Drei DetonatioN ~鋼の咆哮~   作:日下部慎

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最終話「時を越えて」

 地球の次に太陽から遠い惑星、火星。

 どこまでも砂漠と岩石が広がる不毛の大地。

 その表面は酸化鉄の影響で赤みを帯びているため、“赤い惑星”などと呼ばれる。

 ここには太陽系最大の火山であるオリンポス山があり……その(ふもと)には、巨大な岩石があった。

 いや、それは岩石ではない。

 ゲッターロボだ。

 今から20年近くも前に火星へと向かった真ゲッターロボ、その成れの果てである。

 それは火星の岩石――いや地表と融合し、少しずつ火星の環境に影響を与えながら、自らも進化を続けている。

 そしてその中には3つの意志があった。

 

 ――すべて順調ですね。

 

 ひとつは、グリーンアース教の教祖であり山岸獏の兄、メシア・タイール。

 

 ――なにも恐れることはない。種子はすでに()かれている。

 

 もうひとつは、初代ゲッターチームのリーダー、流竜馬。

 

 ――あとは芽が出るのを待つだけか。地球と、この火星に。

 

 そして最後のひとつは、あの號と同じ名前を持つ、一文字號。

 この真ゲッターロボだったものには、すでにコクピットという概念もない。

 彼らはゲッターロボと同化し、思念を使って会話していた。

 

 ――芽吹くのはずっと先の未来……機が熟すのが待ち遠しいぜ。

 

 ――ああ。その時こそ、俺たちは新たなる進化の時を迎える。

 

 その時だった。

 あることに気がついて、タイールが戸惑い慌てたような気配を漏らす。

 

 ――早すぎる。

 

 ――どうした、タイール。

 

 ――おかしい、こんなはずは……

 

 彼らのいる火星に近付いてくるものがあった。

 どこからともなく飛来してきた人型ロボット……

 それはカーン形態のゲッターアークだ。

 ゲッターカーンは岩と一体化し大型化した真ゲッターロボのもとへとやって来ると、その前で停止した。

 

 現れたゲッターカーンに反応して、巨岩が起きあがる。

 それはまだ進化の途上、半端な状態ではあったが……それでもゲッターカーンの数倍の大きさがあった。

 相対(あいたい)した2体のゲッターロボ。

 最初に口を開いたのは拓馬だった。

 

「約束を果たしに来たぜ」

 

 いったい何のことか。

 竜馬は聞き返す。

 

「約束?」

 

「ああ。別世界のアンタとな」

 

「別世界の俺ときたか。こいつは面白え」

 

 竜馬はイレギュラーな事態を楽しむように、にやりと笑みを浮かべた。

 ボロボロだったゲッターカーンは馬頭竜によって修復されており、万全の状態だ。

 両者は激しい闘気を噴き上げて睨み合う。

 やる気満々、今にも戦いを始めようという様相だ。

 しかし戦う理由がない。

 一文字號がアークチームに問う。

 

「おいおい、なんでそんなやる気になってんだ。

 俺たちに何か、気にいらねえことでもあるってのかよ」

 

「ある!」

 

 一文字號の言葉に対して拓馬は即答した。

 そして拓馬はビシッと指を突き出し、自らの父――流竜馬(ながれりょうま)に向けて言う。

 

「アンタはこの後、ゲッターエンペラーで人類を守ろうとしてんだろ!」

 

 確認する拓馬に、竜馬は答える。

 

「そうだが、なんだ」

 

「これから何千年もずっと、宇宙の果てまで行って、人類の敵がいなくなるまで!」

 

「ああ。そうなるな」

 

 この回答に拓馬は激怒する。

 

「大きなお世話だ! この馬鹿オヤジ!!」

 

「なんだと……?」

 

 拓馬の怒り、その理由をアークチームの仲間たちが代弁する。

 

「並行世界で俺たちは見た。

 世界の全てを一人で背負わされ、その矛盾によって潰された者を」

 

「一人で宇宙を守ろうとして300年も暴走してた野郎もいたな」

 

