ムーア同胞団によるサンダーボルト宙域制圧作戦が開始された。先鋒として送り出されたMS隊40機、ボール20機で構成された攻撃隊はサンダーボルト宙域のデブリに紛れてジオン艦隊に接近していた。
「ジョン、この方角で合ってるんだな?」
「ええ、私の勘ですがこの方角から大勢の気配を感じます。哨戒部隊より遥かに多い気配です。間違いなくこの宙域に潜むジオン軍の本隊でしょう」
「よし、ニュータイプの勘を信じよう。このまま接近してある程度距離を詰めたら一気に突入、そしてジオン艦隊を撃滅する。お前達覚悟はいいな!」
「「「「「イエッサー!」」」」」
スミス中尉の勘によってジオン艦隊の大まかな位置を把握した攻撃隊は一気呵成に襲撃しようとしていた。
「連邦軍め、一直線に艦隊に向かってやがる」
「落ち着けフィッシャー、まだだ!まだ攻撃するんじゃないぞ!ウチのニュータイプ様が攻撃を開始するまで待て!」
「隊長、敵に見られている感覚があります」
「チッ、これだけ大所帯だとさすがに奇襲は無理か。全員加速して突っ切るぞ!艦隊を撃滅すれば俺達の勝ちだ!」
「それにこの感覚は、まさか、私の同類なのか?」
「……お前の勘はよく当たるが、それについては外れてほしいぞ」
「隊長の危惧が的中しましたね。実は隊長もニュータイプだったりします?」
「んなわけあるかフレミング少尉、俺はオールドタイプだ。ジョン!どの方向から来るかわかるか?」
ジオンにもニュータイプがいる事を察したスミス中尉は集中して気配を探る。
「3時の方向、いや、9時の方向にも敵意を感じま、隊長ッ!」
「各機回避行動!攻撃が来るぞッ!」
スミス中尉の警告を聞いたマイケル隊長はすぐに回避行動を取るように攻撃隊に指示を出す。攻撃隊は慌てて回避行動を取り……さっきまで彼等がいた場所にメガ粒子砲が通過していった。そしてそれを皮切りとしてジオン軍の攻撃が開始されたのであった。
「ビ、ビーム砲!?一体どこから!?」
「大丈夫だ!当たらなけれb、うぁっ!?」
「ジェ、ジェイクぅ!」
「センサーに反応あり!複数のMSが高速で接近中!」
「わ、私達誘き寄せられちゃったの!?」
突然の敵襲に学生パイロット達が大きく動揺する。たった数ヶ月の訓練を受けただけの中学生がいきなり命のやり取りをすれば動揺するのも仕方ないだろう。
「落ち着けおチビ達!敵に見つかった所でやる事は変わらん!敵の守備隊を突破しこのまま敵艦隊に突入するぞ!敵スナイパーは無視しろ!ジョン!」
「了解!1つ、2つ、3つ、4つッ!」
スミス中尉の乗るフルアーマーガンダムは接近する敵MS隊に向けてビームライフルを発射した。ビームが発射される度にジオンのMSが撃ち抜かれて爆散する。
「7、8、9ッ!よし、接近していたMS隊を殲滅しました」
「よくやった!このまま突っ込むぞおチビちゃん達!ジョンはご同類の相手を頼む!ッ!?」
敵ジオン艦隊へ突入しようとした攻撃隊だったが、複数のメガ粒子砲によって一瞬で8機もの味方が撃墜される。
「み、みんなぁ!?」
「怯むなぁッ!とにかく前に出ろ!出るんだ!敵のクソッタレニュータイプはジョンに任せてジオン艦隊をぶっ叩くぞ!」
動揺する味方を叱咤しつつマイケル隊長は己の職務を果たそうと尽力していた。
「あれが連邦のニュータイプ、ムーアの狩人ですか。MS一個中隊をあっけなく撃墜するとは……!もう一機のガンダムも動きがいい、あちらは不死身のマイケルが乗っているのでしょう。ですがそれ以外は素人です。あの2機のガンダムさえ落とせば!」
「わかっているさセバスチャン。アリス!雑魚は構うな、狩人を狙え!」
「で、でもお兄ちゃん!連邦軍が艦隊に向かってて!このままじゃ艦隊の皆さんが危ないです!」
「それは他の味方に任せればいい!彼等を信じるんだ!」
「は、はい!」
ビリー少尉の指示に従いアリス准尉の乗るジオングはムーアの狩人へ攻撃を集中させる。ビリー少尉達も援護するが狩人は最小限の動きでビームの嵐を掻い潜り接近しようとする。
「ビ、ビームの隙間を掻い潜るように接近してくる……!?な、なんですかあの気持ち悪い動き!?」
「アリス落ち着け!一旦距離を取るぞ!大丈夫だ!ジオングの性能ならガンダムだって振り切れる!」
「ビリー少尉、貴方も早く!」
ビリー少尉達は逸る心を抑えつつ、ムーアの狩人についてはヒットアンドアウェイで戦うよう心掛けていた。そもそもジオングやサイコミュ高機動試験用ザクは格闘戦を想定してないので当然の判断だろう。
「ええい加速力は敵の新型の方が上か!」
距離を取られて有効打を与えられない状況にスミス中尉は苛立ちを見せる。手をこまねいている間も敵のニュータイプからビームの嵐が撃たれていたが、スミス中尉は磨き上げられた直感で危なげなく回避する。
(攻めあぐねている間にも友軍が落ちていく!落ち着け!焦ったところで事態は打開できん!なにか、なにか手は……この感覚、あの新型のパイロットは子供なのか?子供を戦場に出すとは、いや我々がそれを批難する資格はないか。とにかくあのパイロットはもう一機の白い新型を慕っているようだ……ならばッ!)
