呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです   作:久保サカナ

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あまりにも暑いので涼しいお話を投下します、摩訶鉢特摩のブリザードな彼の登場です。

時間軸はあんまり気にしないでください。



鬼灯の冷徹二期絶賛再放送中!

出禁のモグラももうすぐ!


じゅじごくさんぽ 八寒地獄に行こう!編

 

◇◇◇ 八寒地獄に行こう! ◇◇◇

 

 

 

「あ〜暑い〜!」

「高専の制服が暑い…」

「第一さぁ…何で今どきの高専にエアコンが付いてないんだよ…」

「五条センポケットマネーでつけなさいよ…」

「いやね?まだ大掃除でゴタゴタしてて後回しになってんのよ…高専ジャージと目隠しが暑い…」

 

 

 

俺たちが授業中に茹だるような暑さになっている気温にそう愚痴を漏らしているとガラッと教室の扉が開いて「では涼しい場所に行ってもらいましょう虎杖さん」と言いながら鬼灯様がやって来た。

 

 

 

「貴方には八寒地獄に視察と書類を渡しに行く任務、まぁようは新人向けのおつかいに行ってもらいます」

「おお〜!それは一気に涼しくなりますね!!そういえば俺まだ八寒地獄に行って無かったっす!!!」

「八寒地獄ってナニ?悠仁?」

「貴方方も暑いならばちょうど良い、ついて行くと良い避暑になりますよ。カキ氷も食べ放題です!」

 

 

 

「避暑」「カキ氷食べ放題」ににわかに色めき立つ皆、あーあ、俺しーらね。

というか鬼灯様ってば相変わらず超のつくドSだな………

 

 

 

「あと、虎杖さん。あらかじめ言っておきますが八寒地獄の長は良く言えば保守的、悪く言えば頭の堅いクソジジイなので現世との提携を良く思っていないと思われます。呪術界ほど腐ってはいないから命狙われることは無いとは思いますが嫌味の一つは覚悟しておいてください」

「米花町の窓口担当やってた俺にとってはそよ風も同然っす」

「頼もしいですね、貴方を雇用して本当に良かったです」

「聞いてて世知辛くなる会話だね〜」

「虎杖くんがちょっと怖くなる時あるよ…」

「米花町の公務員って時点で現代の鎌倉武士だろ…」

「ドリフターズでもやってけそうね」

 

 

 

そして、ちょうど任務から帰って来た3年生の先輩2人も誘って高専内のあの世への扉から閻魔殿経由で八寒地獄に向かうのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

真夏なのに一面の雪景色通り越してブリザード!!

 

景色がとにかく雪と氷!!!まずは環境に適応しないと住めない!!!!

 

 

 

「ここが八大地獄と対をなす寒さと氷による呵責メインの地獄、八寒地獄っす。カキ氷なら俺がその辺の氷ささっと削るっすよ、シロップはお好みで。水とか氷ならヨモツヘグイにはならないっす!」

「ねぇ?悠仁わざと言ってるでしょ?」

「分かってて連れて来やがったな(ガコンッ)」

「あっ恵!まこーらで適応するのズルいわよ!!」

「澱月出したら凍りそう…」

「熱以前に熱源が欲しいぜ」

「金ちゃん暖めて〜」

 

 

 

でも、初めて来る場所だから右も左もわからない…鬼灯様は迎えが待機してるって言ってたけど…

 

するとCVかっぺーな声で「お〜い!そこのピンク髪の兄ちゃん!!」で呼びかけられた、振り返るとマッシュルームカットで白髪のパンツ一丁の少年が立っていた。

 

 

 

「今日、現世と八大地獄からお客さんが来るって言うからよう、上の爺さんたちが『舐められたらいけない』って非番だったのに僕に仕事振りやがってよう。アンタたちがそうだろう?」

「そうっす!今日はよろしくお願いします!!春一さん!!!」

「僕名乗ったっけ?、こちらこそよろしくなぁ」

「いやいやいやちょっと待ちなさいよ!何で出迎えがパンイチなのよ!?」

「そもそもこの気候でパンイチとか狂ってんのか?」

「八寒地獄の作法なのかい?」

「アンタ相当な強者だな?」

「強者以前の問題だよ金ちゃん!」

「そりゃあ呪術師から見てもイカレてるから舐められないでしょ、悠仁説明!!」

 

 

彼こそが「摩訶鉢特摩のブリザード」の二つ名を持つ八寒地獄屈指の強者、雪鬼の春一さんだ。

 

寒さに滅法強く(暑さには弱いが)、実にマイティーストライクフリーダムな性格のお方だ、ちなみにブス専。

 

 

 

「何でアンタ僕のプロフィール知ってんだよう、あっもしかしてそれがクソジジイの言ってた原作知識?ってヤツかい?」

「有り体に言えばそうっす!でもちゃんと俺はこの世界で生きるひとりの鬼神として精一杯ベストを尽くしてるつもりっす!!」

「いや、ベストを尽くし過ぎだろ…」

「黒幕とラスボスが流れ作業で片付いたもんね〜」

「特級呪物飲んで自決するとか生き様が武士(もののふ)なのよ」

「善人過ぎて本来なら死んでた僕と母さんが助かったもんね…」

「武士道は熱なのか俺も判別に困る」

「呪術師よりもイカレてる」

 

