「おっ、ケータくん、早いねー!」
「おはようございます!虹夏さん、みんな!」
その週の土曜日。ここ四日間、道行く妖怪たちが「最近この辺でヤバい格好をしている人間の女が彷徨いていた」と忠告してくれていたことが少し気がかりだったが、結束バンドをすぐ傍で応援していくことを決めたケータは、早くからSTARRYへとやって来ていた。
ケータに挨拶をした虹夏は、三人の方を見回しながら少しもったいぶったように口を開いた。
「えー、今日はライブの日!…なんですが」
虹夏はそこで言葉を区切ると、身につけていた布を外しながら元気に言った。
「じゃじゃーん!寒くなって来たので、バンドパーカーを作ったよー!」
虹夏はそう言うと、結束バンドのロゴが入った四着分のパーカーを机の上に出して、メンバー全員と、ケータにも手渡した。
パーカーを受け取ったリョウが、少し嬉しそうに呟いた。
「おー、良いじゃん」
手渡したパーカーを着ているリョウと郁代の方を見遣りながら、虹夏は張り切ったように言った。
「デザインもメンバーに合わせて、少しずつ違うよっ!」
ケータは、虹夏から突如手渡された結束バンドパーカーの前に、少し戸惑いながら、嬉しそうに尋ねた。
「えっ、オレも良いんですか?」
ケータはそう言うと、虹夏は元気に笑いながら言った。
「とーぜん!ケータくんは今や、結束バンドの名誉マネージャーだからねっ!」
「そ、そうですか…えへへ…」
虹夏のその言葉を受けたケータは、照れくさそうに笑った。
「…あと、ケータくんにはこれもっ!」
虹夏はもう一つ袋を机に置くと、その中から結束バンドのロゴが入った一着分のTシャツを取り出して、ケータに手渡した。
ケータはそのTシャツを受け取ると、また嬉しそうに虹夏に礼を言った。
「ありがとうございます!」
そんなケータの方を微笑ましそうに見ていたウィスパーとジバニャンが、ケータに話しかけた。
「良かったですねえケータきゅん。これから、虹夏さんたちのお気持ちに応える為にもっともっと頑張らないとですね!」
「ケータ、早速そのパーカー着てみるニャン!」
「うん!」
ケータは頷くと、着ていた赤いパーカーを脱いで、先程虹夏から手渡された結束バンドパーカーに着替えた。ウィスパーはケータが脱いだ赤いパーカーを受け取ると、畳んでどこからともなく取り出した袋にしまった。
ケータが着替え終えると、その姿を見た結束バンドのメンバーが口々に反応を返した。
「け、けいくん、良く似合ってるよっ!…うへへ。ペアルック、だね」
「おー、ケータくんかっこいいー!」
「赤のイメージが強かったけど、意外と黒も似合うじゃん」
「うんうんっ!良く似合っててかっこいいわよ、ケータくん!」
「えへへ、ちょっと照れくさいけど…嬉しいな」
四人のその反応を受けたケータは、照れくさそうに頭の後ろを掻きながら、顔を赤らめた。
と、ふと先程まで立ち上がっていたひとりの方を見遣ると、体育座りをしながらフードで頭を包みながら、何事かを思案していた。
(半袖と違ってパーカーは全てを包み込んでくれる…。冬服大好き…)
するとひとりは、今度は少しだらしない笑みを浮かべた。
(…そう言えば、いつも着てるけいくんのあのパーカー、きっとけいくんの良い匂いが染み付いてるんだろうな。一度で良いから、あれに包まれてみたい…)
ケータは、ひとりのその様子に何となく恐怖を覚えていた。
(…ど、どうしたんだろう、ひとりさん。少しアブナイ笑みを浮かべてる気がするけど…)
その時、郁代はひとりの方に視線を向けると、ひとりのいつもの奇行にツッコミを入れた。
「あ、ひとりちゃんがかたつむりみたいに!」
「パカつむりだ!!」
続けて虹夏がツッコミを入れると、何やら食塩を持ったリョウがひとりの方へと近づいて言った。
「パカつむり、塩かけたら動くかな」
「いや死にますって!」
「はは…」
