『蝋塗れの手で』~元ガチ勢の俺が、ぬるま湯バトル部に入った結果、皆と「課題」に向き合うことになった話~ 作:rairaibou(風)
バスの窓から流れる景色を眺めながら、スズモトは少しだけ落ち着かない気分で座席に身を沈めていた。
いつもならライモン高校の最寄り駅から家までの道を歩くのが日常だった。舗装された歩道を、同じ制服の学生たちと連れ立って、見慣れた住宅街を通り抜けるだけの帰り道。けれど、今日は違う。
バスは住宅街をゆっくりと外れ、徐々に斜面を登っていく。乗客もまばらになり、車内のざわめきも遠のいていった。
車窓の向こうには、整然とした家々が減り、代わりに広がるのは、少し野生味を帯びた風景だった。背の高い草が風に揺れ、木々の葉が車体の振動に合わせるようにざわざわと音を立てている。
スズモトはポケットから端末を取り出し、画面に映る地図をもう一度確認する。目的地まではあと少しのはずだった。
車内アナウンスが流れる。耳慣れない地名に、小さくため息をついた。
これまで一度も聞いたことのないバス停だった。スズモトはそっと立ち上がり、リュックの肩紐を握り直す。
停車の合図を告げるボタンを押すと、バスが緩やかに速度を落とし、揺れる車内を慎重に歩く。降車口の前に立ち、扉が開く瞬間、ふわりと外の空気が入り込んできた。
思ったよりも、草の匂いが強かった。
バスを降りると、そこは見知らぬ場所だった。
アスファルトの道は続いているが、住宅街の整然とした空気はどこか遠のいている。代わりに辺りを満たしているのは、湿った土と風に揺れる草木の香りだった。
足元の舗装は徐々に途切れ、まばらに生い茂る雑草が彼女の歩調に合わせて音を立てた。
周囲の空気が変わり始めるのを感じる。
次第に、風が緑の匂いをまとい、どこか遠くから鳥の鳴き声が微かに響いてきた。
そして、その空気に馴染むように、モーリの家は静かにそこにあった。
☆
スズモトが門の前で立ち止まり、見上げる。
そこには、どこか懐かしさを、そしてどこか寂しさを感じさせる家があった。
古びた木造の家屋は、時折吹く風に軒先の風鈴を鳴らしている。玄関先にはからの鉢植えが並び、庭には大きな木が枝を無造作に広げていた。
彼女がそっと門を押し開くと、すでにムラナカとイイダ、サイトーが縁側に腰かけていた。
「いらっしゃい」
モーリが玄関から姿を現す。彼は微笑んでいたが、どこか落ち着かない様子も見え隠れしている。
「お邪魔します」
スズモトが軽く頭を下げると、モーリは頷く。
「適当に座ってくれていいから」
スズモトが縁側に腰掛けたちょうどその時、庭の門が勢いよく開いた。
「申し訳ありませぇん! 遅れましたぁ!」
タケダが満面の笑みでやってきた。両手に紙袋を抱えている。
その中には、コンビニの袋からあふれんばかりのジュースとお菓子がぎっしりと詰まっていた。
「買いすぎだろ」
ムラナカが呆れたように呟くが、タケダは気にした様子もなく、縁側にドサリと荷物を置いた。
「せっかくのお呼ばれですから、みんなで楽しみましょう!」
その言葉に、スズモトは少しだけ緊張が和らぐのを感じる。
こうして、モーリの家の庭先に、バトル部のメンバーと顧問が揃った。
モーリは縁側に座り、ゆっくりと全員を見回す。
しばらく沈黙が続いた後、彼は小さく息を吐き、頭を下げる。
「先日は、どうもすみませんでした」
その言葉に、スズモトは肩を落とし、ムラナカは静かに視線を向けた。
サイトーは少し眉毛を動かしたが、言葉は出さない
「本当は、もっと早く言うべきだったんです。自分のこと」
モーリの声は低かったが、その言葉はしっかりと伝わるものだった。
「モーリ」と、サイトーが短く声を掛ける。
「無理はしなくてもいい」
