【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

33 / 42
ふと思いついたIFネタです。
一応一年戦争で終わる予定でプロットもできてますが、少し早めのエイプリルフール企画になるかも?


【IFネタ】ケツアゴのサンダーボルト PART01

「聞け!童貞ども!出撃命令が出た!作戦目標は……」

 

(サンダーボルト宙域に潜む敵スナイパーの排除か。上層部は相変わらず無理難題を仰る)

 

私の名はジョン・スミス中尉。地球連邦軍人でありサイド4ムーアの生き残り達で構成されたムーア同胞団に所属している。同胞団は皆戦意旺盛なのだが無茶な作戦のせいで損耗率が高く、ベテランが枯渇した影響で学生パイロットが多く練度についてはお世辞にも高いとはいえない状況であった。

 

(連中は腕がいいスナイパーばかりだ。しかも敵はスナイパーだけではない。最近になってスナイパーの護衛も出てくるようになった……厳しい戦いが予想されるな)

 

「……はっきり言っておく!お前ら童貞どもは囮だ!敵スナイパーの注意を引き付けろ!スナイパーの位置を把握したら俺やジョンがクソッタレなスナイパー達を排除する!童貞どもはまず生き残る事を目指せ!いいな!」

「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」

 

(む、いかんな。戦う前から不安になってどうする)

 

「ジョン!聞いていたな!お前は童貞どもが囮になっている間に毒蛇どもを狩れ!わかったか!」

「了解です」

 

隊長の話が終わり出撃する事になった私は思考を打ち切り、母艦であるビーハイヴからカタパルトにて出撃する事にした。

 

「スミス中尉!ご武運を祈ります!」

「ああ、ありがとう。ジムスナイパーカスタム072F、ジョン・スミス中尉出るぞ!」

 

私は最近になって配備された愛機のジムスナイパーカスタムに乗り、ジオンのスナイパー達が待ち潜むサンダーボルト宙域へと出撃したのであった。

 

 

 

「……何人生き残るかな」

「マイケル隊長とスミス中尉は確定で生き残るとして……学生パイロット達はなぁ」

「おい、そんな事言うなよ」

「で、でもよぉ。この一ヶ月で30機以上の味方がやられちまったんだぞ」

「………………」

 

出撃したパイロット達を見送った整備兵達は一体何人生き残れるのだろうかと心配しつつ彼等の無事を祈っていた。

 

 

 

母艦から発射されたミサイルによって前方宙域に煙幕が展開された。我々MS部隊は煙幕とデブリに紛れて敵スナイパーに接近する……ムーア同胞団では使い古された戦法だ。

 

(そしてこの戦法は敵にとっても見慣れたものだ。さあ、どうでる……!?)

 

「隊長!来ます!」

「ッ!各機回避行動ッ!」

 

敵の殺気を感じ取った私は警告を発し、隊長はその言葉を受けて瞬時に回避行動を取るように部下に命じる。

 

「えっ?何を言って……ああッ!?」

「ア、アンナーッ!」

「狼狽えるな童貞ども!落ち着いて回避行動を取れ!距離があるから動いていればまず当たらん!」

 

回避行動が間に合わず学生パイロットが乗るジムが狙撃を受けて爆散する……サンダーボルト宙域の戦闘ではよく見る光景だ。

 

「ジョン!やれるか!」

「ええ!」

 

殺気を感じ取っていた私は敵スナイパーの大まかな位置を把握していた。

 

「仲間の仇は取らせてもらう……そこだッ!」

 

そして自分の直感を信じた私は照準器を使わず狙撃用ビームライフルを発射した。照準器を使わず狙撃するなど自分でも正気の沙汰ではないと思うが、最近はジオンとの戦いで研ぎ澄まされた直感を信じるようにしていた。

 

「……爆発を確認しました。逃げ出す前に撃墜できたようです」

「よしよくやった!」

「ですがまだ幾つか殺気を感じます。まだ毒蛇達が複数潜んでいるようです。それに毒蛇の護衛達がこちらに向かって来ています」

「クソッ、楽はさせてくれんか。聞いたな童貞ども!ジオン共がやって来る!連携して迎え撃つぞ!」

「「「「「イエッサー!!」」」」」

 

