『蝋塗れの手で』~元ガチ勢の俺が、ぬるま湯バトル部に入った結果、皆と「課題」に向き合うことになった話~ 作:rairaibou(風)
【カントー日報 スポーツ欄】
『タマムシ大より、オーキド・ユキナリ以来の挑戦者。新星モーリ・モトマサ、八つ目のバッジを獲得』
ヤマブキシティ発 ― タマムシ大学二年、モーリ・モトマサ選手(20)が、トキワシティジムのジムリーダー、シゲルとの激戦を制し、カントー地方ポケモンリーグへの挑戦資格となる八つ目のジムバッジを獲得した。高校入学後、学業に専念していた同選手にとって、ジムチャレンジ再開後、これが最初の挑戦であった。試合後、モーリ選手は「来季より、ポケモンリーグに正式に参戦します」と、力強く宣言した。
モーリ選手は、三年前に、当時無名だった公立ライモン高校をインターハイ団体戦出場、そして個人戦優勝へと導いた実績を持つ、異色の経歴の持ち主。タマムシ大学に在学中の学生が、ポケモンリーグに参戦するのは、かつて同大学からリーグに挑戦したオーキド・ユキナリ氏以来、史上二人目の快挙となる。大学側も「彼の挑戦を全面的にサポートする」と、異例の声明を発表している。
特筆すべきは、今回のジム戦で、彼がエースに据えたポケモンだ。現代のバトルシーンではほとんど見ることのなくなった、ブニャットを起用するという独創的な戦術で、多才なパーティを操るシゲルを打ち破った。リーグ戦で、彼がブニャットを手持ちに加え続けるのかという問いに対しては、「最高の相棒ですが、リーグという舞台で戦うことが、本当に彼女のためになるのか。今はまだ、熟考中です」と、パートナーを深く思いやる一面も見せた。
今回の勝利について、トキワジムのジムリーダー、シゲル氏は、書面で以下のコメントを寄せた。
「(モーリ選手は)前回の対戦から大きく変わっており、驚いている。ブニャットを中心に据えたパーティは、一見すれば総合力で劣るように見えるだろう。だが、それを補って余りあるほどの精神的な成長が、彼にはあった。
近年、高い素質を持つ若手が、リーグという大きな壁を前にスランプに陥るケースは多い。しかし彼は、すでにその壁を一つ、乗り越えているのかもしれない。彼のようなトレーナーの挑戦を受けられることは、ジムリーダー冥利に尽きる。今後のリーグでの彼の戦いに、一人のトレーナーとして期待している」
同世代では、三か月前に、同じく八つのバッジをコンプリートしたレイカ選手も、来季のリーグ参戦を表明しており、二人が次世代のポケモンリーグを牽引する存在になるだろうと、期待されている。
ポケモンリーグ公式は、近日中に、モーリ、レイカ両選手のリーグ参戦を記念したエキシビションマッチを計画していることを発表。対戦相手は未定だが、関係者の話によると、モーリ選手側からは、Aリーグトレーナーである、モモナリ選手との対戦を、強く希望しているという。
**写真:**八つ目のジムバッジを手に、元ライモン高校ポケモンバトル部の仲間からの祝福を受けるモーリ選手(中央)。彼のリーグ挑戦という新たな門出を、共に戦った仲間たちが支える。(写真提供:カントー日報運動部)
本当に完結
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