その後、勇者の姿を見た者はいないの世界へ転生?   作:ミュウにゃん

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第七話 絆
Ep37 脱出


  

 

  ディザスタ「アステル、デュアン!」

   デュアン「っく……」

オレも急いで、ディザスタ達の所へ行こうとしたが、急の降下と振動でオレは魔法陣からふっ飛ばされ、操舵室の壁に左肩甲骨と左腕を強打し、痛みで動けなくなってしまった。

魔法陣の維持が限界になり、皆は、そのまま何処かへ転移した。

 

~~~~~~~~~~~

オレは、治癒魔法を使用するが、謎スキルが発現し、警告をする。

『現在高濃度の魔力磁場を確認、中級魔法以上の魔法は使用できません』

   

   デュアン「(魔力磁場ってことは、制御が効かないってことか……なら!自己修復スキル『再成』で!)」

 

『自己修復術式マニュアルスタート。右肩甲骨骨折、左腕骨折を確認。自動修復――――完了』

 

よし、治癒完了っと

 

   アステル「…………っ……みんな」

   デュアン「そう悲観するな……アステル、オレが居るだろう?」

   アステル「う、うん……」

墜落して、オレ以外の全員の意識がブラックアウトした

 

~~~~~~~~~~~

 

《Side アステル》

 

そういえば前に、イマに犬を飼ってたって言ったことがあったっけ・・・

あの犬は何て名前だったかな・・・

名前、名前・・・

あれ?名前・・・あったっけ?

 

   男の子A「石を当てられたヤツが優勝な!」

     犬「わんわんっ!」

   男の子B「あははっ!ハズレ~!」

   男の子C「くそ!もう一回っ!」

     犬「きゃんっ!」

   男の子A「やるじゃん。オレも……っ!!」

     犬「わんわん……っ!」

  アステル「……」

あぁ、これはあの犬と出会った時の・・・

 

   男の子A「結構すばしっこいな。当たれっ!」

     犬「きゃんっ!」

   男の子A「よっしゃ!」

 

ヤメロよ!何やってんだ・・・・!

 

   アステル「……」

止めろよ、オレ!ぼーっと見てるんじゃ―――!

 

     犬「きゃんっ!」

   男の子B「のろくなってきたなぁ。これじゃ簡単に当たっちゃうぞ」

     犬「……っ」

  アステル「……」

   男の子C「なんだよ~。こんなんじゃ誰が優勝かわかんないじゃん」

     犬「……」

   ???「お前たち、命を大事にしようと習わなかったのか、クソガキ共」

 

  アステル「……っ」

    

デュアン・・・・?

 

   デュアン「お前たちを同じ目に遭わせてやりたいが、それでは両親が困ってしまう……なら、失せろっ!」

 

オレは、殺気を飛ばし、子供たちはそそくさと逃げていった・・・・

 

   デュアン「……《総魔完全治癒(エイ・シェアル)》」

デュアンが使った魔法に憧れを持ったんだ。デュアンは攻撃魔法も補助魔法も回復魔法も付与魔法も・・・ありとあらゆる魔法をオレよりも年下であんなに沢山行使できることを羨ましかったんだ。

 

オレなんかよりも凄い・・・

 

   デュアン「アステル兄さん……何で止めなかったの?」

   アステル「……だって」

   デュアン「……、まぁいい……その犬……ほっといたらまた、あの子供達に殺されてしまう……父上に相談するのはどうだ?」

 

   アステル「う、うん……」

 

そうだ、いつも隣にはデュアンが居た。

友達を作るのが苦手だった・・・

人と話すことが苦手だった・・・

 

デュアンが居たから、一人じゃなかった。

 

・・・オレが、女になってからも、デュアンはため息や愚痴を零すが、面倒を見てくれた。嬉しかった。

 

・・・・ウォールポストに就任してからも、デュアンは優しかった。

 

・・・・警察に捕まった時に、監獄のおっさんに強姦されそうになった時に、助けてくれた。すごく嬉しかった

 

デュアンは、オレのこと妹みたいに扱ってるけど、オレ自身は、だんだん、デュアンの事が・・・

 

そして、オレの父がオレのことを偽物呼ばわりされたことには、流石に堪えた。辛かった。だけど、デュアンは・・・

 

