【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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ふと思いついたIFネタの続きです。


【IFネタ】ケツアゴのサンダーボルト PART06

宇宙世紀0079年12月31日、地球連邦軍によるア・バオア・クー攻略作戦、通称「星一号作戦」が開始された。ジオン軍の重要拠点である宇宙要塞ア・バオア・クーを攻略できればジオン公国の本拠地であるサイド3はほぼ丸裸となり、地球連邦の勝利が確実となる。その為地球連邦軍はこの決戦で戦争を終わらせると気合を入れ、対するジオン軍は本土防衛の為決死の覚悟で立ち向かおうとしており激しい戦闘が予想された。

 

作戦開始前にジオン軍の秘密兵器であるソーラ・レイによる地球連邦軍艦隊の約3割が壊滅し総大将のレビル将軍が戦死するという被害を受けたが、地球連邦軍は臆する事なく予定通りア・バオア・クー攻略を実行しようとしていた。

 

「いよいよ盛大なパーティーの時間だ!ひよっこ共!貴様ら準備はいいか!」

「「「「「サーイエッサー!!」」」」」

 

ムーア同胞団母艦であるビーハイヴのデッキでは出撃前にマイケル隊長がパイロット達に演説を行っていた。ムーア同胞団はア・バオア・クーのNフィールドの攻略に参加する事になった。Nフィールドでは多数のジオン軍を確認しており激戦が予想されていた。

 

「安心しろひよっこ共!今までと違い俺達には大勢の味方がいる!あのクソッタレなサンダーボルト宙域に比べれば天国のような環境だ!」

 

(そうだ、敵の新兵器によって大きな被害を受けたが我々には友軍がいる。彼等と協力すればア・バオア・クーだって攻略できるはずだ)

 

マイケル隊長の演説を聞きながらスミス中尉はこの決戦に勝って戦争を終わらせると決意する。

 

「泣いても笑ってもこれが最後の戦いになるだろう!ア・バオア・クーを攻略したら俺達の勝ちだ!ひよっこ共!貴様らはこの戦いを生き残ってムーア再建に手を貸せ!わかったな!」

「「「「「サーイエッサー!!」」」」」

 

 

 

ア・バオア・クー攻略作戦が開始された。連邦軍の戦艦による砲撃戦から始まった戦闘はMSでの戦闘に移り変わろうとしていた。

 

「スミス中尉、ご武運を!」

「うむ、フルアーマーガンダム072F、ジョン・スミス中尉出る!」

 

スミス中尉の乗るフルアーマーガンダムが発進する。発進したスミス中尉のフルアーマーガンダムはマイケル隊長のフルアーマーガンダム、フレミング少尉のジム・コマンドと合流する。

 

「隊長」

「よし、ジョンも来たな。フレミング少尉、荷物持ちをさせて悪いな。だが貴様の腕を見込んで依頼したんだ」

「ええ、フレミング少尉なら我々に着いてこられるでしょう。少尉、よろしく頼む」

「わかってますよ。別に不満なんかありません。隊長と中尉から腕前を評価されるなんて光栄だ」

 

今回スミス中尉はマイケル隊長、フレミング少尉とチームを組みア・バオア・クー攻略作戦に臨もうとしていた。スミス中尉とマイケル隊長が先陣を切り露払いを行い、フレミング少尉は二人の補佐として随伴する事になっていた。

 

「では行くぞお前ら!ここまで生き延びたんだ、こんな所で死ぬんじゃないぞ!」

「「了解!」」

 

ムーア同胞団の2機のガンダムとジム・コマンドが先陣を切る。ア・バオア・クー要塞から放たれる弾幕を回避したスミス中尉達は向かって来るジオンのMSと戦闘を開始する。

 

「1つ!2つ!3つ!4、5、6、7……8つと9つッ!」

「うわぁ、一個中隊があっという間に消えた」

「呆けてる暇はないぞフレミング少尉。先のサンダーボルト宙域奪還作戦でニュータイプの少女と戦ってから、勘がより研ぎ澄まされた気がするよ」

「ハッハッハ!後ろで着いてくるひよっこ共の分も残しとけよジョン!」

 

