【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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番外編です。


番外編
責任取って息子と結婚してくださいオナシャス!


「バブー」

「わあ……!この子が師匠の赤ちゃんなのね!すっごくかわいいです!」

 

宇宙世紀0099年、ニコ(プルツー)とカロッゾの間に生まれたドレル・ビゲンゾンを見たクェスは、その愛らしい姿に目を輝かせていた。

 

 

 

「ねーちゃ!クェスねーちゃ!プルプルプルー!」

「ドレル君元気一杯ね~」

 

ドレルは両親や周囲の愛情を受けスクスクと育っていき、クェスはドレルの成長を自分の事のように喜んでいた。

 

 

 

「ぼくおおきくなったらクェスおねーちゃんをお嫁さんにするー!」

「ウフフ、嬉しいわドレル君」

 

そして赤ん坊の時から自分を可愛がってくれる明るくて優しい美人であるクェスにドレルが好意を持つのは当然の事であった。

 

 

 

「クェスさん、好きです!」

「あらあらありがとうね」

 

当初クェスは小さい子の初恋なんていずれ忘れるもので、思春期になれば同年代の女の子に目を向けるだろうと考えていた。クェスから見てもドレルは凛々しい美少年で周囲が放って置かないだろうと。

 

 

 

「クェスさん、僕は本気で貴方の事が好きなんです。貴方を愛しているんです」

「ちょ、ちょっとドレル君落ち着いて……こんなオバサンに本気になっちゃダメよ?」

 

しかし成人になって真剣な表情で求婚してくるドレルにクェスは少し戸惑った表情を浮かべるのであった。

 

 

 

「最近ドレル君から本気で求婚されて……ちょっと困ってるんです師匠」

「さっさと結婚すればいいと思うんですけど(名推理)」

 

宇宙世紀0120年、困ったような顔をするクェスから相談を受けたニコは、さっさとドレルとくっつけよとクェスを説得していた。

 

「自分の初恋の人が、自分が大人になってもあの頃の美しいままで、しかも独身でいるとかそりゃ求婚するわ。息子の性癖を歪ませた責任を取って、どうぞ」

「いや師匠、自分の息子さんを私みたいなオバサンにあげたらダメですって。私とドレル君は19歳も年齢差があるんですよ?」

「お前マリーとアルベルトさんの年齢差忘れたのか?」

「いやそれはそうですけど……」

 

年齢差があると言うクェスに対してニコはマリー(トゥエルブ)とアルベルトの例を出す。

 

「それに愛があれば年齢差なんてマイペンライ!それともドレルの事が嫌いなのか?もし嫌だって言うなら私の方からドレルに言い聞かせておくぞ」

「えっ、い、いやそういうわけではなくて……ドレル君の事が嫌いなわけじゃなくて」

「なら何も問題はないな!いやーよかったわー!私としてもクェスなら安心してドレルを任せられるわー!クェスが義理の娘になるとか嬉しいわー!早く孫の顔を見せてくれよな〜頼むよ〜」

「あー、もうっ!もういいです!」

 

もう孫の誕生を待ちわびるニコを見てクェスは少し呆れつつ会話を打ち切るのであった。

 

 

 

「まったく師匠ったら相変わらずなんだから。息子にこんなオバサンを宛てがうとか母親としてどうかと思うわ」

 

部屋に戻ったクェスは自分に懸想しているドレルについて考え込んでいた。

 

「ドレル君……生まれた時はあんなに小さくて可愛かった子が、立派に成長して凛々しくなって……月日が経つのは早いわねぇ。師匠の代わりにおしめを替えてあげたりしたっけ……うーん、私ったらドレル君の事を自分の子供のように見ているわね」

 

赤ん坊の頃から可愛がっていた子が成人した事にクェスはしみじみとした表情を浮かべる。

 

「うん、客観的に見てないわね。ドレル君は私のような売れ残りの年増より同年代の若くて可愛い子と結婚すべきよ」

 