ウィスパーが塩をひとりに振りかけようとするリョウに思わずツッコミを入れ、そのやり取りを傍から見ていた虹夏は苦笑を浮かべた。
そして虹夏は気を取り直すと、改めて口を開いた。
「…そういえば、この前の文化祭ライブからお客さんも少し増えて、ライブするのも楽しくなって来たね!」
虹夏の言葉に同意するように、郁代が言った。
「最近はノルマ分のチケットを捌ける日も多いですしね!」
「ケータくんという頼もしい男の子も来てくれたし、これからもお客さん、少しずつ増やしていこう!」
「おー!」
そんな二人の様子を見ていたリョウが、気取った様子で口を開いた。
「生ぬるい小童共め…。そんな悠長なこと言ってたら、このバンド戦国時代は生き抜けんぞ…」
その様子を見ていたジバニャンとウィスパーが、小声で呟いた。
「…アイツ、今絶対ロクでもないこと考えてるニャン」
「…同感でうぃす」
リョウは手で金の形を作りながら、どこかゲスい笑いを浮かべて言った。
「結束バンドのSNS作ってぼっちのmy new gurabia…すればすぐに上まで…」
リョウのその言葉を聞いた虹夏とウィスパーは、思わず大声でツッコんだ。
「プライドってものがないのか!!」
「コイツやっぱロクでもねえ!!」
そのやり取りを聞いていたひとりが、おずおずと口を開いた。
「あ、あの、私、あまり人前で無闇矢鱈に肌を晒したくない、というか…」
続けてひとりは、ケータの方を横目で見ながら小声で付け加えた。
「…見る人がけいくんだけなら、全然良いんですけど」
虹夏と郁代はそんなひとりの様子を見ると、思わず赤面しながら呟いた。
「…マジで好きじゃん、ケータくんのこと」
「純愛だわ…」
リョウも流石に罪悪感を感じたようで、慌てたように言った。
「い、今のは流石に冗談。ごめんねぼっち」
「い、いえ…」
そんな四人の様子を遠巻きに見ていたケータは、怪訝そうにして呟いた。
「ひとりさんたち、どうしたんだろう…」
四人のやり取りを全て聞き取っていたウィスパーとジバニャンは、天を仰ぎながら言った。
「…もうケータ君、とうとう来るところまで来ちゃいましたねえ」
「人誑しもここまで来ると、もはや天才的ニャンね…」
───と、その時ふと、郁代が小さく口を開いた。
「…でも、先輩の言うことにも一理あるのかしら」
ひとりは郁代のその言葉を聞き取ると、思考を巡らせた。
(私がギターヒーローなことを公にしたらきっとファンを増やすことは出来るだろうけど、その人たちを満足させるだけのライブはまだ出来てないし…)
ひとりは続けて、頭の中で葛藤を繰り返した。
(…そもそも、みんなだってきっと、そんなことでお客さんが増えても嬉しくないはず。…それに、けいくんだって、うんがい鏡さんの力を借りればいつでもここに来られるのに、そうはしていなかった。けいくんが自分の目標の為にともだちの力を借りようとしないのなら、私も自分の目標の為に、ギターヒーローの力は使わないことにしよう。───そうじゃないと、けいくんのその気持ちにも、失礼になっちゃうから)
ひとりは心の中で、ゆっくりと、決意を固めた。
(だから、このことは、バンドが成功するまでは絶対にみんなにも秘密にしておかないと)
────と、その時。
「こんにちはー!」
そんな声とともに、STARRYの扉が開かれた。
「ばんらぼっていうバンド批評サイトで記事を書いている者ですが、結束バンドさんに取材をお願いしたくて〜。
あっ、申し遅れました〜。私、ぽいずん♡やみ14歳で〜す☆」
ぽいずん♡やみと名乗るその女性が現れた瞬間、STARRY内の空気が凍りついた。
そして、一拍置いた後、カウンターの方からPAさんがどこか迷惑そうな笑顔を滲ませながら、歩み出て来た。
「あのーすみません。アポとか取っていらっしゃいますか?」
