【完結】プルシリーズってなんだよ(困惑)   作:すも

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番外編となる続きです。


エドワウ「なんで働く必要なんかあるんですか?」

「それでニュータイプの能力を磨く為にニコ達と一緒に修行をしてみたのだよ。ニコの力を借りずともララァに逢えるようになればそれに越したことはないからな」

「そうですか」

 

「でも修行してもほとんどニュータイプ能力を高めることは出来なかったがな。やはり私にはニュータイプとしての素質はニコ達に比べたら大きく劣っているのだろう」

「そうですか」

 

「まあそれは別にいい、予想出来ていたことだしショックではなかった。本題はここからだ。修行の一環として座禅を組んだりしていたのだが、ちょうどいい機会と思って自分の人生を顧みることにしたのだ」

「そうですか」

 

「その結果自分が無責任で情けない奴だという事がわかった」

「今更自覚したんですかクワトロ大尉?」

「ハハハ、情けない話だがな。今まで忙しくて自分を顧みる余裕がなかったのだ」

 

ニコ(プルツー)がジュドーと対面している間エドワウはカミーユと久しぶりに話し込んでいた。楽し気に話すエドワウに対しカミーユは呆れつつも興味深げに聞いていた。

 

 

 

「私はザビ家への復讐の為に名を変えてジオン軍に入り、ガルマに近づいて友人となった……ガルマはザビ家の人間であったがいい奴だった。しょうもない復讐の為に死んでいい人間ではなかった」

「ガルマ・ザビですか。確かアムロさん達が乗るホワイトベースと戦って戦死したんですよね」

「ああそうだ。私はガルマを助けるチャンスがあったが復讐の為に見なかった事にした。そしてガルマは死に私は責任を問われて左遷された」

「あの、左遷されたら軍で出世できなくなって、他のザビ家の人達へ復讐するチャンスがなくなりませんか?当時の大尉はどうするつもりだったんです?」

「何も考えてなかったのだろう。復讐のチャンスが来た事で後先考えずガルマを謀殺したが、友人を殺した事は想像以上にショックでな。酒場でくだを巻いていたよ。その後キシリアに拾われたから何とかなったが、当時の私はどうするつもりだったのだろうな?」

「えぇ……」

 

 

 

「ジオンが敗北し私はアクシズへと逃げた。赤い彗星の知名度と大佐という階級のおかげでアクシズのトップに据えられた。今だから正直に言えるが20代前半だった若造の私に責任を押し付けるのはやめてほしかったな。私はMSパイロットとしての技量と前線指揮官としての力量は人並み以上にあると自負しているが、残党とはいえいきなり組織のトップにされても困る」

「まあそれはそうでしょうね。僕だったら断りますよ」

「中途半端に責任感はあったから私がやらなければならないと思い受け入れたが……やはり慣れない事はするものではないな。ハマーンに迫られたストレスもあって私はアクシズを出奔した」

「どんだけ嫌いだったんですかハマーンの事」

「仕事でストレスが溜まっている中で父親兼恋人対象として依存されたらウンザリするさ」

 

 

 

「その後エゥーゴに所属した時は気楽だった。ブレックス准将や同僚もいて重荷が取れた私は現場の人間として働くのが楽しくてな……まあその後ブレックス准将からエゥーゴを託されてしまったのだが」

「何で断らなかったんですか」

「カミーユ、死にゆく者の最後の頼みを断れるわけないだろう」

「そうやって見栄を張るからやりたくもない仕事を背負わされるんじゃないんですか?」

「むぅ、それを言われると何も言えんな」

 

 

 

「……ハマーン率いるネオ・ジオンが滅亡した後私はミネバ・ザビと行動を共にしつつジオン残党を纏めていたが、サイド6でプルシリーズの生き残りが来ていると報告があった。興味を持った私は休みも兼ねて単独行動しニコ達に接触した。そしてララァに諭された私はララァの導きに従いジオン残党を離れて地球に降りたのだ」

「改めて聞いても無責任すぎる……はっきり言いますけど指導者に向いてないですよ大尉は」

「カミーユもそう思うか、私もそう思う。能力があったから責任者の立場を押し付けられるが、私は将の器ではないのだろうな。指揮官ではなく一兵士として過ごすのが性に合っているよ」

