美少女ダンジョン管理人と最強ダンジョンライフ!   作:鏡銀鉢

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アイテム生成しまくり!

 と、小憎らしく思いながらも、俺はワクワクしながら正面を向いた。

 

「かかってこいよ、全員、俺の魔術で駆逐してやるぜ!」

 

 ちょっとカッコをつけた俺に、モンスターたちが襲ってきた。

 最初は、体が炎でできた人型モンスターだ。

 

「アクア!」

 

 水の玉を浴びせると、体の炎を消化されたガス状生命体は消滅。リザルト画面が開いた。

 

 俺のレベルは上がって、24レベルに。

 そして、ハイアクアという中級水流魔術を覚えた。

 続けて、頭上からふたたびサラマンダーが落ちてきた。

 

「ハイアクア!」

 

 さっそく使ってみると、直径一メートルほどの水流が怒涛の勢いで放たれ、サラマンダーの巨体はドームの壁までぶっ飛んだ。

 

 水中で口を開けて苦しむサラマンダーは、衝撃で肺の空気を全て押し出されたのかもしれない。

 

 すぐに目を開けたまま、ぐったりと動かなくなった。

 

 中級水流魔術を使ったことで警戒し始めたのか、他のモンスターたちは俺への足を止めた。

 

 けれど、狩猟本能だけで動いていそうな人間大のカマキリが膠着状態を破り、飛びかかってきた。

 

「アイス!」

 

 絶対零度の水しぶきを浴びたカマキリは体が氷結して、動きが鈍化。

 やはり昆虫だけあり、寒さには弱いらしい。

 灼熱の火山洞窟に住んでいるならなおさらだ。

 

 けれどこの気温、すぐに氷は解けるだろう。

 それを利用するように、俺は第二撃をお見舞いした。

 

「サンダー!」

 

 一発の雷撃がカマキリを直撃。

 濡れた全身には効果覿面で、巨大カマキリは昏倒してリザルト画面が開いた。

 

 他にも、遠くから火炎攻撃をしてくる敵には石魔術を浴びせ、植物モンスターには冷気魔術を叩きこんでやった。

 

 全身が金属のゴーレムには雷撃魔術をブチ込むと感電、電撃は内部まで通電し、核を破壊したのか動かなくなる。

 

 相手の特性や弱点を考えながら、自らの手札を切っていく。

 

 決まった行動を繰り返すルーチンワークプレイとは違う面白さが、新鮮で病みつきになりそうだった。

 

 

 しばらくして、ドームの敵を一掃すると、コハクが小さな拍手をしながら歩いてきた。

 

「YOU WINかな? これで炎系対策もばっちりだし、一度、エントランスに戻ろうか? 素材もだいぶ貯まったし、マスターに見せたいものがあるんだ」

「見せたいもの?」

 

 コハクに促されるがまま、俺は来た道を引き返すとエレベーターに乗り、エントランスに戻った。

 

 すると、コハクは指を鳴らしてウィンドウを開いた。

 

 それは、俺のストレージ一覧だった。

 

 そこに並ぶのはどれもなかなかのレア素材で、立派な品揃えに惚れ惚れしてしまう。

 

 ――なんかゲーム画面みたいだけど、これって現実なんだよな?

 

 素材やアイテムひとつひとつが、俺の功績を証明する勲章のようで、少し興奮してしまう。

 

「じゃあそろそろ何か配合して作ろっか?」

「え? 配合、そんなことできるのか?」

「言っただろ? この自宅ダンジョンはキミの願いを叶えるダンジョン。配合ぐらい朝飯前だよ。もちろん、限度はあるけどね。とりあえず、サラマンダーの皮から耐熱装備一式、作ってみる? 灼熱の洞窟でもひんやり涼しくて快適だよ?」

 

 言われて、俺は火山洞窟の熱気を思い出した。

 辛い、と言う程ではないものの、それなりに不愉快ではあった。

 あれが無くなるなら、断る理由は無い。

 

「わかった、じゃあ頼むよ」

 

「OK♪ あとエーテルベリーから魔力回復のエーテルを、ヒールベリーや薬草からポーションを作っていーい?」

 

「今はコハクに任せるよ。今の俺じゃ最適解わからないし」

 

 大量の素材を前に何を作るか考えるのはRPGゲームの醍醐味だけど、俺は現実の配合には素人だ。

 

 自分で考えるのは、おいおいでいいだろう。

 

「じゃあ大量にあるから、ちょっと時間かかるよ。その間に、これを見て」

 

 言って、コハクがウィンドウを開くと、そこにはさっきの俺が映っていた。

 

 ドーム状の空間で、火山洞窟のモンスターたち相手に大立ち回りする俺の姿は、自分で言うのも恥ずかしいけど、割と様になっていると思う。

 

「これ、どうしたんだ?」

「ボクの記憶だよ。マスターのスマホにも転写してあげようか? こんな風に」

 

 コハクは俺のあげたスマホを指でタップ。

 すると、スマホ画面にもウィンドウと同じ映像が流れた。

 

「コハク、これを撮影するために下がっていたのか?」

 

「遠くからのほうがよく撮影できるからね。マーダーホーネットとか、今までの戦いもあるよ。マスターもネットに投稿してみる?」

 

「あれは単調だから見てもつまらないし、自撮り動画の投稿とか恥ずかしいって」

 

 ――でも、動画か。

 

 加橋が、自分のダンジョン活動をネットに投稿していることを思い出して、俺はあらためてコハクを見つめた。

 

 人間離れした美貌にプロポーション、コハクなら、ただ食事をするシーンでも、動画に投稿したらバズりそうだと思った。

 

「あ、配合終わったみたい」

 

 コハクが声を上げると、ストレージ画面の横にさらに新しいウィンドウが開いた。

 

 

【ハイポーションを983個生成しました】

【エルダーポーションを103個生成しました】

【ハイエーテルを432個生成しました】

【エルダーエーテルを54個生成しました】

【サラマンダースーツを4個生成しました】

 

 

「え?」

 

 俺の知識が間違いでなければ、エルダーポーションとエルダーエーテルは、一本100万円以上する超高価な秘薬だ。

 

 そんなものが、100個も数十個も生成されたと言うのか?

 その後も、なんだかヤバげなメッセージが止まらなかった。

 

「マスター、これ、いつ換金する?」

「……え?」

 

 俺は頭が真っ白になった。

 

★本作はカクヨムで自宅に現れたダンジョンが全力で俺を接待してくれます

というタイトルで41話まで先行配信しております。

 

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