ただ一つのシャングリラ〜縛りゲーマー、一度きりの人生に挑まんとす〜 作:ナナシノ
「今のステータスはどうなってるかな……っと」
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[ステータス]
PN:ロンミン
LV:81
JOB:歴戦兵
SUB:超人
16666450マーニ
HP:2000
MP:500
STM:340
STR:400
DEX:300
AGI:400
TEC:300
VIT:350(+4000)
LUC:220
[スキル]
通常スキル
・撃炸貫廻
・
・ライジングピアス
・一点突破
・
・
・剛剣『地衝斬』
・断撃『破城斬』
・エクサ・ケイオース
・ストロングスラッシュ:LV.1
・海割ノ太刀
・秘剣『一片舞』:LV.1
・秘剣『剛力』:LV.MAX
・秘剣『烈火』:LV.MAX
・秘剣『波斬』:LV.MAX
・秘剣『雷電』:LV.MAX
・秘剣『竜巻』:LV.MAX
・秘剣『月牙』:LV.MAX
・秘剣『受ケ流シノ構エ』:LV.1
・秘剣『反撃ノ構エ』:LV.MAX
・居合術『力』:LV.1
・居合術『技』:LV.1
・パワースタンプ
・パワースイング
・パワースマッシュ
・
・正射必中:LV.1
・
・鋭結点睛
・インファイト:LV.4
・フォールスロー
・オプレッションキック:LV.1
・破壊王:LV.MAX
・ブロークン・シェル
・アドレナリン・マックス:LV.5
・
・三寸蟲魂
・
・血戦主義
・水渡り
・月天讃歌:LV.7
・月光浴
・バックドラフト
・
・ライオットアクセル
・リミットオーバー・アクセル
・ライジングアクセル
・フルスロットル:LV.1
・
・オーバードライブ:LV.1
・タクティカル・サイト
・
・フォーミュラ・ドリフト
・フリットフロート
・グラビティゼロ
・トライアルトラバース
・遮那王憑き
・ハイアーザントップ
職業スキル
・傭兵歴程
フラッシュメモリー
・
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[装備]
右:無し
左:覇憧傑刀『無貌』
頭:ポイゾレータ・ハット(+800)
胴:ポイゾレータ・ドレス(+800)
腰:ポイゾレータ・フォールド(+800)
足:ポイゾレータ・ブーツ(+800)
アクセサリー:格納鍵インベントリア
アクセサリー:
アクセサリー:
アクセサリー:
[特殊状態]
・小さな祝福
・リュカオーンの刻傷
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レベルリセットで失ったスキルは、これでほぼ全て戻ってきたかな?中にはリセ前よりも進化してるのもあるし、あの時は無かったスキルが新しく増えたりもしている。
ステータスも、スタミナ以外は以前の完全上位互換にまで上がった。新たな
──にしても増えたな、スキル……
色々と増えたのは良いのだが、そのせいでスキル欄がかなりごちゃついてしまっている。連結可能なスキルは結構あるし、もう少しスキルレベルを上げたら連結に行こうかな。
そして今回の目的は、『無果落耀の古城骸』を突破して旧大陸最後の街『フィフティシア』まで辿り着くこと。ここを越えれば次は色んな新しいものが待つ新大陸だ、新大陸まで辿り着くのもまた面倒らしいけどまずは一つ一つやっていこう。
昨日まではエイドルトに居たが、「
あそこはモンスターのレベルも最後のエリアらしくしっかりと高く、且つリュカオーンなどの更に強力なモンスターが乱入してくることもあるという、プレイヤーへの殺意に満ちた場所らしい。とは言えこちらも準備はしっかりやっておいた、苦戦はあれど負けて死ぬようなことは流石に無いだろう。
「よし……行くか!」
……
…………
………………
「ブルルルルルゥ……ッ!!」
「そんな馬鹿の一つ覚えが通じるか!」
エリアに入場した途端に、来るわ来るわ大量のモンスターによるお出迎え。上空から一方的に攻撃を仕掛けてくるストーム・ワイバーンや、大岩を容易く砕く突進力を持つハードラッグ・ライノ。口や尻尾の先から火炎放射をしてくるナインテール・フラムス、他のエリアでも度々遭遇したヴォーパル・バニーの大鎚持ちなどなど。突入から15分程度しか経っていないにも関わらず、既に40体程のモンスターを倒す羽目になっていた。
刻傷の影響で、積極的に自分よりもレベルの高いモンスターが襲いに来るのは分かっていたが。それにしたってこの頻度と量は異常ではなかろうか。人が少なくて私にモンスターが集中してるとか、ヤバいのは今だけで時間が経ったら落ち着くとか、そういう理由が無いと碌に前に進めそうにもないな。
「この分だと、古城の方に行くのは止めといた方が良さそうだなぁ……」
今の地点からでも見える、エリアの名前の由来となっただろう崩れた城趾。あそこにも余裕があれば行ってみたかったが、この分だと進むだけでかなり時間を食うので難しそうだ。
以前にサンラクから情報を貰ったのだが、あの城の地下深くには『晴天流』のフラッシュメモリーを使用するための装置があるらしい。彼が通ったルート自体は閉ざされてもう使えないが、恐らくあるだろう正規ルートを探せばまだ行けるはずとのこと。せっかく来たのなら探してみたかったが……進行が優先だしまたの機会に持ち越そう。
──さっさと進まないと、ね……!
