【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。


シャアの事は忘れるべきだってはっきりわかんだね

【シャアは、大佐は私の特別な人だ。たとえシャアの側にララァって人がいても関係ない、私の物なんだ!】

【セヤナー】

 

【あの人はカリスマがあって、カッコよくて、民衆を導く指導者としての器がある英雄だ!だがニコ、お前の、貴様のせいでシャアは堕落してしまった!】

【セヤナー】

 

【シャアは!あの人は!…………あんな、あんなっ、自分を題材にしたパロディAVを見てゲラゲラ笑うような下品な人じゃなかったわ!】

【セヤナー】

 

【大佐を返してよぉ!あの人を元に戻してよっ!それとその巫山戯た口調はやめろ!】

【セヤナー】

【話を聞いてるのか俗物ぅ!】

 

ヒステリックなメアリーの話をニコ(プルツー)は内心ウンザリしつつも聞いてあげているのであった。

 

【話がまったく通じてないや。フォースの暗黒面って怖いなぁ】

【なんかあの子おかしな感じだね。お姉ちゃんの言う通り何かが取り憑いている感じがするし】

 

クェスとマリー(トゥエルブ)は巻き込まれないよう遠巻きに眺めていた。

 

 

 

【あのさぁ……(呆れ)エドワウのオッサンにはララァの姉御がいるのに、姉御を押し退けて勝てるわけないだろ。お前が付け入る隙はないってはっきりわかんだね】

【そ、そんな事はない!】

【その反応見るに自覚あるじゃねーか。負けるとわかっている戦いに挑むより別の出会いを見つけるべきだと思うんですけど(名推理)】

 

【ララァの姉御?】

【クェスちゃんは知らないか。お姉ちゃんの恩人だよ。以前のお姉ちゃんはララァさんの事をコズミック悪霊と呼んでいたけど、お姉ちゃんを導いてくれて結果的にお姉ちゃんが廃人になる前に助けてくれたんだ。その恩もあって姉御呼びしてるんだよ】

【へぇ~】

 

ニコがララァには勝てないと告げるとメアリーは明らかに怯んでいた。

 

【今お前私に向かって負のオーラを飛ばしているけど全然効いてないからね。そんなザコっぷりじゃ逆立ちしたって姉御には敵わないのは確実だから】

【ぐ、ぐうう……!】

【多分姉御はお前の事を歯牙にもかけてないと思うよ】

【うー!うううーーーっ!】

【情緒安定しないなぁコイツ】

 

冷静に告げられた事実にメアリーは涙目になって唸るしかなかった。

 

【わかったら落ち着いてくれよなー頼むよー】

【なぜ、なぜ私はあの人に選ばれないの!?誰も私本人を見てくれない!私には信用できる人も愛する人もいない!ジュドーのように独りぼっちだなんて嫌だ!嫌だぁ!】

【ダメみたいですね(諦観)……って何でジュドーが出てくるんだよ。お前ジュドーの知り合いか?ならジュドーになんとかしてもらうか〜】

【何を言っているのよお前ぇ!】

【まあちょっと待ってろって】

 

思わぬ名前を聞いてニコは不思議に思ったが、それならジュドーに説得してもらおうと決意するのであった。

 

 

 

【というわけでジュドーさんに来てもらいました!とりあえずなんとかしてくれジュドー!】

【いや、なにいきなりテレパシーで呼び出してくるんだよ。俺の行き先教えてなかったはずだけど、よく場所がわかったな】

【マリーとルー○に協力してもらってフォースでジュドーの気配を探った】

【えぇ?そんな事できるのか】

【一度覚えた気配ならマリー達の協力があればできるぞ。クソ婆の時も最初梃子摺ったけどコツを掴めば後はスンナリいけた】

 

ニコはテレパシーでジュドーをNT空間へ呼び出す事に成功していた。

 

【久しぶりジュドー。元気そうでよかった】

【すごい!メアリーさんとは対照的にライトサイドの化身だわ!ひと目見てわかったもん!】

【マリーも久しぶり。そこのルー○って子は初めて会うな。俺達と同じニュータイプなのはわかるけど、どうしてニコ達と一緒にいるんだ?】

【師匠に弟子入りしてフォースの修行をしているんです!それと私はルー○じゃなくてクェス・パラヤです!】

【えぇ……?ニコに弟子入りしたのか。いやまあニュータイプとしてはかなり強いけど大丈夫なのか?】

 

久しぶりに会ったジュドーは元気そのものであり、明るく前向きに生きているのがわかった。

 

