ただ一つのシャングリラ〜縛りゲーマー、一度きりの人生に挑まんとす〜   作:ナナシノ

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17:輝く水晶を求めて:再び、彼岸へ

 さっきまでの攻防から情報を纏めてみる。

 

 ・「タチカゼ」

 神速の抜刀術。構えから攻撃判定の発生までが1フレームかと言うほど速く、構えた時点で対処しなければもう間に合わない。斬撃は鉤爪の長さより明らかに判定が長い上、樹海窟の太い樹木を軽々と斬り裂く高威力。後述のセイテンタイセイ中はスーパーアーマー状態になるので、構えを潰して不発にさせる手段はもう使えない。

 当たれば命は無いので、絶対に当たらないこと。

 

 ・「ライショウ」

 鉤爪を天に掲げることで、ランダムな場所に黒雲が生成され10数発の落雷を見舞ってくる。発生位置がランダムな上最後あたりの数発は"彼岸の徒(ウェザリング・ジュニア)"が次の技に入ってくるので、そちらの対処も考慮した上で落雷を回避し、次に繋げやすい位置取りを整えなければならない。"彼岸の徒"の技の中では最も注意が必要な技であると言える。

 これも多分即死攻撃、当たるな。

 

 ・「カサイリュウ」

 鉤爪を地面に突き刺し、そこから炎の竜を召喚して辺り一帯を焼き尽くす範囲攻撃。先の二つと違って発生までに少し隙があるので、その間に距離を取れば回避は容易。竜そのものよりも樹海窟というエリアを火の海に変えてしまう二次被害の方がよっぽど厄介、適宜回復してHPを全損させないように気を配る必要がある。

 ハイフブキとはセット、避けてもまだ油断禁物。

 

 ・「ハイフブキ」

 先のカサイリュウとセットの技。旋回しつつ高度を上げた竜がそのまま対空し、地上へ無数の灰の雨を降らせてくる攻撃。どんな効果があるのかは当たってないので知らないが、まぁ碌なものであるはずもないし知らなくていいだろう。灰ということで吸い込んでも効果があるかも知れない、エリアを抜けたら反対を向くか風下に行くが吉。

 正直、この技はそこまでの脅威ではない。

 

 ・「ニュウドウグモ」

 左腕を振るモーションを起点に、言葉通り雲のような何かが現れて"彼岸の徒"の前面を薙ぎ払う。左から右へ流れていくタイプと、左右から正面でバツの字を描くように流れるタイプの2つを確認。どちらのタイプでも"彼岸の徒"の背後が安地のようなので、左手を振りかぶるモーションを見たらすぐに背後へ回り込むべし。

 どうやってダメージ与えてるんだろう、あれ……

 

 ・「オオシケ」

 掴みからの投げ技。速い、とにかく速い。タチカゼはまだどうにかなる範疇だが、この技を回避するのは速過ぎてまず不可能。他の技のように前提となるモーションが無く、無から突然やってくる上に投げまでがシームレスに行われるせいで、掴みから抜け出すことすらままならない。カウンター技のようなので近付き過ぎないよう注意。

 でも、背後からだと普通にやってくるんだよね。

 

 ・「テンキヨホウ」

 思いっ切り吠えたと思えば、超特大の衝撃波を物凄い速度でぶっ放してくる範囲攻撃。縦にも横にも広いので、発動した時点で余程遠く離れていた訳でもなければ回避は不可能。恐らくHPが一定以下の時にのみ行う大技という扱いなので、セイテンタイセイに移行した今はもうやってこないはずだが……油断せず警戒はしておくべきだろう。

 次来たら、地中への退避を試してみよう。

 

 ・「セイテンタイセイ」

 上述の技の中から、テンキヨホウを除いた全ての技をおよそ1分間連発する大技。"彼岸の徒"最大最期の攻撃と予想され、これを凌げば勝利か勝ち確の状態にできると思われる。リキャストタイム無しであらゆる技を撃ってくるので、とにかく「次」を見極めて動くことと、テンセイを迎え討てる用意をしておくことが重要になる。