「いえ、これは俺なりのけじめなので」
大人の手を振り払い、一つ息を吐いて続ける。
「俺の、パートナーを紹介します」
そう言って、彼は胸元から一つの小さな笛を取り出した。
部員達にとって、それは良く知ったものだった『もしも』の時のために吹くものだという説明に矛盾はなかったし、それがサイトーに見過ごされたものだから、ヤンチャな生徒達のおしゃれアイテムとして流行ったこともある。
彼はそれをそっと唇に当て、静かに息を吹き込む。
そこからは、何の音もしなかった。
部員達がそれを不思議に思い、それに質問するよりも先に、彼らはその意味を知った。
はるか上空から、そのポケモンが彼らの目の前に着地したのだ。
マッハポケモン、ガブリアス。
奇しくもそれは、プロのトレーナーであるモモナリが講演で見せたポケモンと同じで、そして、細かいことを言えば、モモナリのパートナーであるそれよりも、一回り巨大な体格を持っている。
その証拠に、大地を踏みしめるたび、わずかに地面が震えるようだった。
鋭い瞳がこちらを一瞥する。
その後ろから、ファイアローが羽を広げながらゆっくりと降り立った。
庭に現れた二体のポケモンの威圧感に、部員たちは圧倒される。
少なくとも彼らが手持ちにしている、あるいは大会で対峙したポケモンとは明らかに格が違うように見えた。わずかにタケダのケッキングがそれに近いかも知れないが、彼らほどの鋭い眼光をケッキングは持てないだろう。
だが、縁側に丸まっていたブニャットが庭に飛び降りると、ガブリアスとファイアローはそれぞれ頭をブニャットに合わせて挨拶した。
「この二匹は、俺のじいちゃんが俺に与えてくれたポケモンだ」
モーリの視線は真っ直ぐ二匹を見据えている。
だが、そこには僅かな後悔が見える
「俺のじいちゃんは、結構強いトレーナーだったらしい、ポケモンリーグという組織が曖昧な時代だったらしいけど」
彼の声には、どこか誇らしさと、少しの重たさが混ざっている。
「でも、俺の父さんはトレーナーになれなかった。父さんは、ずっとじいちゃんに期待されていたんだと思う。だけど、向いていなかったんだ。頭は良かったけど」
モーリは静かに手をガブリアスの背に触れる。
「だから二人共、俺に期待してたんだ。バトルのジュニアクラスでもいい成績だったから」
同時にファイアローの首元を撫でる。
「何でも与えてもらえた。知識も、技術も、ポケモンも」
そして彼は、ポケットから『それ』を取り出す。
「みんなに、先生にも見て欲しい。『これ』は、俺の全てなんです」
『それ』は、小さなケースであった。
カントーのトレーナーであれば、そのケースが何を意味するものなのかを瞬時に理解できるものであったが、彼らはそれが何を意味するものなのか、わからなかった。
サイトー、そして部員達は、一様にモーリに近づいてそれを視界に入れる。
一つ息を吐いてモーリがそのケースを開くと、そこには、七つの煌めきがある。
「ジムバッジが」
イイダは単純に目に見えたものを呟き、そして、その続きを告げる前に息を呑んだ。
『それ』は、この地方で育ったイイダにとっても充分すぎるほどに理解できる偉業であった。
「七つ」
ムラナカは冷や汗を流しながらその続きを呟いた。
『それ』は、彼の想像を遥かに超えていた。
無くはないと思っていた。
モーリほどの実力だ。涼しく勝利する彼の強さを考えれば、多くのジムバッジを持っていても不思議ではなかった。
四つか、五つか、はたまた六つか、そのくらいは持っていてもおかしくはないと思っていた。
だが、まさか七つとは。
その数は、彼がただのアマチュアではないことを証明するどころか、むしろ彼がプロの一歩手前であることを証明している。
