【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。



1/26 日間ランキングに載っていました。読んでいただいてありがとうございます。


なんだこのねーちゃん!?(驚愕)

「お姉ちゃん、着いたみたい」

「へぇ~、こ↑こ↓がサイド6か~」

 

売春宿を出て貨物船で密航したニコ(プルツー)マリー(トゥエルブ)の2人はサイド6に到着していた。

 

「少し歩いただけですぐわかるくらいには治安がいいゾ~これ」

「そうだね、ホームレスや街娼の人達が全然いないよ」

「前のコロニーがクソみたいな場所だったからな、ここならカフェの店員とかできるんじゃないか?」

「あ!それいいかも!お花屋さんの手伝いでもいい!」

「あぁ^~いいっすねぇ^~でもその前に幼女2人でも泊まれる宿を探そうか」

 

売春宿があったコロニーと比べてサイド6のコロニーは天国と言ってもいいくらいであった。街並みが綺麗で治安も良く、道端で怪しい露店や客引きもおらずニコ(プルツー)達は新天地の光景を見てとりあえず悪い所ではないと安心していた。

……まあかつてフラナガン機関が存在するなど清廉潔白というわけでもないのだが、原作知識のないニコ(プルツー)と外見も中身も幼女なマリー(トゥエルブ)が知る由もなかった。

 

「じゃけん宿探ししましょうね~…そしたらお金には余裕があるしご飯とパフェを食べて観光しようか。今後について考えるのはそれからでもいいでしょ」

「うん!」

 

今まで何とかなったのだし、今後も何とかなるだろうとニコ(プルツー)達は楽観的に考えていた。

 

 

 

「警察の人達親切だったね!オススメの観光地とか教えてくれたし前いたコロニーの人達とは大違いだよ!」

「あいつら目の前で犯罪が起きても賄賂がないと動かない人間の屑だったもんなぁ……アレらが例外であってほしいけどクソ婆の話を聞く限りダメみたいですね(諦め)」

「さっきの警察官の心を読んだけど純粋に親切心で対応してくれてたよね。皆あの人のようだったらいいのになぁ」

 

 

 

「このチョコパフェ本当に美味しいねお姉ちゃん!」

「なんちゅうもんを食わせてくれたんや……これに比べたら山岡さんのパフェはカスや」

「山岡さんって誰?もしかして前のコロニーで食べたパフェの事?確かにこっちの方が美味しいと思うけど流石にそれは失礼じゃないかな?」

「アッハイ」

 

 

「観光地に来たけどスリとか客引きの人達が全然いないや」

「お巡りさんもそうだったけど心が結構綺麗な人達が多いよな。皆がそういうわけじゃないけど安心する」

「でも親切心とはいえ私達に話し掛ける人達が多いよね。純粋に心配してくれているのはわかるんだけど」

「やっぱり幼女2人組は目立つよなぁ……」

 

 

 

美味しい物を食べて観光もしたニコ(プルツー)達は満足気な様子でカフェで休憩をしていた。

 

「サイド6はいい所だね。住めるならここに住みたいかなぁ」

「セヤナー」

 

マリー(トゥエルブ)の楽し気な様子を見て癒されつつニコ(プルツー)は今後について考え込んでいた。

 

(どうすっかなぁ俺もなぁ~……とりあえず私やマリー(トゥエルブ)は鍛えた超能力があるから人攫いやテロリスト共を返り討ちにすることはできる。余程の事がなければ後れを取ることはないはずだ。でもそれより憂慮すべき問題がある)

 

(保護者の存在の有無だ。前のクソみたいなコロニーでは売春宿の店員であるちびっ子娼婦として特に疑われることはなかったけど、この治安のいいサイド6だと保護者のいない幼女2人組は目立ち過ぎるよなぁ~)

 

(このままだと噂になって、あのダンディなオッサンのように接触を図る奴等が出てくるだろうな……保護者代わりとして誰か雇うか?)

 

(金で雇う関係だと信用できない、私の超能力で……脳イキはともかく洗脳ってやった事ないけど上手くやれるのか?いや自分の力を信じろ私)

 

「……フォースだ、フォースを信じるのだルー〇・スカイウォーカー」

「お姉ちゃん、独り言が出てるよ」

「あっそっかぁ(池沼)考え込んでたらつい言葉が出ちゃったゾ~」

「あまり考え込まない方がいいよ?」

「お、そうだな」

 

妹に心配されニコ(プルツー)はひとまず思考を打ち切る。

 

「失礼、隣に座ってもいいかな?店内が混んでいて空いている席がここしかないのだよ」

「あ、いいですよ」

「あっ…(察し)」

 

気を取り直してオレンジジュースを飲んでいると隣の席に金髪でサングラスを掛けた男性が座ってきた。

 

「君達は観光かな?親御さんはどちらへ?」

「えっと、今買い物に行ってて私達は此処で待ってます」

「ハァ~……………(クソデカため息)」

 

NTとしての直感でとんでもない厄ネタが来たと察したニコ(プルツー)は盛大にため息をつき……

 

【オラ!読心!】

【えっ】

【なっ!?】

 

