【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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総合評価が1万を超えて嬉しくて書いた続きです。

【】はテレパシーで会話している設定です。


12歳、元娼婦です

【クソ婆……クソ婆……私の声が聞こえますか?】

【こ、この声は……!?】

【クソ婆……今私はフォースを使ってクソ婆に話しかけています……マリー(トゥエルブ)に協力してもらってテレパシーを届ける事が出来ました……】

【なんなんだ一体!今後関わらないでくれと言ったはずだよ!】

【そんなこと言うなよ~とりあえず近況報告と忠告をしに来たんだよ】

【はぁ?】

 

 

 

【……そんな感じで今は地球で綺麗なお姉さんに保護してもらってるゾ~。赤い彗星が保護者代わりになったし、戸籍も用意してもらって人間扱いされるようになったからハッピーハッピーヤンケ】

【なんで赤い彗星が出てくるんだい……?まあそれはともかくおめでとさん、アンタなら何処でも生きていけるとは思ってたけど、まさか孤児が正式に地球に住めるだなんてねぇ。とんでもない幸運だよ】

【お、そうだな(肯定)それについてはマジでウレシイ…ウレシイ…】

【それで?わざわざそれを伝える為に連絡してきたのかい?さっき忠告とか言ってたけど】

【ああそうだった……忠告だけどクソ婆の店に警察が来ると思うからさっさと逃げた方がいいよ】

【はぁ!?】

 

 

 

【いやね?別にクソ婆の事が嫌いなわけじゃないんだけど、保護してくれた人達に私とマリー(トゥエルブ)の苦労話を聞かせたら何か義憤に駆られてるっぽくて。なんか大事になりそうなんだよね】

【マジなのかい!?怠惰な警察を動かせるレベルの人間に保護されたと!?】

【うん、私としてはクソ婆には居候になった恩があるし、ブタ箱行きになる前に忠告はしておこうかと思って】

【ふざけんじゃないよアンタ!ああもう、今すぐ有り金持って逃げ出すしかないじゃないか!】

【まあいい機会だしこの機に足を洗って真っ当に暮らせばいいと思うゾ。それとAV勝手に持ち出しちゃって本当に申し訳ない(博士並感)】

【AVが幾つか無くなっていたのアンタのせいかい!……いやまあ予想はしていたけどね!】

 

 

 

「よし、通信終了!忠告はしたし後はクソ婆自身の問題だ」

「大丈夫なのかな?」

「クソ婆を心配するなんてマリー(トゥエルブ)は人間の鑑やな……クソ婆もしぶといし何とかするでしょ多分」

「そうだといいね、ところでジャーナリストさんが頭を抱えたままだけどどうしようか?」

「……どうすっかなぁ俺もなぁ~」

 

頭を抱えているフリーのジャーナリスト……カイ・シデンを前にしてニコ(プルツー)達はどうしてこうなったと今までの経緯を振り返ることにした。

 

 

 

「じゃあ君達の名前を教えてくれるかな?」

「ニコです。12歳、元娼婦です」

「ま、マリーです。同じく12歳の元娼婦です。一度も娼婦の仕事したことないけど」

 

「……君達はネオ・ジオンのニュータイプ兵士だと言う事だけど本当なのかい?」

「そうだよ(肯定)私達はクローン幼女ニュータイプ兵士として作られたプルシリーズだゾ~。一応肉体年齢は10歳だったけど実年齢は1桁の幼女だゾ」

「お姉ちゃんはクローン培養で産まれた中で一番強かったんです」

 

「……ネオ・ジオンは君達をどう扱っていたんだ?」

「ん、まぁ、戦いのための駒っスね」

「お姉ちゃんは優秀だったから私より扱いは良かったよ。私の場合は……MSの部品の1つかな?」

「あー、確かにマザコンお坊ちゃんと研究者達はそう考えてそうだったわ」

 

「……君達はグレミー・トトの反乱が失敗した際に乗じて脱走したそうだね。その後どうやってコロニーに辿り着いたんだい?」

「行き当たりばったりで偶々……クィン・マンサの推進剤が切れたから後はフォースの導きに任せて漂流してた」

「今思えば運が良かったよね」

 

「コロニーに辿り着いた君達は、その、売春宿で仕事をすることになったとか」

「当時は若くお金が必要でした。身分のない幼女がIDを買うためにお金を貯めようと思ったら娼婦になるのが一番早いってはっきりわかんだね」

「あそこでの暮らしは悪くなかったよね。お姉ちゃんが頑張ってくれたおかげで私は勉強に集中できたよ。ありがとうお姉ちゃん」

「どういたしまして」

 