スミス中尉は今までの戦いによって研ぎ澄まされたニュータイプの勘を使い両腕に持ったビームライフルを発射し、1つも外す事なくMSに命中させて撃墜していく。開始直後に一個中隊が全滅した事にジオン軍は少なからず動揺し、連邦軍は士気が上がる。

 

「敵は数が多いですが玉石混交ですな。ザクは動きがいいのが多いですが、ビーム兵器を持つ新型MSは酷いものです」

「ああ確かに、新型の方は碌に連携が取れてないのが多いな。動きからして動揺してるのがよくわかる。あれじゃビーム兵器も宝の持ち腐れだ」

「学生パイロットなのか?素人に新型を任せて決戦に出すなんてジオンも余裕がないみたいだ。そこはベテランに渡せばいいのに……まあ動揺してるのは中尉が一個中隊を軽く落としたからだと思いますけど」

 

フレミング少尉の言う通りジオン軍の新型MSであるゲルググはビーム兵器を持ち、性能はガンダムに匹敵する期待の新型であったが、悲しい事にそれを乗りこなすパイロットは殆どいないのがジオン軍の現状であった。ゲルググの配備が開始されたのが遅かったため機種転換する時間がなく、ベテランの多くはザクやドムに乗って決戦に臨み、余ったゲルググに学徒兵を乗せていたため大多数のゲルググが碌に性能を発揮できていなかったのだ。

 

「10ッ、11、12!」

「これで3機目!へっ、ジョンに目を取られて隙だらけだぞジオン共!俺でも簡単に落とせる!」

「いや隊長も普通に凄腕ですからね?」

 

そして学徒兵の乗るゲルググではスミス中尉やマイケル隊長に対抗できるわけもなく、残りのベテランの乗るザクやドムでは機体の性能差もあって彼等を止める事はできなかった。

 

「うおぉ……スゲェぞムーアのニュータイプ!」

「あの人が味方で本当によかったぁ」

「俺達もマイケル隊長達に続くぞ!」

 

スミス中尉達の活躍を見てムーア同胞団のパイロットや周囲の友軍達は士気を上げ、勇猛果敢にジオン軍のMSに挑むのであった。

 

 

 

 

 

「へぇ~、あれがテレビで宣伝されてたムーアの狩人か。ニュータイプを見るのは初めてだけど本当にヤバいわね。あ、でも本人は自分はニュータイプじゃないって否定してたっけ」

「こんな状況でもいつも通りだなビアンカ!余裕があって羨ましいよ!」

「あら、そう見えるのね。私だって結構ギリギリよ?さぁて、私も生き残る為に頑張りますか!」

 

 

 

「た、隊長!?自分はあんなの聞いてないです!連邦のムーアの狩人は本当にニュータイプだったんですか!?」

「落ち着け坊や達!呆けてないで撃て!そのビームライフルは飾りか!ニュータイプといえどもビームが当たれば死ぬ!当たらなくても牽制にはなるからとにかく撃ちまくッ!?」

「た、隊長ぉ!?」

 

 

 

「フン、戦況は圧倒的ではあるが目障りな羽虫がいるな……我が軍の精鋭を向かわせろ」

「はっ!」

 

 

 

 

 

「20!21!フレミング少尉、ビームライフルの予備を頼む!」

「了解」

「8機目ェ!少尉!」

「了解です、ったく人使いの荒いエース様達だぜ。3機目!」

 

Nフィールドで暴れているムーア同胞団のフルアーマーガンダム達であったが、ビームライフルの残量が心ともなくなってきたためスミス中尉とマイケル隊長は、フレミング少尉からビームライフルの予備を受け取る。フレミング少尉のジム・コマンドはマイケル隊長とスミス中尉の援護を優先しビームライフルの予備を多く所持していた。

 