【なんかこの子に取り憑いている奴がジュドーと面識あるみたいだから落ち着かせてくれよ〜】

【確かに会った事はあるな。でもこうしてまた会う事になるとは予想できなかった……現世に出てきて何をするつもりなんだハマーン】

【は?えっ、コイツがハマーン?うせやろ?】

 

ジュドーから予想外の人物の名前が出てニコは困惑する。目の前で恥も外聞もなく泣きじゃくる少女がハマーンと言われても信じられなかったのだ。

 

【いやそうはならんやろ。キャラ変わり過ぎだって】

【でも俺のニュータイプの勘がハマーンだと言っているんだ】

【ジュドーがそう言うならそうなんだろうけどさあ……え、もしかしてメアリーってハマーンのクローンなの?髪型とか雰囲気が違い過ぎて全然わからなかったわ】

【よく見れば似ているような気もするねお姉ちゃん】

【おいそれ初耳だぞ。またクローンを造っていたのかよネオ・ジオンは】

 

ジュドーに言われてまじまじと見直した所、確かにメアリーとハマーンにはある程度似通った部分がある事がわかった。

 

【それでコイツは……多分ハマーンの残留思念だ。現世に残した未練がクローンのこの子に取り憑いているんだろうな】

【へぇ~】

【ジュドー!どうしてお前がここにいるの!?なぜ立ち直っているの!?お前にはもう誰もいないのに!私と同じ独りぼっちなのに!】

 

メアリーはジュドーが現れた事に混乱しておりパニック状態となっていた。

 

【……お前も大変だったんだなハマーン。お前とは色々あったけど今はただの可哀想な子供にしか見えないよ】

【やめて!そんな目で見るな!ジュドーが私を憐れむんじゃないっ!】

【いい加減にしないと野○先輩の御力で祓うぞコラ】

【ニコ、ちょっと静かにしててくれ】

【アッハイ】

 

ニコを静かにさせたジュドーはメアリーに近づく。

 

【な、なによ!】

【ハマーン、お前とまたこうやって話す事になるとは思わなかった。なんか鬱憤が溜まっているようだし俺に話してみたらどうだ?ニコに言った所で暖簾に腕押しで無意味だぞ】

【何を言っている?貴様に話すことなど何もない!】

【強がるなって。お前さっき泣き喚いていただろ。死んだ後も意地を張る必要はないんだ。折角だし俺に話してみろよ】

【ぐっ、ぐううっ……】

 

ジュドーの真摯な目を見たメアリーは躊躇ったものの、最終的にポツポツと話し始めたのであった。

 

 

 

【私は、私はずっと頑張ってきた。子供だった時からずっと己を殺してきたの】

【ああ、そうだな。お前は頑張り屋だよ】

 

 

 

【ナタリーが殺されて、シャアがいなくなった後も独りでアクシズの指導者として責務を果たしてきたのよ】

【スゴイなハマーンは。俺やニコじゃとてもできないよ】

 

 

 

【そうして頑張ってきて、グリプス戦役で地球連邦が疲弊した隙を突いて上手く立ち回る事ができた。ジオンの独立、私達の悲願がほぼ達成できたと思ったら……アイツが、あのマザコンの小僧がッ!】

【グレミーの事か。確かにアイツがいなければお前の勝ちだったよなぁ】

 

 

 

【アイツのせいで滅茶苦茶になった!今までの苦労が無駄になった!そして私は虚しくなって、お前と、ジュドーと戦って死んだの】

【そりゃあんなに頑張ったのに最後の最後で台無しになったら自棄になるよ。誰だってそうなる】

 

 

 

【私のっ、私の人生は一体何だったの!?生きていた頃は俗物達から恐れられて、死んだ後は馬鹿にされている!あの人は私を見捨てて、今では私の事なんか忘れて楽しそうに生きている!誰も私を気にかけてくれない!】

【ハマーン……】

 

 

 

【…………本当はわかっている。シャアが私を見限ったのは当然だって。大佐の恋人のナタリーと、お腹にいた赤ちゃんが暗殺されそうになっているのを見逃して、その結果ナタリー達は死んでしまったのよ】

【お前なにやってんだ(ドン引き)それはエドワウのオッサンじゃなくても縁を切るだろ】

【ニコ、静かにしててくれ】

【アッハイ】

 

 

 

【なにやってるんだろう私。死んだ後も見苦しく現世に執着してクローンに取り憑いて、そこの俗物に歯が立たず泣き喚いた挙げ句ジュドーの前で愚痴を垂れ流すなんて……】

【誰が俗物だコラ】

【ハマーン、お前は十分頑張ったよ。これからは他人の為じゃなく自分の為に生きるべきだ】

 