 もしかしたら、まだ見ぬ技があるかも……

 

 ・「テンセイ」

 セイテンタイセイの締めに放つ、問答無用の破壊属性が付与された振り下ろし。タチカゼ以上の速さと発動時に下半身への金縛りがくるので、回避以外の方法で対処する必要がある。しかしパリィは刃に触れると武器を壊されるので不可能、鉤爪の側面に向けてスーパーアーマーを貫通するレベルの一撃を与えなければならない。

 次は確実に、仕留めてやる。

 

 ──こんなものか。

 

 最も危険なライショウ発動中の追撃にとにかく注意を払い、かつ保険としてパリングプロテクトかオーバーアクセルのどちらかは、いつでも使える状態にして置いておく。テンセイまでの約1分を凌げるのなら何だってやってやろう。

 そして最後のテンセイ、これをスキル無しで弾くのは私のステータスでは多分無理。バフスキルを最大限活用して攻撃スキルを的確に鉤爪の腹に当ててようやく、といったところか。テンセイが来るまでには、該当スキルは使用可能な状態にしておかないと流石に間に合わないな。

 

 必要なスキルは

 

 ・窮鼠猫噛(きゅうそねこをかむ)

 使用条件:残りHPが最大HPの30%以下

 敵のレベルが自分より高い程、攻撃がクリティカルになりやすくなる。私と"彼岸の徒"くらいのレベル差なら、普通ならクリティカルには到底ならないような部位・角度への攻撃も、ほぼ確実にクリティカルとして扱われるようになるだろう。

 

 ・死中に活:LVMAX

 使用条件:状態異常になっている 敵の合計レベルが味方の合計レベルより大きい

 使用後から90秒の間、発動者の全ステータスを1.1倍にする。レベルの条件は問題無し、状態異常に関しても、"毒震貴族"から受けた毒をずっと放置しているので問題無し。好きなタイミングでいつでも発動できる状態にある。

 

 ・鮮血の渇望(ワンツブラッド)

 使用条件:残りSTMが最大STMの50%以下

 使用後から30秒の間、発動者のSTRとDEXを1.4倍にする。その代わり、効果時間内に誰かにダメージを与えられなければ、その後60秒の間STRとDEXが0.4倍になる。発動時間がとても短いのでタイミングには気を使う。

 

 これらのバフスキルに加えて、部位破壊や怯みやすさに補正がかかる「解体術」と、実際に攻撃するスキル「稲叢斬り」。これら5つのスキルを以てテンセイを迎え撃つ。

 鉄槌は重くて遅い、鉄槍は間合いが近過ぎて本領を発揮し切れない、双刃は前のテンセイで既に破壊されている。今の私にとって、鉄刀とこのスキル達が最もテンセイ攻略に適している。やると決めたならあとは自分の腕と道具を信じるだけ。

 

「まずは、1分」

「ライショウ!!」

 

 最初に来たのはライショウ。技の選択はランダムなのだろうが、初手からライショウで来られるのが一番辛い。コイツは自分の技の利点をちゃんと分かった上で使っているのだろうか……

 降り注ぐランダムな落雷、次の攻撃に何が来ても回避できる位置に立つように避ける。自機狙いが混じっていたら物凄いクソ技になっていたが、流石にその辺は大丈夫そうだ。一発、二発、三発……移動方向に置き落雷が来ることにも注意すべし。

 

「次、何で来る……?」

「タチカゼ!!」

 

 次はタチカゼの高速連打。抜刀から納刀動作までが一瞬の内に完了する技だが、宣言から実際に判定が発生するまでは少しの間がある。この間に奴の左腕側に移動、鉤爪のリーチでは絶対に届かない場所に位置取ってタチカゼを空振りさせる。

 多少の誤差程度なら、"彼岸の徒"は踏み込みや身体の捻りで修正してくる。斬撃が伸びることで縦に範囲の広いタチカゼだが、居合というジャンルの都合なのか、振り切った刃を見せない側面への判定はとても狭い。そのため"彼岸の徒"左右の位置はタチカゼ中は安地となるのだ。

 