「あーあ、連中ビビってるのが動きでバレバレだぜ。味方もやる気満々だしこれなら何とかなるのでは?」

「そうだとよかったのだが、新手の気配がする。楽はできなさそうだ。隊長、12時の方向から来ます!」

「チッ、ジオンのエース共は皆目立ちたがり屋だからすぐわかるな」

「うわ本当だ、色とりどりの連中がやって来やがった」

 

ジオンのエース達が押し寄せてきたのを見てフレミング少尉は露骨に嫌な顔をした。

 

「どうも彼等の目当ては我々のようですな。少し暴れ過ぎたようです」

「なんだジョン、ビビってるのか?お前はいつも通りやればいいさ。フレミング少尉!荷物持ちは終わりだ!余計な物を捨てて身軽になれ!生き残る事を優先しろ!」

「了解!」

 

マイケル隊長から指示されたフレミング少尉は予備の武装をパージして敵の襲来に備える。

 

「ではジオンのエース共を迎撃するぞ!お前達覚悟はいいな!」

「「了解!!」」

 

マイケル隊長達はジオンの強敵達を迎え撃つのであった。

 

 

 

 

 

「ジョンソン大尉達の進撃が止まりましたな。ジオンのエース共は手強いようだ」

「あれだけ活躍したらヘイトを集めても仕方ないわね。でもエース達を抑えてくれるだけでも十分だわ。MS隊は友軍と協力しつつ前進せよ!」

 

 

 

「うひゃあ~、ムーアの狩人様はモテモテだぜオイ。ジオンのエース達がご執心だ」

「そうだなデント。敵の攻撃を全て回避してるけど、気持ち悪い動きしてるなぁ狩人……ニュータイプって皆あんな動きができるのか?」

「おいマーカス、味方に対して気持ち悪いって言ったらダメだろ!」

「あ、ゴメン」

 

 

 

「フフフ、ジオンめ焦っているな。自分から隙を見せるとは。紳士はいつも冷静沈着でなくてはならないというのに……艦隊は引き続き砲撃を続行。MS隊は前進させろ」

「はっ!」

 

 

 

 

 

「あーっ!もう、俺達いつも楽できないよなホント!サンダーボルト宙域でもそうだったけど!」

 

ジム・コマンドを操縦しながらフレミング少尉は毒づいていた。

 

(さっきの連中とは動きが全然違う!随伴機でもそこらのベテランとはレベルが違うじゃねえか!いやエースとチーム組める位だし当然か!)

 

ジオンのエースの随伴機と戦っているフレミング少尉はお気に入りのジャズを流す余裕もない程必死な様子を見せていた。

 

「隊長は白色のMSに防戦一方だしさぁ!……いやでも白いカラーリングって多分あの有名人だよな。ジオンのスーパーエースと戦いが成り立つだけでもスゲェな」

 

戦いの中で周囲の様子を観察したフレミング少尉はスミス中尉のフルアーマーガンダムを見る。

 

「うっわ……本当にモテモテだな中尉。ムーア1の色男だよまったく。全然羨ましくないけど」

 

そこにはジオンのエース3人を同時に相手取るスミス中尉がいた。

 

「援護したいがそんな余裕はないな、中尉が落ちるとは考えたくないが」

「フレミングゥ!ジョンの心配などしてる暇があるのか!馬鹿な事考えてないで自分が生き延びる事を優先しろ!」

「ゲッ、聞こえてたんですか隊長」

 

 

 

「少し大人げないのではないかジオンは!?」

 

ジオンのエース3人を相手するスミス中尉は回避に専念しつつ反撃のチャンスを探っていた。その間にも敵のエースや、エースの随伴機から集中攻撃されていたが戦争序盤から戦い続けた結果磨き上げられた直感を頼りに回避していく。

 

「ええいッ!連邦の狩人め、気色悪い動きをする!」

「そんなに気持ち悪い動きをしてるのか私は!?」

 

斬りかかったエースの攻撃を避けた際に、接触回線でジオンのエースの声を聞いたスミス中尉は少なからずショックを受ける。

 

「いや落ち着け、相手の悪口に動揺するな……………そこだッ!」

 