「相手の情を利用するとしよう。人として褒められる行動ではないが、ここは戦場だ。悪く思うなよ……フレミング少尉、聞こえるか?援護を頼む!」
スミス中尉は敵の新型を無視し、もう一機の白いザクの親戚に見える機体を標的に定めるのであった。
「護衛艦、迎撃急げ!ボール隊とMS隊は展開して艦隊と連携し弾幕を張れ!」
「MS隊はビーハイヴを守るように展開しろ!ビーハイヴの盾になれ!だがガキ共は前に出ようとは考えるな!出たところで邪魔だし的になるだけだ!余計な事は考えず味方と協力して撃ちまくれ!」
一方その頃、サンダーボルト宙域を進んでいたムーア同胞団の艦隊はジオンの別働隊による襲撃を受けていた。艦隊の護衛であるボール隊とMS隊は迎撃の為艦隊と連携して迎撃し、クローディア艦長とグラハム副長は部隊へ指示を出す事に集中していた。
「敵の動きがいい、それに弾幕にも臆する事なく突っ込んでくるとは精鋭だ。決死隊とはジオンの連中も必死ですな」
「恐れるな!もう少しで我が軍の攻撃隊がジオン艦隊を撃滅する!我々は彼等を信じてこの攻撃を凌ぎ切ることに集中しろ!」
ムーア同胞団の艦隊は攻撃隊を信じつつ自分達が生き残る為に全力を尽くすのであった。
「クソッ!狩人めこっちに向かって来やがった!」
ムーアの狩人が一直線に向かって来る事にビリー少尉は焦りを覚える。サイコミュ高機動試験用ザクはジオング程の性能はなく、デブリを回避する手間もあってガンダムに距離を詰められていく。
「私が牽制します!少尉はその隙に退避を、ぐおぉっ!?」
「セバスチャン!」
ビリー少尉を庇うように立ち塞がったセバスチャンだが、狩人の無情な一撃をくらい機体を大きく損傷する。セバスチャンの乗るドムは幸い爆発する事はなかったがとても戦える状態ではなかった。
「セバスチャンさん!お兄ちゃん!」
「やめろアリス!近寄るな!狩人と距離を取るんだ!」
二人の危機にアリス准尉は焦りジオングを接近させる。そして……
「こんにちはジオンのニュータイプちゃん。こいつは心ばかりのプレゼントだ。遠慮せず受け取ってくれ」
中尉の指示で潜んでいたイオ・フレミング少尉のジム・コマンドがジオングに不意打ちしたのであった。
「うお、マジで上手くいったぞ。でもニュータイプに不意打ちしろだなんて中尉も無茶言ってくれるぜ」
ニュータイプにオールドタイプの自分が不意打ちを成功させた事にフレミング少尉は我ながら驚いていた。
「しかし中尉の言う通りだった。コイツら本当に隊長と中尉以外眼中になかったんだな。隊長ではなく俺に援護を依頼するわけだ……おおぅ、ニュータイプちゃんが怒ってるのがオールドタイプの俺にもわかるぜ。まあいきなり不意打ちされて怒らない奴はいないよなぁ」
フレミング少尉は中尉の指示に納得しつつ敵のニュータイプがこちらに敵意を向けた事を察する。
(俺じゃニュータイプちゃんの攻撃を捌ききれない。絶体絶命のピンチってやつだ……まあだけど)
「ムーアの狩人がいるってのに俺なんかに意識を向けちゃダメだろニュータイプちゃん」
フレミング少尉に攻撃を仕掛けようとしたジオングは、スミス中尉が乗るフルアーマーガンダムに狙い撃ちにされ両腕と胴体を撃ち抜かれたのだった。大きく損傷したジオングは爆発はしなかったが至る所から火花を挙げており、ほぼ無力化したのをフレミング少尉は察する。
「よし、後はあの白いのを中尉が落とせば、って頭部が離れたぞ?脱出機能付きかよ!?」
慌ててジオングの頭部を狙うフレミング少尉だったが、全力で向かって来たサイコミュ高機動試験用ザクがジオングの頭部を庇うように抱えて離脱しようとした。
「……戦友を助けようとする気持ちはよく分かるけどな、狩人の前でそれは迂闊じゃないか?」
そしてムーアの狩人がそれを見逃すはずはなく、サイコミュ高機動試験用ザクの両腕とスラスターを撃ち抜いて無力化したのであった。