PAさんがにこやかにそう言うと、『ぽいずん♡やみ』と名乗ったその女性はあっけらかんとして答えた。
「ごめんなさ〜い。取ってないです☆」
その様子を見ていたウィスパーと虹夏が、ヒソヒソと囁き合った。
「…えっ、今のフリ流すの?」
「ウチじゃあ変な人は日常茶飯事ですから…」
やみは、続けて言った。
「下北沢で活躍中の若手バンドを特集した記事を書こうと思ってまして〜。ちゃちゃっと終わらせますんでっ!」
やみがそう言うと、虹夏と郁代は喜びを見せながら言った。
「え、私たちってもうそんなに注目されてるの!?あ、ありがとうございます!」
「特集記事なんて凄いですね、先輩っ!」
そうはしゃぐ虹夏と郁代を見て、ケータは少しなんとも言えない不安感に駆られながら、ウィスパーとジバニャンに囁きかけた。
「…ねえ、ウィスパー、ジバニャン」
「…どうしたんでうぃす?」
「言ってみるニャン」
ウィスパーとジバニャンはケータの方を振り向くと、耳を傾けた。
二人に促されたケータは、続けて口を開いた。
「…オレにはどうしても、あの女性が純粋に結束バンドにインタビューしに来たようには思えないんだ。…なんだか、少し、嫌な予感がする」
ケータのその言葉を聞いた二人は、頷きながら言った。
「…確かに。あんな見るからに怪しい格好をしている上に入ってくるなり明らかに年齢詐称を織り交ぜた自己紹介をする女性が、ちゃんとしたライターとは思えませんね」
「オレっちもなんだか、嫌な予感がするニャン。ケータ。いざとなったらかえりタイを呼び出してあの女性に帰ってもらうニャン」
「…そうだね」
ともだち妖怪の手を一方的に借りるようなことはなるべくしたくないとケータは思っているが、結束バンドのみんなに身の危険が訪れるかもしれない場面ではそうも言ってられない。ケータは念の為、ウィスパーに預かってもらっていた大辞典から、かえりタイのメダルを取り出してポケットの中に入れた。
やみはそんなケータの方をちらっと見ると、一瞬「なんでライブ開始前のライブハウスに、メンバーとの血の繋がりもなさそうないかにもTheフツーってカンジの小学生の男の子がいるんだろう。っていうか黄色い髪の子然り、時々見えない何かに話しかけているように見えるのはなんでなんだろう」と不思議に思ったが、すぐに気を取り直して結束バンドの方へと向き直った。
「…じゃあ早速しつも〜ん!今後の結束バンドの目標は?」
やみのその質問を受け取った結束バンドの四人は、口々に答えた。
「メジャーデビュー!」
「エンドース契約してタダで楽器もらうことです」
「みんなで楽しく続けることでしょうか?」
「あっ、けいくんにとっての居場所…じゃなかった世界平和…」
四人のその言葉を聞いたやみは、四人の受け答えの結束感のなさに苦笑を抑えつつ、返事を返した。
「…夢がいっぱいなのは素晴らしいですよネ☆」
───と、その時。やみは何かを思い出したように言った。
「あっ、ちょっと調べたんですけどー、そちらのギターの方って、少し前にダイブで話題になった人ですよねっ!」
「…えっ!?!?」
あまりの不意打ちにひとりが強いショックを受けていると、やみはそんなひとりにも構わず続けざまに詰め寄った。
「なんであの時ダイブしたんですかぁ〜?普段のライブからダイブしてるんですかぁ〜?」
結束バンドのインタビューと言っておいて他のメンバーには一切構わずにひとりばかりを突き回すやみを見て、虹夏は勘付いた。
(…この人、ひょっとしてバンドの取材をしに来たんじゃなくて、ぼっちちゃんをネタにした記事を書く為に来たんじゃあ…。
…幸い、初めて見る人種に心を閉ざしてるみたいだから良かったけど)
いくら詰め寄られても表情を変えないひとりの方を見た虹夏は少し安心しつつ、それでも一度感じた不安を拭い去ることはできなかった。
───そして、いくら声を掛けても一切反応を返さないひとりに痺れを切らしたやみは、インタビューの標的をケータへと変えた。