隊長の指示に従い迎撃態勢を取る僚機達と別に、私はこちらへ向かって来る敵機達の中で、色違いで特に動きがいい機体を狙う事にした。デブリに紛れて接近してくる相手はベテランらしく緩急自在な動きを見せていたが、敵の動く先を読んだ私は敵の移動先へ射撃する事によって命中させた。

 

「……よし、指揮官と思われる機体を撃墜しました」

「よくやったジョン、連中が動揺してるのが動きでわかる!あれなら童貞どもでも何とかなるかもしれん!」

「ええ、そう願いt……スナイパーが鬱陶しいですな」

 

殺気を感じたので機体を動かすと、先程までいた場所にスナイパーのビーム狙撃が通過していった。そして複数のスナイパーや、接近する敵機から殺気を向けられている事に気付いた私は囮になる事を進言する。

 

「隊長、どうもスナイパー達と接近してくる敵機の目的は私のようです。私が囮になります」

「ハハッ!相変わらずモテモテだなジョン!お前はそのままスナイパー達の目を引き付け駆除しろ!俺達はお客様達を出迎える!死ぬなよ!」

「了解しました」

 

複数の敵から熱い視線もとい殺気を向けられて辟易しつつも、私は時折味方を援護しながらスナイパー達の相手をする事にしたのであった。

 

 

 

「……すっげぇ、あの距離から一発で命中させやがった。流石ニュータイプ様だ」

「ムーアの狩人は伊達じゃないな。スナイパーカスタムを支給されるだけの事はあるぜ」

「おまけに顔も良くて性格もいいとか、そりゃ女の子達にモテるわけだよ」

 

(ああ、確かにスミス中尉はスゴイもんだ。アレが噂のニュータイプなのか)

 

スミス中尉の活躍を見て感嘆の声を上げる学生パイロット達の言葉に、イオ・フレミング少尉は内心で同意する。

 

「連邦やジオンが躍起になってニュータイプを研究するわけだ。あの力を見たら誰だってそうするわな……さてと、余計な事考えている暇はなさそうだ」

 

アラート音と共に接近してくる敵機達を捉えたイオは、隊長の言う通りまずは生き残る事を目指そうと気合を入れるのであった。

 

 

 

「また避けた……!相変わらず厄介だな狩人!」

 

必殺の想いを込めた狙撃を軽々と避けた連邦のMS……サンダーボルト宙域にいるジオン軍から恐れられている噂のニュータイプに対してダリル・ローレンツ曹長は舌打ちしつつ逸る心を抑えて照準を定めようとする。

 

「焦るなダリル!友軍が狩人の気を引いている隙を狙うぞ!フィッシャーとショーンは交戦を始めた友軍の援護をしろ!」

「「「了解!」」」

 

上官であるフーバー少尉の指示に従いダリルは友軍と連携して狙撃を続ける。だが敵機は最小限の動きで回避しつつ、時折突入した友軍を撃墜する余裕を見せていた。

 

「クソが!気持ち悪い動きで避けやがって!」

 

(まったくだ。狩人め、アイツがいるせいでリビング・デッド師団の損害は鰻登りだ。事態を重く見た軍の上層部が援軍を寄越してくれたが、それでもアイツによって多くの戦友がやられた。アイツさえ排除できれば…………ッ!?)

 

罵倒するフーバー少尉に同意しつつ狙撃を続けるダリルであったが、不意に胸騒ぎを覚え狙撃を中断しビッグガンから離れる。そして離れた直後にビッグガンが狙撃され爆発を起こした。

 

「ダリル!?おいダリル!」

「じ、自分は無事です……少尉!ビッグガンから離れてください!」

「えっ?何を言っ「早く!」お、おう?」

 

鬼気迫るダリルの言葉にフーバー少尉は困惑しつつも慌ててビッグガンから離れ、その直後にフーバー少尉がいた場所に狩人の狙撃が直撃しビッグガンが爆散した。

 

