【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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続きです。


私もやったんだからさ

「……昨日はごめんなさい。いい年してみっともなく泣き喚くなんて」

 

オリエンテーションの翌日、ニコ(プルツー)によって沈静化させられ安定したリタ・ベルナルは心配をさせてしまったヨナ達に謝罪していた。

 

「謝らなくてもいいよリタ、あんなもの視てしまったら気が動転するのも仕方ないさ」

「そうよ、謝る必要なんかないわ。リタが落ち着いてくれてよかった」

 

リタが落ち着いた事を喜ぶヨナとミシェルを見て、リタは彼らと再会できた事が嬉しくて思わず涙を流す。

 

「ああもう、私ったら情けないわね、また泣いちゃうなんて……二人と再会出来るだなんて数ヶ月前は想像できなかった。実験体だった私がこの場所では人間扱いされるなんて夢みたい」

「リタ……」

「ヨナ、ミシェル、私頑張るわ。あの破滅の未来を防ぐ為なら幾らでも頑張れる。私に出来る事は何でもするわ」

「リタ、一人で気負わないでくれ。君に何かあったら今度は僕達が絶対に助けるよ。約束する」

「私もリタに頼りきりだった子どもの頃とは違うわ。遠慮せず頼りなさいね」

「二人とも……ありがとう」

 

感極まって泣き出したリタをヨナとミシェルは優しく抱きしめる。かつて無力な子供だったが今は自分の意志で前に向かって進める大人になった3人は、互いに助け合いながらこの宇宙世紀を生きていくだろう。……まあ一年後ヨナを巡って熾烈な女の闘いが勃発するが大丈夫だ、問題ない。

 

「ところで私はオリエンテーションを途中で離脱したのだけど、その後はどんな事があったの?」

「あー……マスターニコと一番弟子パラヤさんのニュータイプ能力のデモンストレーションがあったよ。読心や催眠術、怪我の治療といった超能力を実際に証明していたよ」

「……ニュータイプって何でもアリなのね。途中から笑うしかなかったわ」

 

リタの質問にヨナとミシェルは乾いた笑みを浮かべつつ昨日の出来事を振り返っていた。

 

 

 

「これからフォースの実演会を始めるゾ~。まずは読心からだな。まあこれは皆知っているだろうけど、私達ニュータイプは相手の心というか感情を察知できる。読心はその延長だからコツを掴めばすぐ出来るようになるから安心しろよな~」

「私も師匠に弟子入りしてからすぐ出来るようになりました!」

「スゲェ便利だなそれ。相手の心が読めるならイカサマし放題じゃねーか」

「お、そうだな(肯定)ララァの姉御も読心能力を買われてカジノで稼いでた世界があるらしいゾ」

「いや誰だよララァの姉御って……ってまさかララァ・スンの事か?ソロモンの亡霊がイカサマやってたってマジかよ……」

「ニュータイプだからって戦場に連れ出されて戦わされるより、イカサマでお金稼ぐ方がマシだと思うんですけど(名推理)」

「いやそれはそうだけどさぁ」

 

 

 

「次は洗脳だ。フォースの力を使って相手の心を操って好きなように出来るゾ。私の場合はロリコン共を脳イk」

「いや待てよ。気軽に言ってるけど洗脳ってヤバいぞ。それとアンタの過去話は子供達が聞いていい物じゃないだろ」

「あっそっかぁ(池沼)……んじゃ洗脳については別に習得せんでもええか。自衛手段としてはクソ有能なんだけどなぁ」

 

 

 

「んじゃ今度は機械の操作を実演するゾ~」

「機械ってサイコミュ機器の事か?」

「違いますゾルタン君。グリフィンドール5点減点……じゃあクェス一回やってみてー」

「はーい!えいっ!」

 

―ピピッ―

 

「えっ」

「……えー、こんな感じでフォースの力を使って電子ロックを解除する事ができます。とても便利なので皆さんも是非習得しましょうね~」

「いやちょっと待て!?俺の知ってるニュータイプはそんな事できねーよ!」

「え?私とクェスは問題なく出来るけど?」

 

 

 

「フォースの力を使えば……ソォイ!」

「電子ロックどころか、師匠が今開けた南京錠みたいな物理的な鍵も余裕で開錠できますよ!」

「おかしいなぁ……ニュータイプは特殊な脳波を出せるけど超能力は使えないはずなんだけどなぁ」

「じゃあ出来るようになるまで修行して、どうぞ。私もやったんだからさ」

 

 

 

「最後は怪我の治療だ。そこにいる怪我した小鳥さんや、末期状態の少年だって治せるゾ。ではエンジン全開!呼吸を合わせろクェス!」

「はい師匠!」

「うわぁ、本当に完治した……癌ってこんな簡単に消えるんだぁ……坊主の傍で待機していた医者が呆然としてるじゃねえか。ニュータイプでもこんな事できるのアンタ達だけだろ」

「え、未来じゃこれくらい出来る人は結構いますよ?ゾルタンさんも視ましたよね?」

「そういやそうだった……!ザンスカール帝国とかいう連中が万単位で超能力者を確保してやがった……!それでやる事が地球圏を巻き込んだ無理心中とか迷惑過ぎる……というか宇宙に出て100年と半世紀程しか経ってないのに超能力者がポンポン生まれ過ぎだろ!」

 

 

 

「……そんな感じで色々あったな。大人たちは困惑してたけど子供達は目を輝かせていたよ」

「ゾルタンさんって人がひたすらツッコミ役になってたけど、最後は疲れてグッタリしていたわね」

「わ、私の知っているニュータイプと全然違う……!?」

 