 セフィーロの柱や、クエスター。

 孤独を背負う者達の凄惨な姿は正視に耐えがたく、その先には悲壮な末路があった。

 それはここにいる流竜馬(ながれりょうま)も同じこと。

 竜馬はたった一人で人類の未来を背負おうとしている。

 その結果が、アークチームが未来で見た光景。

 自らの戦いを「聖戦」と称して人類以外の全種族を抹殺しようとするゲッター軍団と、それを庇護(ひご)するゲッターエンペラーだった。

 これらを総括した上で、拓馬は竜馬に言う。

 

「要するにだ。守ってやらなきゃならねえ、か弱い存在だと思われてんだろ。

 そんなに頼りねえか、俺たちは! 地球の人類は!」

 

 激情のままに父を(とが)める拓馬。

 その力強い糾弾(きゅうだん)を静かに受け止めて……竜馬は告げた。

 

「ああ、頼りねえな」

 

「……!」

 

 さらに竜馬は続ける。

 

「俺がいなけりゃ何回滅びてたか分からねえ。弱すぎるんだよ、お前らは」

 

 そう竜馬は放言した。

 それは事実であった。事実ではあったが……拓馬はあまりの憤慨に言葉すら出ない。

 そこへ横から獏が口をついた。

 

「滅びりゃいいじゃねえか、そんなら」

 

「なんだと!?」

 

 とんでもないことを平然と言い放った獏。

 これには竜馬も仰天する。

 しかし誰よりも先に反論したのは、同じアークチームの拓馬であった。

 

「バカ野郎! 滅ぼしてたまるかってんだ!」

 

 ここで一文字號が割って入り、アークチームに言う。

 

「お前たちはまだ見てないんだな。

 エンペラーがいなければ人類は滅びる。俺はそれを見た」

 

「そんなもん知るか!

 未来なんてのは、自分の手で作り出すもんだろうがよ!」

 

 即座に反論する拓馬。

 それにアークチームの仲間たちが続く、が……

 

「ま、どうにもならん事もあるだろうがな」

 

「まず戦う必要があるのか、そこから考えるべきだろう。

 少しくらいは頭を使え、お前たちも」

 

「なんだとコラ、カムイ!」

 

 ……と、アークチーム同士で言い合いが始まってしまった。

 その光景に竜馬も唖然(あぜん)とする。

 

「なんだお前ら……まるで言ってることがバラバラじゃねえか。

 そんなんでゲッターに乗れんのかよ」

 

 そこで突如、これまで沈黙を続けてきたメシア・タイールが口を開いた。

 

「たしかに……違った方が面白い……」

 

 意味深な言葉に、一文字號が聞き返す。

 

「どうしたタイール?」

 

「……以前から気にかかってはいました。

 このままエンペラーに人類の庇護者を任せていいものかと。

 私はそれも面白いと思っていたのですが……」

 

「何が気にかかるってんだ」

 

 一文字號に促され、タイールは答える。

 

「エンペラーが宇宙の生命を絶滅させれば人類は存続する……

 が、それでは進化は止まります。

 たとえば、過去の自分の記憶を受け継ぎ、同じ失敗を繰り返さないクローン人間がいるとして……

 それは“学習”の範囲に収まっており、“進化”しているとは言えません」

 

 まさしくそれは未来でアークチームが見た、武蔵の姿であった。

 未来の武蔵は無数に存在する人造人間であり、稼働中の武蔵が死亡すると、その失敗を活かした次の武蔵が起動する仕組みになっていた。

 

「また、ゲッターは単独でも自己進化を続けますが、新たな刺激や脅威がなければ限界突破(ブレイクスルー)構造転換(パラダイムシフト)は起きない。

 そんな半端な進化をしたエンペラーが、果たして宇宙の外にある本当の敵に太刀打ちできるのか……」

 

「宇宙の外?」

 

「本当の敵……? なんだそれは?」

 

 不意に出てきた語句にアークチームが疑問を浮かべ、尋ねる。

 それに対してタイールはただ一言だけ、答えた。

 

「時天空」

 

「時天空……?」

 

 アークチームには、その言葉の意味が分からない。

 だが竜馬や一文字號はその名を聞いて、神妙な顔を浮かべて(もく)する。

 そんな中で再びタイールが口を開いた。

 

「しかしそれはあまり問題ではないのです。

 私はそれでも楽しそうだと思っていますから。ですが……」

 

