その後、勇者の姿を見た者はいないの世界へ転生? 作:ミュウにゃん
Ep11 アーレイ・ハートマン
それから翌朝
イマ「さ、て、と……そろそろ出社しないと―――」
ダダダ!と廊下を走る音がする。
アステル「イマ!!!」
イマ「きゃ!……ビックリしたぁ。どうしたの?先に行ってたんじゃ……」
アステル「見て!拾ったっ!」
イマ「はぃ……?」
アステル「見て、ほら、見て!」
イマ「……いや、見てるけど」
アステル「かわいい!飼っていい?」
魔物の子供「……みゅぅ」
イマ「……、……はぁ」
イマ「アステル、どう見たってこの子、魔物でしょ?犬猫じゃあるまいし飼えるわけないじゃん」
アステル「え~~っ!で、でも、かわいいよ!?」
イマ「可愛いのは関係ないから。第一どこで拾ってきたのよ?」
アステル「寮を出たら……扉の前に、いた」
イマ「……。まぁ、それが本当のことだとして、無理なものは無理。返してらっしゃい」
アステル「しょ、しょんな~~っ!ううぅ、イマぁ~~!」
イマ「うく……っ。……う、うるうるしたってダメ……というか、街中にいたんなら、もう誰かの飼い……魔物かもしれないでしょ」
イマ「探してる人がいるかもしれないわ」
アステル「ううう……」
魔物の子供「みゅぅ」
その時、魔物の子供は時計を指して声を発した――――。
イマ「―――大変、遅刻しちゃう!ほら、アステル。いつまでもしょぼくれてないで……取り合えず、その子は受付さんに預けましょ。相談すればきっと飼い主を探してくれるわ」
アステル「わかったぁ」
イマ「……(さっきのは偶然……?ひょっとしてこの子、時計を理解してる?まさか、自ら有用性を示そうと……?)」
イマ「ひょっとしてこの子、アステルより賢いのかも」
アステル「それどゆ意味ぃ?!」
アステル「はぁ……。しゃーない。会社に向かうか……って、アレ……デュアンはどこ行った?」
イマ「デュアンなら、さっき……料理を作ってたよ」
アステル「あいつ……何時寝て、何時起きてるんだ?」
イマ「分からないわ……少なくても、私より早く起きてるわ」
アステル「下手すると、寝てないんじゃ……」
イマ「……」
アステル「やめよう」
イマ「ええ」
~~~~~~
デュアン「あれ?アステル、イマ……イマから出社か?」
イマ「ええ……」
アステル「ああ」
デュアン「ふむ……その子は?」
アステル「可愛いだろ~……イマは飼っちゃダメって言うんだ」
デュアン「ふむぅ……随分と毛繕いが良いな……(使い魔みたいな存在だぞ?動物と人間の変身能力って……やはり、線続きしてるのか?)」
アステル「どうした?」
デュアン「いや、飼われてるのなら……首輪が無い……それに、……まぁいいや」
イマ「え?」
デュアン「急がないと、遅刻するんだろう?
~~~~~~~
イマ「おはようございます」
受付「おはようございます!丁度良かった、実は――――……おや?後ろの子は?」
イマ「実はこの子、迷子みたいで」
デュアン「飼い主なんて……見つかるわけ無いじゃん」
受付「承知しました!こちらの方で保護させて頂いて飼い主さんを探してみますね」
イマ「はい。よろしくお願いします」
受付……と、それから、お三方にお会いしたいという方がいらっしゃっています」
イマ・アステル「……?」
デュアン「……」
イマ「私たちに……ですか?」
受付「はい。社長室でお待ちとのことです」
イマ「わかりました」
~~~~~~
コンコン・・・
ウィリアム「おはよう、三人とも」
アステル「――――っ!」
デュアン「…………」
俺は、アステルの前へ出て、左手で、アステルを身を隠す。
???「……」
イマ「おはようございます。……あのこちらの方は?」
ウィリアム「あぁ、この人は……」
デュアン「グランテール王国警察監視総監……アーレイ・ハートマン……俺とアステルの養父だ」
イマ「警察……」
アーレイ「貴様だな……?勇者アステルを騙る不埒者は」
アステル「べ、別に……騙ったりなんか……」
デュアン「アステルは"勇者"とも"ハートマンの性"なんて、これっぽっちも喋っちゃいない……」
アーレイ「デュアン……こんな偽物を庇うのか?」
アステル「……」
アーレイ「他に申し開きはないのか?」
アステル「……っ……オレは、ただ……」
イマ「アステル?」
デュアン「いい加減にしろよ……冤罪もいいところだ……アステルなんて名前……ありふれた名前だろ……」
ウィリアム「デュアンくん。先生、ですから彼は……」
アーレイ「ふん、まぁいい」
デュアン「……」
ウィリアム「実はね、アステル君。君の脱獄が少しばかり問題になっていて……」
イマ「問題?どういうことですか?誤認逮捕だったと社長も仰っていたはずです」
アーレイ「そんなことはどうでもいい。脱獄したこと、それ自体が問題なのだ。警察の沽券に関わる」
