バカでアホな先生が紡ぐ叙事詩(題名は途中で変わる可能性しかありません) 作:赤牛50
朝だって思って起きたと思ったら寝坊していたなんてよくあります。
俗に言う「夢の中では起きたのに」ですね。これってやっぱり妖怪のせい?
冗談はさておきワタクシ意外と夢から小説のインスピレーションを貰うんです。まぁこの御噺は普通に二次創作漁ってる時に思いついたんですけれど。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたけれどもようやく始まります。おそらく2回目ですが、この世界の先生がかなり苦しみますので御覚悟を。
それはきっと幸せだった時間の記憶。
失った時初めて気付くありふれた思い出。
傷だらけのブリキ缶に入ったタイムカプセルのように。
そう。これは多分神様がくれたチャンスだったんだ。
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「…、…よ、…ぃ、」
ごめんな、◾️◾️◾️、あれ?◾️◾️だっけ。
もうどうでもいいや。
『そんなだから、後悔しかしないんだろ』
うるさいな。
『いい加減大人になれよ』
わかってるよ。
俺だってやりたくてやってるわけじゃ………
あれ、何か頑張ってたはず。思い出せない。
『そんなんだから爺さんって言われるんだぞ。』
うるせぇわい
『早く起きろよじゃないと遊べないだろ。』
わかったよ、起きるよ。
ん?なんかおかしいか?まぁいいか。
『どうせ今回も覚えていられないだろうからいいさ。』
『待ってくれてる奴がいるんだからさっさと行けよな。馬鹿野郎』
●
「んぅぐ、ハッ!!今何時だ?」
起きる、時計を見る、これが当たり前になった。時間の確認、これ大事。時計が示す時間は午前0時半、まぁ真っ暗だから確認する意味も無かっただろうけど。明日、というかもう今日か、試験があるから早めに寝たんだが、変な夢のせいで目が覚めてしまった。まぁもっかい寝るのに苦労はしないだろうけど。
「んぁ?」
なんだから頬が冷たい。
「夢見て泣いたんか俺、いつ振りだよ。」
夢なんてあんまり見ないし、見た夢は朝起きた時涙をこぼしていた時以外のは大概覚えている。つってもなぜか10回くらいしか見た事無いんだけどね。
「まぁ、ええか。てか雨なんて降ってたっけ、明日まで快晴って予報で言ってたのにな。」
予報なんてすぐ変わるから別にいいんだけど。
「おやすみ」
虚空に呟くがこれは家族と暮らしてた時の癖みたいなもんだ。
目を閉じる。
そして俺は意外とすぐ意識を闇の中に手放した。
●
どこかの屋上、大人の男性と少女が佇んでいた。
「ねぇ、先生」
「どうした?」
急に話しかけられた、先生と呼ばれた大人は少し動揺を見せ答える。
その動揺に気付かない少女がさらに問いかける。
「なんで先生はタバコなんて吸うの?」
「うーーん、なんでかな。」
少し苦笑しながら答える。
どう言葉を紡ぐか悩んでいると少女は
「ん、健康に悪い、やめるべき」
と至極当たり前のことを言って来る。
少し悩んで話し始める。
「ストレス発散なのかな、んーーー……違うなぁ。多分これは煙を吸って吐いてってして自分がここにいるってことを誰かに、世界に、知って欲しいからかもしれない。一人じゃ無いって思いたいただの独り善がりでしか無いのかもしれないね。」
「先生が難しそうなこと言う時は大体何も考えてない。」
「酷いなぁ。先生泣いちゃいそう。」
「ん、安心して。嘘だから。」
そして少女は当たり前であることのように話し始める。
「私が先生の横にいる限り私が先生の存在を証明出来るから。そのタバコの匂いも、タバコの匂いと混ざって線香みたいな匂いになる、少しセンスの悪い香水の匂いも、少し不器用なとこも、泣きたくなるくらいの優しさも。全部私は知ってるから。」
「やっぱりちょっと酷いよなぁ。所々から揶揄ってるような言葉が聞こえて来るけど」
「でも、ありがとう。」
少女は続ける。
「だから!私は先生のことが」
「----------」
返事は聞こえないまま二人は闇へ溶けていく。
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「…夢……」
砂だらけの廃屋の中で女性が目覚める。
「先生………私、大人になったよ。だからさあの時の答え聞かせてよ………頼むよ、起きてよ、先生」
どこか悲しそうに、諦めたように、彼女は虚空に言葉を吐露する。
見つめる先はベットに横たわる大人。いや、正確には動かなくなって久しい骸とでも云うか。
しばらく彼女はそこに居た。五時間ほど経っただろうか。少し目を腫らした彼女は歩き出す。
「ごめんね、先生、後少しだから。もう少し待っててね。」
彼女が居なくなった後、そこにはに撃たれたと思しき跡とおそらく何度も落とし首割れた画面のタブレットと先生と呼ばれた大人の骸だけが残った。
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我々は望む七つの嘆きを。
我々は覚えているジェリコの古則を。
次回の更新は日曜か月曜を予定しております。
ゲームのプロローグから始まると思いますのでどうかよろしくお願いします。