「…ところでぇ、そちらの見るからにフツーそうな男の子は、なんでライブ開始前からライブハウスにいるんですかあ?」
「「「「っ!?」」」」
結束バンドの四人は驚いてやみの方へと振り向いた。やみはそんな四人に構わず、ケータへの質問を続けた。
「ねえねえ、キミいくつ?名前は?なんでこんなとこにいるの?そのヘンな腕時計はなあに?さっき何かに話しかけていたように見えたけど、どうしたの?」
「え、ええと…」
やみから矢継ぎ早に質問を投げかけられて固まるケータを見て、ウィスパーもジバニャンも焦り出した。
「や、ヤバいでうぃすケータ君!万事休すでうぃす!」
「でもでも、オレっちたちにはどうすることもできないニャン!…いっそあの女をオレっちお得意のひゃくれつ肉球でブッ飛ばすかでもしないと…!」
ジバニャンが焦りのあまり不穏な解決手段を言い出した、その時。
「…」
ひとりがやみの方を見据えながら、凄まじい怒気を上げていた。ひとりのその表情を見ていたウィスパーとジバニャンは────いや、この場にいるケータ以外の全員は、ひとりの怒気の前に、一瞬、完全に足がすくみ上がっていた。
「ほえ…?」
さしものやみも、思わぬ方向から唐突に向けられた激しい怒気に驚いて、頬を引きつらせながら呆然としていた。
(あ、あの子、今あたしのこと、凄い顔で睨んでなかった?気のせい?)
やみはしばらく考えると、正気を取り戻した。
(って…そうだったそうだった。今大事なことはこんな見るからにフツーそうな男の子のことなんかじゃなくって、このダイブ女子の取材をすることなんだから!…流石にもう答えてくれなさそうだけど、そこは意地でも聞き出してこそのライターってもんでしょうが!)
やみがそう気合いを入れ直していると、その背後から星歌がこの騒ぎを収めにやってきた。
「すみません。ウチでの迷惑行為はやめてくれませんか」
星歌がやみにそう言うと、やみは顎に両手を添えながら、猫撫で声を作って言った。
「ふぇ…ごめんなさい」
(ふぇ!?…うわ何だコイツこの歳でぶりっ子かよ気色わりい)
少なくとも二十代前半はあろうかという女性のコテコテのぶりっ子ムーブの前に、さしもの星歌も完全にドン引きして、怯みきってしまった。
「セ、セツドアルコウドウヲオネガイシマスネ…」
「もーお姉ちゃんの役立たず!!」
星歌の方を少し期待のこもった目で眺めていた虹夏が残念そうに叫ぶと、その直後、思い直したように結束バンドのメンバーに呼びかけた。
「……!みんな、そろそろライブの準備しなきゃ!」
虹夏の呼びかけを聞いた郁代は、はっとしたように返事を返した。
「あっそうですね!」
虹夏は続けてひとりの手を引くと、やみに警戒の目線を送りながら言った。
「ぼっちちゃんも行こう!…すみませんが、後の話はライブの後でいいですか」
自分に警戒した目線を送り続ける虹夏を見て、やみは心の中で悪びれもせずに言った。
(わ〜めちゃくちゃ警戒されてる〜。ごめんね〜、でもこっちも仕事なのさ)
引き続きやみを警戒している星歌とPAさんは、ケータに手招きをすると、自分たちの近くでライブを見るように言った。
「…ケータくん。君は一応アタシたちの方で見てな」
「なにかあったらすぐに守ってあげますから、あの子たちのこと、安心して見ててあげてください」
「!あ、ありがとうございます」
様々な思惑が渦巻く中、とうとう結束バンドのライブが始まった。
「こんばんは〜結束バンドです。下北盛り上がってますかー!」
「あはは、今始まったのに盛り上がるもないでしょー!」
ライブが始まった中、やみはステージの方へと目を遣りながら、心の中で悪態をついた。
(あー、このライブ観てかなきゃいけないのだるいな〜。ギター二人ともひっどいし…)
───その刹那だった。
(…!?)