そして隙を見せた随伴機に狙いを定めたスミス中尉はビームライフルを発射し、狙い通り随伴機を撃墜する。

 

「よし27!クッ、本当はエースを落としたいのだが!だが欲を出せば自分が落とされるか!」

 

スミス中尉が苦戦するほど敵のエース達は即興ながらも完璧な連携を見せていた。一機が隙を見せると瞬時に他エースがカバーに入り、周囲の随伴機はエースのフォローに徹しておりスミス中尉は回避に専念するしかなかった。

 

「焦るな私、彼らを抑えるだけでも十分な成果だ。私や隊長が動けなくても友軍がいる!彼らに任せればいい!」

 

スミス中尉は平常心を保ちながらジオンのエース達を相手取るのであった。

 

 

 

 

 

「……ギレン総帥は名誉の戦死をなされた!ア・バオア・クーの指揮はキシリア閣下が引き継がれる!」

 

 

 

 

 

「ん、なんだ?敵が動揺している?」

 

戦いが続く中でスミス中尉はジオン軍が急に大きく動揺しているのをNTの勘で察した。

 

「あん?なんだ、エース共引いてくぞ?」

「連中何かあったみたいですね」

 

今まで戦っていた敵が急に転進した事に怪しみつつも、今の彼らには追撃する余裕がなかった。

 

「クソ、見逃されたか……不死身のマイケルと呼ばれる俺が防戦一方とは情けないもんだぜ」

「隊長、ジオンの名だたるスーパーエースと戦って生き延びた時点で十分誇っていいと思いますよ」

「やめろフレミング少尉、下手な慰めは余計に傷つくんだぞ。ジョン!お前は大丈夫か!」

「肝が冷えましたが問題ありません。ですが隊長、ビームライフルの予備がなく推進剤にも余裕がありません。一度補給の為ビーハイブに戻るべきです」

「そうだな、ビーハイブに戻るか。ビーハイブ!こちらジョンソン大尉だ。俺達は一度補給の為帰還する!」

「こちらビーハイブ了解した。準備はしておく」

 

スミス中尉達はこの機会を逃さず補給の為ビーハイブに戻る事にしたのであった。

 

 

 

 

 

「よし、スミス中尉のフルアーマーガンダムから補給を行うぞ!お前ら急げ!」

「我々が機体のチェックをする!ビーハイブのクルーは推進剤の補充等を頼む!」

「わかった!お前ら聞いたな!機体の冷却と推進剤の補充、ビームライフルの準備を5分、いや3分でやるぞ!」

「「「「「はい!」」」」」

 

 

 

「イオも無事だ。よかった」

「気を抜くなコーネリアス!まだ戦いは終わってないんだぞ!安心するのはア・バオア・クーが陥落してからだ!」

「あ、はい!すみません!」

 

 

 

「護衛部隊は周囲の警戒を怠るな!周囲に友軍がいるとはいえ油断するなよ!ジオンの連中が特攻して来るかもしれん!」

「副長、センサーに反応あり!ジオンのMAが急接近中!」

「迎撃しろ!友軍と協力しつつ弾幕を張れ!護衛部隊は前に出ろ!」

 

 

 

 

「これで、38!……妙ですな、敵が急に統制を失いました」

「11!そうだなジョン、俺達としては助かるが不気味なのは確かだ」

 

補給を終えたスミス中尉達は再び出撃したが、ジオン軍が統制を失い烏合の衆になっている事に少なからず困惑していた。

 

「隊長、あの話って本当なんですかね?ジオンの総大将様が戦死したって話は」

「流石に嘘だと思うがな。要塞の一番安全な場所にいるだろう総大将が戦死とは何があればそうなるんだ?」

「……クーデターとか?」

「ハッ、この一大決戦でクーデター?ジオンもそこまで馬鹿じゃないだろ。連邦の特殊部隊が襲撃しましたって方がまだ信じられるぞ」

「ですよねぇ」

 

フレミング少尉の予想をマイケル隊長は鼻で笑い飛ばす……まあ常識的に考えれば決戦の場でクーデターなど正気の沙汰ではないと思うのも無理はないだろう。

 

