ただ一つのシャングリラ〜縛りゲーマー、一度きりの人生に挑まんとす〜 作:ナナシノ
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[ステータス]
PN:ロンミン
LV:99Extend
JOB:傭兵(片手剣)
1560000マーニ
HP:1000
MP:1
STM:355
STR:200
DEX:200
AGI:350
TEC:200
VIT:350(+150)
LUC:100
[スキル]
通常スキル
・撃炸貫廻
・トルネード・ピアス
・
・
・
・海割ノ太刀
・秘剣【一片舞】:LV.1
・秘剣【剛力】:LV.7
・秘剣【烈火】:LV.7
・秘剣【波斬】:LV.1
・秘剣【雷電】:LV.MAX
・秘剣【竜巻】:LV.MAX
・秘剣【月牙】:LV.1
・秘剣【受ケ流シノ構エ】:LV.1
・秘剣【反撃ノ構エ】:LV.1
・居合術【力】:LV.MAX
・居合術【技】:LV.1
・グランドクエイク
・ゲイルスイング
・アステールスマッシュ
・アバンスブレイカー
・タイタンブラスト
・インファイト:LV.1
・フォールスロー
・オプレッションキック:LV.1
・
・鋭結点睛
・破壊王:LV.MAX
・ブロークン・シェル
・アドレナリン・マックス:LV.1
・
・一寸蟲魂
・
・血戦主義
・月天讃歌:LV.1
・水渡り
・月光浴
・バックドラフト:LV.1
・
・ライオットアクセル
・リミットオーバー・アクセル
・ライジングアクセル
・フルスロットル:LV.1
・
・オーバードライブ:LV.1
・タクティカル・サイト
・
・フォーミュラ・ドリフト
・フリットフロート
・トライアルトラバース
・遮那王憑き
・ハイアーザントップ
・「
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[装備]
右:無し
左:傭兵の鉄刀『改十五』
頭:赤いバンダナ『改十五』(+30)
胴:旅人の服『改十五』(+45)
腰:旅人のズボン『改十五』(+45)
足:旅人の靴『改十五』(+30)
アクセサリー:無し(リュカオーンの刻傷)
アクセサリー:無し(リュカオーンの刻傷)
アクセサリー:無し(リュカオーンの刻傷)
アクセサリー:無し(リュカオーンの刻傷)
アクセサリー:無し(リュカオーンの刻傷)
[特殊状態]
・小さな祝福
・リュカオーンの刻傷
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「……行くか、『去栄の残骸遺道』」
ショッピングモールを出て、家に帰り軽く夕飯とシャワーを済ませる。準備を終えてからシャンフロを起動してログインし、蠍の素材を売った金で武器屋と
現在時刻は22時半。約束は『24時にイレベンタルで集合』なので、エリアを抜けて街に辿り着くまでの時間を考慮するなら、できれば1時間以内には攻略してやりたいところだ。ボスに使える
「……しっかし、ここまでのエリアとは随分と雰囲気が違うよなぁ」
ファンタジー的な色が強かった今までと違い、この去栄の残骸遺道はSFの領分にいる。出てくるモンスターは、ファンタジー的生物から様々な機能を搭載したゴーレムに代わり、エリアの地面を埋め尽くすように何かの残骸が敷かれている。そして頭上を見上げてみれば、打ち棄てられた超巨大な骨組みが橋を架けるように鎮座していた。
シャンフロに於いてかつての人類は、強大な科学力を持っていたもののそれでもこの世界での生存競争には勝てず滅びたらしいが。この骨組みは戦いに使われたものなのだろうか、それとも作りかけのまま放置されたものなのか……妄想が捗るけど、今はそんなことをしている余裕は無い。さっさとエリアボスを倒してイレベンタルに行くのだ。
「…………!!」
「…………!!」
「…………!!」
「…………!!」
「はいはい、邪魔邪魔!」
流石にレベル99になった私より、ここのゴーレム共のレベルが高いなんてことは無いはずだが。こいつらは刻傷の影響を受けることなく、平気で格上であろう私に襲い掛かってくる。プログラミングされた挙動に本能は無いということか。
とは言え、別にどれも強くもないし数も多い訳じゃないので倒すのは何も難しくない。若干硬い奴は素直な挙動しかできないし、面倒な挙動をする奴は装甲が薄く脆い。そして核を直接ぶち抜ける槍が物凄く刺さることもあり、どのゴーレムも【傭兵の鉄槍『改十五』】の一撃でだいたい沈んでいった。
──うぅ、集めたくなるようなドロップ……!
