【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。


AV男優のせいで失敗するとか笑っちゃうんすよね

「いやね?こんな事になると予想できなかったんですよ。戦いにウンザリした私はフォースの力を健全な方向で活かしたいと思いまして」

「それで?」

 

「なのでフォースの力で未来を視てみようと考えたんです。そして軽い気持ちで未来視をした結果、クソみたいな未来が待ち受けているのがわかりました」

「それで?」

 

「碌でもない未来を視てしまった私は、マリーとクェスが平和な人生を送れるようにしたいと思って占い師を始めまして」

「それで?」

 

「占い師として活動していたら月の女帝……ご主人様に出会えたので、ご主人様ならなんとかしてくれるかなって思って忠誠を誓いました」

「それで?」

 

「そしたらご主人様の介入のお陰で未来が少し変わっていましたねぇ!やっぱり世の中金!暴力!権力!だってはっきりわかんだね」

「どうして周りに相談しなかったの?」

「あ、いや、その……ごめんなさい」

「ゴメンねお姉ちゃん、最近お姉ちゃんとクェスちゃんの様子がおかしいからセイラさん達に報告してたんだ」

「ああ、マリーを心配させてたのか私は……申し訳ない」

 

現在ニコ(プルツー)はセイラに事情を説明していた。

 

「だって……だってぇ……」

「あのなぁクェス、よかれと思って勝手に行動するのはやめろよ。お前とニコには保護者がいるんだしさ、エドワウさんはともかくセイラさんには説明してもよかったんじゃないか?」

「ジュドー君、その発言は流石に少し傷つくぞ」

 

ニコの隣ではクェスがジュドー達に説教され涙目になっており、ジュドーの発言にエドワウが微妙な顔を浮かべていたりした。

ちなみにジュドーと行動を共にしているメアリーは、エドワウとの接触を避ける為ホテルで待機中である。

 

「月の女帝、マーサ・ビスト・カーバインか。アナハイムの社長夫人でビスト財団の一員、絶大な権力を持つ女傑だが、最近になって更に権勢が強まっていると噂になっていた。まるで未来を視ているかのような行動をするようになったと聞いていたが……なるほどニコ達の力を借りていたのか」

「エ、エドワウおじさんが真面目な顔で話してる……!?」

「クェス、君は私の事をなんだと思っていたのかね?隠居している身とはいえ、今でも国際情勢に目を通すくらいはしているさ」

 

いつもちゃらんぽらんなエドワウの姿しか見ていなかったクェス、真剣な表情で語るエドワウを見て驚愕していた。

 

「ニコ、君が視たという未来を見せてもらえるか?君とクェスがニュータイプの力を使って権力者に取り入ろうとする程の危機感を持った未来とは一体何なのだ?」

「あんなもの見なくていいから(良心)」

「師匠の言う通りだよ、見ない方がいいよ?」

「むぅ、そこまで酷い代物なのか?」

「そうだよ(肯定)……見たきゃ見せてやるよ(震え声)」

 

自棄になったニコはエドワウ達をNT空間へ招待するのであった。

 

 

 

【【【【…………………………】】】】

 

NT空間に招かれたエドワウ達はニコとクェスが視た宇宙世紀の未来を見た結果、死んだ目になって頭を抱えていた。

 

【ちなみにご主人様の介入のお陰でこれでもマシにはなっているんだよね】

【マーサ様のお陰だね師匠!】

【お姉ちゃん、これでマシになっているって、どれだけ酷かったの……?】

 

【ああもう、世の中は私が思っていたよりも馬鹿者ばかりなのね。確かにこれは私達ではどうしようもないから権力者に頼るしかないわね】

【こんなの知りたくなかったなぁ。メアリーにどう説明すればいいんだよ】

 

碌でもない未来を視たセイラとジュドーは頭を抱えて唸っていたが、エドワウは何か思い詰めた表情を浮かべていた。

 

【……これを視たら馬鹿者のままではいられんな。エドワウからシャア・アズナブルに戻る時が【大丈夫ですから大人しくしててください大佐】ララァ!?】

【ララァの姉御!】

 

世捨て人をやめようとしたエドワウをララァの霊が止めに来たのであった。

 

【大佐は今まで十分頑張ったのですから余計な事をせず、のんびり過ごしてくださいな】

【しかしララァ、あれを視たら流石に無責任な傍観者のままではいられんぞ。ニコ達に任せきりというのはダメだろう】

【……大佐、この際だからはっきり言いますが、この世界で大佐が表舞台でできる事はもうほとんどありませんのよ?】

【何?どういうことだララァ?】

【ケツアゴシャアのせいです】

【えっ?】

 

ララァから予想外の人物ついて言及されたエドワウは思わず困惑してしまう。そんなエドワウを見たララァは少し言いづらそうにしつつも説明するのであった。

 

 

 

