呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです 作:久保サカナ
結構話題に出ていたパパ黒、あと天内理子ちゃんと黒井さんも少し。
ファーストコンタクトナナミンもまとめてみました。
※伏黒甚爾虐描写があります!
◇あの人は今、伏黒甚爾編
「そういえば五条先生と伏黒ちょっと時間ある?」
運動場で五条先生と伏黒が組み手をしていたのでひと段落したところを見計らって声をかける俺。
「なんだ虎杖」
「伏黒の親父さんね、呪術界存続に関わる一大事の際にギャンブルする金欲しさにテロリスト側について要人殺して自分も五条先生に殺されたって話はしたよな?」
「それがどうした」
「あぁ、あのゴリラね」
そう言うと顔を顰める伏黒と嫌なこと思い出したのか薄ら笑いが消える五条先生、でもこれはスカッとジャパンの前振りだから。
「案の定、地獄行きになってるんだけどムービーが鬼灯様から送られて来たから一緒に見ようぜ!」
「見たい見たい!恵も見るでしょ!?」
「まぁ、休憩時間の暇つぶしくらいなら」
そう言って再生ボタンを押してスマホを2人に見せる俺、そうするとジャラシックパークみたいな映像…千匹以上いる首長竜たちに伏黒甚爾がバリバリと喰われている映像が流れた。
あとその次にはケツの穴に似髻虫を入れられて身体の中を食い破られながら悶え苦しみ最後は脳天を虫が突き破って出て来るというエイリアンみたいな映像が流れた。
「なぁにコレ?B級ホラー映画?」
「恐竜の次はエイリアン…クソ親父がパニックホラーの主演になってるぞ」
「詳しく説明するとね…(メモを見る)」
これは大焦熱地獄という7番目の地獄で、殺生・盗み・エロス・嘘・邪見に加えて『尊い生き方をしている善人に危害を加えた悪人』が落ちる地獄である。
「天内理子という自ら星漿体 になろうとした善良な女の子を殺害した罪」、「実家がドブカスだとわかっていながら実の息子を売った罪」、あと努力家の女性を誘惑した罪…つまり生き方がプレイボーイ通り越してプロヒモだったためこちらに落ちたのだ。
「一応ね〜。ドブカス禪院家の被害者だとか伏黒の母ちゃんのことは心から愛していたとかは事情酌量の余地あり、とは言われたんよ、でも「自分が酷い目に遭ったからって天内さんや恵さん津美紀さんを虐げて良い理由にはなりません」って鬼灯様にバッサリよ」
「容赦無いな鬼灯さん」
「でもアイツはフィジカルギフテッドでしょ?肉体に来るタイプの呵責は効果薄くない?」
「それなんだけどね」
俺は以前話した鬼灯様の『没収徒(ボッシュート)』は術式の他にも天与呪縛やフィジカルギフテッドや六眼などあらゆるものを「没収」出来るので今の伏黒甚爾はパンピー並み、むしろ弱体化したことでメンタルダメージが入り呵責もよく効くようになったということを話した。
おそらくオガミ婆に口寄せされてもこの世界じゃまるでダメな親父略してマダオが召喚されるな、とも。
ただ、陀艮を祓わないとダメなのでその辺の対策を地獄側も高専と対策を練りたいと言うのを伝える。
でも一応、「事情酌量の余地あり」なので短めに設定された刑期が終わったらフィジカルギフテッドを返して今度は獄卒として労役刑になるのだ。
鬼灯様の計らいで禪院家筆頭に御三家のドブカスゲロカスどもの担当になることが内定している。
「特級術師2人を策練って倒せて要人殺せるスペックは惜しいから労役っていうのが鬼灯様なりの事情酌量ね。大丈夫!あの世は公平なホワイト運営だよ」
「現世でブラック勤めしている僕にはくるモノがあるよ!」
「プロヒモには労役が1番罰になる気がする。ちなみにお袋は?」
伏黒の母ちゃんは天国行きだったのだが、伏黒甚爾が死んだ時にわざわざ面会に来て今は刑期が終わるのを地獄の一般企業で働きながら待っているのだ。
そう言うと伏黒は嬉しいようなそんなんだからプロヒモの親父に捕まるんだろみたいな複雑な顔になるのだった。
ちなみに伏黒の母ちゃんから伏黒に向けてのビデオレター(SDカード)があるので渡しておいた、しばらく伏黒の機嫌が良くなった。
◇あの人は今、天内理子&黒井さん編
「あとね〜、五条先生に伝えておきたかったんだけど天内理子ちゃんは今は黒井さんと一緒にあの世空港のCAとして働いているよ」
「へぇ!良かった。アイツを助けられなかったことは僕でも後悔してるからね、あの世で元気にやってるなら何よりだよ」
「夏油傑への面会に行ったりしているらしいよ、あとコレ!」
そう言って懐かしさを目に浮かべた五条先生にSDカードを差し出す、これは俺が直々に承ったことだからね。
「天内理子ちゃんからのビデオレターっす、ぜひ五条先生に渡して欲しいって」
「アイツ…!ありがとう悠仁」
それから五条先生はちょっと良い方に変わった気がする、一時帰国した乙骨先輩が喜んでいた。
◇ファーストコンタクトナナミン&お義母さんといっしょの灰原
「悠仁ならもう知っていると思うけどさぁ!こちらが脱サラ呪術師の七海建人くんで〜す!!!」
「その言い方やめてください」
そう言って俺はキッチリした金髪にサングラスにスーツの何処か社会の波に揉まれてくたびれた感じのする男、ナナミンを紹介されたのだった。
社会の波に揉まれてくたびれたの前世市役所勤めだった俺も他人事じゃないなぁ、でも俺は転職っていうのは考えなかったな。
「どうも初めまして、虎杖悠仁と申します。これからよろしくお願い致します」
「初めまして、虎杖君。なるほど…前世で市役所勤めだったというのはフカシではないようですね」
「お互いに社会人同士、「コイツ…!出来る…!」みたいな感じになっているのウケる」
そうして挨拶を済ませた俺たち、タイムイズマネーなのは呪術師も同じなので早速本題を切り出すことにする。
「七海さん略してナナミンに見てもらいたいものあるんよ!」
「いきなりタメですか、まぁいいでしょう」
そう言ってスマホを取り出して「お義母さんと一緒」を再生する俺、するとナナミンは落ち着いていた雰囲気はどこへやら、目をかっ開いて画面の中の灰原に釘付けになった。
「五条さん…これは?」
「七海へのサプライズ成功〜!いやね?悠仁があの世派遣獄卒だって言うから灰原のことを聞いたの、そしたらあの世では体操のお兄さんとしてキッズ向け番組の人気者として引っ張りだこって言うじゃない、それを七海に伝えたくてさ」
「俺も実際に会ったけどすごくはつらつとした陽キャの良い人でしたよ!」
そう言うと俺は懐からSDカードをナナミンに手渡した、これであらかた高専関係者から預かったのは渡し終えたな。
「灰原さんからナナミンへのビデオレターだよ、「あの世は良いところだけど早く来ちゃダメだからね!」って言ってたよ!」
「………本当にアイツは…!」
そう言って目頭を押さえて「失礼します」と言って去ったナナミン、次の日会ったらくたびれた感が消えて少しだけはつらつとしていた。
今回は少し長くなったので特別編です。
上層部くん愚か過ぎない?という意見を見ましたが渋谷事変直後のあの対応を見る限りじゃこのくらいはやるよねぇ、という作者の感想です。