先手必勝とばかりにマリー(トゥエルブ)と金髪サングラスの男……シャア・アズナブルをNT空間へと連れていったのであった。

 

 

 

【私と契約して魔法少女……じゃなくて保護者になってよ!】

【君は何を言っているのだ!?まるで意味がわからんぞ!?】

【お姉ちゃんはいつもこうだよ?】

 

突然の事態に混乱しているシャアを無視しニコ(プルツー)は一方的に話を進めていく。

 

【えーまずは面接から始めます。というわけで貴方の履歴書もとい記憶を確認しますね~】

【何故そうなる!?】

【は?(威圧)面接で経歴を確認するのは当たり前じゃんアゼルバイジャン】

【アゼルバイジャン!?】

 

NT能力に隔絶した差があるシャアはニコ(プルツー)の読心に対応できず自分の過去などをさらけ出すことになった。

 

 

 

【なんだコイツは……たまげたなぁ(ドン引き)】

【グ、グゥゥ……】

 

シャア・アズナブルの過去を見たニコ(プルツー)は凄絶な過去を見てドン引きしていた。

 

【その、アンタも苦労してたんやなって……でも親友を謀殺したり、自分を慕ってくれる女の子を捨てて逃げ出すのは人間の屑だと思うんですけど(名推理)とりあえず†悔い改めて†】

【こ、このニュータイプ能力……ララァ、いやもしかすればララァ以上の力の持ち主だというのか!?】

 

ニコ(プルツー)の力に戦慄するシャアを尻目にニコ(プルツー)はため息を吐く。

 

【えー、面接の結果今回の話はなかったという事で。それとアンタの勧誘はお断りしますので……アズナブル様のこれからのご活躍を心よりお祈り申し上げます】

【そ、そうか】

【じゃあ脳イキで廃人にした後警察に突き出しましょうね~】

【えっ】

 

トンデモ発言を聞いて呆然とするシャアに対しニコ(プルツー)は不思議そうな顔を浮かべる。

 

【当たり前だよなぁ?エゥーゴにいた時はともかく、今はまたジオン残党で何かするつもりらしいじゃないか。善良な一般市民としてテロリストを警察に突き出すのは当然じゃんアゼルバイジャン】

【い、いや待ってくれ!というかプルシリーズの君達が一般市民は無理があるぞ!】

【なめてんじゃねーぞコラ!好きでクローン幼女兵士に生まれたわけじゃねーよ!……じゃあ、死のうか(暗黒微笑)】

 

シャアは必死に抵抗するもNTとしての差はどうしようもなく、このままいけばシャアの脳イキ廃人化は免れないだろう……誰か助けに来ない限りは。

 

【させないわ】

【なんだこのねーちゃん!?(驚愕)】

【ラ……ララァ!?ララァなのかッ!?】

 

NT空間に突如褐色美少女……ララァ・スンがシャアを庇うようにして現れたのであった。

 

 

 

【誰ぇ!誰なの?怖いよォッ!!……いやホント誰だよ(困惑)】

【綺麗な人だなぁ】

 

突然の乱入者に困惑するニコ(プルツー)と、綺麗な人だと他人事のような感想を言うマリー(トゥエルブ)を尻目にシャアは久々に会ったララァを見て驚愕していた。

 

【ほ、本当にララァだというのか……!?】

【鈍い人ですね大佐。私は貴方の傍でずっと見守っていたというのに】

【ララァ!】

【もう、本当に困った人】

 

感動の再会を見ていたニコ(プルツー)は困惑した様子で話しかけるが……

 

【えっと、おねーさんはこの情けない奴の恋人か何かで?】

【そうよ。私はララァ・スン。死人である私は本当は大佐の傍で見守るつもりだったのだけど……脳イキ廃人化は流石に止めるわよ恋人として】

【あっそっかぁ(納得)】

 

ララァが出てきた理由に納得する。

 

【大佐に酷い事するようなら私は容赦しないわ。四六時中貴方に纏わりついて正気を失わせるわよ?】

【悪霊じゃねーか!?クソッ、悪霊退散悪霊退散!】

【無駄な事はおやめなさいな】

【コイツつえーぞ!?お前は貞〇や伽〇子の親戚か何かかよォ!?】

 

ララァを追い払おうと頑張るニコ(プルツー)だがまるで効いてない様子にとんでもない悪霊だと戦慄を覚える。

 

【すまない、助かったよララァ。まさか君がずっと見守っていたとは】

【大佐、こうやって話し合える貴重な機会ですから貴方に言っておきたい事があります】

【ん、何かね?】

【大佐は馬鹿なんですか?】

【えっ】

 

突然の暴言にフリーズするシャアに対してララァはため息をつきながら話を続けるのであった。

 

 

 

【貴方はどうしてやりたくもない事を嫌々ながらもやろうとするのですか?もっと自分に正直に生きてくださいな】

【いや、しかし私に期待する人達が】

【でも途中で嫌気が差して逃げ出すのでしょう?それなら最初からやらなければいいじゃないですか】

【ぬ、ぬぅ……】

 

 