「なにはともあれ、楽ができるのはいい事だ。このままボーナスタイムが続いてほしいがな、12!」

「それもそうですね、6機目!」

 

統制を失ったジオン軍ではスミス中尉達を止める事はできず、多くのMSがビームライフルの餌食となっていた。

 

「39!40!」

「とっ、投降っ、投降します!」

 

スミス中尉は無心でビームライフルを撃ち続けていたが、ゲルググ2機を引き連れたザクが武装を解除し両手を上げて前に出てくるのを見て射撃を止める。

 

「投降するのか。賢明な判断だな。ならばお嬢さん、後ろの子供達にも武装を解除するよう伝えろ」

「わ、わかりました!二人とも早く武器を捨ててッ!」

「で、でも先輩!」

「早く!」

 

ジオンの女性パイロットに促されゲルググ2機も武装解除する。

 

「よし、君達は機体を降りろ。フレミング少尉は彼女達を連れてビーハイブに帰還してくれ。隊長と私は引き続き抵抗する敵MSの排除を行う」

「了解です。相変わらずお優しい事ですね」

「私もできれば子供を撃ちたくはないさ」

 

スミス中尉から依頼されたフレミング少尉はジオンのパイロット達を手に持ちビーハイブに帰還する。

 

「はぁ、引率役のお姉さんは高校生で、部下のお嬢さん達は中学生とは。ホントやってられないな」

 

捕虜となったパイロット達が成人してない事に気付いたフレミング少尉はウンザリした表情を浮かべる。

 

「もう連邦もジオンもギリギリだ、これ以上戦う余裕なんてどちらにもない……この決戦で最後にしてもらいたいもんだぜ」

 

 

 

「隊長、要塞から火の手が」

「おう、俺にも見えるぞジョン。要塞に取り付いた連中がやってくれたみたいだ」

 

Nフィールドにて敵の排除を続けていたスミス中尉達はア・バオア・クー要塞が爆発を起こしているのを目撃していた。

 

「終わった、のでしょうか?」

「できればそう願いたいが、ジオン共はまだ抵抗している。気を抜くなジョン」

「ええ、わかっております」

 

「こちらビーハイブ、ジョンソン大尉、スミス中尉、聞こえるか?副長のグラハムだ。我々ムーア同胞団はア・バオア・クーから逃走を図る敵部隊の撃滅を命じられた。一度補給の為ビーハイブに戻れ」

「「了解」」

 

グラハム副長から急かされスミス中尉達はビーハイブに帰還するのであった。

 

「49……50……しかしア・バオア・クーが陥落しても投降しないとは、連中は一体何を企んでいるのでしょうか?」

「さぁな、碌な事じゃないのは確かだ」

 

 

 

「えっ、停戦命令?」

「そうだよイオ!終わったんだ!この戦争は終わったんだよ!」

 

日付が変わって宇宙世紀0080年1月1日、ア・バオア・クーが陥落しムーア同胞団は逃走を図るジオン艦隊の追撃作戦に従事していた。そんな中母艦ビーハイブで補給を受けていたフレミング少尉は、幼馴染のコーネリアスから戦争が終わった事を聞かされた。

 

「イオも、クロちゃんも、僕達はもう戦わなくていいんだよ!」

「マジか……終わったのか……」

 

歓喜の表情を浮かべるコーネリアスを見て、本当に戦争が終わった事を理解したフレミング少尉は肩の力を抜く。

 

「ヤッベえ、安心したのか疲れが一気にどっと来たぜ。目を閉じたらそのまま爆睡しそうだ」

「アハハ、コックピットの中で寝るなよイオ。整備の邪魔だから寝るならデッキの隅で寝てくれ」

「おいおい、もうちょっと労わってくれよコーネリアス」

 

 

 

「終わった、のね」

「はい艦長。尻尾を巻いて逃げた臆病者達がまだ残っていますが、とりあえず停戦命令が出た時点で戦争は終わりました」

 

