【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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番外編となる続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。


クェス「(周囲が結婚してて)ヤバいわ…ヤバいわ…」

「ううっ……グズッ……お姉ちゃんおめでとう……!」

「ああマリー、君の綺麗な顔が涙で酷い事になっているよ。嬉しいのはわかるが落ち着きなさい」

 

宇宙世紀0098年、アナハイム・エレクトロニクスが所有するコロニーであるインダストリアル7の教会にて、ニコ(プルツー)とカロッゾの結婚式が行われようとしていた。マリー(トゥエルブ)は結婚式が始まる前から泣き始めており、夫のアルベルトが苦笑しつつも介護していた。ちなみにジュドー達も参加していた。

 

「マリーお姉ちゃんが泣いてるや。師匠もあんな感じで号泣してたなぁ……ううん、もっと酷い顔だったか」

 

その様子を見ていたクェスは以前参加したマリーの結婚式を思い出していた。その時は号泣するニコの介護で手一杯だったが、今回はアルベルトがマリーの面倒を見てくれるので余裕があった。

 

【ありがとうねクェス!貴方のお陰でプルツーが結婚する所に立ち会えるよ!】

【イェーイ!】【ありがとー!】【この教会に来るのは2回目だね】【おめでとプルツー!】【プルプルプルー!】

「アハハ、お礼は別にいいですって。師匠の結婚式に身内を連れてくるのは当然だし」

 

そして余裕ができたクェスはエルピー・プルとプルシリーズの霊達を結婚式に立ち会わせていた。

 

「でも師匠が結婚かぁ……急すぎるよ。しかも出来ちゃった婚とか本当にビックリしたよ」

【確かにね〜、プルツーって結婚する気はなかったみたいだしね】

【相手の人ハンサムですごく優しそうだった】【プルツーには勿体ないくらいじゃないかな】【あの人ならプルツーを大事にしてくれるよ】【もしかしてプルツーは最初から狙ってたんじゃ】【いやー、プルツー何も考えてなかったと思うよ?】

「まあでも、師匠ってノリと勢いで生きてる所があるよね」

 

プルシリーズの霊達と会話しつつニコがカロッゾと結婚する経緯を思い返す。

 

「うん、部屋に男の人連れ込んで酒盛りしてAV鑑賞して致したとか擁護できないや。馬鹿だよ師匠」

【う、うーーーん…………それは、そうなんだけど】

【お弟子さんにも馬鹿にされてる】【うんまあ、そうだね】【馬鹿だよねプルツー】【どうしてそんな事したのかな】【迂闊すぎる……】

 

最終的にニコのやらかしに呆れたクェスと、それを否定したくてもできないプルシリーズ達であった。

その後結婚式が始まり、ニコとカロッゾの結婚を皆で祝福したり、エドワウが赤い彗星のモノマネをしてセイラに引っ叩かれるなど賑やかな時間を過ごすのであった。

 

「師匠すごく幸せそうだったなぁ」

【クェスは結婚とか考えてないの〜?】

「うーん、羨ましいけど今はまだいいかな。私にもきっと素敵な人が見つかるといいな」

 

 

 

「ヨナさん達結婚するんですね。おめでとうございます。もう事実婚だけどやっぱり結婚式をしたいとリタとミシェルさんが?私もそれがいいと思います」

 

 

 

「え、ジュドーさんも結婚するんですか?メアリーを妊娠させてしまった?……師匠と同じく出来ちゃった婚かぁ。多分メアリーさんの方から襲ったんだろうなぁ」

 

 

 

「ぼくおおきくなったらクェスおねーちゃんをお嫁さんにするー!」

「ウフフ、嬉しいわドレル君」

 

 

 

「ゾルタンさんが……結婚!?嘘でしょ……!?」

「おいなんだその反応は。俺が結婚したらダメなのかよ一番弟子。傷つくなぁ」

「あっ、ご、ごめんなさい」

 

 

 

「というわけで私そろそろ本気出さないとマズイと思うんです!」

「いや何言ってるんだクェス」

 

宇宙世紀105年、クェスは焦った表情を浮かべながらニコに相談していた。

 

「私も20代半ばになったのに、未だにいい人に巡り会えないんです!」

「そんな焦らなくてもいいだろうに。まだまだ若いんだしさ」

 

焦るクェスに対してニコは苦笑しつつ落ち着かせようとする。

 

「だって、周囲の人達皆結婚してるんですよ!結婚する気配がなかった師匠やゾルタンさんまでも!」

「おいコラ私やゾルタンが結婚したのがそんなにおかしいのかよ」

 

クェスの言葉に少し傷ついたニコであった。

 