「よくやってくれたイオ少尉、君のお陰で敵の新型を無力化できた。君がいなければここまで上手くいかなかっただろう」
「ご謙遜を。中尉なら俺がいなくても余裕でコイツらを倒してましたよ。でも殺すのではなく無力化とは」
「……ただの気まぐれだよ。子供を撃つのは気が引けてな。イオ少尉、すまないがデイジー伍長らと共に彼等の監視を頼む。私も艦隊攻撃に参加せねば」
「了解しました。中尉もご武運を」
ジオン艦隊に向かって急加速したスミス中尉のフルアーマーガンダムを見送ったフレミング少尉は、ムーア同胞団の勝利を確信した。
「もうジオンにムーアの狩人を止める術はない。これでサンダーボルト宙域はジオンから奪還したわけだ。しかし被害が大きいな、ニュータイプちゃん達のせいで攻撃隊の半分以上がやられちまった……おチビちゃん達は無駄死にじゃなかったと思いたいぜ」
「よし、連邦軍は俺達を殺すつもりはないようだ。しかし妹の危機に後先考えず飛び出すなんてな、自分でも気付いてなかったけど、たった数日でこの子に情が湧いていたらしい」
「お、お兄ちゃん!ごめんなさい!ごめんなさい!私が、私が足を引っ張ったせいで!」
「ああもう泣くなよアリス。お前はよく頑張ったよ」
「ビリー少尉、もう一度確認しますが本気で連邦軍に投降するのですか?彼等が貴方やアリス准尉を捕虜として人道的に扱ってくれるかわからないのですよ?貴重なニュータイプとしてモルモット扱いされてもおかしくない」
「ハッ、ジオンでもモルモット扱いだったじゃないか。大して扱いは変わらないさ……それに連邦の方がアリスもマシな待遇を受けられる気がするんだ。勘だけどな」
「やれやれ、根拠は勘ですか。まぁニュータイプの勘なら信じてもいいでしょうね。私はビリー少尉の決定に従います」
「リビング・デッド師団の空母ドライドフィッシュ轟沈!通信途絶!」
「連邦軍の攻撃隊は依然として健在!我が艦隊に接近中!」
スミス中尉は急行している間に、マイケル隊長が率いる攻撃隊が一足先にジオン艦隊へ攻撃を開始していた。
「狼狽えるな!守備隊と連携して迎撃しろ!敵はガンダム以外は動きが鈍い、ガンダムさえ落とせばただの鴨だ!アリス准尉達は何をやっている!」
「そ、それが……先程から通信途絶で」
自軍のニュータイプ達が負けた事を察したクライバー大佐は瞑目して天を仰ぐ。
「……フラナガン機関の研究者達を脱出させろ」
「大佐!?」
「早くしろ!ムーアの狩人が来るぞ!」
クライバー大佐が脱出指示を出した瞬間、セイレーン機動艦隊の守備隊として展開していたMSが次々とビームに撃ち抜かれる。
「なっ!?」
「ガ、ガンダムがもう一機現れました。艦隊に向かって急接近中……恐らくムーアの狩人です!」
「急げ!非戦闘員の脱出を急がせろ!」
(力及ばず敗れるか、フラナガン機関の援軍も不甲斐ない……いや、これが初陣だった少女に百戦錬磨のムーアの狩人の相手は荷が重過ぎるか。我々や彼女達は最善を尽くしたのだ)
クライバー大佐は無念に思いつつも不思議と冷静である事を自覚する。出来る限りの事をして負けるのならこれが天命として受け入れるしかないと理解していた。
「我々は負ける。サンダーボルト宙域は連邦軍に奪還された……だがジオンはまだ戦える。必ずや同志達が我々に代わってジオン独立の悲願を叶えてくれる」
「護衛艦轟沈!ガンダム接近ッ!」
「ジーク、ジオンッ」
接近してくるガンダムを視界に収めつつクライバー大佐がジオンの勝利を唱えた瞬間、ガンダムから発射されたビームがセイレーン機動艦隊旗艦のブリッジを撃ち抜いたのであった。
その後残されたジオン艦隊は2機のガンダムによって殲滅され、サンダーボルト宙域はムーア同胞団が奪還したのであった。
「遅くなりました隊長」
