呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです 作:久保サカナ
なんか誤解がけっこうあるようですがパーカーの男は羂索です、ナナミンに顔を見られるわけには行かないのでパーカーを着てキャップを被っていました。
虎杖は見捨てたわけではありません、ヒントは釘崎の拡張術式。
アニメ鬼灯の冷徹がBS日テレで絶賛再放送中!
7月7日より出禁のモグラがアニメ化!
「ハイ、じゃあ皆さんはあの世行きなので着いて来てくださいね〜」
「すみません、最期に自宅のPCのハードディスクを処分したいんですが…」
「私も学生時代のポエムノートを燃やしたいです」
「ワシは朝ドラと大河ドラマの撮影現場を見たいんじゃが…」
「ハワイに行きたいです」
「いや〜こっちも仕事なんで、大人しく着いて来ないと地獄行きですよ?」
「「「「そんな殺生な!」」」」
あれから俺は感傷に浸る間もなく鬼灯様の命令で「お迎え課の一員」として真人に改造人間にされて殺された亡者たちをあの世に連れて行っては現世に戻りを繰り返している。
多分、忙しくしているとナーバスになる暇も無いですよ、という鬼灯様なりの思いやりだろうと思っておく。
実際、忙し過ぎて死がどうの生がどうの考える暇が無い、サンキュー鬼灯様!
死因が死因なだけに暴れる亡者、パニクって逃げ出す亡者をダッシュで追いかけたり押さえ込んだり…あとなんか凶霊になりかけてたら赤縛、お迎え課の方々からは「いや〜新米なのに大したもんだ!」と褒められた。
俺としては真人を逃したのは大目玉だと思っていたのだが鬼灯様曰く、「腐れメロンパンが潜伏するかどうかの有無は真人がいるかどうかだったため弱らせて逃したのは正解です、真人は腐れメロンパンに取り込まれたようです」とのことだ。
亡者たちも最初こそ理不尽な死因だったせいか嘆いたり怒ったりしていたが陣頭指揮を取る鬼灯様の「実はわりとよくある死因ですよ?」という言葉や周囲に同じ死因の仲間がいるせいかけっこう図太くなって冒頭のような要求をして来ている。
世界観がいきなり鬼灯の冷徹に切り替わったな!温度差で風邪ひきそう!!
「おみゃーさんはこっちだよ!!地獄への直行便さぁ!!!」
「うわぁぁぁお助けぇぇぇ!!!」
向こうでは火車の姐さんが地獄送りの亡者をドナドナ…なんて可愛いもんじゃあないな、バリバリと連れて行っている。
「虎杖ィー!鬼灯さん!向こうの見回りと銭湯の女湯の亡者の回収終わったわよ」
「こっちもだ、まさか俺たちもお迎え課の手伝いするなんてな」
「話には聞いていましたが…何事も事後処理が一番大変というのは真理ですね」
「ナナミンがいつもと違うメガネかけてるとイメチェンしたみたいね」
ナナミンと伏黒と釘崎には「亡者が見えるメガネ」を装着してもらいお迎え課の手伝いをしてもらってる、いつも地獄にはお世話になっているからこのくらいはしないと…とは3人の談。
すると亡者の方の1人がこちらを向いて「あの〜坊やたち!」と声をかけて来たので何だろう、殺した事への恨み言かな、甘んじて受けないとな、と思って近づく。
「その…こういうのは不謹慎かもしれないけど私を介錯してくれてありがとうねぇ、すごく苦しかったしこのまま他の人を殺してしまったらどうしようって思ってたのよ、本当にありがとう」
「そうだよ、兄ちゃん姉ちゃんたちのおかげで誰も殺さずに済んでこうやってあの世に行けるんだよ!」
「改造されてた時すごく痛くて苦しくて…解放してくれてありがとう、あまり気を病まないでね?」
「兄ちゃんたちもゴーストバスターズ頑張れよ!」
そう言って俺たちにお礼を言う亡者の人たち、まさかお礼を言われるとは思って無かったな。
