなかった。

 今、何が起きたのか。

 自分が敗北したことすらも。

 

「なんだ? アークはどこに消えた? うっ、(まぶ)し――」

 

 サブ・スペースに瞬く閃光。

 大女王メルドウサの乗るゼロン・セイクンは爆発、四散した。

 

 

 

 戦いを終えて――

 力を使い果たし、サブ・スペースを漂うゲッターアーク。

 そこに現れる、大きな、とてもとても巨大な……

 

「お、おい! いくらなんでも大きすぎるだろうが!」

 

「これは戦艦……なのか?」

 

 おそらく日本列島ほどの大きさのある、とてつもない艦。

 それの出現とともに声がする。

 拓馬にとっては、プラハの街で聞き覚えのある声だ。

 

「見事だ、竜の子らよ。

 この馬頭竜で、責任をもってお前たちを元の世界へと送り届けよう。

 ドグラを回収し損ねた詫びも含めてな」

 

 それは美勒王と名乗った謎の男。

 艦から伸びた腕がザウルスチームの脱出ポッドを回収し、再び男の声が響く。

 

「お前たちは本来この宇宙にあるべきではない存在だ。

 これ以上ここに留まるのは、この世界にとってリスクがある」

 

 元の世界に戻る時が来た、ということだ。

 アークチームは、この男について何も分からない。

 特にカムイや獏にとっては完全に初対面の相手だ。

 しかし3人ともに感じていた。

 その男が(まと)う善なるプラーナの気配を。

 なにも恐れることはない――と。言葉にせずとも、そう男が言っているのを感じた。

 ……とはいえ考えるべきこともある。

 脱出ポッドの中のバイスは、アークチームに尋ねた。

 

「まだドライクロイツは戦っているだろう。加勢しに戻らなくていいのか?」

 

「問題ない。あんな野郎に、あいつらが負けるわけねえ」

 

 バイスの疑問に、拓馬は迷わずそう答えた。

 後顧(こうこ)(うれ)いはない。

 この世界で自分たちのやるべきことは終わった。

 全員の心の準備が整ったのを見て、美勒王は言う。

 

「では如来光で飛ばすぞ! 衝撃に備えろ!」

 

 それを聞いてアークチームは……

 

「おい、なんだか嫌な予感がビンビンしやがるぜ」

 

「奇遇だな、俺もだ」

 

「獏! カーンに代わるぞ!」

 

 すぐさまアークは分離し、カーンに変形する。

 するとゲッターカーンは眩い光と激しい衝撃に包まれた。

 

「バカ野郎! もっと優しくせんかい!」

 

「お前ら、舌を噛むなよ……!」

 

「ひぃ~! 体がバラバラになりそうだ!」

 

 こうして、最後の最後まで慌ただしく、アークチームはこの世界を去っていった。

 

 異なる世界で生まれた熱い魂たち。

 彼らは一つの世界で交差し、いくつもの出会いと別れを経た。

 そうして折り重なった刻の果てに――




【知らなくてもいいけど知るともっと面白いかもしれない話】
・標準的な火葬炉の温度は、およそ800~900度。

・大女王メルドウサは原作漫画版では姿もセリフもなく、その名前が出るだけだった。アニメ版で外見が設定されて何度か発言したが、2話では丁寧語、4話では「~じゃ」という老婆風、6話と10話では尊大な男口調で、出るたびに変わる。また、大女王メルドウサのセリフの中に自分を指す一人称がなかったので、本作では諸葛孔明の時代に使われていた王の一人称である「孤」を採用した。

・スパロボ30の作中で、號は宇宙空間を生身で活動している。OVA原作には、さすがにこのような描写はない。

・『セイテン大戦フリーダーバグ』には3体(劣化コピー品を含めれば5体)のセイクンが登場する。複製品ではないオリジナルのセイクンは生体認証によりバグ一族でないと起動できず、それ以外の者が動かそうとすると全身の血液が吸い取られてしまったり、体が爆発してしまったりする。

・『セイテン大戦フリーダーバグ』の主人公・護国寺大和が初めてセイクンの力を使った時には、無から日本刀を生み出していた。

・『セイテン大戦フリーダーバグ』の世界では、月が不毛の地である理由はかつてセイクンがやらかした結果。そして死の星だった地球を、9体のセイクンが生命溢れる星に創り変えた。その後、セイクンたちは地球の内側で眠りについた……ということだが、その後も何度か起きては気に入らない文明を滅ぼしてやり直すのを繰り返していた模様。なお、セイクンのオペレーターであるバグ自身にも「理想の世界」が何なのかは分かっていない。

・仏教の経典の中には、地獄の最下層である無間地獄に至るには、その前の地獄から何千年も延々と落下し続けると書かれることがある。

・「アークシャインボンバー」は原作漫画版には存在しないアニメオリジナルの必殺技で、ゲッタードラゴンにおけるシャインスパークに相当する。途中で軌道を変えてエネルギーだけを敵にぶつけるシャインスパークと違って、体ごとぶつかっていくのが特徴。しかしアニメ作中で、アークチームが3つの心をひとつにしてアークシャインボンバーを放ったことはない。使用したシーンでアークに乗っていたのは、拓馬と獏の2人、あるいは拓馬1人だけだった。

・『虚無戦史MIROKU』の主人公・無幻美勒が前世で乗っていた艦が馬頭竜であり、宇宙を喰らう存在であるラ=グースと戦っていた。敗北を悟った美勒(前世)は如来光を使って次元を飛び、地球へと辿り着き、海に落ちた馬頭竜は日本列島を形成した。

・前世を思い出す前の美勒は「上に行って星の間を飛び回るのが夢」と語って独自に空を飛ぶ機械を開発しており、オラシオとの大きな共通点がある。

【挿絵について】
使用している挿絵は、ほいみん氏(https://x.com/frosted_hoim_in)に描いて頂きました。
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