 

 

総ツッコミを受ける俺、しかし春一さんは気にした様子も無く「そういえば昼飯は食った?食ってないなら石狩鍋といくら丼をご馳走するよう」と言ってくれたがヨモツヘグイになるので丁重にお断りする。

 

とりあえず寒いので最短ルートで書類を届けに行く、彼方此方に雪国の生き物と妖怪がウジャウジャいる。

 

「八寒は雪国ならではのことが盛んだよう、冬はウィンタースポーツとか雪祭りとかあるから今度案内するよう」

「夏でもこの気温なら冬は俺たち耐えられないっす…」

「今日は暑いほうよ?だから僕もパンイチなんだし」

 

そして春一さんがゲシゲシ蹴って倒壊させようとしていた八寒地獄の本部・八寒長の塔に着いた、3段アイス型の建築物とか八寒も普通にユーモアあるじゃん、建物内部は暖かい。

 

 

 

「失礼します、じゃあ書類をお渡しして…」

「あ〜事前に言っておくけどよう、今八寒地獄の長が全員アンタらの事スタンバっているからよう、ちょっと付き合ってくれない?」

「何で!?」

「何でもな『八大地獄が自分たちを置き去りにして勝手に掟を撤廃して現世との提携を進めたのが気にくわない』ってクソジジイがヒートアップしてんのよう、あのジジイ基本的に保守派で若者文化も大嫌いだから異世界転生とかも嫌だろうしな」

「どこにでもそういうお爺ちゃんはいるもんだね〜」

「何気に俺の存在否定されてないすか?よし、米花町の窓口担当で身につけた俺のカスハラ対応スキルが火を吹くぜ」

「「「「「世知辛い………」」」」」

 

 

 

そうして八寒地獄の長が勢揃いする中に通された俺たち、臛臛婆地獄の長…原作でも若者文化嫌いな割に自分は八寒地獄の独立を謳う爺さんが「今回の件…八大地獄が『現世不干渉の掟の撤廃』に踏み切った事をきっかけになった者の口から説明が欲しい(意訳)」と言って来たため前世で培った懇切丁寧な説明スキルを駆使して解説する。

 

この爺さんは若者が嫌いなわけじゃなくて礼節を大事にしない奴…つまり自分に敬意払わない奴が嫌なタイプだからな、最初からわざとらしいくらい「真剣・真っ直ぐ・礼儀正しく」を意識して、あと自分も官僚なので「真面目かつ上を立てる公務員」は無下にしないだろうと踏んだ俺はこれまでのあらましを説明するのだった。

 

やっぱりね、米花町でサバイバーするには「親切に丁寧に生きる」が一般人ならベストを尽くすって事だと思うんよ、まぁそれでも死ぬ時は死ぬけどね!!

 

 

 

「というわけで呪術師の亡者が多いため『没収徒(ボッシュート)』を持つ鬼灯様を中心に動いた形になります、以上…何か質問や気になる点はございますか?」

「うむ…懇切丁寧な説明をありがとう…ただ気になる点が一つあるため質問をさせてもらうぞ」

「何でしょう」

 

 

 

そうすると長の爺さんは「君はこの世界の住人たちをどう見ている?」と尋ねて来たのだ、えーとつまり?

 

 

 

「この世界は君にとっては漫画やアニメの世界だろう、君はやはり自分の事を特別視したり我々の事をただのモノやキャラクターだと見ているのか?」

 

 

あーなるほどなぁ、つまり転生モノによくある「その世界の住人をちゃんと見れるか、自分を特別だと思い込んでいないか」を危惧されてるのね。

 

うん、難しい問題だけど俺の答えは大体決まっているんだよなぁ。

 

 

 

「オタクの俺にとってはこの世界の住人は夢や希望をくれた敬意を払うべき存在です、だからこの世界の不幸を少しでも減らすために宿儺の指を飲んで死ねました。それに俺も前世が米花町の公務員でこの世界の人間からはフィクションとして見られる立場ですよ?」

 

「うむ………その通りだ、すまない」

 

 

 

そうして「失礼します」と言って唐突な八寒長会議を退室した俺たち、書類を渡した春一さんは「アンタやるなぁ、あの爺さんのあんな顔初めて見たよう」と声を掛けてくれた。

 

すると恵・野薔薇・順平・先輩2人に肩と頭を叩かれた、五条先生は「焼き肉奢ったげるよ、A5のやつ」と言った。

 

 

そして、帰りに鬼灯様にキチンと報告をして俺たちの八寒地獄ツアーは終わったのだった。

 

 

 

後日、現世に遊びに来た春一さんは宿儺を復活させようと俺を襲った裏梅相手に終始優勢に立ち回り地獄に叩き落とした。

 

やはり、メガテンでいうところの「氷属性無効あるいは吸収」だったようだ。

 

 

 

 





あまりにも暑いので涼しい話を書きたくなりました。

裏梅くんちゃんはとにかく相手とタイミングが悪かった。

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