・・・・デュアンは元男である、オレなんか好かれるの困ると思う・・・。だから・・・

 

・・・オレのこの"思い"は、封印だ

 

~~~~~~~~

 

《Side デュアン》

 

  デュアン「しかし、困ったな事になった……二人共……意識が飛んじまってる……」

 

衝撃であちこち燃えて・・・げっ!ヤバい・・・S2機関を積んでる機体だ・・・ってか、ハリーのヤツ、S2機関に魔力を通してなかったのか。まずいぞ、あれが炎に包まれてるなら・・・と思った瞬間、オレのスマホから激しいバイブ音と共にピーピーと警告音が鳴り始めた。

 

 『S2機関が規定の温度に達しました。現在のS2機関の温度は18300℃。臨界点突破しました。爆発まで残り30分45秒88です』

 

   デュアン「(二人を抱えるなんて無理だ……しかも、魔法を使うにしても、爪痕が酷すぎる・・・どうする?)」

 

 

   アステル「……っ……」

   デュアン「アステル、大丈夫か?」

オレは、アステルに駆け寄った・・・

 

   アステル「……っ!うう……っ……!っ、ここは?」

   デュアン「おはよう、アステル。此処は飛行船の操舵室だ」

   アステル「デュアン!?」

   デュアン「悪いな……魔法で治癒させたいが……魔力濃度が高すぎて、コントロールが出来ない……つまり、お手上げさ」

 

   アステル「……そうか……っ!お、おい!しっかりしろ!」

   アーレイ「……くぅ……」

   アステル「……良かった。生きてる」

   デュアン「応急処置はしたが、このままだと……出血多量で死ぬ……おまけにS2機関が保管されてあろう場所に炎が回って……後27分48秒後に俺らは確実に死ぬ」

   

   アステル「っ!」

   デュアン「アステル……お前を否定した父親をどうするつもりだ?」

 

   アステル「助ける……って、うわああっ!」

ゴゴゴッと音ともにバランスを崩すアステル

 

   デュアン「こりゃ、ヤバいな……」

   アステル「くうぅぅ……っ!!いてて……」

   デュアン「船が傾いている……時間がない、急ぐぞ……アステル」

 

   アステル「ああ!」

   デュアン「……」

アステルは、アーレイを背負う。

 

   アステル「うぐぅぅ……!重、い……っ!!」

   デュアン「脱出までオレが何とかしてやる……」

   アステル「分かった……そうだ、デュアン。転移魔法は使えないか?」

  

   デュアン「無理だ、プレデターの残滓が強すぎて……高濃度の魔力磁場が発生している……魔力制御が出来ない状態だ……オレは万能じゃない」

 

   アステル「そうか、分かった。……きっと、皆が探してくれている……脱出するんだ、何がなんでも……!」

 

   デュアン「ああ、今は脱出が優先だ」

 

~~~~~~~~

 

   アステル「あちこち燃えている……。船体がバラバラになってないだけまだマシか……」

 

突如、オレに嫌な悪寒がする。

 

   デュアン「アステル、走って逃げろ!」

   アステル「えぇ!?」

 

オレは左腰に収納している赤紫色の剣を引き抜き、虚空に向かって振りかざすと、現れたプレデターの爪がぶつかり、金属音が鳴り響き、交戦をする。

 

   デュアン「っく……早く行け!」

   アステル「後でちゃんと来いよ!」

   デュアン「ああ!」

アステルはオレを置いていく。

 

   『*********』

な、え?この魔法は・・・第四階梯闇術『ブラスト』だと?

