【】はテレパシーで会話している設定です。
−お兄ちゃん!ジャンク屋なんてやめて!ちゃんと学校に通ってよ!−
−リィナは心配性だなぁ。大丈夫だって!−
…………………………
−ジュドー!本当にやるのか?−
−あのオッサンの言葉を信じるのかよ?−
−ああ、やってみせるさ。上手くいけばリィナに楽させてあげられるしな!−
……………やめろ
−まさかスラムのガキが軍人の仲間入りなんてな〜……ま、なんとかなるでしょ!−
やめろ
−こ、コイツ……!今までの奴とは強さが段違いだ!−
−ジュドー、助けッ−
−来るな、来るなぁっ!うわあああああ!?−
ーいやあっ!死にたくない!助けてジュドー!ー
やめろ!
−お兄、ちゃ−
−リィナァ!−
−な、なんで幼女が出てくるんだよ!?私が悪いことしたみたいじゃんかクソォ!−
やめろぉ!!
−ジュドー、ゴメンね……貴方を独りにしないって約束、守れなかった−
−ルー!お前ッ……お前ェッ!!−
−なんかマザコンお坊ちゃんがオーラの余波で狂い死んだんですけど!?攻撃全然通らないし、あんな化け物と戦ってられるか私は逃げるぞ!私は死にたくないんだよぉ!−
アイツの、アイツのせいで……!
−ジュドー、可哀想な子……もうお前の側には誰もいない。この先独りぼっちで生きていくなんて−
ハマーン、俺を憐れむな!
−私のせいだ……!私が、私が安易な気持ちで君達を戦場に連れ出してしまったせいでこんな事に!すまない!本当にすまない……!−
……アンタのせいじゃないよブライトさん。悪いのはアイツだ!
【おいおい八つ当たりはやめろよ俺】
なんだお前は!?
【お前の心の影だよ……ってこの問答も何回目だよ。はぁ……まあいい、何時までも目を背けてないで目を覚ましな】
何を言ってるんだ?
【お前は皆の仇としてアイツを恨んでいるけど、アイツだって死にたくないから戦っていただけだ。アイツの心と通じ合った時に理解しているはずだろ?……なんか変な奴だったけどアイツの死にたくないって気持ちは伝わったはずだ】
アイツに殺された皆だって死にたくなかったさ!
【まあそうだな、でも戦場なんだから殺し合うのは当然だ。生き残る為に敵を殺すなんて当たり前の事だよな?】
それで納得できるわけないだろ!
【はぁ。納得できない気持ちはわかるけどさ、じゃあ戦争に参加しなければよかったじゃないか】
……………えっ?
【何を呆けているんだよ。アイツはプルと同じで戦う為に作られた存在だ。クソッタレなネオ・ジオンの被害者で戦うことを強制されていた……でも俺はそうじゃないだろう?】
違う
【目を逸らすな。俺はあのオッサンに唆されたとしても、自分の意志で参加したんだ。何とかなるだろうと軽い気持ちで戦場に乗り込んで途中で降りずにズルズルと続けた挙げ句、最終的に大事な物を全て失った馬鹿なクソガキなんだよ】
違う!
【違わないだろうが。本当に馬鹿だったよなぁ俺は、軍のMSを奪うだなんて何考えてたんだか。普通なら失敗して牢屋行きだよ……でも今の状況を考えたら牢屋行きの方がマシだったな】
違うッ!!
【でも牢屋行きなら確実にリィナ達は生きていたぞ。なまじその後もニュータイプの力で何とかなっちゃったのがなぁ。無力なクソガキだったらここまで酷い状況になってなかっただろうに……ニュータイプに生まれてこなければよかったのかもな】
黙れ!俺は、俺は…………!