「謝らなくていいぞ、パーティーには間に合ったんだからな。よくやってくれたジョン、お前の働きでジオン艦隊を撃滅できた。情けないが俺やおチビちゃん達だけでは攻め切れなかっただろう」
ジオン艦隊を撃滅しマイケル隊長のフルアーマーガンダムと合流したスミス中尉は周囲を見回す。
「ジオン艦隊を撃滅しサンダーボルト宙域はムーア同胞団が奪還しました。ですが被害が大きいですな」
「ああ、おチビちゃん達が大勢やられた。艦隊にも襲撃があった。護衛のMS隊のお陰でビーハイヴは無事だがギリギリだったようで護衛部隊も犠牲が大きいらしい……子供から死んでいくなんてクソッタレだ」
作戦は成功したが二人は苦い表情を浮かべていた。守るべき子供達が大勢死んだ事実に二人はサンダーボルト宙域奪還を素直に喜べなかったのだ。
「すまん、感傷に浸っている場合じゃないな。まだ敵は残っているんだ……ジョン、まだいけるか?」
「ええ、推進剤は残り4割程、ビームライフルはフル充填したのが一挺残っていますし後一戦くらいなら問題ありません。私は敵スナイパーの排除に行きます」
「任せたぞジョン。俺はおチビちゃん達と共にここに残って本隊が来るのを待つ。それと残っているジオンの連中に降伏を促してみる。ダメ元だがやらないよりはマシだろ」
「了解しました」
―こちらムーア同胞団MS隊、隊長のマイケル・ジョンソン大尉だ。ジオンの無線チャンネルと国際救助チャンネルの両方から話し掛けている。サンダーボルト宙域に残ったジオン兵共、聞こえるか?お前達の戻る船は俺とジョンが撃滅した。そして俺達の母艦ビーハイヴは無事だ……ここまで言ったらわかるな?サンダーボルト宙域は連邦軍が制圧した。お前達は孤立無援だ。無駄な抵抗はやめて投降しろ。南極条約に則った待遇をする事を約束する。繰り返す、こちらは……―
「って事らしいですよフーバー少尉」
「よし!降伏するか!ダリル、フィッシャー、ショーン、キース、デンバー、お前らも武装解除しろ!」
「えぇ……?判断が早すぎませんか?」
「馬鹿野郎!こっちのニュータイプ様が勝てなかったんだ。俺達が投降したって責められないだろ!俺には婚約者が待ってるんだよ、こんな所で死んでたまるか!というかお前ら早く武装解除しろ、狩人がこっち向かって来てんだぞ!」
「うわマジだ、こっちに一直線に向かってきてる!?」
「連邦軍が約束を守ってくれますかね?俺達スナイパーは連邦軍から恨まれてると思いますけど」
「さあな、だがムーアの狩人と戦っても一矢報いる事もできず死ぬだけなのは確かだ。生き残って婚約者に会える可能性があるのは投降だけだ。ダリル、お前家族はいるんだろう?」
「母と、妹が待ってます」
「じゃあ二人の為にも投降すべきだぜ」
「……わかりました」
フーバー少尉から説得されたダリル達は武装解除しムーア同胞団に投降するのであった。
「ギリギリでしたが敵の襲撃を凌ぎ切りましたな。そして攻撃隊はジオン艦隊の撃滅に成功か……おめでとうございます艦長、我々ムーア同胞団はサンダーボルト宙域を奪還しました」
「やった!やったぞ!やったんだ!」
「ジオンのクソッタレ共からサンダーボルト宙域を取り返したんだ!」
「これで死んでいった戦友達に顔向けできる!」
「ムーアの狩人ばんざーい!それと不死身のマイケル隊長ばんざーいッ!」
ムーア同胞団の母艦ビーハイヴでは、グラハム副長の言葉にブリッジのクルーは歓声を上げていた。
「騒ぐな貴様ら!ガキじゃないんだぞ!ジオン艦隊は撃滅したとはいえサンダーボルト宙域から全てのジオン兵がいなくなったわけではない!残存戦力の掃討が完了するまで気を抜くな!」
グラハム副長に一喝されブリッジは静かになる。
「本部にサンダーボルト宙域奪還成功を連絡しろ!艦長、お疲れのところ申し訳ありませんが掃討作戦の指揮をお願いします」
「……ええ、わかっているわ。私達の為に盾となった子供達の為にも、私達は立ち止まれないのだから」