 そうしてタイールは、じっとゲッターカーンを……その中にいる獏を見据えて問う。

 

「あなたたちは本来、今日この時、この地へ来るはずではなかった。

 ……獏、未来は作れるのですね」

 

「ああ、そうだぜ兄貴」

 

 短い獏の答え。

 タイールは納得したように深く頷くと――

 巨岩となったゲッターロボの右肩。

 そこから小さな光が出てきた。

 いや、正確に言えばそれは、光に包まれたメシア・タイールであった。

 生身のまま火星の空を飛んだ彼は、ゲッターカーンの背後に回ると、今まで自分を乗せていたゲッターロボに向き直って言う。

 

「私はこちらにつきます」

 

「なに!? タイール、お前……!」

 

 まさかの離反に驚愕する竜馬。

 タイールが抜けたゲッターロボは、その大きさを3分の2ほどに減じていた。

 その場の全員が驚き、戸惑う中で、タイールは自らの行動の理由を告げる。

 

「ゲッターが見せてくれる未来を楽しむつもりでしたが……

 自分の手で変えられるというのなら、その方がきっと面白いですから」

 

 あまりにシンプルかつ無邪気な答えに、愕然として言葉もない竜馬。

 だが、それで終わらなかった。

 

「俺もあっちに着くぜ」

 

 その声と同時に、今度は左腕から先が物理的に分離する。

 分離した左腕は姿を変え……それは漆黒の真ゲッターロボとなった。

 竜馬を乗せたゲッターロボは再び体積を減らす。

 それはすでに、目の前のカーンとさして変わらぬ大きさになっていた。

 

「號……!」

 

 離れていった仲間の名を呼ぶ竜馬に、一文字號は言う。

 

「今までゲッターだけが地球を守ってきたか?

 違うだろ。世界中の皆の頑張りがあって、ここまで繋いできたんだ。

 だから俺は、地球の皆を信じたい」

 

 そう言う彼、一文字號の脳裏に浮かぶのは……チームの仲間だけではない。

 ステルバーのシュワルツ、ジョン。

 BB5のリンダ。

 グスタフH24のヒム。

 ロボスーンのボブとサム。

 その他にも大勢いた、世界各国の戦士たち。

 彼は世界中のスーパーロボットチームと共に戦い、様々な苦境を乗り越えてきた。

 

「アンタにもいるだろ?

 ゲッターチームや早乙女研究所の仲間だけじゃなく……背中を預けてきた奴らが」

 

 自分がこれまでしてきた戦いを思い出せ、と。

 一文字號は言う。

 だが、これに対して竜馬は……

 

「…………」

 

「……おい?」

 

「……いない」

 

 そう、言った。

 

 竜馬は思い出していた。

 過去の自分がしてきた戦いを。

 恐竜帝国。

 百鬼帝国。

 古代アトランティスの守護神。

 復活した百鬼帝国。

 アンドロメダ流国の属国からの尖兵。

 さらには、道場を開いて弟子を育ててみたりもした。

 

 だがゲッターチームと早乙女研究所の他には、戦いの中で誰かを頼りにしたことはない。

 どれだけ思い出そうとしても、誰かに背中を預けた記憶が、ただの一度もなかった。

 

「俺は……俺たちだけの力で戦ってきた。

 早乙女研究所とゲッターチームで……」

 

「竜馬さん、あんた……」

 

 一文字號はそれ以上、二の句をつげない。

 思いがけない事実に誰もが言葉を失い、息を()んだ。

 そうした彼らの沈黙を待っていたかのように、それは現れた。

 恐ろしい速度で地球から飛んでくる物体。

 それもやはりゲッターアークの数倍はある、巨大なゲッターロボであった。

 やって来たそれを見て、竜馬がその名を唱える。

 

「ゲッター……(セイント)ドラゴン!」

 

 それはかつて竜馬が未来世界で見た異形のゲッターロボ……の、前段階とも言える“成りかけ”だった。

 現れた聖ドラゴンが声を発する。

 

「どうした竜馬、代替わりは嫌か? だが、そう悪いもんじゃないぜ」

 

 その声は竜馬もよく知る男のもの。

 

「弁慶……!」

 

 弁慶の声は竜馬に向けて言う。

 

「いや……おれも悪い。おれのドラゴンが、お前の天に敵わなかったから……

 うん? これはまだ先の話か?