【またこのパターンか、何度目だよコレ。この不毛な問答を何時まで続けなければならないんだ?……はぁ】
【おっ大丈夫か大丈夫か?……大丈夫じゃないみたいですね(ドン引き)】
【なんだお前、ってプルツー!?】
精神世界で苦しむジュドーの下に
【うわぁ、ガチでフォースの暗黒面に呑まれとるやんけ】
【プルツー!お前……!お前ッ!】
憎き仇を目の前にしたジュドーはどす黒いオーラをプルツーに放つが……
【破ァ!なんか弱い……弱くない?戦場でのお前はもっとやばかったぞ。とにかく逃げる事を優先するくらいにはヤバかった】
【なぁ!?】
プルツーにあっさりと打ち消されてしまい愕然とする。
【そりゃあ心身共に衰弱して廃人になってる今のコイツではあの時の力を出すのは無理さ。でも何故お前がここにいるんだ?】
【なんでって……なんでやろうなぁ(困惑)コズミック悪霊が強制してきたからですかね……?】
【えぇ……?】
突然の乱入者に困惑するジュドーの影であった。
【んでお前は誰だよ。もしかしてコイツ多重人格だったのか?】
【違うぞ。コイツ自身の後悔と絶望から生まれた影みたいなものさ】
【えっ、じゃあシャドウみたいなものなんですか。この世界は○ルソナの世界だった……ってコト!?】
【相変わらずわけのわからない事を考えてるなぁお前】
呑気に会話するプルツーとジュドーの影とは対象的に、ジュドーは悔し涙を流しつつプルツーを睨んでいた。
【クソォ……クソオッ!】
【随分追い詰められてるヤンケ。こんな暗い所で独り問答しても虚しいだけだと思うんですけど(名推理)】
【放っておきな。妹や仲間達が皆死んで自分独りだけ生き残っちまったせいで、後悔と絶望で頭がおかしくなっちまったのさ……いっその事お前に介錯してもらう方が幸せかもな】
【いやお前自分の本体やろ】
【不毛な問答を何度も何度も付き合わされたらウンザリするさ。さっさと解放してやってくれよ】
ジュドーの影から始末する事を唆されたがプルツーは嫌そうな顔で拒否する。
【いやです……コイツ死んだら多分貞○みたいな悪霊になるかもしれないじゃん。それにコズミック悪霊からコイツを立ち直らせるように言われてるし】
【誰だよ貞○とかコズミック悪霊って。まあ死んだら悪霊になりそうっていうのは同意するけどな。でも立ち直らせるってどうやってだ?】
【んまぁ、そう、よくわかんないです(困惑)】
【えぇ?お前マジで何しに来たんだよ……?】
漫才を続けるプルツーと影であったが、ふとジュドーの周りに人影が集まっていることに気づく。
【え、何なんあの人達?】
【おいおいマジかよ】
【これは、まさか……!?皆!】
【お兄ちゃん!】
【リィナ!リィナなんだな!】
ジュドーの周りには友人達、恋人のルー・ルカ、そして最愛の妹であるリィナの霊がいたのであった。
もう二度と逢えないと諦めていた人達に逢うことができたジュドーは目の前のプルツーの事すら眼中にない様子で喜んでいた。
【え、まさか勝てないからって仲間を呼んできた感じ?いやでもめっちゃ喜んでるな】
【落ち着けよプルツー、アイツはもう戦うどころじゃないさ】
【でも死人達はそうじゃないかもしれないだろ。殺したのは私だから恨む理由もあるし……やれるか?あのコズミック悪霊程の力はなさそうだしいけそうだな。野○先輩!私をお守りください!】
【だから落ち着けって。アイツらの目的はお前じゃない】
新手の存在にプルツーが警戒するもジュドーの影は問題ないと落ち着かせる。
涙を流して喜ぶジュドーにリィナの霊が寄り添う。
【お兄ちゃん……】
【リィナ!】
【この、バカーーーッ!!】
【グホォ!?】
【えぇ……?(困惑)】
【まぁこうなるよなぁ】
そしてリィナがいきなりジュドーを殴りはじめ、他の人達も加勢するのを見てプルツーは困惑するのであった。
【ジュドー!お前なにやってんだよ!いやホントマジで何やってんだよ!】
【戦争が終わった後もずっとウジウジしやがってよぉ!お前そんなキャラじゃないだろ!】
【見ている俺達の方が気が滅入ってたんだぞいい加減にしろ!】
【このバカジュドー!アンタが何時までも酷い有り様だからリィナちゃんがずっと泣いていたのよ!】
【お兄ちゃん!いい加減目を覚ましてよぉ!】
【み、皆……】
【なにやってんだあいつら。泣きながら廃人を殴ってるぞ】
【バカな本体が何時までもウジウジしてるから我慢できなくなったんだろうよ。せっかく生き残ったんだし前を向いて生きてほしいってな】
【めっちゃいい奴らヤンケ。あれ、でもアイツもクソ強ニュータイプなんだし死人の声も聞こえてたんとちゃうん?】
【あのなぁ、廃人となってる今じゃニュータイプの力も大きく落ちているんだよ。さっき殺意のオーラを飛ばされても余裕だっただろ?それに心を閉ざして不毛な独り問答してたらリィナ達の声も聞こえるわけないさ】
【なるほどなー。私のフォースの力のお陰で暗黒面からライトサイドに天秤が動いてアイツらも介入できるようになったのか】
【いやフォースってなんだよ。まあお前のお陰というのは間違ってないけど】
プルツーとジュドーの影が話している間に、リィナ達はジュドーを殴る手を止めジュドーと話し合っていた。
【ありがとう、貴方のお陰でジュドーと話す事ができるようになったわ。これなら何とかなりそうね】
【お、お前はマザコンお坊ちゃんがご執心だった女パイロット!】
【マザコンお坊ちゃんってグレミーの事?確かにジュドーが言っていたようにちょっと変わった子ね】
