「えー、皆様こんな秘境にある施設によく来てくださいました。私がこの施設の一応責任者であるニコです」
地球のインド大陸にある修行の聖地を利用して建設された極秘の施設……地球連邦政府とアナハイムが共同で運営する事になったNT育成機関にて現在
「マリー、君のお姉さんは何をするつもりなんだい?」
「お姉ちゃんはニュータイプの力を使って簡単にレクチャーするつもりみたいです」
この施設には弟子候補だけではなく
「今からフォースの力を使うんで、危険だからマリーとアルベルトは離れてくれよな〜。なんならデートでもしてくればいいんじゃない?」
「うん、わかったお姉ちゃん」
「ふーむ、ニュータイプの力をこの目で見てみたかったのだが、危ないと言うなら下がろうか」
ニコから離れるように言われたマリー達は素直に退出する。
「アルベルトさん、折角だしこの近辺でも散歩してみませんか?」
「うむ、そうだね。君と一緒なら何処に行っても楽しいよマリー」
「フフッ、ありがとうございます……じゃあ行きましょうか」
そう言ってアルベルトの手を取って微笑んだマリーは純情可憐で美しく、マリーの顔を見慣れていたアルベルトも思わず見惚れてしまうのであった。
ちなみにマリーと瓜二つの顔を持つニコに対してアルベルトは一度もときめく事はなかった。中身がホモガキだからね、仕方ないね♂
「アルベルトさん?」
「あ、ああ。すまないマリー。じゃあ行こうか」
手を繋いで仲良く歩く二人は傍から見れば微笑ましいカップルであった。お互いを好ましく感じている二人は健全な交際をしており、マリーが成人したら籍を入れる事になっていた。
……まあアルベルトが周囲からロリコン扱いされるようになったが、アルベルト本人はもう開き直っており無敵なので問題ないだろう。
「……よし!あの二人は離れたしフォースを使って大丈夫だな!」
「師匠、アルベルトさんフォースの力を見たがっていたけどいいのかな?」
「この後オリエンテーションで未来の上映会やるつもりだからさ。アルベルトさんはあんなもの見ない方がいいし、マリーとデートした方がいいってはっきりわかんだね」
「あー……そっか、そうだよね。あんなの視るよりマリーお姉ちゃんとデートの方が絶対いいよね」
マリーとアルベルトが遠ざかったのを確認したニコは二人を巻き込まないで済むと安堵していた。
「えー、それではオリエンテーションを始めます。この育成機関では地球連邦政府とアナハイムが共同で運営する施設で、貴方達を一流のフォースの使い手に育てる為に建設されました」
「わからない事があれば師匠と一番弟子の私に何でも聞いてくださいね!」
「ここで鍛えればフォースの力を使いこなせるようになって、読心や洗脳、怪我の治療もできるようになるゾ。少なくとも私やクェスはできるゾ〜……まあスポンサー様達が求めているのは未来視だけどな!」
ニコとクェスの話を弟子候補の人達は半信半疑な様子で聞いていた。まあここで修行すれば超能力が使えるようになると言われてすぐには信じられないのは当然だろう。
「では質問のある人はいるか〜?」
「せんせー、会った時から疑問だったんですけどー、その変な口癖は何なんですかー?その綺麗な顔立ちが台無しだぜ?」
「個性です(断言)いいだろお前成人の日だぞ」
ゾルタンの茶化した質問……ここにいる弟子候補達が皆思っていた疑問を聞かれたニコは個性だと押し通す。
「えーと、他に質問がある人は?」
「貴方も、未来が視えるの?」
「そうだよ(肯定)貴方もって事はアンタも未来視できるのか。ナカナカヤルジャナイ!」
「……今は視えないわ。小さい頃コロニーがシドニーに落ちる未来を視たけど、小さい私にはほとんど何もできなかった。その後も周りに流されるままに生きて、今ではここにいる」
「リタ……」
「ほーん、色々あったんやなぁ」
幸の薄そうな美女と、彼女を慰める男性を見てニコは色んな人生があるんだなとしみじみとする。
「他にはいないかー?…………じゃあこれから私達を待ち受ける未来を見せてやるからな〜?」
「「「「「えっ」」」」」
ニコの発言を受けて弟子候補達は困惑する。こんな軽い感じで未来を視る事になるとは予想出来なかったのだ。
「クェス、準備はできたか?じゃあ皆様ごあんなーい!はい、よーいスタート(棒読み)」
「ちょっと刺激が強いけど我慢してくださいねー!」
ニコとクェスは力を合わせて、何がなんだかわからないままな様子の弟子候補達と、見学に来ていたスポンサーの偉い人達をNT空間へ招いたのであった。
「……というわけで100年先までの未来を視る事ができたので上映会を終わりにします。終わり!閉廷!以上!皆解散!」
「師匠、オリエンテーションなんだから解散したらダメだと思うよ?」
「あっそっかぁ(池沼)」
ニコ達は宇宙世紀の未来について弟子候補達に見せ詳しい説明をしていた。
「で、どう?未来を視た感想は?これでもご主人様の介入のお陰でマシになってるんだゾ〜」
「「「「「……………………」」」」」
「ダメみたいですね(諦観)気持ちはわかるがちゃんと返事しろ~?」
碌でもない未来を視た弟子候補達は重苦しい沈黙に包まれていた。