ムラナカは、自分がこれまでモーリに感じていた違和感の全てに納得せざるを得なかった。
住む世界が違うのだ。
「最後のひとつは、取れなかったんです」
モーリはそう言って、ケースの中をじっと見つめる。
並ぶ七つのバッジの横には、ぽっかりと空いたスペースが残されていた。
八つ目があるべき場所に、それはない。
その事実に、誰もが言葉を失っていた。
最もそれには『七つのバッジを取った』ことに対する自尊心よりも『八つ目を取れなかった』ことに対する恥を感じているモーリの感覚に対してもある。
スズモトはそっと視線を上げる。モーリの横顔には、普段の無表情ではなく、どこか遠くを見るような、そんな翳りがあった。
「最後のジムには、負けました」
モーリの指がケースの縁をなぞる。その仕草には、過去の記憶に触れることへのためらいが滲んでいた。
ムラナカが僅かに身を乗り出し、低い声で問う。
「ジムには、何度も挑戦できるだろ?」
モーリの肩がわずかに動いた。
「そう、だけど」
彼は目を伏せる。
「最初に失敗した時、たまたまそこに」
彼は一度口をつぐんだが、意を決したように続ける。
「モモナリさんがいたんだ」
その言葉に、彼らはハッとする。
すべてが繋がったのだ。
「あの人にアドバイスを求めた。そうしたら、あの人はアドバイスをくれた。でもそれは、あの時の自分には、とても受け入れられないものだった」
彼は一つ息を吐いて続ける。
「ポケモンに頼りすぎていると言われた。生きているポケモンを知るべきだと」
多分、と呟いて続ける。
「それは正しいアドバイスだったと思う。だけど、受け入れられなかった。ポケモンに頼りすぎているつもりはなかったし、生きているポケモンも知っているつもりだった。だから、あの人に挑んだ」
「あの時と同じさ」と、続ける。
「何もできなかった。俺の全部が、簡単に崩れた」
一拍おいて、続ける。
「それで、怖くなったんだ」
モーリは静かに呟く。自分の声がやけに冷たく、遠く聞こえた。
目の前のガブリアスがじっと彼を見つめている。かつて共に戦い、勝利を積み重ねてきたはずのポケモン。その視線を受け止めるのが、今は少しだけ重く感じる。
「ずっと、バトルが好きだった。勝つために全力を尽くして、ポケモンたちと一緒に強くなっていくのが当たり前だと思ってた。でも」
拳をぎゅっと握る。
「モモナリさんに負けた時、俺は初めて気づいた。俺のやり方じゃ、あの人には届かない。どれだけジムリーダーに勝てたとしても、あの人たちみたいな『本物』には、まるで歯が立たないんだって」
彼の言葉に、スズモトはそっと息を飲む。モーリが視線を下げたまま、絞り出すように続ける。
「怖かった。自分が信じてきたものが、何の意味もなかったんじゃないかって。あの世界に踏み込んだら、俺は、俺の全部を、否定されるんじゃないかって」
ムラナカが僅かに眉を寄せる。
「それで、カントーを離れたのか?」
モーリは小さく頷く。
「じいちゃんが亡くなったのが、ちょうどいい理由になったんだ。ここに来れば、誰も俺のことを知らないし、もうバトルなんかしなくていいって思った」
ふと、ファイアローが羽を広げる。広げた翼に夕日が当たり、そのシルエットが庭の草の上に長く伸びる。
「だけど、結局またバトルをしてる」
モーリは苦笑混じりにそう言う。
「結局、俺は何も変わってないのかもしれない」
その言葉に「ごめんなさい」と、スズモトが口元に手をやりながら呟く。
「私が、誘っちゃったから」
「それは違う」
モーリはすぐさま首を横に振った。スズモトの謝罪を、否定するかのように。
「誘われたからって、俺は断ることもできた。名前だけ貸して、適当にやり過ごすことだってできたはずだ」
言葉を噛みしめるように、静かに続ける。