そして自分が売れ残ったのは高望みした結果の自業自得なのだし、売れ残りを若い子に押し付けるのはダメだろうと、ドレルには自分ではなく若い子を宛てがうべきだと判断するのであった。

 

「ドレル君あんなにカッコいいんだし周りの子が放って置かないわよね。誰かいい子を紹介してあげないと……セシリーちゃんに聞いてみようかしら」

 

 

 

「クェスさんそれは酷いです」

「えっ」

 

ドレルの求婚をはっきり断ろうと考えたクェスは、ドレルの妹であるセシリーと相談していたが、話を聞いたセシリーはジト目でクェスを見ていた。

 

「兄さんはずっと本気なんですよ?今更断るだなんて酷いです」

「で、でもこんな売れ残りのオバサンより同年代の若い子の方が絶対にいいと思うのだけど」

「クェスさん鏡見たことないんですか?貴方ずっと若いままじゃないですか。もっと自分に自信を持ってください」

「み、見た目はそうかもしれないけど……」

「あ、私もクェスさんが兄さんと結婚するのは大賛成です。私や母さんだけじゃなく周囲の人達も応援してますよ!」

「えぇ……?」

 

セシリーの言葉を聞いたクェスは自分の想像以上に外堀が埋まっている事に気づく。

 

「皆知ってます。兄さんは小さい頃からクェスさん一筋なんです。他の子なんて眼中にないですよ」

「そ、そうなの?」

「そうです」

「そうか、そうかぁ……これは腹を括るしかないわねぇ……」

 

真顔で断言するセシリーにクェスはいよいよ覚悟を決めなくてはならないと悟ったのであった。

 

 

 

 

 

「……うん、ドレル君今大丈夫かしら?そう、その、あの時の返事なんだけどね」

 

 

 

「ええっと、その、貴方の求婚なんだけど……………もう一度確認するけど、こんな売れ残った年増を本当に伴侶にしたいの?」

 

 

 

「あ、うん、そうかぁ……即答かぁ……」

 

 

 

「えっ、その指輪……まさか私の為に用意してくれたの?これひと目見て凄く高いのがわかるんだけど……自分が小さい頃から貯めていた貯蓄を全て使った?そ、そうかぁ……」

 

 

 

「……………………わかったわ。こ、こんなオバサンでよければ。これからよろしくねドレル君……いや、ええと、あ、アナタと呼ぶべきかしら?」

 

 

 

「ちょ、ちょっと落ち着いてドレル君。凄く嬉しいのはわかるけど…………プッ、アハハ。ドレル君がプルプルプルー!って言うのは小さい頃以来ねぇ」

 

 

 

「あ、師匠。ドレル君のプロポーズを受け入れてすぐにテレパシーが来るなんて、やはりフォースで様子を探ってたんですね。結婚式の手配は任せろ?いや、それは自分達でやりますから……」

 

 

 

「お父さん。私結婚する事になったわ。え?相手はって?その、ドレル君よ。お父さんも知っているでしょう?……うん、そういう顔になるわよね」

 

 

 

「この年でウェディングドレスを着ることになるとは思わなかったわ。色々とキツくないかしら?え、凄く綺麗だって?そ、そう……それはよかったわ」

 

 

 

「……うん、これからよろしくねドレル君」

 

 

 

色々とあったものの、最終的にクェスはドレルの求婚を受け入れて幸せな結婚式をあげたのであった。

 

 

 

「バブゥ」

「あぁ〜かぁいいわぁ〜ラルフちゃんはドレルに似た色男になるっておばあちゃんはっきりわかんだねぇ〜」

「師匠ベッタリし過ぎです」

 

クェスが結婚式を挙げてから1年後、クェスとドレルが愛し合った結果ラルフという男の子が生まれたのであった。初孫の誕生に歓喜したニコはデレデレな表情を浮かべつつ孫に頬ずりしていた。ちなみにドレルは息子の誕生に喜びつつ仕事に励んでいた。

 