「しかも師匠はお腹の中に三人目がいるし……」

「いいだろお前成人の日だぞ」

「反論になってないよ……ドレル君達が入学するまで我慢するんじゃなかったの?」

「前祝いです。ドレルが弟欲しがってたからね仕方ないね。まあお腹の子は女の子だけど、セシリーも妹欲しがってたし大丈夫やろ。この子産んだらカロッゾさんと頑張るつもりだしドレルにはもうちょっと待ってもらうか」

「……色ボケ師匠」

 

ウキウキで幸せ家族計画を語るニコをクェスはジト目で見ていた。

 

「でもお前父親から色々と縁談を紹介されてるはずだろ。それと連邦政府からもさ」

「違うのよ……父さんが善意で紹介しているのはわかるんだけど」

 

クェスは宇宙世紀100年頃に父親のアデナウアーと和解した。今まで申し訳なかったと謝罪したアデナウアーをクェスは許し、時折家に帰るようになっていた。

年頃になったクェスに対してアデナウアーは縁談を紹介するなど父親として頑張っており、地球連邦政府も希少な未来視持ちであるクェスを放置するつもりはなくアデナウアーを影から支援していた。

 

「父さんが紹介してくれる人は悪くないし性格も問題ないとわかっているんだけど…………やっぱり自分の伴侶は自分で見つけたいのよ!優しくて一緒にいて楽しい甲斐性のある素敵な男の人を!」

「ハードル高いなオイ」

 

クェスの言い分を聞いたニコは思わず呆れそうになる。

 

「というか未来視で視たらいいじゃん」

「いやよ、運命の相手が先にわかるだなんて興ざめだわ。それに未来なんて幾らでも変わるじゃない」

「ハァ〜〜(クソデカため息)……面倒な奴だなぁ」

 

運命の相手は自分で探すという乙女心を出すクェスを見てニコは盛大に溜め息をつくのであった。

 

 

 

「ハァ、言われなくても自分が面倒な女だってわかってるわよ。でも運命の人を自分で見つけたいっていうのは別に悪い事じゃないでしょ」

 

ニコと別れたクェスは一人で地球各地を観光していた。

 

「最近は修行と指導ばかりだったしな〜観光も兼ねて運命の相手を探してみようかな」

 

 

 

「あ、この先でナンパされるかも。……顔が好みじゃないし態度がダメね。迂回するか」

 

 

 

 

「うーん、この人は……いい人だけど優柔不断だし家が面倒ね。お家騒動には巻き込まれたくないわ」

 

 

 

「ダメ、論外。私のニュータイプの力が目当てとか最悪。野心があるのはいいけど私は出世の為の道具じゃないわよ!」

 

 

 

「あーもうっ!いい男が全然いないじゃない!」

 

その後地球各地を旅したクェスはカフェにて溜め息をついていた。美女の一人旅は色々と危険だがクェスはフォースの力が使えるので大丈夫だ、問題ない。観光中頻繁にナンパされていたがクェスのお眼鏡に適う男性はいなかったようだ。

 

「贅沢言わないけどカロッゾさんやアルベルトさんのような素敵な人はいないのかしら」

 

とても贅沢な事を言いつつ黄昏れるクェスは非常に美しく、周りの男性の目を引いていたがクェスは気に留める事はなかった。

 

「はぁ…………ん?」

 

ふと周囲を見渡したクェスはとある男性に目を向ける。

 

「…………!!」

 

その男性を見たクェスはひと目見てニュータイプの勘がビビッと来たのであった。

 

「あ、あの、すみません!」

「はい?」

 

 

 

「へぇ~、ハサウェイさんはあの一年戦争の英雄であるブライト・ノア大佐の息子さんなんだ」

「ハハ、そうなんだよ。皆それを聞いて驚くんだ」

 

クェスは誠実な好青年……ハサウェイ・ノアと出会い楽しそうに会話していた。ニュータイプとして共感しているのかハサウェイも楽しげな様子を見せていた。

 

「ハサウェイさんは観光に来たんだ。なら一緒に観光でもどうかな?」

「うーん、お気持ちは嬉しいけど……僕には「ハサウェイ?」あっ」

 

ふと気が付けばハサウェイの背後に金髪の美少女が立っており、美少女は微笑みを浮かべていたが剣呑な雰囲気を出していた。

 

「ハサウェイ、浮気?」

「い、いや違うよギギ。クェスさんはついさっき会ったばかりで」

「ふーん、そうなんだ。そこの女の人はクェスさんっていうんだ……初めましてクェスさん」

「えっ?」

 

ギギと呼ばれた美少女はハサウェイの隣に座ると、自分の物だと主張するようにハサウェイと腕を組みクェスへ微笑みを向けた。

 

「私はギギ・アンダルシア。ハサウェイの婚約者です」

「えっ?」

「ハサウェイにはもう私がいるんです。はっきり言いますけど貴方が入る隙はありませんから」

「えっ?」

「大丈夫、貴方のような美しい人ならきっと素敵な男性が見つかると思います……買い物も終わったし行きましょハサウェイ」

「えっ?」

 

