【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。


マーサ「なによこれは……たまげたわねぇ」

「師匠!何故わからないのよ!今のままじゃあの悲劇を防ぐ事はできないわ!傍迷惑な男達に代わって私達女が地球を、人々を導くしかないのよ!」

「落ち着けルー○・スカイウォーカー!お前は今フォースの暗黒面に惑わされて冷静じゃない、ライトサイドに戻るんだ!」

「師匠はいつもそうだわ!私の事をルー○・スカイウォーカーって呼ぶ!ちゃんと私の名前を呼んでよ!」

「えっ、あっ、うん…………それについては私が悪いわ。ゴメンなクェス」

 

現在ニコ(プルツー)は思い詰めた様子のクェスを必死に落ち着かせようとしていた。

 

「やっと師匠が名前を呼んでくれた……!嬉しい、じゃなかった、私の提案の何が悪いんですか師匠!」

「いや~キツイっす(真顔)あんな極端な提案受け入れられるわけないだろ。別方向で酷い結末になりそうだし」

「そんな事ないわ!未来を視ることのできる私達ならより良い未来に変える事ができる!余程の事がない限りアレより酷い未来にならないよ!」

「自分の力を過信するなルー……クェス!いや確かにあんな未来よりはマシなものになると思うけどね!」

 

「なかなか興味深い話ね。私も詳細を聞きたいのだけど構わないかしら?」

 

話は平行線を辿っていたが、二人の言い争いを興味深そうに見ていたマーサが口を挟んできた。

 

「師匠!この人に協力してもらうべきだわ!この人の力があれば未来を変える事が出来る!というか師匠も権力者の力を借りたくて占い師を始めたんでしょ?このチャンス逃してはダメよ!」

「ちょ、おま」

「貴方達には色々と助けられているし、内容次第では協力してあげてもいいわよ?」

「………………見たきゃ見せてあげますよ(震え声)」

 

ニコは自分の考えがクェスに見抜かれていた事に動揺するが、最終的にヤケクソになってマーサをNT空間に招いたのであった。

 

 

 

【へぇ、これがニュータイプの力……!オールドタイプの私が体験できるなんて年甲斐もなくワクワクするわね】

 

NT空間へ連れてこられたマーサだが、未知の体験にも取り乱す事なく落ち着いていた。流石は月の女帝と呼ばれる女傑である。

 

【ようこそフォースの世界へ。カーバイン様には早速ですが地球圏を待ち受ける未来をご覧いただきたいと思います】

【フフフ、まさか未来を視ることができるなんてね】

【視てて楽しいものじゃないですけどね……】

 

マーサが目を輝かせるのとは対照的に、ニコとクェスは若干死んだ目をしながら宇宙世紀の未来を視ることにしたのであった。

 

 

 

【えー、まずはクロスボーン・バンガードです。これはブッホ・コンツェルンが設立した軍事組織で、宇宙世紀123年にコスモ貴族主義を掲げてコスモ・バビロニア建国の為に地球連邦に戦いを挑みました】

【ブッホ・コンツェルン?アナハイムとも縁の深い組織じゃない……私兵を設立したのは別にいいけど地球連邦に攻撃を仕掛ける?いくら大企業といえども所詮一企業が連邦に喧嘩を売るなんて狂っているわね】

【ところが連邦軍のやる気がなくて途中までは上手くいってました】

【えぇ……?】

 

 

 

【場面が変わったわね。この変な仮面をつけた大男は?】

【クロスボーン・バンガードの総司令官で、彼が進めていた「ラフレシア・プロジェクト」という人類粛清計画の一幕です】

【百歩譲って建国はわかるけど、一企業の私兵集団のトップ風情が人類の粛清とは大きく出たわね。こんなふざけた計画を本気でやるなんて正気じゃないわ。こんなのをトップにするとはクロスボーン・バンガードは深刻な人手不足だったようね】

【まあ鉄仮面さんが正気じゃなかったのは確かですね】

 

 

 

【そしてクロスボーン・バンガードは敗北しました。その後宇宙世紀133年にクラックス・ドゥガチが率いる木星帝国が地球を死の星に変えようと地球圏に侵攻してきました】

【ちょっと待ちなさい。クラックス・ドゥガチって木星船団のトップじゃない。裸一貫で木星を開拓した偉人……私も評価してる人物だけど、そんな人が何故地球を滅ぼそうとするのよ?】