そうと決めれば、本腰を入れて進行速度を速めるべく
まずは、フィフティシアを「起晶転結」で行けるように登録してからで良い……頭では分かっていてもどうしても誘惑に抗えない。初志貫徹のためにもさっさと動くべきだし、そのために起動した封翔の撃鉄であるが……どうやらこのエリアは、私をここから出す気は無いらしい。
【モンスター
【討伐対象:ハードラッグ・ライノ"
【参加人数:1人】
【エクゾーディナリーモンスターとの戦闘が開始されました】
──エクゾーディナリーか……!
「ブルルルルルルルルゥ……ッ!!」
「まったく、急いでる時に限って!」
新たなエクゾーディナリーとの遭遇に、進もうとしていた脚を止めて戦闘に移る。ハードラッグ・ライノの通常種はここまでのモンスターの中に居た、突進しか能の無いワンパターンだがハマれば厄介といった感じのモンスターだったが。エクゾーディナリーになったことで、どう攻撃パターンやステータスなどが変わったか。それが問題だ。
"勇央邁進"は前脚で地面を空蹴りしながらこちらをジロリと睨み、そして力を溜めていく。来るのは当然かの種の十八番である突進だろうが……どう変わったのかを確かめるべく、敢えて受け止める態勢を取り受けて立つ。無貌を構えてスキル「受ケ流シノ構エ」を用意し、奴が走り出すその瞬間に合わせて発動できるように──
──来たッ!
やはり正面から来る、通常種のそれよりもだいぶ速い突進を刀でまず受け止め、そして刃を滑らせて勢いを明後日の方向へ逃がす。
こうすることで、スキルのアシストを受けて動きやすい姿勢を保ちつつ最小限のダメージで相手の攻撃を切り抜けることができる……はずなのだが。
「んな……ッ!?」
──何が……ッ!?
避けたはずの突進、しかしその姿に引っ張られるように私の身体は奴と共に移動し、大きくスリップダメージを受けながら大岩に激突。HPの3割程をこの一瞬で失う結果となってしまった。
いったい、何が起こったのか……しっかり突進は避けたはずだし、奴の姿は夜駆ける幻狼の魔眼でキッチリ捉えていた。透明化してる部位などはどこにも見当たらないし、辺りに新手が潜んでいるということも無いことは分かっているの、に……
「んん……?」
──ああ、そういうこと……?
脚を止めてよくよく観察してみると、奴の身体から水蒸気のように魔力がオーラとなって噴き出しているのが分かる。さっきの私はギリギリで避けたつもりでアレに絡め取られ、そのまま引き摺られることになったのだろう。
アレにやられるくらいなら、変に避けたりしようとせずそのまま受けるのが正解だったか。ならば今度はその通りにやってやろう……だがその前に引き摺られた分の仕返しをしてやる。そのためにまずは戦闘には役立たずの
「いくぜ……ぶち殺してやる」
武器を変更、蛇槍『金剛牙』へ。
そしてスキルを発動。大きく後ろへ退がるステップを繰り出す「バックドラフト」、助走距離を確保してさらに発動、速度を上げる「ライオットアクセル」「リミットオーバー・アクセル」「ライジングアクセル」、空気抵抗を軽減する「
「吹っ……飛べ!」
そして仕上げに「撃炸貫廻」、スキルで出せる最高速度の突きを不可視でお見舞いしてやる。
一点を突き抜ける風の如き一撃が、見失った私を探す"勇央邁進"の横っ腹を穿つ。芯を突いた一撃は"勇央邁進"の巨体を大きく吹き飛ばし、何度も跳ねながら地面を転げさせた……が。それだけでは致命傷には至らず、体勢を立て直した奴の反撃の突進が再び迫り来る。
──威力が上がる程、吹っ飛びにくくなるって話のはずなんだけどな……まだまだスキルの求める高威力には物足りないってか。まぁいいや。
「今度は逸らさん、真っ二つにしてやる!」
また無貌に武器を切り替え、"
ギリギリまで引きつける。刀を振り下ろすのは刃の中腹で斬れるくらいまで近付いてから、それまでは焦れずに待ち続ける。
「……」
待つ。
「…………」
待つ。
「………………ッ!?」
ここで……ッ!という完璧なタイミングで振り下ろした私の刀。しかしその刃は空を斬るだけで"勇央邁進"に届くことは無かった。何故なら──
「久しぶりだね、八千代。まさか君とシャンフロで出逢えるだなんて思わなかったよ」
「その名前……おめー、京極か」
──私が刀を振るその前に、横槍を入れた親戚によって"勇央邁進"の命は奪われていたからだ。
龍宮院京極……以前にプレイした『龍宮院富嶽全面協力!VR剣道教室・極』の監修者である龍宮院富嶽の孫にして、私の数いる親戚の一人。
住んでいる地域が違うし、やるゲームの趣味も違うからソリが合わずあまり関係は深くない相手。口振り的にもわざわざ私を探して来たという訳では無さそうだし、それに偶然出逢えたからって一緒に遊ぼうとなる程の仲でもない。
「違うよ。僕の名前は
だが、ここから奴がどう動くのかは予想が付く。PNの横に付いたドクロマークもその予想が正しいであろうという可能性を補強し、何より奴のその態度がそれを裏付けてくれる。
プレイヤーキラー……京極は見つけたついでに、私のことを殺そうとしているのだ。もちろん殺されてやるつもりなど毛頭無いが。
「──京・
「それを言うなら、私はロンミンだ!」
二振りの刀がぶつかり合う。モンスターのひしめく古城骸で、プレイヤーとプレイヤーによる意味の無い戦いの火蓋が斬って落とされた。
アナウンスはカットされたけど、「