 まあいい、とにかくだ。

 親離れ子離れの時期が来たんじゃねえのか、って話だ」

 

「俺は……」

 

 その場にいる者たち全員が、竜馬の次の句を待つ。

 彼らの視線を受けて竜馬は……

 

「何なんだ、おい……何なんだてめえら……」

 

 口をついて出た声からは不満を隠しきれない。

 素晴らしいことが待っている。そのはずだった。

 だというのに、思いもしない展開に苛立ち、次第に彼の表情に迷いの色が浮かんでくる。

 

「楽しいケンカができると思ったのによ……くそっ。

 なんだよ。俺が……俺が間違ってるってのか……?」

 

 その時だった。

 ……声が、聞こえてきた。

 それは竜馬が乗る機体の外ではなく、中から。

 タイールと一文字號が抜けて、他に誰もいなくなったはずのゲッターロボの内部――

 2号機のコクピットから。

 

「どうしたリョウ、しょぼくれたツラしやがって」

 

「ハヤト……!?」

 

 竜馬は驚きに目を()く。

 このゲッターロボには、もはやコクピットなど存在しなかったはずなのに。

 いつの間にか2号機のコクピットが作られ、シートには隼人が座っていた。

 しかもその姿は、彼らがゲッターロボに乗り始めた……まだ若い頃の姿で。

 さらに続けて――

 

「ヤキが回ったな、この俺が1号機を代わってやろうか?」

 

「ムサシ! お前ら……!?」

 

 3号機には武蔵が。

 気付けば竜馬自身も、彼らと同様に若い頃の姿となって、コクピットのシートに収まっていた。

 

 何故?

 何が起きたのか?

 そんなことは、ここにいる誰も気にしなかった。

 

 分かっていることは、ひとつだけ。

 ここに集った初代ゲッターチームと、アークチーム、合わせて6人。

 その誰もが“やる気”であり、もう止められない、ということだ。

 武蔵が気合充分で大声を張り上げる。

 

「教えてやろうぜ、リョウ! 俺たちが最強ってことをよ!」

 

 そんな武蔵に聞こえるように、未来の武蔵を見てきた獏は言う。

 

「ワハハハ! 勝ったぞ拓馬、カムイ!

 向こうは3号機にお荷物を抱えてるぜ」

 

「なんだとぉ!?

 お荷物とは何だコラ、このクサレ坊主頭が!」

 

 始まる前から一触即発。

 対してカムイは静かに、しかし両肩には気力を(たぎ)らせて言う。

 

「負けるつもりはありませんよ、(じん)さん。俺はあなたを越える……!」

 

「そういえばお前には、丸くなったお優しい俺しか見せてなかったな……」

 

「……あれで?」

 

 聞き返すカムイに、隼人は口端を歪める。

 その笑みは冷徹で厳格な早乙女研究所所長の神隼人(じんはやと)とは全く異なる――悪魔じみた禍々しさを孕んだ、人格破綻者のそれだった。

 

「そうとも。見せてやるぜ、お前の知らん本当の俺を」

 

「望むところです、(じん)大佐……いや、神隼人(じんはやと)!」

 

 初めて目にする異様で異質な隼人にも、カムイは恐れることなく正面から見据えた。

 そして拓馬は、自らの父に向けて啖呵(たんか)を切る。

 

「オッサンたちの同窓会なんぞに負けるかよ!

 3人まとめて叩きのめしてやらあ!」

 

 まっすぐに、迷いなく向けられる気勢――

 竜馬は身を浸すようにして、それら両チームが交わす怒号混じりの掛け合いに聞き入っていた。

 

「へっ……どいつもこいつも、ピーチクパーチクと……」

 

 自然と竜馬の口元には笑みが浮かんでいた。

 竜馬はそれを鋭く引き締める。

 そして色々な思いを振り切ったように、勢いよく声を発した。

 

「やかましいぜ! その口、黙らせてやる!