「あ、あっぶねぇ……おいダリル、お前もニュータイプだったのか?」

「い、いえ、わかりません」

「まあいい、とりあえず助かったぜダリル。ありがとな……おい見ろ。艦隊から信号弾が出たぞ……後退しろだとよ」

 

フーバー少尉の指差す方向を見ると、確かに後退指示の信号弾が確認できた。

 

「後退、ですか。でもまだ友軍が」

「こちらフィッシャーだ。見た限り友軍は皆撃墜されちまった。同数以上の敵機を道連れにしたみたいで敵は一度引くみたいだ」

「クソッタレ、肝心の狩人をやれなかった……!」

「フィッシャー、ショーン、無事だったか。お前達も見ただろうが後退指示が出された。全員帰還するぞ」

「「「了解」」」

 

少尉の指示に従い帰還するダリル達だったが全員苦い表情を浮かべていた。

 

「連邦の奴等、倒しても後から続々とやってきやがる。それにあの狩人……増援が来たとはいえこのままじゃ俺達はジリ貧だぞ」

「愚痴るなショーン」

 

(ああそうだ、このままじゃ押し切られるだろうな……上はどうするつもりなんだ?)

 

ショーンの愚痴に内心同意しつつ、ダリルは今後の戦闘について考えると憂鬱な気分になり思わず溜め息をつくのであった。

 

 

 

「……敵は手練ればかりで童貞どもが大勢やられた。まともに動けるのは俺とジョン、そしてフレミング少尉だけだ。この有り様では敵スナイパーの排除どころではないな……味方を回収して一度帰投する。ジョン、疲れているところ悪いが殿を頼む」

「了解しました」

 

(……やはり新兵にサンダーボルト宙域は過酷過ぎる)

 

死屍累々な現場を見て隊長は後退を決意した。今の部隊の状況でこれ以上サンダーボルト宙域を進むのが無理なのは自明の理であった。

 

「幸い機体が破壊されたが命は助かった童貞も多い。フレミング少尉、生存者の回収を手伝え」

「イエッサー」

 

この戦闘でフレミング少尉はドムを2機撃墜しており、学生パイロットの中でも白眉の活躍だった。

 

(彼はいい動きをしていた。新兵でこれなら経験を積めばエースパイロットとして名を挙げる事も夢ではないだろうな)

 

期待の新人を見て少し気分が軽くなった私は、母艦ビーハイヴに帰投するまで殿を務める事にしたのであった。

 

 

 

 

「帰ってきたぞ……ヒデえ有り様だ」

「やはりマイケル隊長とスミス中尉は生き残ったか。ボール乗りの頃から最前線でジオンと戦っている大ベテランなだけあるぜ」

「学生パイロット達も結構生き残りが多いそうだ」

「そいつはよかった。機体の補充については問題ないだろう。ウチは金はあるみたいだしな」

「金があっても人がいないけどね……」

 

ビーハイヴに着艦したMS達へ整備士達が整備の為に群がっていた。

 

「よし!わかってるだろうがマイケル隊長のジム・コマンド、スミス中尉のスナイパーカスタムの整備を最優先だ!作業にかかれ!」

「「「「「はい!」」」」」

 

(よかった。イオも無事生き残ったみたいだ……戦闘は激しさを増す一方だ。次の出撃でも無事だといいけど)

 

「スナイパーカスタムと一般のジムでは共有できないパーツが多い!間違えて余計な手間を増やすなよ!」

「班長、スナイパーカスタムの戦闘データについては」

「いつも通り後方にいる研究者達に送ってくれ。そういう取り決めだからな」

「わかりました」

 

整備士達の一員であるコーネリアス・カカは作業に集中しつつ幼馴染であるイオの無事を祈っていた。

 

 

 

「痛み分けか。敵スナイパーの排除ができなかったのは情けないですが、相手のテリトリーで戦った上でキルレシオがほぼ同等なら上出来と言ってもいいでしょうな」

「…………」

 

その頃グラハム副長は作戦の検証結果を上官のクローディア・ペール艦長代理へ報告していた。

 

「被害は大きいですが我々同胞団はサンダーボルト宙域で優位に立っています。この調子ならいずれ音を上げるのはジオンの方です」

「…………」

 