デュアン「警察に沽券?はっ……こいつはお笑い草にもならねぇな……脱獄される方が悪いんだ……アステルは悪くない。『アステルは悪くない悪くない』」
アステル「デュアン……」
アーレイ「我がグランテール王国は法治国家である。司法の元で秩序を築き人を生かすのだ――――」
イマ「感情なんて関係ないと?法律とは人の為にあるはずです。そんな言い方、まるで支配してるみたいじゃないですか」
アーレイ「……君はたしか魔族だったか。元来、この国の法は魔族の入国を認めていない―――ここにいるウィリアムとは表向き亡命という形で大目に見ているに過ぎないのだということを忘れて貰っては困る」
イマ「脅しですか」
デュアン「………………」
ぐつぐつと煮えたぎるこの感情は、怒り
イマ「友人を盾にされて保身にすがる程。落ちぶれてはいません」
アーレイ「随分と大口な口を叩くではないか」
デュアン「あんたの言葉に聞き飽きたよ……失望したよ、アーレイ。オレは今日、此の瞬間を以て、あんたとは絶縁だ……今後、アステルに……兄さんに手を出したら……、《
アーレイの心臓を握りつぶし、殺害をする。
ウィリアム「でゅ、デュアンくん!?」
イマ「警察官を殺したの?!」
デュアン「
アーレイ「っ!?」
デュアン「どうだ、一度死んだ気分は……お前は……もう少し、己の心眼で、視てみると良い……アステルは、兄さんだ……これ以上、偽物呼ばわりするって言うなら……警察の弱みをマスメディアに流すぞ」
アーレイ「弱み?そんなものは無い」」
デュアン「では、この動画を視てくれ」
オレが見せたのは、アステルが強姦に遭いそうな、胸糞悪い動画だ。
デュアン「コイツを全国で生中継すれば……警察の信頼は失墜する……それと、………今まで育ててくれて、ありがとう。これは、今まで育ててくれた、掛かった費用だ」
異空間収納から7500万コルンをアーレイに放り投げた
デュアン「さようなら……心の底から、貴方をガッカリしました……」
ウィリアム「ちょっと、ちょっと、三人とも!落ち着いて……ええっとだね、ハートマン氏が今日ここに来たのは、君たちにお願いしたいことがあったからなんだ」
デュアン「ふ~ん……」
イマ「お願い……、ですか」
ウィリアム「あぁ、その如何によって、今回の件は不問にすると約束してくれた。難しい話じゃないんだ。どうか、落ち着いて話を聞いて欲しい」
デュアン「それって……例の軽犯罪が起きてる……ブロンズファントム事件のことでしょうか?」
アーレイ「なぜ、デュアンが知っている」
デュアン「そんなもの噂やアルバイトの一環でやればすぐに情報なんて集まる……それにウォールポスト内で少しピリピリしてたからな」
イマ「軽犯罪?」
デュアン「ああ……暴行、窃盗、窃視、不法侵入などが挙げられている……」
イマ「警察はそんな小悪党も捕まえられないんですね」
アーレイ「……」
デュアン「実は、この事件……全部同一人物だって話を聞いている」
ウィリアム「そこまで情報が?」
デュアン「被害規模の統計を見ると、学院側に住んでる近隣住民が多いみたいだな」
ウィリアム「……っ」
アーレイ「確かに、デュアンの言う通りだ……しかし」
デュアン「犯罪に一貫性がないことだろ……オレもそれは思う……だが、アーレイ氏……」
イマ「ねぇ、一貫性なのに、どうして同一人物だって分かるの?」
デュアン「……おそらく、鑑識が魔力反応で酷似している人物でも見つけてるんだろ……例えば、教師か生徒……か」
ウィリアム「本当に何でも知ってるんだね……そう、その人物が"魔法学院"の助教授なんだ」
デュアン「ははぁ~……なるほど、警察は介入しにくいな……」
イマ「どういうこと?」
デュアン「あそこにいる人物は殆どが有力者の縁者に当る……つまりは、有力者達が邪魔をしてるんだ……」
イマ「なるほど……」
ウィリアム「そこで、アステル君、イマ君、デュアン君に白羽の矢が立った……という訳さ」
イマ「つまり、魔法学院の生徒に扮してその人物の動向を調査しろと言う事ですか」
ウィリアム「いや、話はもっと簡単なんだ……この"魔力探知機"を持ってその人物に近づくだけでいい……魔力探知機の測定値が一致すれば、その人物が容疑者ということになる」
デュアン「…………」
ウィリアム「但し―――探知機の有効範囲は半径7メートル。正確な計測の為には対象が一人になっていることが条件だ。例えば、講義の内容について質問したいことがある、といった具合で近づけばいい」
イマ「……なるほど」
アーレイ「他の目星を付けた被疑者は幾らかいる。所詮、その内の一人に過ぎないがな」
デュアン「(デコイだな……こりゃ)」
ウィリアム「先生……。……今回はあくまで調査と報告が君たちの役割だ……振る舞いにさえ気を付けていれば危険はないはずだから」
デュアン「そんなことになったら、転移魔法で逃げますよ」