ルー・ルカが苦笑しつつもプルツーに感謝する。
【あの、お前ら殺した私のことを恨んでないのか?】
【戦場だもの、敵として戦っていたのだし恨みっこなしよ】
【まあ思う所がないわけじゃないけどなー。冷静になって考えたら戦場に出てきた俺達も悪いしな】
【リィナちゃんの件も仕方がなかったって感じではあるし……】
【愚痴を言っても仕方ないもの。そんな事より生き残ったお兄ちゃんの方が大事だよ】
【こ、コイツら……!人間の鑑かコイツらは!?(驚愕)】
マザコンお坊ちゃんといったネオ・ジオンの連中や今まで出会ってきたクソ婆やダンディなオッサン、情けない奴と違って人間が出来ているのを見てプルツーは驚愕していた。
【そりゃあコイツらが死んだら廃人も私を恨むわ。……なんか今になって罪悪感が湧いてきたゾ】
【じゃあチョコパフェをお供えしてよ】
【うわ、オリジナルじゃん】
少し罪悪感が湧いてきたプルツーへエルピー・プルの霊が話しかけてきた。プルツーとしては殺してしまったオリジナルに少し苦手意識があったがプルは気にせず話す。
【プルツーったらジュドーに会ってほしいっていう私の声を無視してばかりだったよね。話しかけても変な男の人を思い浮かべて念仏唱えて追い払うし酷いよ!】
【時折聞こえてきた声ってお前だったんかい!でも野○先輩の御加護効いていたんだな……あのコズミック悪霊がおかしいのか】
【もう!お姉ちゃんのお願いよりあの変な男の人の方が大事なの?】
【そうだよ(肯定)野○先輩の方が大事なのは当たり前だよなぁ?】
【え、えぇー……プルツーちょっと、いやちょっとどころじゃなくおかしいよ……】
【お、そうだな(相槌)】
プルツーにドン引きするプルであったが、ジュドーと仲間達の会話も終わりつつあった。
【俺は、俺は生きていていいのか?】
【そうだよお兄ちゃん。自分を責めないで】
【そうよ、私の恋人は何時までも悩んでないで前を向いて生きていける男よ。辛くなったらまた逢いに来ればいいわ。霊になった私達でも話を聞くことくらいはできるから】
【ジュドーはポジティブに生きていけばいいんだよ。ウジウジしながら引きこもるなんてお前らしくねーよ】
【とりあえず起きたら飯を食え。ガリガリに痩せているぞお前】
【元気になったら旅に出てもいいんじゃないか?軍人として働いてた時の給料があるから金は問題ないだろ。ダメならブライトさんに集ろうぜ!】
【せっかく生き残ったんだからジジイになって死ぬまで生きないと許さないわよ!】
【そうか、そうだな………………うん、よし!わかったよ皆!確かにウジウジしたままなんて俺らしくないや!おい、もう一人の俺!】
【やっと目が覚めたか。世話が焼ける奴だ……俺の役目も終わりだな】
【イイハナシダナー。なんか○ルソナ出てきそう(小並感)】
影と一つになったジュドーは目に光を取り戻して立ち上がった。
【じゃあねお兄ちゃん!頑張ってね!】
【うん、俺も頑張るよリィナ!】
「……すげぇ腹が減ったな」
「そりゃあお前ガリガリやもん。アイツらが言ってたように飯を食え飯を」
NT空間から帰還したジュドーは空腹を訴えていた。
「おいプルツー」
「何スか」
「お前の事は完全に許したわけじゃない。事情があるのはわかるがまだ完全には納得できてないんだ。でもリィナ達に言われたしもう報復とかは考えていない。リハビリが終わったら旅に出ようと思う」
「まあいいんちゃう?あの人間の鑑達もそれを望んでいるだろうし。復活祝いに飯でも奢ろうか?」
「ありがたいけど多分今の身体じゃ飯を受け付けないな。リハビリ頑張らないと……それとプルツー」
「ん?」
ジュドーは少し言い淀んだ末に意を決して話した。
「さっきまで病んでた俺が言っても説得力ないけどさ、お前一度診てもらった方がいいぞ。口からわけのわからない言葉を垂れ流してるし、精神状態大丈夫なのか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「いや大丈夫じゃないだろ……以前のお前は少なくとも変な言葉を垂れ流す事はなかったぞ」
「大丈夫だ、問題ない!(半ギレ)」
立ち直ったばかりのジュドーに心配されプルツーはキレそうになるのであった。
<人物紹介>
●プルツー(ニコ)
→ネオ・ジオン抗争が終わった後の経緯をセイラさん達に説明したら同情されてカウンセリングを受ける事になった。精神安定剤として語録とネットミームを多用しているだけなのに……解せぬ。
保護された結果生活レベルが上がったのは満足だが、売春宿から持ってきたお気に入りのAVコレクションは没収されてしまい「わぁ……ぁ……」となる。
●ジュドー
→人間の鑑。自分を責めてシャドウもどきを作るくらいドツボにはまっていたがリィナ達の言葉を受けて再起した。カミーユとファは喜び、知らせを聞いたブライト艦長は涙を流して喜んだ。
プルツーの事は完全に納得できたわけではないが、リィナ達にも言われたし不毛な復讐はやめることにした。リハビリが終わったらゆっくり休んで旅に出る予定。
●リィナとジュドーの仲間達
→人間の鑑達。故人。ジュドーがヤバいことになっていたが無事再起してくれてホッとしている。
プルツーについては思う所がないわけでもないが戦争だし仕方ないよね、それよりジュドーを助けなくちゃ!と思える人間の鑑達である。
今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。