ビーハイブのブリッジではクローディア艦長がグラハム副長と会話していた。

 

「これでムーアの再建に力を入れる事が出来るわね……私達の献身は無駄ではなかったわ」

「ええ、サンダーボルト宙域を奪還し、ア・バオア・クー攻略戦でもムーア同胞団は確固たる貢献をしました。地球連邦政府もムーアを無碍に扱う事はないでしょうな」

「そうだといいわね。副長、頼りない小娘を今までフォローしてくれてありがとうございます」

「別に礼はいりませんよ。貴方はビーハイブの艦長なのですからフォローするのは当然の事です」

 

 

 

「ジョン、聞いたか」

「はい、停戦命令が出た件は聞きました」

 

そしてスミス中尉はマイケル隊長と共に戦争が終わった事を聞いて安堵していた。

 

「これで中学生が戦場に出てくる事はなくなりましたな。本当によかった」

「ああ、ガキ共が戦う必要はなくなった……ガキはガキらしく学校に行ってバカ騒ぎすればいいんだ」

「そうですな、私はこれ以上の犠牲者を出さないように軍人として今後も全力を尽くすつもりです」

 

スミス中尉は今後も地球連邦軍人として、地球圏の平和の為に全力を尽くす事を誓うのであった。

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●ジョン・スミス(ケツアゴ)

→NTに覚醒した0.8シャアをNT用に調整されたフルアーマーガンダムに乗せ、Nフィールドに投入したら無双した。追撃戦も含めてア・バオア・クー攻略戦での撃墜戦果はMS63機、MA2機、ムサイ級3隻、チベ級1隻となった。

 強過ぎかもしれないがオールドタイプのスーパーエース3人がかり(+スーパーエースの随伴機達)だと回避に徹するしかなくなる程度の強さである。これがアムロならエース達を返り討ちにした上でケツアゴ以上に無双し、ケツアゴの1.3倍の戦果を上げていただろう。

 地球連邦軍はケツアゴの戦果を大々的に報道、地球圏で一躍有名人となったが、軍人を辞める事は出来なくなった。ちなみに現場に居合わせた友軍は脳を焼かれる人間が続出し、ジオン軍はトラウマになった者が続出した模様。

 戦後はハンフリー大佐のお世話になる事が確定している。

 

 

 

●マイケル・ジョンソン隊長

→白いカラーリングをしたゲルググに防戦一方だった。自分の不甲斐なさに悔しく思いつつも全力を尽くし撃墜戦果はMS18機、MA1機、ムサイ級4隻であった。

 不死身のマイケルとしてケツアゴと一緒に宣伝される。

 

 

 

●イオ・フレミング

→ケツアゴ達の補佐に徹する。ジオンのスーパーエース達やケツアゴを見て上には上がいるなと思った模様。仮にアムロとシャアの激闘を見たら宇宙猫になっていただろう。撃墜戦果はMS11機、ムサイ級1隻。

 戦争が終わった事にホッとしつつも「これからどうするかなー軍人止めようかなー」と悩んでいる。

 

 

 

●コーネリアス・カカ

→幼馴染のイオとクローディアと一緒に戦争を生き延びた事に喜んだ。

 

 

 

●クローディア・ペール

→今までの功績で大佐に昇進する事が確定している。当分の間軍人を辞められないが大丈夫だ、問題ない。

 

 

 

●グラハム副長

→戦争が終わったし妻と娘達と一緒にゆっくりしたいと考えている。艦長についてはこれで小娘の世話も終わりかとホッとしているが、多分終わりではない。

 

 

 

●ムーア同胞団

→壊滅せず一年戦争を生き延びた。同胞団上層部はケツアゴ達の活躍に満足し、ムーアの難民達は同胞団の活躍に喜んだ。戦後しばらくしたらムーアにて戦勝パレードを行う事になった。




次回でエピローグ、その後3話程後日談を書いてケツアゴのサンダーボルトを終わらせる予定です。



完結となりましたがこの後も幾つか番外編を投稿する予定です。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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