バカでアホな先生が紡ぐ叙事詩(題名は途中で変わる可能性しかありません)   作:赤牛50

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三ヶ月ほど更新なくてすいません。
筆が乗りませんでした。
これから週に一本くらいでやってくつもりなのでお願いします。


ただ転んだだけ。

「ユウカとチナツは全方位を警戒しながらポイントA-12へ、スズミのフラッシュバン着弾、炸裂後制圧射撃」

「スズミはユウカ、チナツがポイント到達後フラッシュバン3個投擲、その後は自己の判断に任せる。」

「ハスミは二人のカバー。できるならスナイプで、数を減らしてもらえると尚良し。」

「報告があったらすぐ教えてくれ。」

『『『『了解』』』』

「それじゃ各自行動開始。」

 

なんだか済し崩し的にIGLになってしもたけど、とりま今はこんな感じで大丈夫でしょう。報告があったらできる範囲で展開を変えるつもりでいるけど。

 

 

やばいかなって思ったけど銃弾喰らって痛いって言うだけの人達が弱い訳ないんだよね。

戦車もハスミさんのAP弾で装甲ぶち抜いたら爆発しちゃったもん。こんな世界だもん俺よりミリタリー詳しいよね。戦車のエンジンの場所とか覚えてないもん。

まぁ、シャーレの部室?ってとこまでは行ける様になったし、みんなもそこで待ってるって言ってたけど確かユウカがこっち向かってるって言ってたっけ?

 

「あっ!先生!大丈夫でしたか?」

「大丈夫だったよーみんなが強かったから、指示するだけに専念できたし。と云うか、強すぎてする事なかったけどね。」

「いえ、先生の指揮のおかげです。それにいつもより戦いやすかったですし。」

「ただIGLしてただけなんだけどね。」

「やっぱり大人の先生の力ってすごいです!」

 

んーそう云うもんなんかねぇ。でも大人だからなんでも誰でも信用するのはダメだよユウカさん?平気で子供を騙す奴なんて平気でいるからね。まぁ言わないけど。

 

「じゃあシャーレの部室とやらに行こうか。」

「そうですね、他の方も待ってますし。主犯のワカモもまだ見つかっていないので。」

 

厄災の狐、そして七囚人の一人、狐坂ワカモ

無差別かつ大規模な破壊行為を行うことからその二つ名がついたと。

やっぱりこの世界、こわ。

 

 

少し歩き続けてマップ的にシャーレの近くに来たんだけど。爆撃でもされたんかってくらい酷い有様だった。

「この辺りは瓦礫が多いので気をつけてくださいね。先生。」

「ん、おかのした。」

 

ーガララッー

 

瓦礫の崩れる音がした。なんとなく音のした方を見てみると。

 

「さっきはよくもやってくれたな!!」

「なっ!残党!?まだ残ってたの、どんだけしつこいのよ!!」

 

銃口が俺を向いている、そらそうだよ、一番弱そうなのは俺だし。一目見れば"違う"って分かるから人質に取ろうとするのは当然。

でもいきなし向けられるとびびるじゃん。後退りするのもしょうがないでしょ。

ユウカがなんか叫んでる。

あれ?前に空が見える。

そうか、転んだんだ。そりゃこんなにたくさん障害物転がってたら躓くさ。

 

 

走馬灯かな?昔の経験から今の状況を打破するキッカケを見つけるために自分も忘れているだろう記憶を見せてくれるってのは良く聞くけど、本当のところはよくわからん。死ぬのがわかってるから最後に記憶に縋るって方がまだ分かるよ。それに今こんなの見てるって事は今までの事、知らん場所に呼び出されて、先生とやらになってシャーレに向かって、その道中で敵を撃退した。それが全部夢じゃなくて現実に起きたって事。まぁそれは良い。なんかそうなんじゃないかって薄々思ってた。

でもさっきのが現実に起きたって事ならこの光景は何なんだ?

行ったことのない、見たことのない様な店の中で俺は窓際に座っていた。アクセルの踏み間違えか、それとも天文学的数値で起きた無差別テロとか。理由はわから無いが車が俺の座っていた席に突っ込んで来た。そして現在記憶の中の俺は死にそうになっている。

でも、俺はこんなのは知らない。死にかけた事は子供の頃自転車で車道を横断した時、周りを見ないで飛び出したせいで車に轢かれかけた。まぁその時はまだガキだったんだよ。

そこでふと自分に目を向けると、倒れ伏す俺の横に透き通った様な青空みたいな色した髪の女性が屈んでいた。

 

「……なら……………さい。…………所で………先生をしてもらいます。…………それがあなたの命を助ける条件です。」

 

所々聞こえないのは多分最後しかちゃんと聞いてないからだな。俺のことだ記憶がなくても大体わかる。

でもこれだけか。何のためにこんなのを見せたんだ?