 

   デュアン「個体名……転生者の闇?」

このプレデターは、転生者なのか?ヤバい、さっさとケリを付けないと

 

放たれたブラストは、船体を一気に燃え広がる

 

   デュアン「……」

オレは胸ポケットから「セラフィム・バハムートラグーン」を取り出し、5連発の魔素と龍脈を使った魔法とは言えない技能でプレデターに光属性弾頭型エネルギー収束分解魔法を放つ。

 

プレデターは叫びもせずに、そのまま消滅するが・・・オレは転生(シリカ)を使い、彼の来世を送り届ける。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

   デュアン「アステル!」

   アステル「デュアン、無事で良かったよ」

   デュアン「ああ……それより急ぐぞ!」

   アステル「ああ……」

と思った矢先に水が流れてきている・・・

 

   デュアン「……!」」

   アステル「火責めの次は水責めかよ!?ふざけんな……!」

   デュアン「……」

プレデターの気配が強くなってる・・・

 

   アステル「――!また……!!―――どんどん水が上がってくる!くそぉっ!」

 

   アーレイ「……何を、している……」

   アステル「気が付いたのか!?」

   アーレイ「私を置いていけ……貴様ら、二人なら……」

   アステル「は!お断りだね」

   デュアン「……」

   アーレイ「何を、馬鹿な……。貴様に私を助ける理由など……」

 

   アステル「うるせぇよ……っ!人を助ける理由に論理的な思考は存在しねえだろ。それに動けないなら、ジッとしててくれ……!」

 

   アーレイ「……」

   デュアン「アーレイ・ハートマン……お前は、アステルを見ようとせずに否定した貴様が今、アステルが必死に助けようとしている……お前は、まだ……アステルは偽物扱いするのか?」

 

   アーレイ「……」

   

脱出エリアの階段に着いたが――――

 

   アステル「そんな……、脱出エリアまで……どうする。泳ぐか?息は続くのか?」

 

   デュアン「焦りは最大のトラップだ……」

   アステル「どうすりゃ!?」

   アーレイ「貨物……搬入口だ……」

   アステル「……っ!」

 

『《高濃度の魔力が一定を超えました。スキル『魔素分解』を習得しました。パッシブとして、発動しますか?》』

 

『魔素分解』?

 

《高濃度汚染され、魔力濃度が高い場合、自動で浄化します。現在の魔素濃度は240pm/smです》

 

Pm・・・プレデターの魔素?それにSm・・・秒数で240の魔素が増えるのか?

 

『《正解です》』

 

    アーレイ「あそこの開閉は別電源で……動いている……」

   デュアン「つまり、コンテナの中に入って……搬入口から脱出すれば……いいんだな?」

 

    アステル「搬入口……確かこのすぐ先だったはず!頼むからもう少し頑張ってくれよ!」

 

~~~~~~~~~~

 

   アステル「開閉レバー……、これだ……!頼む……、動いてくれ!」

 

開閉扉が開く。

 

   デュアン「……」

   アステル「よし……!」

アステルは、一つのコンテナを見つける。

 

   アステル「よし!いいぞ、十分使えそうだ!」

 

ドゴーンッ!と音ともに隔壁が大爆発

 

『S2機関臨界点まで、残り15分45秒21』

 

   アステル「プレデター!?このままじゃ……」

   デュアン「……オレは腰の剣を滞納している、もう一つのCADのシルバ・ホーンの5段上で、オレが使っている隠蔽して使っている「バハムートラグーン」並の性能を持つ、CADを構えた

 

   アステル「デュアン!早く」

   デュアン「深化雲散魔素霧散(ディープ・ミストディスパージョン)

 

オレはCADから放つ魔法でここら一体の魔力磁場を完全に吹き飛ばした

 

   デュアン「……《呪詛解滅(ペネリスク)》」

オレが放った魔法で、プレデターは粉々に砕け散って消滅した。

 

   アステル「急げ、デュアン!」

   デュアン「ああ……」

オレは、アステルとアーレイと一緒にコンテナに入り、そのままダムの水に流される。

 

~~~~~~~~

 

   デュアン「《水中活動(ココ)》」

   アステル「その魔法は?」

   デュアン「水圧や水中から守る魔法だ……水中活動も可能だ……ただ、オレの現在の魔力制御からすれば……1時間で切れる……1時間以内になんとか陸地に付けばいいが……っゴホゴホ」

 

   アステル「デュアン!」

   デュアン「悪い……頭が痛い……少し休ませてくれ」

   アステル「ったく……わーったよ、着いたら起こすよ」

   デュアン「頼んだ……」

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

オリ主のヒロイン枠は誰の方が良い?

  • 誰でもいい
  • アステル
  • イマ
  • ディザスター
  • ハーレム(3人娘)
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