「僕もそれがいいと思いますよ。大尉は能力は本物ですからね……エゥーゴから無責任に逃げ出してジオン残党を纏めていたと聞いた時は殴りたくなりましたが、今の大尉は生き生きとしてますし他人に迷惑をかける事もなくなったのでそれでヨシとします。生まれてから色々あったみたいですし、大尉はこれから自分の人生を楽しめばいいと思いますよ」

「フッ、ありがとうカミーユ」

 

 

 

「「いやよくないだろ!」」

 

いい感じに終わりそうだったエドワウとカミーユの会話に、途中から会話に参加していたアムロ・レイとブライト・ノアがツッコミを入れる。2人は前日にカミーユから「クワトロ大尉が帰ってきた」と連絡を受けて急行していたのだ。

 

「シャア!お前何を考えているんだ!エゥーゴからいなくなったと思えば、いきなり帰って来るなんて。いや生きていたのは嬉しいが随分とちゃらんぽらんになっているじゃないか!お前はそんな奴じゃなかったはずだ!一体何があった!?」

「ララァに導かれたのだ。それと今の私はシャアではなくエドワウだ」

「何を言っているんだ!?変なクスリでもやってるのか!?」

 

アムロは久しぶりに会った元宿敵の男がハジケてちゃらんぽらんになっている状況にツッコミが追い付かず頭を抱えていた。

 

「落ち着くんだアムロ!久しぶりだなクワトロ大尉。色々と言いたいことはあるが生きていたと聞いた時は嬉しかったよ」

「ブライト、カミーユの言う通り随分窶れているな。一度ゆっくり休養を取るべきだぞ。それと今の私はエドワウだ」

「……色々あったのさ。子供を戦場に連れ出したり軍人失格の行いをした私に休む資格などない」

「ふむ、自罰的な考えはよくないぞ。誰か頼れる人間に任せて一度しっかり休むといい」

「………………落ち着け、落ち着け私。子供じゃないんだから感情に身を任せて愚かな真似をするな

「ブライト、我慢しなくていい。お前は頑張ったんだから目の前の馬鹿を殴っても許されるさ」

「ブライトさんは殴る資格があると思いますよ」

「勘弁してほしいのだが……殴られても仕方ないか」

 

散々苦労させた自覚があったエドワウはブライトの鉄拳制裁を甘んじて受け入れる事にしたのであった。

 

 

 

その後エドワウ達はエドワウやニコ達の今後について話し合っていた。

 

「……ニコはカミーユに匹敵、いや下手をすればそれ以上のニュータイプの力を持っている。彼女の力を知れば連邦やジオン残党、ニュータイプ研究所の人間が躍起になって手に入れようとするだろう。私は彼女達を護る為に傍にいようと思う。アルテイシアに保護されるとしても念には念を入れておきたい」

「それもありますけど仕事をしたくないのと、ニコ達を仲介してララァさんに会いたいからでしょう?」

「フッ、カミーユは鋭いな」

 

「シャ、シャア……!お前、お前そんな情けない奴だったのか!?カミーユはこれでいいと思うのか!?」

「テロリストの親玉より遥かにマシじゃないですか」

「えっ、いや、うん……それはそうだが……それはそうなんだが……!」

「アムロ、カミーユの言う通りだ。とりあえず大人しくしているだけヨシとしよう。……クワトロ大尉、いやエドワウさん、彼女達に同行する前に纏めていたジオン残党について詳しく情報を知りたいのだが教えてくれないか?」

 

カミーユの言葉にアムロは再度頭を抱えていたがブライトはこれ以上考えないことにした。しかしそれはそれとしてエドワウが纏めていたジオン残党の情報について、ブライトは連邦軍人として確認しておきたかった。

 

「うむ、知っている限りの事は全て教えよう。今の私には関係ないことだしな」

「……ほんの少しとはいえジオン残党に同情する日が来るとは思わなかった」

 

ジオン残党に未練のないエドワウは知っている情報を全て話すことに決め、ブライトはジオン残党にほんの少しだけ同情したのであった。

 

 

 

「ところで地球に来る前は、大尉はニコ達と何をしていたんですか?」

「ニコ達の護衛と地球へ降りる準備をしていた。それとマリーが寝ている間ニコが持ってきていたAVを鑑賞していた。その中の一つに私を題材にしたAVがあったのだが、迫真の演技が光る面白いAVだったな」