【私は知っています。大佐は指導者として活動するより現場で働く方が性に合うのでしょう?】

【あ、ああそうだ】

【フフッ、エゥーゴにいた時は生き生きとしていましたからね。気の許せる同僚やカミーユ君もいてとても楽しそうでしたもの】

【知っているのか……本当に私の傍で見守ってくれていたのだな】

 

 

 

【大佐、ここが運命の分かれ道です。重荷を捨てて彼女達に付いて行けば未来が変わるわ。あの情けない最後よりもよほどいい未来が待っているでしょうね】

【な、情けない未来?】

【自棄になってしょうもない自己満足で億単位の人達に迷惑を掛けた上に、アムロを巻き添えにして死ぬわ】

【いや何があったらそうなるのだ!?】

【やっぱりコイツ脳イキで廃人にしたほうがいいって!】

【貴方は黙ってて】

【アッハイ】

 

 

 

その後も話し合っていたシャアとララァであったが、最終的にシャアは晴れやかな表情を浮かべていた。

 

【そうか、そうだな。私も自分に正直になって生きてみるよ。ありがとうララァ、こんな情けない私を導いてくれて】

【ええ、そうしてくださいな。大佐は十分頑張ったんですから自分の為に生きてもいいのですよ……彼女の力があればまたこうして話し合えるでしょう。大佐、また会いましょう】

【ああ、また会おうララァ】

【えっ、ついてくるんですか(困惑)】

【まあいいじゃないお姉ちゃん、この人達悪い人じゃないし、保護者代わりになってくれるなら私達も助かるよ】

【そうかな……?そうかも……】

 

シャアがついてくることに難色を示していたニコ(プルツー)だが、マリー(トゥエルブ)の後押しもあって同行させることにしたのであった。

 

【プルツー、貴方はこれから地球に向かいなさい。そこで彼が苦しんでいるから助けてあげてほしいの。貴方の力があれば彼も立ち直れるわ】

【いやです……サイド6で観光したいし。というか彼って誰だよ】

【プルツー、貴方はこれから地球に向かいなさい。そこで彼が苦しんでいるから助けてあげてほしいの。貴方の力があれば彼も立ち直れるわ】

【いやです(半ギレ)】

【プルツー、貴方はこれから地球に向かいなさい。そこで彼が苦しんでいるから助けてあげてほしいの。貴方の力があれば彼も立ち直れるわ】

【お前一昔前のRPGに出てくるNPCかよぉ!?……わかったよ、行けばいいんだろ行けば!】

【あの人お姉ちゃん相手に全く物怖じしてない……すごいなぁ】

【フッ、ララァだからな】

 

 

 

NT空間から戻ってきたニコ(プルツー)達はとりあえずカフェを出る事にした。

 

「礼を言おう、まさかララァとまた話すことができるとは思わなかった。おかげで迷いが晴れたよ……ありがとう」

「ん、まぁどういたしまして。でも本気でついてくる気なのか?部下達はどうするんだ?」

「ララァの導きの方が大事さ。放っておいても彼らも自分で何とかするだろう。後の事は私には関係のないことだ」

「お、おう……」

 

ララァの方が大事だと即答したシャアにニコ(プルツー)は少し引いていた。そんな感じで悪霊もといララァの導きもあって、ニコ(プルツー)達は地球に向かう事にしたのであった。

 

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→サイド6で観光したらシャアと出会ったで御座るの巻。それと悪霊に目を付けられた。修行の結果NT能力が高まりNTの成り損ないであるシャアでもララァと会えるようになった。つまりシャアがハジケたのはプルツーのせいである。

 

 

 

●プルトゥエルブ(マリー)

→面白いお兄さんと綺麗な女性が仲間になって素直に喜んでいる。

 

 

 

●シャア・アズナブル

→「ほう、プルシリーズの生き残りがサイド6に来ているのか。折角だから会ってみよう」⇒「ララァーーッッ!!」⇒「ララァに言われたから仕事辞めるわ!お前達も達者でな!」

 いつもの悪い癖で単独行動した結果ララァと会話して迷いが吹っ切れた人。この世界では逆襲のシャアになる事はなくなった。今は気のいいアラサーお兄さんであり、ニコ(プルツー)の保護者代わりとして非常に頼りになる存在である。今はシャアではなくエドワウと名乗っている。

 

 

 

●ララァ・スン

→とりあえず見守るだけの予定であったが、脳イキ廃人化と聞いて「それはダメだろ」と真顔になって止めに来た。もう色々と滅茶苦茶なので開き直ってシャアに色々と言ったらシャアがハジケた。プルツーについては一応感謝しているが面白いおもちゃだと思っている。

 

 

 

●残されたジオン残党達

→トップが失踪してキレた。まあジオン残党はしぶといので何とかするだろう。




次回予告
穏やかな微笑みのまま―――カミーユがエドワウに急接近する。凄まじい移動速度。エドワウは咄嗟に反応できない。彼に気付いていたとしても―――瞬きする暇もなく、呼吸する暇もなく、エドワウの視界の中で、彼は、その表情を変えないまま、拳を振りかぶって……



次回の投稿は土日を予定しております。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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