【長年地球圏から冷遇されてきた鬱憤が爆発したらしいです。自分達が困っている時に地球は助けてくれなかったと】

【なによそれ……地球圏だって一年戦争やグリプス戦役で大変だったのよ?瀕死の老人が死ぬ前に錯乱して地球圏に攻め入るなんて周囲の人間は誰か止めなかったの?】

【誰も止められなかったみたいですね。木星帝国の侵攻の影響で地球連邦の首都はダカールからフォン・ブラウンへ移転しました】

【まあこんな件が起きたらそうなるわよね】

 

 

 

【宇宙世紀149年、サイド2マリア主義を掲げるザンスカール帝国が建国されました。マリア・ピァ・アーモニアを女王と仰ぎギロチンによる恐怖政治で国民を支配していました】

【ギロチンで恐怖政治って……何時の時代よ】

【そして宇宙世紀152年に地球圏を統一しようと侵攻を始めました。地球連邦の力は弱体化しており、やる気がなかったのもあってザンスカール帝国を止められませんでした】

【えぇ……?今から半世紀程度でどれだけ弱体化してるのよ地球連邦は】

 

 

 

【ザンスカール帝国は地球クリーン作戦を行い膨大な人々の命を奪いました。しかし彼らザンスカール帝国の真の目的はエンジェル・ハイロゥによる人類の救済、いや粛清でした】

【また人類の粛清?気軽に人類の危機が何度も訪れるわね。でも名目上は救済らしいけど、彼らは何をするつもりなの?】

【サイキッカーというフォースを使える超能力者を何万人も集めて、彼らの力を使って人類を安楽死させようとしました】

【は?】

【対象は地球圏の人達全員です】

【は?】

【ここまでした目的は争いの無い新たな地球圏の創世らしいです】

【完全に性質の悪いカルトじゃない。なんでそんなカルトが実行に移せるだけの力を持っているのよ!】

【フォンセ・カガチって人がすごく頑張ったみたいです】

【その熱意をもっとマシな方向に活かしなさいよ……!】

 

 

 

【……色々ありましたが宇宙世紀218年、地球連邦政府はスペースコロニーの独立を認めざるを得なくなり、遂に地球連邦政府は崩壊しました】

【むしろよくそこまで持ったわね地球連邦。地球と人類の危機が何度もあったのに】

【お、そうですね。それは私もそう思います】

 

 

 

【これが私とクェスが視た今から100年後ぐらいの未来です。私達が危機感を持った理由がおわかりになったと思います】

【ちなみに今師匠が見せた光景以外にも小規模な戦闘は何度も発生していました】

【……ドラッグによる幻覚だと思いたいけど、貴方達の占いが百発百中なのを知っているし、いずれ本当に起きる未来なのでしょうね。冗談じゃないわ!】

 

ニコ達が視た宇宙世紀の未来を知ったマーサは、男達の、いや人類の愚かさを視て真顔になり頭を抱えていた。

 

【あれが数十年後には実際に起きるというわけね……その時になれば私は寿命で死んでいるでしょうけど、貴方達にとっては他人事じゃないわね。確かに焦るわけだわ】

【わかってくれましたか!】

 

神妙な顔で頷くマーサを見てクェスが目を輝かせる。

 

【いいでしょう。貴方達に協力してあげる】

【本当ですか】

【別に正義の味方になったわけじゃないけどね、あの未来を視て何も思わないほど非情じゃないわよ。でも条件があるわ、貴方達が私に忠誠を誓い、その力を私の為だけに使う事が条件よ】

【あ、いいですよ!(快諾)コンゴトモヨロシク!】

【よろしくお願いします!】

 

マーサの出した条件をニコ達は笑顔で即座に受け入れた。

 

【えぇ……?提案した私が言うのもおかしいけど、もう少し躊躇すべきじゃない?私が善人ではないことくらい見抜いているはずでしょう?】

【いやもう、あの未来をなんとかしてくれるならもう誰でもいいです(真顔)】

【私も同じ意見です】

【……随分追い詰められてたのね貴方達】

 

死んだ目で喜ぶニコとクェスを見て、マーサはほんの少しだけ彼女達に同情したのであった。

 