「次の大規模攻撃にてサンダーボルト宙域に潜むジオン軍の息の根を止め、宙域を制圧できるでしょう。ですがその前に敵戦力の「間引き」が必要です」

「…………」

 

「定期補給便で届く試作MS2()()……ガンダムですがパイロットは予定通りマイケル・ジョンソン大尉、ジョン・スミス中尉でよろしいですね?」

「…………」

 

「艦長?」

「わかっています。ガンダムパイロットについては予定通りに……私はパイロット達に次の命令を伝える為艦長室に向かいます。副長はブリッジをお願いします」

「了解しましたクローディア艦長」

 

クローディア艦長が表向きはいつも通り振る舞っていても精神的に追い詰められている事をグラハム副長は察していた。

 

「やれやれ、小娘のお守りは大変ですなグラハム副長」

「そう言うな。お飾りの小娘にしてはよくやっている方だ」

「しかし小娘を激戦区のサンダーボルト宙域に送り、しかも繰り上げとはいえ艦長代理を任せるとは……上層部は一体何を考えているのでしょうか?」

「ノブレス・オブリージュというやつだ。若者を最前線に送っておきながら、自分達の子供は安全な場所に置いていたら民衆から反発を招くからな。サンダーボルト宙域に送られた小娘やフレミング少尉、そして学生パイロット達はムーア再建の為の生贄だ」

 

グラハム副長はクローディア艦長に対して、いや最前線に送られる若者達に対して憐れみを覚えていた。

 

「このサンダーボルト宙域は地獄だ。過酷な戦場では新兵どもが大勢死んでいき、最後まで生き残るのはジョンソン大尉やスミス中尉といったエースだ。次の大規模補給では中学生のパイロットが送られる事が決定した。俺の娘と年が大して変わらんガキ共を戦場に送るとはな」

「……軍人としてこんな事を言うのは憚れますが、中学生の志願を認めた連中は本当に何を考えているのでしょうか?百歩譲って徴兵して訓練をさせるのはわかりますが、前線のサンダーボルト宙域に送り出すなど……あの噂のニュータイプの少年兵は例外中の例外でしょう。たった数ヶ月の訓練を受けただけの中学生を戦場に出したところで十中八九何もできず死ぬだけです」

「貴様に言われなくても連中だってわかっているだろうさ。だが人が足りない現状、中学生でもニュータイプでも使えるなら使うしかあるまい。ムーア再建の為にもな……クソッタレな世の中だな

 

同胞団の上層部に対して思うところがあるグラハム副長達であったが、他に代案がない以上受け入れるしかないのが現状であった。

 

「ニュータイプですか、同胞団のエースであるスミス中尉がニュータイプだと学生パイロットから噂されているようですな」

「ニュータイプなどジオンの大衆向けのプロパガンダに過ぎん……と言いたいところだが奴の戦果は突出している。それに奴の勘の鋭さについても説明がつかない部分が多いのは事実だ」

「副長はスミス中尉がニュータイプだと考えているのですか?」

「フン、ニュータイプについては俺にはよくわからん。そもそもジオン・ズム・ダイクンが提唱したニュータイプの定義があやふやだからな……奴は勘がいいだけのエースパイロットさ。新人類というタマではないのは確かだ」

 

 

 

 

「……報告は聞いている。有利な状況に持ち込んだ上であれほどの被害を受けるとはな」

「申し訳ありませんクライバー大佐」

「いや、貴官らを責めているわけではない。貴官や現場のパイロット達が最善を尽くしたのは理解している」

 

そしてサンダーボルト宙域に潜むジオン艦隊、リビング・デッド師団の増援として来たセイレーン機動艦隊の司令であるクライバー大佐は報告を聞き苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。

 

「ムーアの狩人め。レイトン大尉はルウム戦役に参加し専用カラーを許されたエースパイロットだった。そのエースが何もできずに死ぬとは。彼が戦場で手を抜くはずがない。ニュータイプの力がここまでとはな……あの忌々しい狩人め!」

 