「タチカゼ、タチカゼ……タチ、カゼ!!」

「何度撃ってこようと……同じだッ!」

 

 タチカゼの始まりと終わりの僅かな隙に、安地へ移動して連撃を凌ぐ。当然"彼岸の徒"も対応して少しずつ安地は小さくなり、やがて位置取りで避け切れない一撃が当たる──そこで、発生の瞬間に合わせて「稲叢斬り」を当て攻撃を大きく逸らす。

 セイテンタイセイの発動中、"彼岸の徒"はスーパーアーマー状態になり、ちょっとやそっとの攻撃では怯まず攻撃のキャンセルは難しい。しかし元から脆い部分──多くの虫を無理やり圧縮して整形した関節は、スキルによる威力補正だけで十分動きを崩せる程度には脆い。

 

 狙いは抜刀術のキモ、その捻りだけで刃の抜き納めを行う手首。コイツに関しては鉤爪であり鞘は存在しない訳だが……モーションが同じなら対抗策は同じように取ることができる。

 手首に対しクリティカルを的中させ、動きを狂わせてタチカゼを明後日の方向へ撃たせる。軌道を無理やり変化させられた"彼岸の徒"の鉤爪は、真の狙いであった私ではなく、地面と燃え残った僅かな草木のみを薙ぐに留められた。

 

「タチカゼじゃあ、私は斬れんぞ」

「……ライショウ」

 

 私の言葉に反応した……訳では無いだろうが、タチカゼは終わりライショウが再開される。ランダム落雷がちょうど私の頭上に来たので、バックステップでそれを回避。間髪入れずに飛んできたカサイリュウ共々避けていくが、ランダム落雷の位置がほぼ"彼岸の徒"の正面というクソ乱数。

 カサイリュウから繋がるハイフブキを回避するのに一番簡単なのは、発動者自身が巻き添えにならない場所で発動する(と予想した)性質を活かして、"彼岸の徒"の正面に陣取ること。奴の正面は色々な技に対処しやすくなる好位置なので、できればキープしておきたいポイントなのだが……ライショウのせいでどうしてもそれが上手くいかない。

 

 ──おのれ、ランダム!

 

「……チッ、しゃーなしか!」

「ハイフブキ!!」

 

 そうこうしている内にカサイリュウは終わり、追撃のハイフブキが降り始めた。ランダム落雷が邪魔で前方には避けられないので、仕方ないが妥協して後方へ飛び退くように避ける。見た目は粉雪のようだがどう考えても碌な技じゃない、避けやすい技だし万が一にも避け損なってはならない。

 飛び退いた後は、ハイフブキの範囲に沿うようにして回り込みながら"彼岸の徒"に接近する。ライショウもそろそろ撃ち尽くした頃、流石にもう落雷の追加はやってこないはず。タチカゼでは私は斬れないとは言ったが、それはあくまで対処がしやすい近距離に限っての話。間合いが遠いとタイミングが取り辛くなるので手早く接近する。

 

「ライショウ!!」

「またかよ!」

 

 ──今度は良い乱数を引けるか……

 

「ライショウ!!」

「えっ」

 

 ──は……?

 

「ライショウ!!」

「三連……ッ!?」

 

 ──ちょ……ッ!

 

「ライショウ!!」

「多いわァ!」

 

 ──連打やめろ!

 

「タチカゼ!!」

「いきなり止めんなァ!」

 

 やっと落雷が降り止んだかと思えば、おかわりのライショウ四連打。ランダム故にターゲットに当たり辛い欠点を、落雷の数を増やすという単純でかつ効果的な方法で改善してきた。セイテンタイセイでリキャストタイムが消えるなら、そりゃあタチカゼ以外の技も連打できるようになるよなぁ……

 気を引き締めていかなければ。ここまでタチカゼ以外の連打を見てなかったからと、タチカゼ以外の技は連打できないと思い込んでしまっていた。途切れることなく続く落雷の攻勢を、温存していたオーバーアクセルで避けながらそんなことを考える。スキルの力と良い方に傾いた乱数のおかげで少し距離を離された程度で済んだのが幸いだ。