【ところで地球連邦が崩壊した後だけど、どんな未来が待っていたのかしら?】

【相変わらずクソみたいな未来です(断言)】

【クンタラ……クンタラ……カニバリズム……】

【……お弟子さんの様子を見る限り本当に碌でもない未来のようね】

 

 

 

「いやー、一時はどうなるかと思ったけどご主人様に任せたらなんとなりそうだな!とりあえず私達が生きている間かマリーの孫達が生まれる頃までは平和に過ごせそうだよ!」

「はい!よかったですね師匠!」

 

NT空間から戻ったニコ達はマーサと別れてウキウキ気分で自宅に帰ろうとしていた。

 

「さっき未来を視たら未来が変わっていました!クロスボーン・バンガードの総司令官が別の人になっていて、クロスボーン・バンガードは大分大人しくなってました!」

「マジか!ご主人様パネェわ!やっぱり超能力を持っていても個人でできる事はたかが知れているな!世の中金!暴力!SE……権力!だってはっきりわかんだね」

「でもあの変な仮面の人どうなるのかな?」

「ご主人様は余程の事がなければ手荒な手段を使わないと言っていたしヘーキヘーキ。嫁に逃げられて拗らせた挙げ句、変な仮面被ったサイボーグになって人類の粛清に乗り出すよりはマシな未来を迎えるでしょ」

「それはそうですね!」

 

マーサに任せた結果未来が少し変わっている事がわかり、二人は無邪気に喜んでいた。

 

「後日契約書などを送ってくれるらしいから、それを書いて正式に雇用関係になるって。給料は滅茶苦茶いいし完全週休二日制で最高の待遇だな!」

「はい師匠!」

「これでマリーとクェスは平和な人生を送れるようになるな。後はマリーがアルベルトのオッサンと結婚して子供が生まれたらもう何も言う事はない……多分マリーの結婚式で泣くね私は」

「師匠は結婚とか考えてないんですか?」

「いや~キツイっす(真顔)ホモガキが結婚して家庭を持つなんて無理だから。母親が淫○厨とか子供が可哀想だろ」

 

明るい顔で帰宅する二人であったが……浮かれるあまり家でセイラやジュドー達が待ち構えている事に気付くことはなかった。

 

 

 

「「あっ……」」

「二人とも最近私や馬鹿者に隠れて何かやっていたようね。何をしていたか正直に話しなさい。いいわね?」

「「はい……」」

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→よかれと思ってマーサになんとかしてもらおうと忠誠を誓う。ただの丸投げだが所詮前世ホモガキにはそれが限界である。一応まだ正式な契約関係ではない。

 エドワウに話さなかったのは今まで苦労してきたオッサンに迷惑をかけるのもな……自分達でなんとかしようと考えたから。セイラさん達に隠し事がバレて「わぁ……ぁ……」となる。

 結婚については前世淫○厨のホモガキが良妻賢母になれるわけないだろと考えており結婚する気はまったくない。

 

 

 

●クェス

→フォースの暗黒面に呑まれかけていたが、希望が見えたことでライトサイドに戻った。でも女達による人類の統治についてはまだ諦めていない。

 結婚については自分にはまだ早いと思っているが、碌でもない未来を視たことで他人に迷惑をかけない性格の良い男の人がいいなと考えている。

 

 

 

●マーサ・ビスト・カーバイン

→ニコの上客からご主人様(仮)になった。興味本位で視た宇宙世紀の碌でもない未来に真顔になって頭を抱える。「男達……糞」と思いつつも、まずはクロスボーン・バンガードでやらかす変な仮面の大男について対策するつもりであり、それによって未来が少し変わった。

 ニコ達を味方にできたのは幸運だと思っていて、彼女達の力を使って自分の権勢を更に強化するつもりである。

 

 

 

●宇宙世紀の未来

→マーサが介入を始めたことで少しずつ変わる。とりあえず鉄仮面が暴れる事はなくなった。このまま木星帝国やザンスカール帝国についてもなんとかしてほしいものである。

 

 

 

●セイラさん

→ニコ達が隠し事をしていて怒っている。猫ミームの怒ってモゴモゴ言っている猫くらいには怒っている。

 

 

 

●ジュドー

→セイラさんに依頼されニコ達への尋問に立ち会う事になった。




今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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