やみは、ステージの方から、
────ライブ終わり。
「今日のライブよかったです〜!」
「あっ、ありがとうございます…」
結束バンドのメンバーは、いつものようにライブへと足を運んでくれたファンと交流していた。
「あ!キミがひとりちゃんたちの言っていたケータくんだね!詳しくは知らないんだけど、ひとりちゃんのこと助けてくれたんだってね!」
薄めの茶髪のファンの女性がケータにそう話しかけると、ケータは笑顔で答えた。
「はい!天野景太です、よろしくお願いします!」
濃いめの茶髪のファンの女性が、ケータに心配そうに言った。
「ケータくん、確かキミってまだ小学生だったでしょ。そろそろ帰らないと、お母さんもお父さんも心配しちゃうんじゃない…?」
ケータはその言葉を受けると、笑いながら言った。
「あはは…お母さんにもお父さんにも、今日はものすごく遅くなるかもしれないってことを先に伝えてあるんです。でも、それが今オレがやりたいことなら、必ず無事に帰ってくることを約束する代わりに行ってきて良いって言ってくれました」
ケータのその言葉を受けた二人の女性が、笑いながら言った。
「ケータくんのご両親、凄く寛容な人だね」
「うんうん、私の両親とは大違いかも」
「…むぅ」
その時、少しムスッとしたひとりが、ケータとファン二人の間に静かに割り込んできた。ひとりのその様子を見た薄めの茶髪のファンが少し申し訳なさそうに眉を下げながら、ひとりに差し入れを渡した。
「あ、ひとりちゃん!ごめんなさい、お邪魔しちゃったかな?
…演奏のこととかよく分からないけどさ、最近すっごく良い感じになったよね」
薄めの茶髪のファンのその言葉を受けて、ひとりは口を開いた。
「あっ、ありがとうございます。最近大体同じお客さんだから慣れてきちゃって…」
ひとりのその言葉を聞いた虹夏は、思わずツッコんだ。
「そこ慣れないで!少しでもお客さん増やさなきゃダメじゃん!」
「まずは今いるファンの人達の前で最高のプレイングが出来るようになることが先なんじゃないかって…」
「正論ぶちかましてきた!」
ツッコミを正論で返された虹夏が困惑していると、その様子を見ていたケータは、そろそろ家に帰ろうと、四人と、ライブを観に来ていた結束バンドのファンに挨拶をした。
「それじゃあ、オレはそろそろ失礼します!」
「ケータくん!もう暗いから、気をつけて帰るんだよ〜!」
結束バンドのメンバーやそのファンの二人に見送られながら、ケータがSTARRYの扉を開いて家に帰ろうとした───その時だった。
「あのっ!!!」
一際大きい声が、向こう側から響いてきた。
「その…まさか、まさかとは思ったんですけど」
声は、足音とともにどんどん近づいてきた。
「その歌うようなギタービブラートの掛け方、ところどころに滲み出る演奏のクセ…」
その声の主───ぽいずん♡やみと名乗るライターの女性は、ひとりの方を見据えると。
「絶対そう!間違いない!」
確信を持った様子で───言った。
「あなた、ギターヒーローさんですよねッ!」
その瞬間、STARRY内の空気が凍り付いた。
どっちだと思う?
-
ぼケー
-
ケーぼ