「……辛くなかったのか?」

「いや別に?フォースの力で脳イキさせてるから清い身体のままだし。ロリコン共の心を覗くのはちょっときつかったけどお金は着実に貯まっていたから未来への希望がありましたねぇ!」

「そうだね。宇宙空間で漂流していた時に比べたら希望に満ちていたよね」

 

「……ネオ・ジオンと売春宿ならどちらがマシだと?」

「売春宿っスね、忌憚のない意見というやつっス。クソ婆は人間の屑だったけどネオ・ジオンと比較したら人間の鑑に見える時があったゾ。ちゃんと金は払ってくれて休みもあったし、一応私達を人間扱いしてくれてたもんな~」

「あの人も色々あったみたいだよね。可愛そうな人だったよ」

 

「……とりあえず今日はここまでにしようか」

「あ、終わりっスか?じゃあ終わり!閉廷!以上!皆解散!」

「ありがとうございました」

 

 

 

「……………噂では聞いていたさ、ネオ・ジオンはニュータイプ兵士を量産しているってな。だが、こんな小さい子が兵士!?プルシリーズ!?MSのパーツ扱い!?売春宿の方が待遇がマシ!?狂ってやがる……!」

「そんな怒らんでもええやん」

「シデンさんって優しい人なんだね」

 

ニコ(プルツー)マリー(トゥエルブ)の話を聞いていたカイ・シデンはプルシリーズという存在を作ったネオ・ジオンに対して義憤に駆られていた。

 

「その、プルツーも苦労してたんだな」

「そうだよ(肯定)。まあアンタも廃人になってたしお互い様やな」

 

インタビューを横で聞いていたジュドー(リハビリ中)もニコ(プルツー)達の境遇を知って同情していた。

 

「……話を聞いて改めて思ったよ。プルツー、お前マジで一度診てもらえ」

「いやです(鋼の意思)」

 

ジュドーは医者に診てもらうよう勧めるがニコ(プルツー)は断固として拒否する。

 

「あのなぁ、自覚がないみたいだけどお前結構ギリギリの精神状態なんだぞ。逃げてないで治療してもらえ」

「大丈夫だ、問題ない。私の過去話を聞いたセイラさんが凄い顔で治療を受けるように言ってたけど大丈夫だ、問題ない。フォースの導きがあるから大丈夫だ、問題ない」

「大人の忠告も聞かないって頑固だなぁ。俺のニュータイプとしての勘が言ってるけど、このままだとお前俺みたいに廃人になるぞ」

「やべえよ……やべえよ……クソつよニュータイプの勘とか絶対的中するやつやん。やめてくれよ……(絶望)」

「お姉ちゃんがすごい深刻な顔で焦ってる……!?」

 

ジュドーのNTの勘でこのままだと廃人になると告げられたニコ(プルツー)は自分が思っている以上にヤバい精神状態だとようやく自覚した。

 

「わかったならさっさと診てもらえって」

「お医者さん嫌いなんだよ……私を造った研究者達を連想しちゃってさぁ」

「あ、お姉ちゃんの気持ちがちょっとわかるかも。違うとはわかっても苦手意識があるんだよね」

「うわぁ、マジかよ」

 

ニコ(プルツー)の思わぬ弱点を知ってジュドーは憐れんでいた。

 

ニコ(プルツー)、会ったばかりの男の言う事など信じられないだろうが聞いてほしい。君はもう一人じゃない、まだ子供の君は誰かを頼ってもいいんだ」

 

カイ・シデンも真剣な表情でニコ(プルツー)を説得する。

 

「そうよ、変に意地を張るのはおやめなさい。ここには貴方とマリー(トゥエルブ)を害する人間はいないのだから安心して治療を受けるといいわ」

「その通りだ。私とアルテイシアがいるから心配しなくていい。君も十分頑張ったのだから私のように肩の荷を降ろしてゆっくり休むべきだ」

「馬鹿者もたまには良い事を言うわね」

「アルテイシア、そろそろ馬鹿者呼びは止めてもいいのではないか?」

 

セイラとエドワウも治療するようニコ(プルツー)に促す。

 

「お姉ちゃん、大丈夫だから診てもらおう?」

「……わかったよ、わかりましたよ!(半ギレ)」

 

マリー(トゥエルブ)の説得もあってニコ(プルツー)は治療に応じることにしたのであった。

 

 

 

 

 