その後もメアリー……ハマーンの話が続いていたが、話が終わり虚ろな目をしたメアリーをジュドーは慰めていた。

 

【えっ、成仏させないのか?】

【生きてた時はずっと頑張ってきたんだろ?なら少しくらい自由にさせてあげてもいいだろ。エドワウさんだって好きにやってるんだしさ】

【確かにオッサンもテロリストの親玉だったけどハジケて人生楽しんでるな……ならいいんじゃない?ネオ・ジオン再興とか私やマリー達に迷惑かけなければ好きにしたらいいよ】

 

メアリーに取り憑いたハマーンをそのままにすると聞いて、一瞬戸惑ったニコだがエドワウの件を出され、自分達に迷惑をかけなければいいかと思い直した。

 

【ハマーン、いや今はメアリーなのか。メアリー、もうエドワウさんに執着しても意味ない事はわかっているだろう?これからは別の事を考えて生きるべきだって】

【ジュドー……ジュドーはどうして私を気遣ってくれるんだ?】

【あのなぁ、目の前で悩んでる奴がいたら助けてやるのは当然だろ?】

【……ジュドーは強い人だね】

【人間の鑑やなお前】

 

ジュドーの聖人っぷりを見てニコは自分とは人間の器が違うなと感嘆していた。

 

【俺は今地球各地を旅しているんだ。なんなら一緒についてくるか?】

【あ、それいいんじゃないか?じゃあジュドーが戻ってきたらそのままついて行けばいい。セイラさんは私達が説得しとくから安心しろよな〜】

【師匠、ジュドーさんに押し付けようと考えてませんか?】

【まあそれもあるけど、私達と一緒だとオッサンとメアリーが再会しちゃうだろ?多分面倒な事になるだろうし遠ざけたほうがいいでしょ】

【お姉ちゃんの言う通りだね。今は落ち着いてるけどメアリーちゃんがまた不安定になっちゃうよ】

 

ニコはエドワウとメアリーの為にもジュドーに預けた方がいいと判断したのであった。

 

 

 

「貴方達には迷惑をかけたわね。醜態を見せてごめんなさい、できれば忘れてちょうだい……私はジュドーについて行くわ」

「ジュドーにも忘れるよう言っておこうか?」

「……貴方達に見られたのは屈辱だけど、ジュドーなら別にいいわ」

 

NT空間から戻ってきたメアリーはニコ達に謝罪していた。

 

「まあ落ち着いてくれてよかったよ。これからは私の事をニコパイセンと呼べよ」

「いやよ俗物。貴方がシャアを堕落させたのは話が別よ」

「俗物って……せめて呼び捨てにしてよ」

「身の程を弁えなさい俗物」

「よしわかった。お前には野○先輩の素晴らしさを布教してやる!」

「お姉ちゃん落ち着いてよ」

「師匠ってフォースの扱いは得意だけど変な部分が多いよね」

 

ぎゃあぎゃあと騒ぐニコとメアリーを見つつ、無事何とか落ち着いた事にマリーとクェスは笑顔を見せるのであった。

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→メアリーはジュドーに預けたし大丈夫だろうと呑気に考えている。ハマーンについて、そういやコイツまだ22歳だったんだよな……自分が同じ歳の時はただの淫○厨だったわと器の差に愕然とする。

 

 

 

●プルトゥエルブ(マリー)

→メアリーが落ち着いてくれてホッとする。

 

 

 

●クェス

→ライトサイドの化身であるジュドーを見て大興奮した。この人のようになろうと修行を頑張っている。

 

 

 

●ジュドー

→人間の鑑かつライトサイドの化身。いきなりNT空間に呼び出されたりハマーンの残留思念と再会するなど怒涛の展開に困惑したが、困っている人を助ける事を優先する人間の鑑。

 最近一人旅が二人旅になった。数年後所帯を持つ。

 

 

 

●メアリー

→ハマーン・カーンのクローンにハマーンの残留思念が取り憑いている。見た目ははにゃーん様。ジュドーに説得され浄化したが成仏はせず、ジュドーの勧めもあってセカンドライフを楽しむことにした。エドワウも好きにやってるし大丈夫でしょ。

 数年後母になり妻となる。結婚して母親になっても外見は髪型以外はにゃーん様のままであった。シャアについては自分も悪かったし、今は家族の方が大事だよねと執着する事はなくなった。




今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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