──コハクside───
遭難2日目、取り敢えずこの子がある程度回復するまで移動するのは極力控えようと思ってるかなり衰弱していてあと一日でも遅れてたら死んでたかもしれないな
まぁ俺、医学とか全く分からなくて適当言ってるだけだけど
そこからこの子の様子を見ながら砂に絵を書いて暇つぶししてると、キュピーンと電流が走りただじっとしてるだけだと意味が無いということに気がついて、とりあえずスマホでアイツらに連絡取れるかを試してみた、しっかり電波が通ってるようだったのでアイツらとのグループトークに砂漠で遭難したことを写真付きで伝えたら
ユウマとリオの2人には『お前バカじゃんwww』と笑われて、アキトには『アビドス行ってんのかお前、ユメぱいせんとホシノには会えたか?』と、知らん人の名前と監視対象の相手の名前を言われた、ソレで(そういえばコイツらにあの子の写真送って看病の仕方教えてもらお!)と思い立って
『この子助けたらか看病の仕方教えてくれ』と、この子の写真を撮ってグループトークに貼っつけた、そしたらユウマがすぐに『えっっっろ』とか舐めた返事をしてきた、そしたらリオが『おっぱいデッカ』とか乗ってきたから、取り敢えず2人の個人トークにこっちの指がちぎれそうになるまでスタンプ爆撃をかましてから、アキトに助けてもらおうとしたら
『ユメぱいせん助けてて草』とアキトから送られてきた、えっ、この子ネームドなの、マジで言ってる?
焦った俺は、『アキト、俺もしかして大変なことしてる?』そう聞いた、そうしてアキトの返事に驚き仰天した
『その子、ユメ先輩は本編だと死んでるから、お前俺たちの中で一番最初に原作崩壊させたゾ』
『えっ、これってやらかし?』
『いや、ストーリー的には御手柄だけど、俺としてはあんま良くないぞコハク、俺がまだ、アビドス行かなくて済んだハズだったがお前のせいでアビドスに行かざるを得なくなった、取り敢えず、街の方まで背負って連れてってやったら?そこがどこかによるけど』
『お前の都合とかどうでもいいし、てか、アビドス砂漠のよく分からんところにいるから、街の方向とかわからんわ』
『スマホの地図アプリ見れば1発なんじゃないの?』
『俺地図読めない』
『無能かよ、使えねぇな、さすが!バカ代表ww』
『なんなんお前マジで?ほんとにさぁ?』
『(^^)』
『腹立つなぁーお前』
『で、ユメ先輩助けてんならでかい機械蛇、ビナーともあってるよな?』
『そうだけどそれがどうした』
『おまえ、そいつから逃げる為にどんくらい移動した?』
『大体3kmくらいじゃない知らんけど』
『ま?よくそれでお前ら無事だな、お前の装備って風紀委員会の初期装備みたいなやつだけだったよな?なんで生きてんの?』
『スタンド使ったに決まってるでしょ、あんなでかいヤツに銃だけで特攻するわけないでしょ』
『それはそう、てか、お前のスタンド能力って結局なんなの?』
『《ヘイルホーリークイーン》っていう相手の能力を90%コピーする無色透明のスライム状のスタンド、コピーした相手の身体的特徴も一緒にコピーしてその相手っぽくなる、分かりやすく言うと身に纏うメタモン』
『分かりやすい説明サンクス』
『で、俺を─というかユメ先輩を助ける見込みはあるのか?』
『ばっちぐーだぜコハク、まぁ、明日の朝にでも助けに行くよ』
『タスカルゥゥ⤴』
『ただまぁ、早くて明日の朝って話だからそれ迄は頑張って生きてくれヨ』
『行ける行ける笑』
スマホの画面から目を離し、隣にいるアキトに教えてもらったユメという名前の女子先輩に目を向ける、するとタイミングよくユメ先輩は目を覚ました
「…ここは?」
「おはよう、アビドス砂漠だってさ」
「君は、たしか、助けてくれた」
「いえす、パイセンの命の恩人コハク君でーす」
ふざけた挨拶を返す、名前を聞こうか迷ったが、まぁ、そのうちあっちから教えてくれると願って聞くことはしなかった
「どうしたの、こんな砂漠のど真ん中であんなでかいヤツと、俺がいなかったら危なかったっぽいよ?てかそもそもなんで砂漠のど真ん中に1人だけだったのあんな干からびそうになりながら」
「えっと、オアシスに行きたかったんだけど、コンパス忘れちゃって、エヘヘ」
「初対面なのに失礼なヤツだと思うけどあんたバカでしょ?なんでこんな目印がなんにもない砂漠にコンパス忘れんの?」
「うっ、そんな言い方しなくてもいいじゃんコハクくん、ひどいよぉ〜」
「酷いのはあんたの頭でしょ、少しはしっかりしてくれよ」
「あっ、そうだ!私の名前言ってなかったね!私はアビドス生徒会生徒会長の梔子ユメ、よろしくね!」
「…よろしくお願いいたしますよ、ユメ先輩」
なぁ、昨日の夜までミイラだったこの人少し寝かしただけでめちゃくちゃ元気になったんだけど、しかも、めっちゃ露骨に話題変えたぞ、アキトよこれがキヴォトスの人間のデフォルトなのか?ちっとこのテンションの人相手に俺一人はキツイかな、頼むから早く来てくれ
「そういえば、コハク君のコンパスは?」
「ない、バディの人に渡したら砂嵐に巻き込まれてそのままはぐれた」
「君も人のこと言えないじゃん!」
「俺はいいの!もう友人に救助は頼んでるから!それにあんまり状況は良くないからな、食料品があるとはいえ1週間分くらいなんだから」
頼むからまじで、早く、早急に、今すぐ迎えに来てくれ、Hなだけのこの人と心中とか俺やだよ、もっと生きたいよ
───アキトside───
「……コハクを助けるって言ったけど、足どうするか、流石にアビドス砂漠をチャリはヤバイよな」
さて、どうするか、ミネ団長に頼んでアビドス砂漠を踏破できる車でも貸してもらうか?
