呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです   作:久保サカナ

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順平のお母さんはひとまず保護も兼ねて高専の寮母さんに就職しました。

アニメ鬼灯の冷徹がBS日テレで再放送中!!

7月7日からは出禁のモグラがアニメ化!!



ついに虎杖が前世の世界がどんなだったか知ってしまいます。


じゅじごくさんぽ 娯楽編

 

◇ 部屋とYシャツと名探偵コナンと俺

 

「いや〜楽しみだな!名探偵コナン!!」

 

寮の談話室で思わずそう声をあげてしまう俺、いや地獄で働いたお給料と呪術師として働いたお給料が振り込まれたからPadを購入して「名探偵コナン」を全巻電子書籍で購入したのだ。

 

本当は紙の本で欲しかったけど100巻以上ともなれば場所取るのでやめた、紙で買うのはもっと稼いで家買ってからだな。

 

ちなみに九相図の兄貴たちは兄弟みんなで暮らせるマイホームを買うべく一生懸命働いて貯金している、今は全員地獄の獄卒用の寮暮らしだからな。

 

「そういえばお前って前世が米花町の公務員だったよな」

「ウゲー!サバンナで全身に生肉くくりつけて歩くようなもんじゃない!」

「よく理性と善性を保ったまま犯罪せずに生きられたね、僕にはとても出来ない」

 

そう言う伏黒・釘崎・順平、俺としてはピンと来ない…米花町は普通に住み易い町だったし俺も普通かつ平凡な人生を送ったけどなぁ、押し込み強盗に遭って星野アイみたいな死因で死んだけどそれまで平和に生きれたし。

 

何よりこの世界(呪術廻戦)と違ってファンタジー要素も無いし、呪霊も呪詛師もいないし。

 

俺がそう答えると3人は信じられないモノを見るような顔をして「やっぱり黒の組織が東都タワーから洗脳電波流してんのよ、それか水道にシャブ流してるか」「いや、コナン君の術式による領域展開だろう、多分住人の認識を弄る系だ」「僕はコナン君がマジンガーZEROみたいに因果律弄っている説に一票」とヒソヒソ話し出すのだった。

 

「そういやさぁ、コナンってジャンル何?俺は米花町が舞台だしこの主人公のコナン君って言う小学生を中心にしたよつばと!みたいなほのぼの日常コメディだと予想してるんだけど」

「おまっ…それマジで言ってんのか…!?」

「アンタが異世界人だって初めて思い知ったわ…!!」

「事前情報を得て無いのかい?」

 

そう何故か慄く3人にいや、鬼灯様が「ネタバレ無しで読んだ方が面白いですよ」っておっしゃられたからそうしただけなんだよなぁ…と言う。

 

あと、劇場版を見る時は最初から気を強く持って見なさい、とも言われた、余計なことを考えるな、とも。

 

「鬼灯さんってマジでサディストだな」

「というか米花町でそんなほのぼの展開が起こるわけ無いでしょ!?」

「確かに劇場版は事前情報とネタバレ無しで見た方が面白いよ、それは確か」

「だから米花町は住み易い町だって!で?結局ジャンルは何よ?」

 

そう言うと3人はヒソヒソと話し合うと「「「殺人推理ラブコメ?」」」と答えるのだった。

 

「何それ、推理とラブコメは分からんでもないけど殺人って物騒なワードが並ぶのわけわからん」

「「「良いからさっさと読めよ」」」

 

3人がそう言うので自販機でコーラを買って自室に戻ってコナンを読むのに集中するのだった、100巻超えとか読むのに数日かかりそうだな。

 

 

そして数日後…

 

「虎杖さん、訓練に身が入っていないようですが何か悩みごとでも?」

「悩みがあったらこのグッドルッキングティーチャー五条先生に相談してみない?」

 

地獄で特訓して合間で授業受けて任務行って飯食って風呂入ってクソして寝る…の合間にコナンを読む生活をしてついに全巻読み終えた俺だった。

 