「でも、俺はバトル部に入って、バトルをしていた」
モーリは庭に視線を落とす。そこには、自分の手持ちポケモンたちが立っている。ガブリアスも、ファイアローも、そしてブニャットも。それぞれの眼差しが、自分に何かを問いかけているような気がした。
「バトル部は、楽しかった、と、思う」
自分の口から出た言葉に、驚く。
その一言が、胸の奥で静かに波紋を広げるのを感じながら、モーリは目を伏せた。
イイダが腕を組みながら、少し考えるように言った。
「モーリ、お前、なんでブニャットにポケモンを変えたんだ?」
庭に座っていたブニャットが、その声に反応したように耳を動かす。
モーリはブニャットの背に視線を落とし、少し間を置いて答えた。
「最初にゲットしたポケモンだからです」
その答えに、イイダは少し驚いたように眉を上げた。スズモトがモーリの横顔を見つめる。
「ニャルマーの頃は、戦わせることなんてほとんどなかった。じいちゃんがくれたポケモンたちが強かったから、こいつを戦わせる理由なんてなかったんです」
モーリはブニャットの柔らかい毛を指先で梳くように撫でた。ブニャットは気持ちよさそうに目を細める。
「弱いポケモンだと思ってたし、そんなのを戦わせる必要はないって、ずっとそう思ってた」
その言葉を聞いて、イイダが軽く息をつく。
ムラナカは無言でモーリを見つめていた。
「でも、モモナリさんに言われたんだ。初めてゲットしたポケモンで戦ってみろって」
モーリは顔を上げ、遠くの木々の隙間から空を見上げた。
「だから、連れてきました」
スズモトがそっと唇を噛みしめる。モーリの横顔には、何か確かめるような、あるいは迷うような表情が浮かんでいた。
「でも、考えてみれば、バトルをやめるつもりだったのに、なんでコイツを連れてきたんでしょう」
風が吹き抜け、木々の葉がさざめく。
「俺、やっぱりバトルをやめたくなかったのかも知れません」
誰もすぐには返事をしなかった。モーリの言葉が、庭にゆっくりと染み込んでいくようだった。
「騙すみたいになって、ごめん」
モーリは、もう一度彼らに頭を下げる。
「ずるいって、思われても仕方ないですよね。まるで、子供の遊び場に大人が紛れ込んでるみたいな感じで」
その表現に、スズモトが小さく息を呑む。ムラナカは腕を組んだまま目を閉じる。
モーリはうつむき、ブニャットの耳の後ろをそっと撫でる。
「あの時、みんなに助けてもらって思ったんです。俺は、もうこれ以上、部員や先生に嘘をつきたくない」
庭の隅から吹いてきた風が、彼の髪を軽く揺らした。
しばらく沈黙が続く。
イイダがふっと腕をほどき、ぽつりとつぶやいた。
「まあ、言いたくなかったってのは、わからなくもないな」
彼の言葉に、モーリは少し驚いたように顔を上げる。
「そんな話、簡単に話せるもんじゃないだろ」
その言葉が、静かに庭に溶け込んでいった。
だが、その時だ。
タケダが膝の上で手をぽんぽんと叩きながら、ゆっくりと口を開く。
「でもぉ」
庭に広がる静けさを、彼女ののんびりとした声が柔らかく揺らす。
「結局ぅ、モーリさんにも『課題』があるってことですよねぇ」
その言葉に、ムラナカがちらりとモーリを見やる。皆、彼女が何を言い出したのか掴めていない。
タケダは自分の言葉に特別な意味があるとは思っていないようだった。
「私もケッキングさんと色々ありますけどぉ、モーリさんの『課題』も、なんだか似てる気がしますねぇ」
モーリは目を伏せる。タケダの言う『課題』という言葉の軽やかさに、どこか拍子抜けしたような気持ちになった。
タケダのケッキングは、気まぐれでなかなか指示通りに動かない。
それでもタケダは、彼女なりにじっくりと向き合おうとしているのをモーリは知っていた。