クローディア艦長は精神的にも肉体的にも疲弊していたが、散っていった子供達の犠牲を無駄にはせず、指揮官として役目を果たそうと己を奮い立たせるのであった。
<人物紹介>
●ジョン・スミス(ケツアゴ)
→アリス准尉が乗るジオングに最初は梃子摺ったが、相手が精神的に幼くて不安定な事を利用し無力化した。悲しいけどこれって戦争なのよね。サンダーボルト宙域奪還後も休む事なく掃討作戦に従事する。
ちなみにアムロなら戦闘開始直後にオールレンジ攻撃に対応しジオングの両腕を破壊、パニックになったアリス准尉を庇おうとビリー少尉が前に出るも瞬殺され、依存先がいなくなり発狂したアリス准尉をアムロは憐れみつつトドメを刺していた。そしてそのままジオン艦隊相手に無双し中学生パイロットも半分以上生き残っていただろう。でも0.8シャアのケツアゴではアムロみたいな事はできないのだ。
●マイケル・ジョンソン隊長
→中学生パイロット達を率いてジオン艦隊を襲撃し撃滅する。隊長自身もムサイ3隻、MS8機を撃墜していた。サンダーボルト宙域奪還の功労者としてケツアゴと共に勲章を授与されるが本人は余り嬉しくなかった模様。
●イオ・フレミング
→ニュータイプに不意打ちできたオールドタイプ。不意打ちできたのはアリス准尉が経験不足かつビリー少尉達の危機に焦っていたのもあるが、イオの技量もあってこそである。捕虜になったジオンのニュータイプが子供だったのを見て戦争はクソだと強く思ったとか。
●ムーア同胞団
→原作と違い壊滅せずサンダーボルト宙域を奪還する事ができた。攻撃隊はボールを含めて10機程しか残らなかったし、ジオンの決死隊の襲撃によって護衛部隊も半分以上が撃墜されたが母艦であるビーハイヴは無事だったから大丈夫だ、問題ない。
中学生パイロットの殆どが戦死した事にクローディア艦長はショックを受けたが、彼等の献身を無駄にはしないと精神的に成長した。
ハンフリー大佐から派遣された専門スタッフ達は自分達が生き延びた事に胸を撫で下ろし、ケツアゴ達が持ち帰った半壊したジオングや捕虜となったアリス准尉達を見て狂喜乱舞し、ムーア同胞団のクルーからドン引きされていた。
●中学生パイロット
→40名中5名が生き残った。攻撃隊に参加した中学生パイロットで生き残ったのはデイジー伍長のみである。残りはジオング達のビームの嵐やダリル達スナイパーの狙撃、ジオン艦隊の必死の抵抗によってバタバタ撃墜された。
ビーハイヴの護衛部隊についてはジオンの決死隊を止めようと未熟ながらも必死に戦い、自分達の命と引き換えにビーハイヴを守り抜いた。原作と違ってムーア同胞団は勝利したので彼等の死は無駄ではなかった。
●クライバー大佐
→力及ばず敗北。素直に敗北を認めて死亡した。原作に比べれば遥かにマシな最後だろう。
●ダリル達
→フーバー少尉の説得により投降する。両腕が無事でサイコ・ザクに乗らなかったダリルは戦争ジャンキーになっておらず、サイド3に残された家族を思い投降を決意した。
ダリル達スナイパーはムーア同胞団から睨まれていたものの、南極条約に基づいて丁重に扱われた。終戦後はそのままサイド3に帰るだろう。
●アリス達
→12歳の強化人間の初陣にケツアゴは厳しかった。でもケツアゴに無力化された事でビリー少尉やセバスチャンも含めて命は助かった。彼女らの処遇はムーア同胞団ではなくハンフリー大佐に任せられる模様。ハンフリー大佐は彼女らを貴重なニュータイプとして丁重に扱う他に、ジオンへの宣伝工作に利用するつもりらしい。少なくともジオンでの待遇よりはマシになるだろう。
完結となりましたがこの後も幾つか番外編を投稿する予定です。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。