イマ「……、……わかりました。そのお話お受けします」
ウィリアム「そうか、良かった……!潜入の段取りはイルゼ君に任せてある。彼女の話を良く聞いて行動してくれ――――以上だ」
イマ「はい。失礼します。さ、アステル、デュアン。行きましょう」
アステル「………」
デュアン「オレは、少し残る」
イマ「分かったわ……ホールで待ってる」
~~~~~~
アーレイ「……お前たちはアレが本当に勇者アステル当人だと言うのか」
ウィリアム「―――やはり、信じては頂けませんか?馬鹿げた話だ。口調も態度も、何もかも別人ではないか」
デュアン「こんな話を知っているか、アーレイ氏。性格は性別に引きずられることもあり得ると」
アーレイ「あんなものは錬金術と同じだ。到底、医術と呼べる代物ではない」
ウィリアム「ですが……!」
デュアン「それが、どっこい……肉体と精神は別だ……それにオレの"神眼"だけは誤魔化せない。魔力量は減っているが、肉体以外、DNA、魔力パターン、魔法の適正属性、魂までもが同じだ」
アーレイ「大洞穴での再調査時、お前たちが遭遇したという未知の魔法についても調べさせたが何の反応も探知できなかった。必ず痕跡は残る。幻でないのならあり得んことだ」
デュアン「……痕跡なら残ってるじゃないか」
アーレイ「何!?」
ウィリアム「!?」
デュアン「勇者アステルが願ったんじゃないか?」
ウィリアム「……何を?」
デュアン「……魔王を討伐したら必ず記憶が消えてしまう恐れ、実家にまた迷惑を掛けてしまう……畏怖……そして、アステル自身の心の余裕が無かった。そんな時に……願ってしまったんじゃないか?」
アーレイ「バカバカしい……」
デュアン「果たして、馬鹿にできるのだろうか?ルタの事件……あいつは、負の感情を爆発させ、魔物化に至った……」
ウィリアム「そうだったのか?!」
デュアン「より正確には、何者かが囁いたんじゃないか?まぁいいや……オレはアイツをアステル本人だと確信を持って言える……それを、否定するということは、お前はオレの兄……アステルを切り捨てたと見た……よって、オレはお前と養子縁組を切る……その金は、世話になった掛かった費用だ……次、仕事以外で顔を見せたり、アステルやイマを傷つけようなら……オレは、お前に地獄を見せる」
オレは魔力を少し開放させ、殺気を飛ばす
ウィリアム「……」
アーレイ「っ!?」
デュアン「さようなら……」
~~~~~~
イマ「デュアン……」
デュアン「盗み聞きとは、良くないことをする」
アステル「…………」
デュアン「はぁ~……」
イマ「デュアンとアステルは、あの人のことを知ってるのね」
アステル「………」
イマ「私には、話せない?」
アステル「……ごめん」
イマ「……」
デュアン「アイツの名前は、アーレイ・ハートマン……っ!?」
???「いや~!ダメダメ、待って!それ高いの~~~~っ!」
イマ「今のなに?」
デュアン「……」
神眼で見据えると、魔物の子供が暴れているようだ・・・
あっ、何かが割れた・・・・
???「きゃあああああ~~~!」
イマ「下で何かあったみたい!行ってみましょう!」
~~~~~~
受付「待って~~~~っ!」
イマ「た、大変っ!急いで掴まえなきゃっ」
デュアン「《
握りつぶさないように優しく、動きを止める
イマ「掴まえたっ!」
イマ「……ふぅ、まったく。やってくれたわね、おチビちゃん」
受付「助かりました~」
イマ「すみませんでした。私たちが連れてきたばかりに」
受付「いえ、そんな!……さっきまでは大人しい子だったんですよ?でも急に暴れ出しちゃって……それでそのぉ~、お片付けもありますし、しばらく連れ出して頂けると……」
イマ「そ、そう……ですよね」
受付「飼い主さんはこちらで探しておきますから、どうかお願いします!」
イマ「この子を連れて行くしかないわね。でも一旦、イルゼさんに相談してみましょう」
デュアン「そうだな」
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オリ主のヒロイン枠は誰の方が良い?
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誰でもいい
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アステル
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イマ
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ディザスター
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ハーレム(3人娘)