「ち、ちょっとギギ。ああいう言い方はないだろ」

「言葉を濁さないではっきり言った方がいいわ。ハサウェイ、私と婚約してからこれで何回女性にちょっかい出されてるか覚えてる?」

「……ええと、三回目かな。ゴメンよギギ」

「別に謝らなくてもいいわハサウェイ。貴方が魅力的なだけだしね」

「……えっ?」

 

ハサウェイとギギが腕を組みながら去っていくのを見てクェスは呆然とするのであった。

 

 

 

 

「そっかぁ、いい男見つけたと思ったら既に婚約済みだったかぁ」

「はい……運命の相手だと思ったのにぃ」

 

その後観光を終えたクェスはニコへ愚痴を吐いていた。ちなみに先程からクェスは暴飲してるが飲んでいるのはノンアルコールドリンクだから大丈夫だ、問題ない。

 

「あの英雄ブライト・ノアの息子でクェスから見ても真面目で優しい好青年か、そりゃ周りが放っておかないよな。しゃーない、切り替えてけ」

「わかってる、わかってるけどさぁ……私このまま独身なのかなぁ?」

「いやクェスの場合男に求めるハードルが高すぎるんだと思うんですけど(名推理)」

 

呆れつつもニコは親身になってクェスを介護していた。

 

「不安なら未来を視ればいいじゃないか」

「いや!……視るのがちょっと怖いのよ」

「子どもかお前は………………うん、まあ心配しなくていいみたいだぞ。お前が幸せそうに結婚式を挙げてるのが視えたし」

 

苦笑しつつニコはいずれクェスにもいい出会いがあると励ますのであった。

 

「そうなの?それなら視てみようかな」

「いや、ネタバレはよくない。楽しみは取っておいたほうがいいぞ…………これは独り言だけどお前はフォースのお陰で40歳になっても若々しい美女のままだ。フォースがジョ○ョの波○の呼吸も兼ねているとはたまげたなぁ」

「えっ」

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●クェス

→ニコの一番弟子として頑張っている。大人になって精神的に落ち着き余裕ができたパーフェクト淑女となった。父親とは和解済み。周囲が結婚していくのを見て焦るが、ニコから心配する事はないと言われ落ち着いた。師匠の過ちを見て自分も酒を飲まないように決めている。

 カロッゾとアルベルトを見て男に求めるハードルが無意識に上がっている。ニコの予言が気になるが自分から視るのはちょっと怖い乙女である。修行に専念したため未来でも若々しい美女のままであり、「リサ○サかお前は」とニコからツッコミを入れられて困惑する。

 

 

 

●プルツー(ニコ)

→クェスの事はマリーと同じくかわいい妹扱いである。「未来でクェスが幸せそうに結婚式を挙げているのが視えた、私は嬉しい!そして初孫の顔も視られた、私は超嬉しい!年の差なんて問題ない、マリーやアルベルトさんの例もあるしヘーキヘーキ!」

 ……と呑気に考えている。

 

 

 

●アデナウアー・パラヤ

→クェスの父親。クェスとは和解済み。自分の行いを振り返り娘が家出しても仕方ないと反省し、クェスに心から謝罪していた。娘には好きなようにさせる事にした。

 十数年後クェスから結婚すると連絡があり喜ぶ。相手についてはちょっと思う所があったが、本人達は幸せそうなので深く考えないことにした。その後正直諦めていた孫ができたと聞いて非常に喜んだのであった。

 

 

 

●ハサウェイ

→テロリストとは縁のない平和に生きる一般市民。植物監査官として働いているが偶に父親のレストラン開業準備の手伝いをしている。父親であるブライトとの仲は良好である。第二次ネオ・ジオン抗争にそもそも参加していないので精神的にとても安定しており、サインも流暢な筆跡である。

 英雄の息子で真面目で優しい好青年で謎の色気があるのでモテる。とてもモテる色男であった。無自覚に女性を惚れさせるハサウェイを巡って周囲の女性達の間で熾烈な争いが起こってたりしたが、突如現れた金髪美少女に掻っ攫われた。女性達は泣いて自棄酒を飲んだ後、気持ちを切り替え新しい男を探す事にした。

 宇宙世紀106年に婚約者の妊娠が発覚、そのまま結婚した。孫が生まれると聞いてブライトはとても喜んでいた。

 

 

 

●ギギ

→NTの素養がある不思議ちゃんな金髪美少女。ハサウェイを見てビビッときたので老人の愛人を辞めてハサウェイに猛アタックしすぐ婚約に漕ぎ着けた行動力の化身である。モテるハサウェイにヤキモチを焼いたりしたが、結婚し子供が生まれた後は落ち着いたようだ。




ネタバレになりますが本編は後2話で完結させ、その後番外編を幾つか書いていく予定です。

今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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