汝らキヴォトスで何をなす?   作:ビヤーキー

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原作突入です、先生の性別はまだ迷ってるので暫くはどちらとも取れるような口調にします、ちゃんと決まったらそっちに口調を寄せます





約1年のキング・クリムゾン

 

 

──???side──

 

 

──……私のミスでした

 

 

目の前の白い服や顔が血に濡れた少女がそう言う

 

 

──私の選択、それによって招かれたこの全ての状況

 

 

知らない、私はこの少女のことを何も知らない

 

 

──結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟だなんて……

 

 

ガタンゴトンと身体が揺れる、あぁ今私は電車の中に乗っているんだ、今初めてそう思った

 

 

──……今更図々しいですが、お願いします

 

 

向かいに座る少女の後ろの窓の向こうの方から光がゆらゆらと伸び、私の目を刺激する

 

 

──先生

 

 

そう呼ばれた、あぁ私はこの少女の先生だったんだ、知らなかった

 

 

──きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません

 

 

また忘れてしまうのか

 

 

──何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……

 

 

光が眩しい、この少女の顔さえまともに見ることが叶わない

 

 

──ですから……大切なのは経験ではなく、選択

 

 

逆行により影だけしか見ることの出来ないビル群は確かに発展していることが分かる、しかし、この電車はどこの駅にも止まる様子を見せない、もしかしたら快速なのかもしれない

 

 

──あなたにしかできない選択の数々

 

 

目の前の少女は話を続ける

 

 

──責任を負うものについて話したことがありましたね

 

 

目の前の少女は絶えず口を動かす

 

 

──あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます

 

 

血がどこからか、だくだくと流れていくのを耐えるために口を動かす ように見える

 

 

──大人としての、責任と義務。そしてその延長線上にあった、あなたの選択

 

 

純粋に私という大人を信用しているために口を動かしているように見える

 

 

──それが意味する心延えも

 

 

その口ぶりから後悔をしているのがよくわかる

 

 

──……

 

 

悔やんで悔やんで、それでも、悔やみきれなくて口を動かす

 

 

──ですから、先生

 

 

助けてあげよう

 

 

──私が信じられる大人である、あなたになら、

 

 

私の生徒と名乗るキミを

 

 

──この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……

 

 

忘れてしまうだろうキミのことも

 

 

──そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです

 

 

名前すらも分からないキミを

 

 

──だから先生、どうか……

 

 

後悔をその身で受け止めて、他の人のために、人を頼ることの出来る心優しい名前も分からないキミを

 

 

 

助けてあげよう(たい)

 

 

 

 

 

 

 

 

──先生side──

 

 

「……い」

 

ぼやけた頭に響くような声がする

 

「……先生、起きてください」

 

鋭い声がする

 

「先生!!」

 

目を覚ます、辺りを見回す、耳の長い切れ目の美しい女性が呆れたように私の方を見ている、よくよく彼女の頭の上を見てみると天使の輪っかのようなものが浮いている

 

「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは」

 

何回も声をかけられていたらしい、そう考えるとすぐ起きれなかったことを申し訳なく思う

 

「……夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中してください」

 

夢……そうだ、夢を見ていた気がする、それが、どんな夢だったかはもう忘れてしまったが、確かに、大切な、大事な、暖かい夢を、見ていた気がする

 

「もう一度、改めて今の状況をお伝えします」

「私は七神リン、学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会の幹部です」

「そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが」

 

─君たちが呼び出したのになんで推測系なんだい?

 

「……ああ、推測系でお話したのは私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです」

「混乱されてますよね、分かります」

「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきてください」

「どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります」

 

─何が何だか全く分からないけど、よろしく頼むよ、リン。ところで私は何をすればいいんだい?

 

「学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう」

 

─ははっ、初めての仕事がそんなに大きなことだと緊張しちゃうね

 

そういい、リンについていきエレベーターに乗り込み下の階へ向かう、エレベーターが目的の階に着くまでの間ここキヴォトスについて色々教えてもらった

 

チンという軽い鈴の音がなり目的の階に着いたことを知らせると共にエレベーターの扉は開かれる

 

「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」

「……うん?隣の大人の方は?」

 

「首席行政官、お待ちしておりました」

 

「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています」

 

「…zzZ」

 

「コハク先輩!そろそろ起きてください」

 

「ぅわっ!びっくりしたァ、ちょっとチナツちゃんもう少し優しく起こしてよ」

 