 

「ニュウドウグモ!!」

「それの安地は背後……ッ!?」

「タチカゼ!!」

「こんのッ……稲叢斬り!」

 

 ライショウの落雷を避けるために跳び回る私の着地を狩るように、"彼岸の徒"は左腕を巨大化させニュウドウグモで正面を薙ぎ払う。

 モーションが見えた瞬間、すぐに空中での二段ジャンプを可能とするスキル「スカイウォーカー」を発動して"彼岸の徒"の後方へ移動。奴の方向へと振り向いた瞬間、ニュウドウグモで左腕を振るった反動を利用して、タチカゼが抜き放たれようとしているのが見えてしまった。

 

 咄嗟に稲叢斬りで手首を叩き、軌道を逸らして直撃を回避するが……稲叢斬りのリキャストタイムは40秒。テンセイまであと10秒程度だというのにキモとなるスキルの一つがリキャストタイム待ちで使えなくなってしまった。

 迂闊な悪手であった。スカイウォーカーの着地から体勢を立て直したばかりで、他にタチカゼに対して打てるスキルが無かったとは言え……稲叢斬りはその名の通り、稲叢を薙ぐように刀を水平に高速で振り斬るスキル。横に攻撃を弾ければテンセイが掠る危険性すら排除できるので、なるべくこのスキルを使いたかったがもう仕方が無い。

 

 ──他に、バフ込みでテンセイを弾けるだけの威力があるスキルは……

 

 ……無いな。そもそも刀のスキルは数が少ない上に威力もしょっぱい割と不遇な武器。私が刀専門の職業やユニークを持っていないというのも、理由としてはあるのだろうが。とにかく今の私に稲叢斬りの代わりになるような刀スキルは無い。

 今からでも槍に持ち替えるべきか?グローイングピアスなら威力は十分、突き技なので当て難くはあるけど当てさえすれば弾け……ダメそう、テンセイの間合いで固定されるから、やはり槍のリーチでは近過ぎる。姿勢が歪んだ状態でスキルを発動しても大した威力はだせないし、それどころか不発する危険すらある。

 

「やっぱ、刀じゃないとダメそうだな……」

「セイテンタイセイ──ルテントタムケヲモッテ、シュウキョクトナス」

 

 ──来たか!

 

 毒状態は継続中、「死中に活」発動。

 

 HP39/200、残量30%以下により「窮鼠猫噛」発動。

 

 そして、「鮮血の渇望」及び「解体術」発動。

 

 私単独で用意できる最高の状態、テンセイ迎撃の用意はできる限り整った。稲叢斬りを使えないのが本当に惜しいが、ここまで来たらもう泣き言を宣う暇は無い。絶対に、凌ぎ切る。

 鉄刀を上段に構える。使えるスキルが無いのならできることは最も威力の出る振り下ろし、これで奴の鉤爪を叩き軌道を逸らす。片腕でしか振れないのが玉に瑕だが、ここはもう長年数少ない生身として頑張ってきてくれたこの左腕を信じよう。

 

「ワレ、リュウヲモタツ──」

「さぁ、来い……」

 

 緊張が走る。

 

 生きるか、死ぬか。

 

 残りHP的に、一度目のような直撃を回避したことでの生還はもう望めない。一応食い縛りで1だけ残して耐えられはするけども、その場合斬られた部位は破壊されるし毒で死ぬ。「ロンミン」が生き残る道は成功させる以外にはあり得ない──

 

属性付与(エンチャント)『力』(パワー)!」

「ヘルT!?」

「こんな良い場面を映さないなんて、配信者として有り得ないでしょ!足りない筋力はフォローしてあげるから、やっちゃいな!」

「……ありがとう、よ!」

 

 突如、力が漲ってきた。

 

 やったのはヘルパーT細胞だ。あのアマ先に行ったと見せかけて、ライショウやカサイリュウの影響を受けない位置からずっと観ていたらしい。でなければこうも的確にサポートできるものか、というかアクアリエはどうしたんだお前。