クライバー大佐の言葉に周囲の人間達も同意していた。ムーアの狩人と呼ばれるようになったジョン・スミス中尉はサンダーボルト宙域に潜むジオン軍にとって恐怖の存在となっていた。

 

「大佐、リビング・デッド師団で戦えるMSパイロットは6名しかおりません。動かせるMSは作業用の旧式ザクを含めて8機、そしてビッグガンについても予備を含めて3基のみです……情けない話ですが次に連邦軍の大規模攻勢が来たら」

「わかっている。貴官らだけに戦わせるつもりはない。その為に我々セイレーン機動艦隊が来たのだ。次の襲撃ではより激しい戦いが予想される……リビング・デッド師団にいる研究者達は後方に下がらせろ。非戦闘員が戦場に残っていても邪魔なだけだ」

「はっ、了解しました」

「心配するなバロウズ艦長、我々は貴官らを決して見捨てはしない……事態を重く見た軍上層部が虎の子の援軍を寄越してくれる事になった。狩人に対抗できる頼もしい援軍をな」

「狩人に?まさか」

「うむ、ニュータイプにはニュータイプをぶつけるのだ」

 

そしてクライバー大佐の指揮の下、ジオン軍はいずれ来るだろう連邦軍の大規模襲撃に備える為の準備を始めるのであった。

 

 

 

「カーラ教授、急いでください」

「わかっているわセクストン、このデータの抽出が終わるまで待ってちょうだい………………よし、終わったわ」

 

リビング・デッド師団では非戦闘員の後退命令が出され、RPD(リユース・サイコ・デバイス)の研究に従事していたカーラ教授達科学班が大急ぎで撤収の準備をしていた。

 

「決戦前に後方に送られるとは我々は幸運ですね。クライバー大佐には感謝しないと……しかし残念ですねカーラ教授、もう少しで研究が完成するというのに」

「仕方ないわ、連邦軍がすぐそこまで迫ってきているのだから」

「一応実験機については実戦投入できるレベルなのですが……」

「肝心のパイロットがいないから動かしようがないわよ。それに仮にパイロットを用意しても間に合わせの急造品であの狩人に勝てるとは思えないわね」

「あー……まあ、それはそうですね。ぶっつけ本番であのニュータイプと戦わせても撃墜されますよね」

 

実験機については科学班と一緒に後方に送られる事になった。セイレーン機動艦隊という援軍がいる以上、わざわざ実験機を無理矢理使う必要はなく、パイロットの調達もする必要はなかったからだ。

 

「いや、別に狩人と戦わせなくても後方にいる連邦軍艦隊への奇襲なら」

「それは実験機でなくてもできるわね。ここで私達に出来る事はもう何もないわ。後は援軍に任せましょう……リビング・デッド師団の人達には生き残ってほしいわね。顔見知りが死ぬのは辛いわ」

 

カーラ教授は撤収準備を行いつつ、顔見知りとなったリビング・デッド師団が生き残ってほしいと神に祈るのであった。

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●ジョン・スミス(ケツアゴ)

→サンボル世界ではムーア同胞団に所属している。この世界ではジョン・スミスが本名である。一年戦争開始直後の経緯は本編と同じで、お隣さんのグラハム一家を救出できたが両親は助けられなかった。

 「ムーアの狩人」と呼ばれ、ムーア同胞団のエースパイロットとしてサンダーボルト宙域で活躍している。生まれがサイド3という事で差別や偏見があり最前線に送られたが腐る事なく戦い続け、今では信頼出来る仲間として扱われている。どんな時でも誠実な態度を取る人間の鑑で女性によくモテる。外見はケツアゴになったショートカットのフル・フロンタルである。

 サンボル世界では最前線でボールに乗って戦うなど地獄の戦場で技量が磨き上げられた上にニュータイプとして覚醒、0.8シャアにまで強化された。それでもアムロやシャアと一騎打ちしたら時間稼ぎが精一杯だろう。

 音楽の趣味はクラシック。

 

 

 