【この世界ではケツアゴシャアという存在が地球圏で広く知られているのは大佐もご存知のはずです】

【あ、ああ。私もファンとして彼の事は応援しているが】

【彼のお陰で、かつてジオンの名高い英雄であった赤い彗星は、今ではネットのオモチャになってしまいました。もはや赤い彗星の求心力はほとんどない状況で大佐がシャア・アズナブルに戻って改革を始めようとしても、民衆が真面目に取り合ってくれると思うのですか?】

【そ、それは……】

 

改革への思わぬ障害を知りエドワウは言葉に詰まる。

 

【ネットでは本物の赤い彗星の帰還にお祭り騒ぎとなり、改革を拒む地球連邦政府はそれを喜々として利用し宣伝工作を行うでしょう。あのフル・フロンタルのようにネットのオモチャにされ、人は思うように集まらず、仮に政界入りできても色物枠にしかなりません。反乱を起こそうにも人が付いて行きませんし、改革など到底無理です】

【で、ではキャスバル・レム・ダイクンに戻れば】

【絶対上手くいきませんし、仮にダイクンの名を名乗れば大佐だけでなく、大佐のお父様もネットのオモチャになりますよ?】

【な、なんだと……!?】

【ゴメン、想像したら笑っちゃった。AV男優のせいで確実に改革が失敗するとか笑っちゃうんすよね】

【ニコ、貴方は黙ってて】

【アッハイ】

 

 

 

【……そうか、シャア・アズナブルはもう死んだも同然なのか】

 

その後ララァと話し合っていたエドワウは、もはや自分が表舞台に出ても役には立たない事を理解した。

 

【いや、そんな事もわからないほど動揺していたのか。情けない男だな私は。ララァ、ニコ達が主人としたマーサ・ビスト・カーバインは信用できるのか?】

【数ある選択肢のなかでは……まあ、悪くはない方だとは思いますよ?】

【そうか、ララァもそう言うならニコ達に任せるとしよう。私が出たところで余計な混乱を招くだけだろうしな】

【ええ、そうしてください】

 

冷静になったエドワウは、ララァの言葉に従い大人しくする事を決めたのであった。

 

【馬鹿者の頭が冷えてよかったわ。ニコ、マーサ・ビスト・カーバインと話したいのだけど貴方から連絡してみてくれないかしら?】

【えっ】

【私自身の目で見定めたいのよ。貴方の主人に相応しいかを】

【あ、はい、おかのした。そういうことなら……】

 

セイラからマーサと面会したいと言われたニコは、マーサへテレパシーを繋げる事にしたのであった。

 

 

 

【それとニコ、その変な口癖はおやめなさい。せっかく改善していたのに、また再発しているじゃない】

【アッハイ】

【おやめなさい】

【……はい】

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→セイラさん達に事情を説明しある程度納得してもらった。マーサへテレパシーで連絡しセイラさんとマーサが対面できるよう調整する事になった。

 

 

 

●プルトゥエルブ(マリー)

→姉やクェスが焦っていた理由を知る。アルベルトとの交際は順調なようだ。

 

 

 

●エドワウ(シャア)

→碌でもない未来を視てシャアに戻ろうかと血迷ったが、ララァに説得され思いとどまる。

 メアリーについては正体を聞いているが、自分に関わらないのならどうでもいいかなと思っている。

 

 

 

●クェス

→ジュドーに説教されて涙目になるも、その後諭されて落ち着いた。旦那にするならジュドーのような人がいいかもと思ったが謎の殺気を感じて震える。

 

 

 

●ララァ・スン

→せっかく穏やかに過ごしていたエドワウが血迷いかけてたので、落ち着かせようと出てきた。やりたくもない仕事を仏頂面でやるシャアよりも、今のちゃらんぽらんなエドワウの方がいいしこんな世界があってもいいと思っている。

 

 

 

●セイラさん

→とりあえずマーサがニコ達の主人に相応しいか保護者として確認するつもり。

 

 

 

●ジュドー

→碌でもない未来を視てショックを受けるが、メアリーに慰められ自分にできる事はないか探そうと決めた人間の鑑。

 

 

 

●メアリー

→本編に出てくる事はなかったがジュドーと一緒に旅をしている。泥棒猫が生まれそうだったので殺気を飛ばした。

 

 

 

●マーサ・ビスト・カーバイン

→いきなりニコからテレパシーが来て驚くも瞬時に落ち着いて対応した。流石月の女帝である。

 セイラさんとの面会については多忙の身なのでスケジュール調整などで時間が掛かりすぐには無理な模様。

 

 

 

●ケツアゴ男優

→対赤い彗星特効となった男。彼が地球圏で著名な存在になったので、赤い彗星の求心力はほぼなくなった。

 【ベッドの上の赤い彗星】は好評につき8作目まで出ていて、いずれも迫真の演技が評価されている。

 ちなみにエドワウがシャアあるいはキャスバルとして戻って来た場合、地球連邦は今まで以上にケツアゴ男優を支援するだろう。武力行使等をするよりも遥かに安上がりだしね。




今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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