どちらも、自分のやり方をどうすればいいか、まだ答えを見つけられずにいるという点では同じなのかもしれない。
彼女はふわりと笑って、手を合わせるように前に差し出した。
「私はもっとモーリさんとバトルのことしたいですぅ。一緒に『課題』を克服していきましょう」
そう言って、タケダは少しだけ背筋を伸ばした。
まるで子供が素直に遊びをねだるような言葉だったが、その目は真剣だった。
モーリはゆっくりと顔を上げる。
タケダの緩やかな言葉が、彼の心の奥深くに少しずつ染み込んでいくのを感じた。
そして、そのタケダの声に勇気づけられたように、ムラナカが続く。
「なあ、モーリ」
彼の声は、先ほどまでの冷静さとは違って、少しだけ迷いを帯びていた。
「この前は悪かった。君にひどいことを言った」
そう言って、ムラナカは苦笑するように肩をすくめる。
「でも、正直に言うとさ、僕は君がいなかったら、たぶんバトル部なんて続けてなかったと思うんだ」
彼の言葉に、スズモトとタケダがちらりとモーリの顔をうかがう。
モーリは黙ったまま、じっとムラナカの言葉を聞いていた。
「君が強いから、僕ももっと頑張ろうって思えたんだ。だから、もし君がまだやる気なら、一緒に続けたい」
ムラナカの言葉は、まっすぐで飾り気がなかった。
イイダが肩をすくめながら、軽く笑いを漏らす。
「ま、実際モーリがいなかったら、俺たちの部もかなり危ういよな」
彼は半ば冗談めかした調子で言ったが、その目には少しの真剣さが滲んでいた。
「お前がバトル部にいなかったら、大会なんて夢のまた夢だよ」
モーリは、それを聞いてわずかに口元を緩めた。
スズモトはそっと息を整えて、少し遠慮がちに言葉を紡ぐ。
「私は、モーリ君が良いのなら。これからも一緒にやりたいと思ってる」
彼女の声は控えめだったが、そこに揺るぎはない。
その言葉に、モーリは静かに庭を見渡す。
そこには、ガブリアスとファイアロー、ブニャット、そして自分を取り囲む仲間たちの姿があった。
心の奥に張り付いていたものが、少しずつほどけていく気がした。
サイトーは、腕を組んだまま静かに彼らの様子を見守っている。
生徒たちが自分たちの手で問題に向き合い、互いに言葉を交わしながら解決へと進んでいく。
その光景を眺めながら、彼女は少しだけ目を細める。
モーリが長い沈黙の後に、絞り出すように呟く。
「ありがとう」
その言葉に、スズモトがほっとしたように微笑み、ムラナカは腕を組んだまま静かに頷く。イイダも口元を緩めると、軽く肩をすくめた。
そして、タケダがゆるりと手を挙げる。
「じゃあですねぇ、今日はみんなでパーティしませんかぁ?」
その提案に、一瞬場の空気が止まる。
「パーティ?」
ムラナカが呆れたように眉を上げ、イイダが苦笑する。
タケダは縁側の隅に置いてあった紙袋をぽんぽんと叩いた。
「ジュースとお菓子、たくさんありますぅ!」
スズモトがくすりと笑いながら、静かに頷いた。
「いいかも。たまには、こういうのも」
ムラナカはため息混じりに肩をすくめるが、顔はどこか楽しげだった。
「まあ、悪くないな」
イイダも苦笑しながら「ま、今日はそんな気分かもな」と言い、モーリの肩を軽く叩く。
モーリは一瞬戸惑ったように皆を見渡したが、すぐに口元を和らげた。
「いいですね。俺も、その方が気が楽です」
サイトーは腕を組んだまま、静かにそのやり取りを見届ける。
生徒たちは、もう次へ進む準備ができているようだった。
「じゃあ、パーティしましょうか」
モーリの言葉に、タケダが嬉しそうに頷く。
庭先に笑い声が広がる中、サイトーはゆっくりと空を見上げた。
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