そしてこいつら、「■■の偶像」というシリーズのアイテムを共通してドロップする。
倒したゴーレムによって落とす像が違うし、同じゴーレムでも違う像を落とすこともある。所謂コレクト要素……こういうのは集められる限り集めたくなるタイプなのが私、しかし時間が無い中で蒐集している余裕は無い、後ろ髪を引かれるような思いで残骸遺道を駆け抜けていくのだった。
「して、ボスエリアに着いた訳だけど……」
ボスが何処にも居ない。見渡す限りの残骸が広がる他と変わらぬ光景があるだけで、ボスとして出てくるはずの『超巨大ゴーレム』の姿は何処にも確認できない……それはつまり、奴はプレイヤーが来てから初めて組み上がるということ。その考えを肯定するように残骸が震え浮かび上がった。
去栄の残骸遺道エリアボス、「オーバードレス・ゴーレム」は、残骸遺道に散らばった瓦礫が集まり重なってできた数十mクラスの巨大ゴーレム。核のある頭部を除いて、全ての部位が
──攻略サイト見たけど、凄い間抜けな死に方するんだよなぁこいつ……
有志によって発見されたある「裏技」により、今やこいつの格は貪食の大蛇未満と言われる有様。頭上に配置されたホイールを落とすことで、頭部にある核がその重みで潰れ一撃死してしまうのだ。
この撃破のお手軽さや、残骸を取り込む性質上エリアのレアアイテムを落としやすい(何をドロップするかはランダム)ということもあり、今は金欠プレイヤーの稼ぎや
「だったら私は40秒、で……」
──何か……デカくね……?
聞いた情報から想像した姿よりも、出来上がったオーバードレス・ゴーレムは更にデカかった。以前日本一(全長が)高いホテル『天変地異』に泊まったことがあるのだが、入口から首を思いっきりもたげても最上階が見えない圧倒的高さ……こいつにはあの時と同じ、いやそれ以上の高さがある。
確かあのホテルが全長360mとかだったから、それより高いこいつは400mは見ていいだろう。ユニークやレイドクラスならともかく、たかがエリアボス如きにこれは明らかに過剰だ。間違いなく特殊個体……エクゾーディナリーか、"
【エリアボス・エンカウント】
【『オーバードレス・ゴーレム"
【参加人数:1人】
【戦闘が開始されました】
「やっぱ、特殊個体か……」
星を望み、天を仰ぐバベルの塔。それが今回私の前に立ち塞がる壁となる。
クラウンスパイダーに
「ちょうど良い、初陣だぞ、「
こいつの攻略法はもう、姿を見ただけでだいたい想像はできる。奴の巨体を支える4本の脚と胴体を繋いでいる核をそれぞれ破壊し、身動き取れなくなった胴体の核を破壊するといったところか。
核らしきものは見えているが……何か凄いバチバチとスパークが迸ってる蒼白の玉みたいなやつ。下手に触ったらダメージを負うだろうし、ここはこいつの使い心地を確かめるに絶好の機会。真夜中なので月もしっかり出ている。「
「『
私を踏み潰すべく掲げられた右前脚に飛び乗り、トライアルトラバースで駆け抜けていく。ステータスが向上したことで動きが速いこと速いこと、足を登り切るまで10秒と掛からなかった。
「間近で見るとホントにバチバチだな。それじゃあこいつを食らってけ、「撃炸貫廻」!」
バンカード・ピアスより進化し、貫通力と多段ヒット性能が強化され、更にヒットの度に炸裂による追加ダメージを発生させる新スキル「撃炸貫廻」を推定核に向けてぶち込んでや……ろうとしたが。足場から
盾になったゴーレムは盛大に爆発したが、肝心の核にはしょっぱいダメージしか与えられなかった。しかも槍の穂先が触れた瞬間、スパークが肥大化しカウンターダメージを与えてきた。ダメージは80くらいしかないが、これは距離が近い程被ダメが増えるタイプの攻撃とみた。
「成る程ね。遠距離には肉壁、近距離には高火力のカウンターか。厄介なことしてくれるじゃん」
半端な距離での攻撃になってしまったが、むしろそのおかげで"仰星望台"の防御傾向を割り出すことができた。ついでに肉壁召喚の欠点も……待ってミサイル飛んできた!