今は地獄の精神と時の部屋訓練所でレイドボス鬼灯様相手に一年生&二年生全員で挑むという訓練をしていてその休憩中だ、五条先生は監督役としてみんなにアドバイスをしている。

 

「俺さぁ………名探偵コナン全巻読んだんすよ」

「あっ(察し)、どうだった?」

「面白かったです…面白かったんですよ………」

 

俺はそこで言葉を区切る、いつのまにか一年生&二年生のみんなが周囲に集まって来ている。

 

「俺が住んでて公務員やってた米花町って…ヨハネスブルクも真っ青の犯罪都市だったんですか?」

「「「「「「「「「お気づきになられましたか」」」」」」」」」

 

俺がそう言うとまるで孔明の罠のような答えが返って来た、いや最初こそ首が飛んだり人が死んだりして「金田一少年の事件簿のマイルド版かぁ」と思っていたのだ、前世の新聞に載ってた事件もちらほらあったし。

 

でも、これ(ググったけど半年で事件1000件以上)は多過ぎだろ!?

 

明らかに時系列とか季節とかもおかしい!長期連載ならクッキングパパみたいに登場人物が成長するかと思ったら一切しないし!!

 

しかも金田一少年の事件簿と違って犯人の動機がヘリウムガスの入った風船よりも軽い!!「そんな理由でわざわざ人殺したの!?」みたいな犯人ばかりだろ!!!呪詛師のほうがまだ真っ当に犯罪してるよ!!!いや真っ当な犯罪って何よ!!!?

 

そこまでシャウトすると「その反応が見たかったです」と鬼灯様にぱちぱちと拍手された、ええい!このドSめ!!

 

伏黒と順平には「「いつか気づくと思ってた/よ」」と肩ポンされた、釘崎には「アンタ映画は見た?」と聞かれたので「いや、まだ見てないけど…」と答える。

 

「よし!じゃあ悠仁と新入りの順平のためにも午後の特訓は映画鑑賞にしようね!!もちろんタイトルは名探偵コナンで!!!」

「前世が米花町の公務員だった奴に劇場版コナンを見せるのはあまりにも人の心案件では?」

「直哉だってあまりの非道さに黙るだろ…」

「いや、訓練だと考えればワンチャン…」

「そんなに劇場版名探偵コナンってヤバいの?」

「「「「「「「「「爆発は春の季語」」」」」」」」」

「なるほど!わからん!!」

「よし、シアタールームに移動しましょうね」

 

そう言ってみんなでぞろぞろとシアタールームに移動するのだった、「俺たちも非番だし悠仁とその友達と映画というものが見たい」という九相図の兄貴たちも来てみんなで鑑賞することになった。

 

劇場版名探偵コナンを見た俺たちなのであったが…

 

「悠仁!米花町は爆弾が畑で獲れるのか?お兄ちゃん受肉したばかりだからよく知らないんだ」

「俺だってわからん!?なんでこんなにドカンドカン爆発するんだよ!!??推理とミステリーどこ行った!!??岡本太郎じゃねぇんだぞ!!??」

「岡本太郎はテロリストじゃなくて芸術家だろ」

「悠仁の前世って爆死しなかっただけで相当運は良いよね」

「というか気づいてなかったとかどんだけニブチンなのよ…」

「フゴッ!!(ぬいぐるみに殴られる順平)」

「ってかコナンってフィジカルギフテッドなのか?肉体が小学生なのにアクションが尋常じゃないぞ」

「ミステリーなのに犯人がすぐ分かるってどうなの?」

「明らかにミステリーよりもアクションに力入れてるよな」

「めんたいこ…」

 

そうして俺は「前世、死因が怨恨じゃなくて押し込み強盗で済んだのは運が良かったんだな」という悟りを開いたのだった。

 

でも転生先が呪術廻戦の虎杖悠仁なのは「神様、俺なんか悪いことした?」とも思うのだった。

 

 

 





虎杖の中の人は公務員の中でも親切丁寧な対応が上手い職員でした。

スピネルの中の人は会議でアイデア出したり双方の意見を擦り合わせて妥協案出すのが上手い職員でした。

2人は大学の頃からの友人です(裏設定)
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