ヨナとミシェルから話を聞いたリタは今までの常識では考えられない内容に困惑し、自分は修行に付いて行けるだろうかと心配するのであった。

 

 

 

「……うーーーん」

 

オリエンテーションが終わり半年が経過した。弟子達はニコから指示された修行に文句を言わず取り組んでいたが、子供達は自分も超能力を使いたいと特に熱心な様子であった。

 

「修行の成果は一応出てるんだけど、なんか成長スピードが遅いな~」

「なんでですかね師匠?」

 

そんな中ニコは弟子達の成長スピードがあまり芳しくない事に悩んでいた。

 

「何か原因があるのかなぁ?」

「いや、アンタと一番弟子さんがおかしいだけだろ……断言できるけどアンタら2人はニュータイプの中でも天才レベルだと思うぞ。ここに集められたのは玉石混交でニュータイプの才能があるだけの連中も多い。アンタらと比較したらそりゃ劣るだろうさ」

「えー、地球圏の人類は何十億もいるんだし、私並のフォースの素養を持つ人間もそこそこいるでしょ」

「いねーよ、いてたまるか」

 

相変わらずズレた事を言うニコに思わずツッコミを入れるゾルタンであった。

 

 

 

 

「そういえば来週アンタの妹さんの結婚式だっけ?」

「おう、そうなんだよ。マリーのウェディングドレス姿早く見たいわぁ~」

「マリーお姉ちゃんの結婚式楽しみですね師匠!」

「相手はビスト家の男だっけか。クローン幼女兵士の生き残りがあのビスト財団に嫁入りとはスゲェシンデレラストーリーだな」

「マリーの幸せを邪魔する奴は全員脳イキ廃人化させるわ。とりあえず未来を軽く視たけど結婚生活は幸せそうで私としても滅茶苦茶嬉しかった」

「ああ、だから今日のアンタ目に光があるのか。変な言葉も垂れ流してないし……いつもこんな感じならモテるだろうになぁ勿体ない」

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→人を指導するのは大変だが頑張っている。フォースなら出来ると思い込んでいるから読心や洗脳、電子ロックの解除や怪我の治療だって出来る。出来ると思う事が大事なのだ。これが下手にガンダムの知識を持っていたらここまで無法な事はできなかった。

 マリー(トゥエルブ)の結婚式を滅茶苦茶楽しみにしている。気になって未来を視たら幸せそうだったのでウレシイ……ウレシイ……嬉しくて語録も出ないくらい嬉しかった。結婚式ではずっと号泣しているだろう。

 

 

 

●プルトゥエルブ(マリー)

→成人を機にアルベルトと結婚する。お姉ちゃんにはとても感謝している。次話にてマリーとアルベルトは幸せなキスをして結婚する予定。

 

 

 

●クェス

→兄弟弟子達を熱心に指導している。最近になって自分がニュータイプとして天才だという自覚を持つ。マリーお姉ちゃんの結婚式が楽しみ。号泣しているニコの介護をする事になるだろう。

 

 

 

●ゾルタン

→ニコとクェスへのツッコミ役になった。修行については真面目に頑張っているが今までの常識が邪魔をしてフォースの力を上手く習得できていない。まあ今後も修行に励めばいずれ習得できるだろう。

 ニコについては「顔はいいけどが中身が論外なのでないわー」という評価である。

 

 

 

●リタ・ベルナル

→落ち着いた後ヨナとミシェルと友情を再確認して精神的に安定する。その後修行に熱心に取り組むが、異性として惹かれていたヨナにミシェルが迫った事で自分の気持ちを自覚。熾烈な女の闘いが勃発したがミシェルと一緒にヨナを襲って最終的に丸く収まったから大丈夫だ、問題ない。育成機関の皆から祝福されたから大丈夫だ、問題ない。

 

 

 

●ヨナ

→リタとミシェルから想われている罪深い男。最終的に3人で頑張って生きていく事になった。一家の大黒柱として頑張ってほしいものである。

 

 

 

●弟子達

→ニコ達のデモンストレーションを見て大人達は困惑したものの、子供達は目を輝かせて見入っていた。超能力とか魔法とか憧れるからね、仕方ないね♂

 子供達は修行に熱心に取り組んでおり、一部の子はフォースをほんの少しだけ扱えるようになった。出来ると思う事が大事なんだってはっきりわかんだね。

 

 

 

●○ェダイ(仮)

→別に無理して名前を付けなくてもいいんじゃないかと思えてきたから大丈夫だ、問題ない。デモンストレーションは好評だった。

 弟子達以外にニュータイプ研究所出身の研究者達もいる。彼らはゴップ議長から釘をさされているので暴走する心配はない。それにニコとクェスなら余裕で制圧できるし。研究者達は最初は半信半疑だったがニコ達のデモンストレーションを見て呆然とする。そして数十年後には万単位で超能力者が出てくると聞いて宇宙猫になった。

 それはそれとしてニコ達から貴重な研究データを沢山取れるので、議長にスカウトされてよかったなぁとテンション高めで仕事に励んでいる。

 

 

 

●ゴップ議長

→今回は登場してないが育成施設の様子について定期的に報告を受けている。ニコ達のニュータイプもといフォースの力を知って困惑したものの、このままニュータイプ育成のノウハウを積んでほしいと思っている。ちなみに義理の娘のイングリッドも引き続き○ェダイ(仮)にて修行に励んでいるが、今までとは全然違う修行方法やフォースの力の習得に悪戦苦闘している。




次回は番外編になります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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