 

「お久しぶりです。先生。」

 

誰だ?俺にか?

 

「多分私のことはもう覚えていないでしょうけど、それでも聞いてください。」

 

さっき俺の横にいた女性だ。顔は見えない。何でだ?この距離なら否が応でも見えるはずなのに。

 

「先生はこれから少しずつ思い出して行くはずです。そして前に話した様に大切なのは選択です。時には悲しい事も辛い事もあると思います。ですがあなたになら……乗り越えられるはずです。」

 

何だ?話の流れがわからない。どっかで似た様なことを聞いたことがある様な。それにこの声も。

 

「もう、時間ですね。付き合ってくださってありがとうございました、先生。」

 

もう終わり!?まだ理解も納得も何にも出来てないのに?おぉいちょっと待ってくれよ。

 

「今の私ではここまでが限界です。私がこんな事を云うのは烏滸がましいとは思いますが、先生、どうかよろしくお願いします。」

 

世界が崩れて行く。お前はもう出て行け、ってか。見たくてみてるわけじゃ無いんだからキリのいいとこまで見せろよ。せめてもの誠意とか見せてくれよ。

 

ダメか。起きるの嫌だなぁ。

 

 

「いっづぁーー」

「大丈夫ですか!?先生!」

「大丈夫。このくらいは慣れてる。まだ殴られる方が痛いし。所であの不良はどした?」

 

流石に敵対してるやつがいる状態でこんな悠長なことしてる暇はないし。

 

「それなら先ほど制圧しました。」

「じゃあ俺はどのくらい気絶してたんだ?」

「制圧が大体15秒程度で終わらせてそのあとすぐ飛んで来たので約20秒前後だと思います」

「了解ありがとう。特に体に変なとこも無いからシャーレに向かおうか。」

 

歩き始める。後頭部と腰が痛い、だけどこれで分かった。この状況は夢じゃ無い。誰かが死にかけた俺を助けてここに連れてきて先生をしろって言ってる。それか俺は一回死んでこの世界に来た。異世界転生というより異世界転移の方が近いか?まぁ、なんでここにいるかは別にいい。問題はこれから先生をしていかなきゃ行けないこと。てか俺まだ18だし専学も通ってるし、そもそも誰かに物を教えれるほど頭良く無いし。

はぁ、タバコが吸いたい。自分で買ったZIPP◯はあったんだけど肝心のタバコが無かった。どぉしてだよぉ!!

まぁ後でコンビニ探して買うかぁ。

 

「お待たせちゃんー」

「少し遅かったですが何かありましたか?」

「大丈夫少し転んだだけさ、ハスミ。」

「お怪我はありませんか?」

「問題ないさチナツ、特に痛いとこもないしね。」

 

腰とか痛いけどむぁこんくらいなら何ともないだしょ

 

ピリリリリリ

 

「およ、リンちゃんからだ。もしもし。」

『シャーレ部室の奪還完了。私ももうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう』

「了解。一人の方が良いかな?」

『そうですね、一応機密もありますので』

「ってことだからみんなはここで待っててね。」

 

あっ!コンビニあるじゃぁーんタバコ買ってこ。

 

 

コンビニ寄ってタバコ買えたけど店員がロボットだとは。店名がエンジェル24だっけか。今後も利用してくだろうから慣れないとなぁ。

 

「と、まぁ着いたがリンちゃんはまだ来なさそうだねぇ。」

 

一本くらい吸っても良いだろう。

 

「さてさてライターはどこへやったけなー」

「うーん……これが一体何なのか、全く分かりませんね。これでは壊そうにも……。」

「あったー!そいじゃ……」

「………あら?」

「ほよ?」

 

あれー?どちらさん?リンちゃんじゃ無いし。あれそういえば

 

「あら、あららら…。」

「狐の面に和服姿………。」

「あ、ああ……。」

「狐坂ワカモか。」

まじか。まさかすでにシャーレの中に居たとは。

 

「し、し………。」

「失礼いたしましたー!!」

「あり?」

 

居なくなってしもた。和服姿かぁ。刀とかもあんのかなぁ。

 

「あ、そうだ。タバコタバコ。」

シュボ

「フゥー。やっぱりいいなぁ。ニコチンが体に染み渡る。」

「さてリンちゃんが来る前に考えまとめないとな。」

 

さっき転んだ時から俺の近くに浮いてるこのシャボン玉。




転んだただそれだけでもそれだけでも人は死ぬんだよ。

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