気を取り直して。遠距離からの攻撃を守る小型ゴーレムの肉壁は「"仰星望台"を構成している瓦礫から作られている」ので、守りに使えば使うだけ装甲は薄くなるし攻撃に使える分も減っていく。そしてそれは、遠距離攻撃でも十分に核を破壊可能であるということを示しているのだ。
「ゲージ5消費、『
月光のレーザー、『撃滅の灼光』で右後脚の核を狙撃してやる。案の定肉壁が湧いて核の損傷を拒絶してきたが、湧いてきた分はきっちりスクラップにしてやることができていた。最低威力でこれならもっとゲージ消費量を増やしてやれば……
己の立つ右前脚の核破壊に集中しつつ、空いた隙に『撃滅の灼光』を別の脚へ差し込む。せっかくだし脚4本同時に壊してみようか?調整は面倒になるけど、支えを一度に全て失った本体が地面に叩きつけられた時のダメージは、きっとかなりのものになるはずだ。ならばやる価値はある。
「こいつの核は、それぞれが電気のラインのようなもので繋がってる……わざわざそんなところを見せてるってことはさぁ!核を破壊して繋がりが消えたら、弱体化するってことなんじゃないかい!?」
月光を浴びてムーンゲージを充填し、『撃滅の灼光』を右前脚以外の三つの脚へ撃ちまくる。私が立つ右前脚では、本体が仕掛けてくる銃の乱射やミサイルの雨霰を避けつつ、小型ゴーレムを潰して守りを薄くしていく無双ゲームが展開。着実に"仰星望台"の戦力を削ぎ来たるべき時に備える。
そしてその時が来たのは、小型ゴーレムを80体程串刺しにした後のことであった。全ての脚で肉壁の生産が滞るようになってきたのだ。それ即ち事を起こす絶好のチャンスなり──!
「完全に同時に仕掛けるとしたら……!」
危険だが移動を行う。脚4本の同時破壊を狙うならタイミングを測る必要があるが、それぞれの脚への距離が違う今はそのズレを直すことは難しい。なので移動する……私とそれぞれの脚との距離が均等になる地点、"仰星望台"本体の真下へ。
攻撃したらすぐ離脱、これができなければペシャンコにプレスされてしまう位置取り。ミスは一回だって許されないとは言え、もちろんミスなんてしてやるつもりは微塵も無い。さぁ、超特大粗大ゴミの解体ショーといこうじゃあないか。
「ゲージ消費25、『撃滅の灼光』ッ!」
私の身体を包むような淡い光が収束し、四つに分かれそれぞれの標的を穿ち抜く。満タンまで貯まっていたゲージを全て使い放たれたレーザーは、"仰星望台"の核を想定通りに破壊……そして私はその瞬間を見届けてから、フルスロットルとフォーミュラ・ドリフトですぐにその場を去った。
振り返ると見えるのは、支えを失った本体が地に堕ちて自重で下から潰れていう光景。何だか似たような光景をリアルで見た気がする……あぁあれだ中国のビル爆破解体。あの大きな建物が一瞬で平たくなる爽快感は見ててスッとするものがある。何かが壊れる瞬間ってのは美しいよね……いや、壊されるものが何かにもよるけどさ。
「バベルの塔が天に届くことは無い、ってね」
これにて撃破完了。イレベンタルへの通行許可とドロップアイテム取得のメッセージが表示され、私の勝利が確定した。二つ名持ちの個体が出てきた時は面食らったけど、核を壊せば死ぬっていう根本的なところが変わってなかったのが瞬殺の要因かな。
──アイテムは……メカメカしいのばっかり。
ドロップアイテムは破損した
どうやら徹夜も視野に入れる程、今回攻略する予定のエリアには力を入れてるようだし……さっさと辿り着いて合流してあげよう。手伝った後はご褒美に何を強請ろうかな……?そんな事を考えながら、イレベンタルまで走るのだった。
"
また、もう一つの攻略法として本体を上から掘り進めて内部の核を直接攻撃する方法がある。この方法だと登るまでは妨害が超絶苛烈になるが、登り切った後は「