俺たちはその最後の1人の背中がお迎え課の方に連れられて見えなくなるまでそこに立ち尽くしていたのだった。
「鬼灯様、あの人たちは…」
「おそらく天国行きでしょうね」
◇◇◇
「順平!!」
「母さん!?殺されたんじゃ…!」
「フッフッフ、トリックじゃよ」
意識を取り戻してひとまず近場にあった高専の保有する建物に連れて来られた順平と順平のお母さんの再会である。
なんで2人が殺されていないのか、種を明かすと簡単で釘崎の拡張術式「身代わり人形」に2人の髪の毛をセットして身代わりになってもらっただけだ。
順平のお母さんの方は地獄技術課特製のダミー死体のお世話になった、ようはマスタング大佐のやったアレだ。
「2人にはこれから事情聴取を受けてもらいます、今後を決めるのはその後でも良い」
そしてナナミンと俺、対面に順平とお母さんが座る。
そして順平が項垂れながらポツポツと今回の件を話し出した、真人に着いて行ってしまい上手く丸め込まれて信用してしまったこと、そのレベルまで追い詰められていたことを話してもらった、横のお母さんの表情がどんどん曇って行く。
俺というかナナミンも自分たちは高専所属の呪術師であり今回出たような呪霊を祓うのが仕事だと話した。
あと、俺は順平に対してこっちが一方的に向こうの事知っているのに向こうが知らないのは友達として不義理だと思うので自分が2度死んで地獄に就職した獄卒だという事を話した。
「そうだったんだ…だから君は僕を地獄に落とさないようにあんなに親身になってくれたんだね、にも関わらず僕は良いように騙されて…!母さんまで危険に晒して…!」
そう言ってしゃくり上げる順平、順平のお母さんはそんな彼の背中にそっと手を置いてこちらに「呪術師さん、虎杖君、虫の良い話だとは思いますがどうかこの子を罪に問わないであげてください、私はこの子が虐められていたのにも関わらずそこまで追い詰められているとは思ってもいなかった愚かな親です、いや親の資格すら無いかもしれません」
そう言って真っ直ぐに頭を下げて来た、俺は獄卒としても呪術師としても新米だから何とも言えない…。
俺がそう思っていると入り口の扉がガラッと開け放たれた!
「そんな君にlet's転校、Yes呪術師!!(CV中村悠◯)」
「地獄では真面目に世のため人のため働いた呪術師は獄卒ヘッドハント!!(CV安元洋◯)」
とまるでプリキュアの名乗りのように息ピッタリで入って来た五条先生と鬼灯様、打ち合わせでもしたんか?
「自分が変わるにはまずは環境を変えること!万年人手不足の呪術高専は君の入学を待ってるよ!!」
「大抵の天国行きの亡者は悪行の数よりも善行の数が上回りプラマイプラスで天国行きの判決が出ます。今からでも善業…積みませんか?」
罪に問われると思ったらスカウトされて目を白黒させてる順平とお母さんだったが一度手酷く騙されたせいか直ぐに答えを出さず「今度は母さんと2人でよく話し合って決めたいと思うので数日時間をください」と言って帰って行った。
俺はその数日の間こっそり腐れメロンパンの襲撃が無いか吉野家を護衛していた。
そして数日後…。
「今日から転校生が来ま〜す!入っておいで〜!!」
そう五条先生に言われて入って来たのは真新しい高専制服に身を包んだ順平だった。
「吉野順平です、よろしく」
そうして一年生は4人になったのだった、なお順平もこの後すぐに地獄の特訓(比喩無し)に連れて行かれた模様。
作者はアニメ呪術廻戦一期のOPが大好き!!
鬼灯様が優しいように思われるかもしれませんが鬼灯様というか獄卒は「なるべく地獄には落ちて欲しくは無い」という思想です(原作参照)
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