「今思えばどうかしてたわ当時の私」

「お姉ちゃん、どうしたの?」

「いや、頑なに治療を拒んでいた頃を思い出してさぁ……語録垂れ流し状態とかそら他人から見てもヤバい奴だわ」

 

治療を受け始めてから2年程経過したニコ(プルツー)は当時を振り返ってしみじみと呟いた。現在ニコ(プルツー)達は旅行をしており、エドワウが保護者代わりとして付いてきていた。

 

「気を付けてるんだけど偶に語録が出てくる時があるんだよなぁ~……アーナキソ」

「お姉ちゃん」

「うわまたか、どうなってんだよ私。傍から見たらヤバい奴じゃん」

「でも大分良くなってきたと思うよ。これからも治療がんばろうね」

「セヤナー」

「お姉ちゃん」

 

治療を続けた結果ニコ(プルツー)の精神状態は大幅に安定していた……語録とネットミームを使わないよう気を付けているが癖になっているのか偶に出てくるのであった。

それはともかく平和を享受している2人は明るい表情で今後について話していた。

 

「今の地球圏は平和だし何をやろうかなぁ。MSパイロット……は適性あるけどNO THANK YOUだし、フォースの力を使って占い師でもやろうかなぁ」

「ベビーシッターもいいかも。ニュータイプの勘で赤ん坊の気持ちがわかるし」

「それもいいかもな。でも私達はまだ10代半ばだしこれからゆっくり考えようか」

「そうだね!……ところであの子はどうするの?」

 

 

 

「師匠!瞑想が終わりました!師匠に弟子入りしてからどんどん勘が研ぎ澄まされているのがわかります!」

「そうか、それはよかったなルー〇・スカイウォーカー。素質があるしお前も立派なフォースの使い手になれると保証するぞ」

「ありがとうございます師匠!それと私はクェス・パラヤです!ルー〇・スカイウォーカーじゃないってば!」

 

ニコ(プルツー)に弟子入りした美少女……クェス・パラヤについてニコ(プルツー)達は少し頭を悩ませるのであった。

 

「もういっそのこと〇ェダイを創設しようかな?いやでも規律が厳しい〇ェダイって柄じゃないよな私。ならば〇ス……暗黒面はダメだろ。ちょうどいいほどほどの中庸な組織ってなかったかな?」

「お姉ちゃんまだちょっとおかしいよ……」

 

 

 

 

<人物紹介>

●プルツー(ニコ)

→皆の説得もあって治療を受けることにした。精神状態は大分改善され当時の自分は黒歴史となった。

 頑張って語録とネットミームを使わないようにしているが偶に出てしまう。癖になっているんだ……語録とネットミームを使うのが。

 最近は弟子入りしてきた美少女を丁寧に指導している。

 

 

 

●プルトゥエルブ(マリー)

→お姉ちゃんが治療を受けてくれてホッとしている。地球で楽しく勉強や観光をしたりして人生を謳歌している。

 

 

 

●クソ婆

→キレつつもプルツーの忠告に従って雲隠れした。今後は慎ましく生きていくだろう。

 

 

 

●ジュドー

→プルツーの過去を聞いてこいつも苦労してたんだなと同情する。リハビリが終わった後は地球各地を旅している。単独行動だがクソつよNTなので問題ない。行く先々で女の子達を惚れさせているが自覚なし。

 

 

 

●カイ・シデン

→セイラさんに呼ばれてプルツー達に取材したら「う…ウソだろ……こ、こんなことが……!こ……こんなことが許されていいのか!?」となる。プルツー達の許可を得て彼女達の事を記事にしたら地球圏でセンセーショナルな事になった。

 

 

 

●地球圏の人達

→プルシリーズというクローン幼女兵士について知りネオ・ジオンにドン引きした。まともな倫理観があればドン引きするのは当たり前だよなぁ?ジオン残党への支持は結構なくなった。

 

 

 

●エドワウ(シャア)

→妹が馬鹿者呼びをやめてくれない……やったことを考えたら仕方ないけど少し悲しい。今はプルツー達の保護者代わりでちょい悪おもしろオジサンとして人生を謳歌している。ララァとは月一で会っている。

 アムロやブライト達と再会していたが詳細は番外編で。

 

 

 

●クェス・パラヤ

→家出中に旅行中のプルツーに出会い即弟子入りした。親切に教えてくれる師匠(プルツー)と優しいお姉さん(トゥエルブ)、見ていて面白いちょい悪おもしろオジサン(エドワウ)と一緒に行動し楽しく過ごしているが、師匠が自分の事をルー〇・スカイウォーカーと呼ぶのはやめてほしいと思っている。




次回は番外編になります。今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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