「……あんなの、あんなのあんまりだわ!もう会えないと思っていたヨナとミシェルに会えたのにっ!あんな未来が待っているなんて!こんなのってないわよ!」
「リタ!落ち着くんだリタ!」
「早速フォースの暗黒面に呑まれかけとる人がおるヤンケ。落ち着くヤンケ」
「いやアンタのせいだろ。そこのお姉さん俺と同じ強化人間っぽいし、精神的に不安定な状態であんなもん見せられたらおかしくなるって」
「あっ、うん、確かに配慮が足りなかったわ……あの未来を視て危機感を持ってもらい、修行に真面目に取り組んでもらうつもりだったんだけど」
「刺激が強すぎるだろ。見ろよ小さい子供達が泣きそうになってるじゃねえか」
ゾルタンにツッコミを入れられたニコは自分の考えが甘かった事を悟る。
「どぉすっかな〜これ……でもあのリタって人は少し精神状態がおかしいな。カウンセリング受けたほうがいいんじゃない?」
「アンタがそれ言うのかよ。変な言葉垂れ流してるアンタこそ精神状態大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない。今日の仕事が終わったらセイラさんが手配したお医者さんにクェスと一緒に診てもらうから大丈夫だ、問題ない」
「大丈夫じゃないし問題しかないだろ……いや本当に大丈夫なのかこれ」
ニコに再びツッコミを入れたゾルタンは溜め息をつくのであった。
「…………なるほど、あれが地球連邦政府の未来なのか。君が木星への大規模支援を計画するわけだ。あの御仁を大人しくさせられるなら確かに必要経費ではあるな」
「あら、あっさり信じてくださりますのね」
「はぁ、正直信じたくないし、見なかった事にしたいが地球連邦政府の一員として対応しなければならんだろう。神の雷計画やエンジェル・ハイロゥ等について知ってしまったらな……君の提案に乗ろうじゃないか」
「感謝いたしますわゴップ連邦議会議長殿」
<人物紹介>
●プルツー(ニコ)
→人を指導することの難しさを知り頭を抱えている。容姿については間違いなく美少女ではあるが目が死んでいるのと、口を開けば語録を垂れ流すホモガキなので女としては論外である。
語録を垂れ流す癖が再発したので、セイラさんに言われて治療を受ける事になった。念の為クェスも一緒に受ける。
●プルトゥエルブ(マリー)
→完全無欠のパーフェクト美少女になった。ニコと一緒に修行していたからフォースを使えて自衛もバッチリである。
アルベルトについてはちょっと情けない部分はあるけど、いざという時は頼りになる人だと知っている。先月アルベルトからプロポーズされ喜んで受け入れた。成人したらすぐ結婚しマリー・ビストになる予定。
●アルベルト
→マリーにプロポーズした事で、周囲から完全にロリコン扱いされるようになったが「だからどうした!」と開き直れる心のつえぇ奴に成長した。
マリーとの結婚については父親から苦言を呈されたものの、怯まず反論し叔母の援護射撃もあって認められた。
●ゾルタン
→事前にニコから少しだけ聞いていたが、碌でもない未来を視て真顔になる。ニコへのツッコミ役になりそうである。
●リタ・ベルナル
→この世界ではアクシズショックが起きずUC計画がそもそも存在しないため、フェネクスが存在せずエシャロット事件も起きなかったので人間のままであった。強化人間として色々いじられているが、フェネクスに取り込まれるよりは遥かにマシだと思われる。
連邦議会議長によりスカウトされ、もう会えないと思っていたヨナとミシェルに再会できて喜ぶ。だがクソみたいな未来を視て錯乱しかけ、ニコにフォースの力で大人しくさせられた。最近まで実験体だった強化人間には刺激が強すぎたようだ。
●ヨナ
→連邦議会議長の粋な計らいでリタと再会できて喜ぶが、クソみたいな未来を視てショックを受ける。今はミシェルと一緒にリタの側にいる。
●弟子候補達
→老若男女問わずニュータイプの素養を持つ人達が集められたが、割合的には子供達の方が圧倒的に多い。クソみたいな未来を視てショックを受けるが、錯乱しかけたリタを見て冷静になった。
●○ェダイ(仮)
→まだ正式名称は決まっていない。極秘施設だから名前が決まってなくても多分大丈夫だ、問題ない。オリエンテーションの時点でグダグダだが大丈夫だ、問題ない。
●ゴップ議長
→そろそろ引退しようと考えているが、まだまだ元気な狸親父。最近月の女帝がおかしな動きしているので調べたら、NT育成機関を作ろうとしていたので干渉した。完成した施設を見学に来たがクソみたいな未来を視て真顔になり、連邦政府として協力する事を決意する。ちなみに○ェダイ(仮)にはイングリッドも参加していて、クソみたいな未来を視て頭を抱えていた。
最近一番驚いた事は赤い彗星……シャア・アズナブルがエドワウ・マスとなり、ケツアゴシャアの動画を投稿していた事である。報告を受けた時、最初は半信半疑だったが実際に動画を見て「なんだこれは……たまげたなあ」となった。まあ余計な事をせず隠居するなら別に放置してもいいかと思っている。
今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。