 行くぞ、ハヤト! ムサシ!」

 

「おう!!」

 

 チームリーダーの掛け声に仲間が応える。

 これを受けて、拓馬もチームに号令をかける。

 

「やるぞ、カムイ! 獏!」

 

「おおっ!!」

 

 初代ゲッターチームとアークチームは、同時にオープンゲット。

 分離する6機のゲットマシン。

 それらは美しい流線状の軌道を描きながら、力強く加速し、火星の空に舞い上がる。

 そうして一度別れた魂たちは、また一つところに(つど)っていく。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 折り重なった刻は、いつしか(ほぐ)れ……

 それぞれに異なる理想を追って道を分かったとしても。

 しかし彼らは時を越えて、何度でも(めぐ)り合うだろう。

 

 そして熱く(たぎ)血潮(ちしお)のままに叫ぶのだ。

 

「チェンジ! ゲッターワン!!」 「チェンジ! ゲッターアーク!!」

 

 すべての世界に(とどろ)くほどの、その咆哮を。




【あとがき】
これにて完結です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
初代ゲッターチームとは違ったアークチーム3人の魅力を引き出せるよう、頑張りました。うまく描けていたらいいのですが。
それでは、またどこかでお会いできたら幸いです。もしよければ、作品への評価やご感想などいただけましたら嬉しいです。

↓以下、いつもの。

【知らなくてもいいけど知るともっと面白いかもしれない話】
・「時を越えて」はスパロボ旧作のオープニングテーマ。初出は『第3次スーパーロボット大戦』で、その後も『EX』『第4次』『第2次G』など多くのタイトルに使われてきた。

・漫画『ゲッターロボ號』のラストで真ゲッターロボは火星へと飛び立った。真ゲッターロボがその後どうなったのかは後の漫画原作では描かれていないが、アニメ版の最終話、火星で巨大な「ゲッター天」とアークが対峙し、ゲッター天から竜馬の声がしていたことから、真ゲッターはゲッター天に進化したのだと考えられる。

・『ゲッターロボ號』で火星に飛んだ真ゲッターロボは、1号機のパイロットが一文字號で、2号機がタイール。なので、あの竜馬が3号機に乗っている。なお隼人は2号機に乗る気だったがタイールに席を奪われた。

・『虚無戦史MIROKU』で美勒は「神以上、悪魔より強力な進化をうながすには、よりはげしい刺激・試練が必要」と述べている。また、『真説 魔獣戦線』の主人公・来留間慎一は、刺激を受けるために人間には肉体が必要だと語る。いずれの作品も、肉体を持たない精神生命体(神)に対抗するため、人間は肉体的刺激を受けつつ輪廻転生を繰り返して無限に進化していく……という世界観で作られている。

・「時天空」は『真説 魔獣戦線』に登場する、よくわからないとんでもなくやばい存在。詳細は不明だが宇宙の外側にある存在のようで、他の宇宙を喰らう宇宙である『虚無戦史』のラ=グースとは違って、時天空は宇宙であるとすら言われておらず、ラ=グースよりも上に位置する石川賢ワールド最上位の存在なのではないかと言われている。(ラ=グースやゲッターエンペラーは時天空を倒すために生み出された存在という説もある)

・漫画『ゲッターロボ號』でタイールは自分が辿る未来を知りながら「ワクワクしていた」と語る。ネタバレをされても楽しめるタイプなのか、あるいは彼が見る未来はダイジェストのようなものなのかもしれない。

・アニメ版『ゲッターロボアーク』では、原作漫画版には存在しない黒い真ゲッター、「真ゲッターロボ タラク」が登場する。パイロットは一文字號。

・漫画『真ゲッターロボ』の中で、流竜馬は実験中の事故で未来の地球に行ってしまう。そこでは人間はゲッターロボと融合しており、「“聖獣”ゲッター聖ドラゴン」と呼ばれる巨大なゲッターロボに支配されている。なお、『レイアース』作中でモコナは「聖獣」と呼ばれている。

・ゲッター聖ドラゴンの詳細は不明だが、『真ゲッターロボ』作中で弁慶の乗ったゲッタードラゴンが暴走し、早乙女研究所の地下で繭となり、それからずっと自己進化を続けることになる。このことから、おそらく弁慶が乗ったドラゴンが進化し続けた結果、ゲッター聖ドラゴンになったのではないかと想像できる。

【挿絵について】
使用している挿絵は、ほいみん氏(https://x.com/frosted_hoim_in)に描いて頂きました。
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