●マイケル・ジョンソン隊長

→ムーア同胞団のMS部隊の隊長。階級は大尉。サンボル原作では序盤で学生パイロットを童貞呼びしていたあの人である。

 ケツアゴとはボール乗りの頃からの付き合いであり、頼れる仲間として信頼している。最前線での地獄のレベリングによって技量が0.7ヤザンにまで磨き上げられた精鋭となった。「不死身のマイケル」という異名もついた。

 学生パイロット達が続々と死んでいくサンダーボルト宙域はクソだし無茶な作戦を強要する同胞団の上層部はクソッタレだと思っている。ガンダムを支給された時は少しテンションが上がった。

 音楽の趣味はビートルズ。

 

 

 

●イオ・フレミング

→原作主人公の一人。この世界では隊長とケツアゴがいるのでガンダムに乗る事はなくなった。その代わり隊長が乗っていたジム・コマンドを渡されたがノーマルジムより性能が上がったので満足しており、ケツアゴについてはニュータイプすげーなーと呑気に考える余裕もある。婚約者で幼馴染の艦長は最近大丈夫なのか少し心配している。

 

 

 

●ダリル・ローレンツ

→原作主人公の一人。リビング・デッド師団のエースだがケツアゴ達がいるせいで戦友を大勢失った。この世界ではサイコ・ザクが実戦投入されないので両腕は健在のままであり、戦争ジャンキーになる事はなくなった模様。

 

 

 

●ダリルの仲間達

→ケツアゴ達によって返り討ちにされる戦友が続出した。生き残ったフーバー少尉やショーン達が必死に頑張っている。

 

 

 

●コーネリアス・カカ

→イオの幼馴染。整備士として頑張りつつイオの無事を祈っている。

 

 

 

●クローディア・ペール

→イオとコーネリアスの幼馴染。ケツアゴ達がいても相変わらず地獄なサンダーボルト宙域に精神が悲鳴をあげているが、副長のフォロー等によってギリギリ保っている。果たして彼女は無事生き残れるだろうか。

 

 

 

●グラハム副長

→ケツアゴによって家族が救出された事で、この世界では大きく変わっている。精神的に安定しており故郷を滅茶苦茶にしたジオンを目の敵にしているが、クローディアのフォローをするくらいには余裕がある。無茶振りしてくる同胞団の上層部にはいい感情を抱いていないが、クローディアやイオについてはこんな所に送られて可哀想だと同情している。

 ちなみに母親似の可愛らしい顔立ちをしている娘については溺愛している。娘がとある男性に懸想しているのは察しているが、まあ小さい頃から付き合いのあるあの男ならいいだろうと考えている。

 

 

 

●ムーア同胞団

→NTに覚醒したケツアゴいるからイージーモード!……にはならなかった。サンボル世界は甘くないのだ。

 リビング・デッド師団以外にもジオン軍の増援が来たことで被害は原作とほぼ同じくらいとなり、そのためベテランが枯渇し学生パイロットばかりとなった。

 

 

 

●ガンダム

→この世界では2機配備される事になった。一つは同胞団が金を積んで買った機体で、もう一つはNTの戦闘データを収集するために専用に調整された機体である。同じガンダムなのに部品の共有ができない箇所が多い模様。詳細については次話に書く予定。

 

 

 

●セイレーン機動艦隊

→指揮官はクライバー大佐。ケツアゴがいるせいで原作より早く登場した。リビング・デッド師団からの救援要請を受けて援軍としてやって来た。

 ケツアゴの強さを見て真顔になり「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」理論でNTの援軍を呼ぶことにした。

 

 

 

●カーラ教授達

→非戦闘員が残っていても決戦の邪魔になるという事でクライバー大佐の指示で後方に送られた。

 サイコ・ザク?パイロットの四肢を切断する必要がある機体はちょっと……とクライバー大佐から難色を示されたので実戦投入はされなかった。原作より追い詰められてないので当然の判断である。狩人についてはNTの援軍に任せようね。

 

 

 

●サンダーボルト宙域

→相変わらず地獄でありケツアゴがいても死屍累々である。そんな中でもサンダーボルト放送局は通常営業している模様。




完結となりましたがこの後も幾つか番外編を投稿する予定です。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。