「行政官が来ましたので、それに、優しくと言っても声を掛けるのは3回目です」

 

「うっそだァ!3回も声掛けてないでしょ!」

 

 

エレベーターの扉が開くと同時に紺色の髪の毛の少女がリンに詰め寄る、それに同調するように黒い髪の大きな羽が特徴的な少女、リンと同じように長い耳そしてクリーム色?の髪色をした少女が同じよう詰め寄る、やはり、3人とも頭の上に天使の輪っかのようなものが浮かんでいる

 

その中に、この中では唯一の男子がいる、クリーム色の髪をした少女、チナツにコハクと呼ばれた肩幅の広く背の高いように見える子がチナツの声かけで飛び起きる、その男子生徒?であろうコハクには天使の輪っかはなかった

 

 

「あぁ……面倒な人達に捕まってしまいましたね」

 

 

 

────アキトside────

 

 

 

今朝、正義実現委員会のハスミ副委員長が現在キヴォトスで起こっている異常な犯罪上昇率のことについて詳しい話を聞きにD.U.自治区に行ったと言う話を聞いた。

 

アイツ(コハク)に連絡をし今日D.U.自治区に行く仕事があるならそれについて行って先生にあっておくよう言っておいた、アイツがしっかり話を聞いているのなら今頃はおそらく先生と対面している頃だろう。

 

アイツが先生とあったとしてもなんで俺が会いに行くように言ったのか理解できないだろう、だが、それでいい、チュートリアルである不良たちとの戦闘の時に、アイツはドーパントに変身するだろうという、確証がある。

 

他校(トリニティ)までゲヘナの風紀委員には人の皮を被った怪物がいると言う話が聞こえてくる、曰くソレは戦闘時になると人型から怪物の姿へと姿を変えるらしい、曰くソレはヘイローを起きたまま消すことの出来る男子生徒だと言うらしい。

 

その噂を聞いた時、俺は、あぁ…間違いなくコハクだな、と呆れ半分で納得したのを良く覚えている。

 

今回、あいつを先生の元に送った理由は2つ、1つ初期組のひとりとして先生とのパイプを持っているやつが欲しかったから、もうひとつはドーパントの存在を知って欲しかったからだ。

 

ガイアメモリというのは現在キヴォトスで4つしかないそしてそのどれもがこのキヴォトスでは普段、普通に生活しているのであればまず見ることの無い、ある種都市伝説めいたものを実在するものとして認識し、それがこの先、先生の切り札であり、不可解なものであることを覚えてもらうことで先生との関わりを増やしてしまおうという作戦とも呼べないような稚拙な策である。

 

正直こんな事をしなくともシャーレの当番になればいいだけなのだが、どうしてもそれだけでは安心できない心配性な小物がいたおかげでアイツはD.U.自治区まで駆り出されてしまっている、アイツには言っていない、本当に可哀想である。

 

そんな事を考えてると、コハクから電話がかかってきた。

 

『おかけになった電話番号はおでになりません』

 

『馬鹿言え、お前からかけてきたんだろ』

 

『へへっ、そうだそうだ』

 

『で?要件は?今はD.U に居るんじゃないのか?』

 

『そうそう、で、今からシャーレってとこに溜まってる不良しばきに行くんだけど、ゲヘナじゃないけどガイアメモリって使っていいか?』

 

『全然いい、全然いい、てか、使わないとお前銃弾一発で死ぬじゃん』

 

『そうそう、でもこれって一応機密情報じゃん?知らん人もいる中で使っていいのかわかんなかったからさ、それの確認』

 

『おっけ、要件はそれだけ?』

 

『そうだよ』

 

『ハーイ、ならもう切るよ』

 

プツリと電話が切れる、再び部屋に静寂が訪れる、今、俺以外の団員は既に外で救護活動に勤しんでいる頃だろう、そんなことを考えたりしながらCDプレーヤーにお気に入りのCDをかける。

 

プレーヤーからTHE BLUE HEARTSのロックで詩的な音楽が流れてくる、そのワクワクする音を聴きながら今日の業務の確認をする、病床の数を調整したり新しい機材の注文や選定をしたり、薬品や包帯などの備品チェックをいつも通り始める。

 

こうして、いつも通りの日常はいつも通り始まる。

 

 

 

 

 

あっ、シャーレにワカモが居ることアイツに言ってなかった……まぁいっか。

 

 

 






次回戦闘です、多分!!
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