「いやなにやってるんですか!なんであんな小さい子がAVなんて持ってるんですか!?」

「ニコのコレクションらしいぞ。私のパロディAVは彼女もお気に入りでな、一緒にゲラゲラ笑って見ていたよ」

「おいシャア。自分を題材にしたAVとかショックじゃないのか?」

「今の私にはどうという事はないさアムロ、赤い彗星の知名度を考えたらパロディAVが作られてもおかしくなかろう。それとお前を題材にしたAVもあったぞ。軟禁状態の少年がメイド達を侍らせるという設定のAVだったが、私のパロディAVの方が面白かったな」

「……………そんな情報知りたくなかった。知りたくなかったよ……!」

 

 

 

「そんなに面白かったんですか?大尉を題材にしたパロディAVは」

「うむ、私に全然似ていないケツアゴの男優だったが、迫真の演技で頑張る姿に大いに笑わせてもらったよ。それと現役軍人の女性パイロット達も頑張っていたな」

「AVって笑うために見るものだったか……?というか現役軍人が出演しているって本当なのか?軍規はどうなっているんだ!?」

「そういう設定だと思うが一応匿名で連邦軍に通報しておいたぞ」

「……本物の現役軍人じゃない事を祈りたいよ」

 

 

 

 

<人物紹介>

●エドワウ(シャア)

→「いやーちょうどいい機会だから自分の人生を振り返って見たけど、自分で言うのも何だが碌でもないな!カミーユもこんな大人になるんじゃないぞ!しっかしアムロとブライトもすぐ来てくれるとはなぁ。文句は言われたけど生きてて嬉しいと言われて自分も嬉しかったよ。でもカミーユが言っていた通りブライト窶れてるな……苦労させて悪かったと思うし、殴って気が済むなら殴られるか!さぁ来い!」

 ……と吞気に考えている。自分が指導者に向いてない事を自覚しララァにも言われたので今後は自分に正直に生きる事にするとアムロ達に決意表明した。

 

 【ベッドの上の赤い彗星~連邦軍女性パイロット達5人抜き!~】についてはニコに勧められて一緒に見ることになり、「おーっ自分に全然似ていないけど確かに迫真の演技やん。アハハこれは面白いわ。えっ、女優の方は現役軍人なんですか。それはダメだろ」と高評価だったが匿名で連邦軍に通報したらスキャンダルになってマスコミが大騒ぎした。

 

 

 

●カミーユ

→クワトロ大尉がエドワウとなりちゃらんぽらんになったが、テロリストの親玉よりはマシだと考えている。重荷を外して生き生きとしているエドワウを見て、この人も苦労してたんだなぁと思ったとか。

 

 

 

●アムロ

→連邦の白い悪魔。シャアが生きていたと知って嬉しかったが、以前会った時とは随分様子が変わったシャアもといエドワウに「シャア!……お、お前何しとんねん!?」とショックを受ける。でもカミーユが言う通りテロリストよりはマシなのは確かだし、その夜夢でララァにも言われたので受け入れることにした。

 それと自分を題材にしたAVが存在することを知ってショックを受ける。

 

 

 

●ブライト

→人間の鑑。第一次ネオ・ジオン紛争でジュドー達を戦場に連れ出した罪悪感で仕事に打ち込んでいた。偶々ジュドーの見舞いの為に予定を開けていてエドワウに会う事が出来た。エドワウを殴った事でストレス発散となり、とりあえず休暇を取ることにした。妻や子供達とゆっくりしていってね!

 

 

 

●連邦軍

→「AVで現役軍人が出演している?嘘やろ?まあ一応調査してみるか……本当じゃねぇか!?とりあえずなかったことに……マスコミにバレて報道されてる!?ふざけんなよボケが(ガチギレ)」

 現役軍人のやらかしが発覚し黙殺しようとしたらマスコミにバレてスキャンダルとなる。ブチギレた軍は女性パイロット達を不名誉除隊処分とした。

 

 

 

●ケツアゴ男優

→なんか大事になって困惑している。迫真の演技がネットで評価され【ベッドの上の赤い彗星】は好評につきシリーズ化することになった。

 

 

 

●現役女性パイロット達

→不名誉除隊となる。まあ自業自得だししゃーないとして気持ちを切り替えAV女優に再就職した。




今後は少しずつ投稿していく予定ですがよろしくお願いします。
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