いや、そういうのだったら正実の方が合ってるだろうな、とはいえ正実にコネは無いし、、、ピコーン!!ここでコネ作ればいいじゃん!
…ん?いやまてよ、弱小校の砂漠で遭難してるゲヘナの友人助けるために車貸してくれるか?
無理だな、ゲヘナってのと、正実に利がないから貸してくれるとは思えない
さてどうしようか、あと一歩でどうにかなりそうなんだけどな、何かいい手は無いのか?
ウーン、、、あっ!正実から盗って行くのはどうだ?一般生徒が2人で乗り込んでも半壊するみたいだし、タイミングさえ良ければ俺一人でも盗んで返すのは出来るんじゃないか?
よし!これ以外に方法とか思い付かないし、おそらくコハクを助けるのに1番早いでしょ、多分、知らんけど
乗り込むのはタイミングが良くないと1発で捕まるから、夕方から明け方で警備が手薄なタイミングで乗り込もう、うん、そうしよう
取り敢えずいまが午前11時半、夕方を6時くらいって考えると準備できるのはあと6時間くらいしかないね、早くしないと明日の朝までに間に合わないかもしれないな
〜〜〜6時間後〜〜〜
午後6時、正義実現委員会の車庫から70m離れたところの建物の屋上で待機する、日はまだ完全には落ちきっていないが、こんくらいの時間から行動してた方がいいのかもしれない、人は多いけどみんな集中してない感じだし、意外と楽勝かもな今回のスニーキング、やっぱりネームドが居ないとこんなもんなんなのかね
始まったばっかなのに調子に乗っちゃったけど、意外とラクよマジで、てか、そんな事より、俺今から1人でやるの?コレを?
…今からでも作戦変えようかなぁ
開始から約二時間後、外はもう完全に暗くなった、車庫を見回る生徒も2人だけになった、おそらく今がチャンスだろう、そう思った瞬間に行動を始める、キヴォトスに来てから初めての戦闘、緊張する、緊張しながらも銃を組みたてていくM14-DMRにマズルブレーキサプレッサーをつける、スコープは付けない、この距離なら夜の暗闇だろうが肉眼でも十分だからだ
片膝を立てて座り、もう片方の足の外側面を地面につける立てた膝にウィークハンドの肘を乗せてその上にフォアエンドを置く、そして、サポートハンドで利き腕を軽く持ち肩付をして構える、こうすることで非常に安定する
イメージとしてはゴールデンカムイの尾形百之助の構え方が一番しっくりくるだろう
銃を構え、車庫の前の生徒を狙う、生徒が立ち止まった瞬間、引き金を引く、弾丸は直線状の軌道をなぞるように飛んでいきやがて、生徒に着弾する、意識外からの攻撃に防御の姿勢や撃たれると思ってすらいなかったようで、一撃で沈んでいく
もう1人の生徒も同じように始末した、銃を片付けてから、走って車庫まで行き車庫の見張りをしていた生徒から車の鍵をひとつ適当に盗み取る、車の鍵を押し対応した車、F150 ラプターに乗り込み、直ぐにエンジンをかけ車を走らせる
ハンドルさばきは初心者故に拙いが、荒々しい訳ではなく、安全運転を心がけている、車を盗んだくせに何言ってるんだという話ではあるが、それはそれ、これはこれのスタンスでやらないとコハクが死ぬんで、許されて欲しい
車を走らせてから30分も経たずにトリニティ自地区を抜けることが出来、直ぐにアビドス自地区へと車を走らせた、そこから約1時間、想像していたよりも早くアビドスについたから軽くアビドス砂漠の内側まで入り、適当な古ぼけた建物の裏に車を隠してその中で寝る、次起きた時にコハクを探しに行こう、流石にちょっと疲れたな
運転席の座席の背もたれを倒し、助手席に置いてあるカバンの中からペットボトル水とアイマスクを取り出し水を1口飲んで喉を湿してからアイマスクをつけて目をつぶり、微睡みへと落ちていく、車中泊に寄って腰が酷いことになるのは明日のお話
今更ながら生徒をなかなか出せてないなと思ってる、次かその次くらいから出せる予定ではいるのであまり期待せずに待っててください