 何にせよ、ここに来て更なるバフの追加は非常にありがたいものである。本職の魔法使いによる強烈なバフは、一つのスキルにも優る劇的な強化を齎してくれる。使えるスキルが無い不安も片腕のみしか振るえない不安も全て、あいつが居残っていたおかげで解消できる……癪だが。本当に癪だが。

 

 ──ふう。

 

 肩を一瞬窄めてまた伸ばす。余計な力を抜いて自然に身体を動かせるようにする。

 リハビリの一環としてではあるが、リアルで武術を学ぶ中で剣術についても私は習っている。内容は初歩的なものばかりだけど、その分刀の振り方についてはそれなりに自信があるのだ。

 

 ヘルパーT細胞にも観られている。ここでミスってそのまま死ぬなんてダサい場面ではなく、最高の一太刀に対して、正面から打ち勝つカッコいい姿を見せてやろうではないか。

 

「テン──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────セイ!!」

 

 

 ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□

 

 

 折れた刃が宙を低く舞い、くるくると力無く回りながら地に堕ちる。

 決着。神代における最強の英雄を目指し進化を続けたクアッドビートル"彼岸の徒(ウェザリング・ジュニア)"と、かつて狂える「青」を相手に多くの命を守り切り小さな矜持を守り通してみせたプレイヤー「ロンミン」。

 

 かたや英雄の残滓を取り込み、長い戦いの果てに限りなく近い境地へ辿り着いた一太刀。

 かたや短いながら濃密な経験を取り込み、歴戦となった傭兵の鉄刀。

 

「凄い剣技だったよ、"彼岸の徒"。それでも──今回は、私の勝ちだ」

 

 二つの刃、撃ち勝ったのはロンミンであった。

 テンセイによって振り下ろされる"彼岸の徒"の鉤爪、その刃が自身に触れるまでのごく僅かな時間にロンミンは己の刃を通した。正中線を狙い振り下ろした刃──その側面に向けて、的確に己の攻撃を命中させてみせたのだ。

 

 真っ直ぐだった太刀筋は、強烈な横槍を食らったことで大きく逸れていく。本来の狙いだった正中線を外し、耳を外し、肩を外し──そしてそこにあるはずだった右腕を外し、余計なものを壊すことなく刃の通り道の地面だけを抉り取っていった。

 最期の一太刀を完全に凌がれた"彼岸の徒"にはもう、崩壊していく己の肉体を保持するだけの力もそうするだけの理由も無い。崩れゆく脚で折られた鉤爪の元へ向かい、拾い上げると、そのままロンミンの方を向いて──

 

「──ムネン」

 

 "彼岸の徒"は、辞世の言葉と己の生きてきた証をロンミンへ託して塵となって消えていった。

 

【モンスター不世出(エクゾーディナリー)、クリア!】

 

【討伐対象:『エンパイア・ビー・セクスタ"毒震貴族(ロンリービート)"』】

 

【エクゾーディナリーモンスターが撃破されました】

 

【『クアッドビートル"彼岸の徒"』、撃破!】

 

【称号『男一匹』を獲得しました】

 

【称号『いつの日か見た夢』を獲得しました】

 

【称号『兵が夢の痕』を獲得しました】

 

【不世出の奥義「独身貴族(ロンリービート)」を獲得しました】

 

「……はぁ」

 

 ぺたり。鉄刀を支えに地に膝を着き、ロンミンはありったけの想いを込めて息を吐く。

 

「はは……終わった、かぁ……」

「お疲れ様。最後の一撃、カッコよかったよ!」

 

 突然のエンカウントから始まった、水晶巣崖攻略に向けての長い長い前座。それがようやく終わった達成感はえも言われんものである。

 この後もまだまだやることはある──それは分かっているけれども。もう暫くはこの達成感に浸っていたい……そう思えるような戦いであった。




オリジナルのウェザエモン同様、晴天大征を天晴を攻略して突破するまで"彼岸の徒(ウェザリング・ジュニア)"は死なない。
尚、「セイテンタイセイ」が繰り返される程にその再現度は上昇していき、5巡目くらいからは完全に手が着けられなくなるレベルになる。
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