「この調子で10人くらい孫達を、いや流石にちょっと多いか。なら控えめに5人程……」

「師匠、師匠は感覚が麻痺してるみたいだけど、世間では子供5人は十分子沢山の部類なんですよ?」

「なん……だと……!?」

 

ごく当たり前な指摘に愕然とするニコにクェスは呆れた目を向ける。

 

「子供は多ければ多いほど幸せになれるのに……!」

「いや師匠は多すぎます。子供13人は本当に多いですって」

 

どこかズレているニコを見てクェスは苦笑しつつ、以前から気になっていたとある疑問をする。

 

「そういえば師匠、師匠は私がドレル君と結婚する未来が視えていたらしいですけど、抵抗はなかったんですか?」

「いや全然?年の差についてはマリーとアルベルトさんの例もあるしそこは気にしてなかった。クェスの事はよく知ってるしドレルを任せても問題ないと安心したぞ。それに二人とも幸せそうだったしな〜親として息子の恋路を応援するのは当然だろ?」

 

あっけらかんと笑うニコを見てクェスは師匠はある意味大物だなぁと考えるのであった。そしてその後ニコの妊娠が発覚しクェスとドレルは呆れた表情を浮かべるのであったが、それはまた別の話である。

 

「師匠……」

「母さん……」

「い、いいだろお前達成人の日だぞ……まあ、あれだ一緒に子育て頑張ろうな!」

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●クェス

→男へ求めるハードルが高くて売れ残ってしまっていたアラフォー美女。自業自得だと諦めていたがニコの息子であるドレルに求婚されゴールインした。アラフォーだが見た目はどう見ても20代にしか見えないと評判である。最近美容目的で修行に励む弟子が出てきて困惑している。

 ドレルの事は赤ん坊の頃から知っており、とても可愛がっていた。小さい頃から好意を直球でぶつけられていたが、大きくなったら他の子に目を向けるだろうと軽く考えていたら成人したドレルに本気で求婚される。クェスは困惑したが、今まではっきりと断らなかった自分も悪いなとドレルの性癖を歪めた責任を取る事にしたのであった。

 夫になったドレルについては夫婦になっても「ドレル君」と呼ぶ。ドレルとしてはむしろそれがいいとのこと。長男のラルフが生まれた後も週3でハッスルしている。家族計画はしっかり考えるタイプなので無闇矢鱈に子供が増える事はない。多分。

 

 

 

●ドレル

→ニコの息子。初恋の人と添い遂げる為に自分を磨き上げてパーフェクト美男子となった漢である。成人してからはアナハイムのMSテストパイロットとして働いている。

 小さい頃から自分に優しくしてくれた憧れの美女が、自分が成人してもあの頃の美しさを保ち独身のままでいたのだからそりゃあ全力で求婚する。誰だってそうする。求婚が受け入れられた時は喜びのあまり「プルプルプルー!(CV草尾毅)」と無意識に喋り、クェスから苦笑されたがクェスしか見ていないから大丈夫だ、問題ない。

 妻のクェスの事は「クェスさん」と呼ぶ。小さい頃からそう呼んでいたので他の呼び方では違和感があるらしい。両親の事は尊敬しているが、自分の息子より年下の妹を作った時は勘弁してほしいと思ったとか。

 

 

 

●プルツー(ニコ)

→クェスとドレルが結婚して喜んだ。その後初孫のラルフが生れてとても喜んだ。そして私達も負けられないな!とカロッゾとハッスルして女の子を妊娠し息子夫婦から呆れられ流石に反省した。

 

 

 

●セシリー

→ドレルの妹であり、ドレルの恋路を小さい頃から応援していた。ドレルの求婚が受け入れられたと聞いた時はガッツポーズした。ドレル達の結婚式では自分もこんな結婚式を挙げたいなと思ったとか。母親が妊娠した事を聞いた時は少し引いたらしい。

 彼女の話は番外編で書く予定。




次はセシリーかケツアゴシャアの番外編を書く予定です。



完結となりましたがこの後も幾つか番外編を投稿する予定です。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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